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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.03.22
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カテゴリ: スポーツ

 ケガのために、実力を十分発揮できず、若くして引退。
 しかし、わずか28歳で打撃コーチになると、目を見張るような活躍を始め、
 7つもの球団を渡り歩きながら、数々の名選手を育てあげた。

 そんな伝説の打撃コーチ、高畠導宏さんが、
 還暦を前にして、高校野球の世界へ。
 プロ野球のコーチという激務をこなしながら、教員免許を取得し、
 筑紫台高校・社会科教員として、甲子園を目指す。

規定により、プロ野球の世界を離れても、

高畠さんは、自ら、球児たちを直接指導する日を心待ちにしながら、
教員生活を過ごす中、突然、癌で亡くなってしまう。

自分の夢が叶うはずの時を迎える、まさに、その目前での死。
その無念さは、どれほどのものであっただろう。
それが、常人には、思いも及ばないほどのものであったろうことは、
誰にでも、容易に想像できる。

   ***

「プロ野球」と「高校野球」。
自分の人生において、どちらをより高位の目標として掲げ、目指すのかと問われたとき、
野球というスポーツに携わり、かつ、自身の実力に自信がある者ならば、
その答えは、自明のことだと、世間の人は考えるに違いない。


間違いなく、「プロ野球」の世界で、人生を全うすることを選択するだろう。
それだけの、確固たる地位を、高畠さんは、「プロ野球」の世界で、既に築き上げ、
まだまだ、彼の存在を欲する人がおり、活躍の場や機会が、数多く残っていたのだから。

にもかかわらず、高畠さんは「高校野球」の世界を選択した。
彼にとっては、そちらを選択する方が、より困難さを伴うものであったのにも関わらずだ。

それは、「プロ野球」の世界で、大事を成し遂げた者だけが辿り着ける境地なのか……。

それ以上に、私たちの想像を超えるのが、その一念発起した時の、彼の年齢だ。
一つの世界で大事を成し遂げた者が、50歳を超えて、全く異なる世界に飛び込もうとする。
そして、高畠さんは、見事にそれに成功してしまう。
プロ野球のコーチを務めながら、高校教師になる準備を進め、本当に教壇に立ったのだ。

   ***

何時、どんな状況でも、自分自身の夢を、追い求めることが出来る。
そして、それは、何歳になっても、遅すぎるということはない。
もし、高畠さんが、今も存命なら、
教え子たちが、甲子園で優勝旗を手にする瞬間を、きっと目にすることが出来ただろう。





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Last updated  2009.03.22 14:07:40 コメントを書く
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