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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.05.31
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 タイトルの『朝令暮改の発想』よりも、
 サブタイトルの『仕事の壁を突破する95の直言』の方が、
 本著に書かれている内容を、的確に表現している。

 私も、鈴木さんの著作や記事、
 あるいは、セブンイレブンについての記述は、結構読んできたので、
 本著に記載されている内容も、見覚えのあるものが結構あるが、
 こうやって、新たに読み返してみると、新たな発見も実に多かった。

それでは、私の心に響いた「お言葉」の数々。


  同じ挑戦でも、相対的な比較のなかで他社より少し進んだ程度で挑戦したつもりになりがちです。
  しかし、本当に必要な挑戦は、自分たちの目指す「あるべき姿」に向けて絶対を追求し、
  絶え間なく踏み込んでいく挑戦であることを忘れてはなりません。
  結果として、顧客の支持が得られれば、
  他社に対して競争上の優位に立つことができる、という考え方こそが必要なのです。(p.45)

「相対的」なものでなく、「絶対的」なものを追求する姿勢が大事。
子どもの頃から「平均点」を気にし過ぎる、日本人のウィークポイントを、ズバリ突いています。

  今の時代にわれわれが追求しなければならないのは、「顧客のために」ではなく、
  常に「顧客の立場で」考えることです。
  「顧客のために」と考えるのと、「顧客の立場」で考えるのとでは、
  一見同じようでいて、大きな違いがあります。(p.58)


何度接しても、この言葉には、常に気持ちを新たにさせられる。

  まず、やらなければならないのは、
  自分たちの本来の目的は何なのか、もう一度確認することです。
  そして、その目的を実現するために何を目標として仕事をするのか、
  数値目標を設定するならその数値はどんな意味を持つのかを明確にすることです。


得てして忘れてしまいがちな、「目的」と「目標」の違い。
そして、「数値目標」の危うさを指摘したこの言葉も、深く重い。

  一度や二度の説得で簡単に納得するくらいなら、相手も最初からさほど反対しないでしょう。
  逆にいえば、相手が反対するということは、簡単に納得できない理由があるということです。
  一、二度、説得してもうまくいかず、「無理だ」とあきらめる人は、
  それを言い訳にして挑戦を避けているのではないでしょうか。(p.92)

言われてみれば、ご尤もだが、なかなか実行は難しい……。
数々の困難に挑戦し、突破してきた鈴木会長だからこそ、言い切ってしまえるお言葉。

  そこで、すぐに売り場を変えて、衣料品売り場の前面に出したところ、
  今度はまたたく間に数十枚が売れました。
  価値のある商品でも、置き場が違うと価値の伝わり方がまったく異なり、
  買われ方に差が出てしまうのです。(p.104)

これは、「商品の売り方」ということだけでなく、
ありとあらゆるものの「提示の仕方」について、同様のことが言えると思う。
価値あるものこそ、その提示の仕方を、しっかりと考え、
皆の目にとまるよう、皆に気付いてもらえるようにする必要がある。

  一人ひとりの消費者の行動に目を向けると、矛盾した二つの顔が浮かび上がってきます。
  一つは「自分を差別化したい心理」です。
  横並びから脱して自分を際立たせようとする欲求です。
  そして、もう一つは対照的に「人と同じでありたい心理」です。(中略)
  いまの消費は経済学ではなく、心理学で考えなければならない。(p.135)

蓋し名言。
しかし、これも「消費」という場面においてだけでなく、
様々な場面において共通する、人間行動の「真理」であろう。

  時間をかけると、人間は必要以上の仕事を始め、
  ややもすると本末転倒した仕事が増えていきます。
  そして、本末転倒であることに誰も気づかないまま、そのやり方が固定化してしまう。
  仕事がどんどん増え、やがて仕事量が多くて大変だから
  人を増やしてほしいと言い始めるのです。(p.177)

この部分は、私にとって、本著から得た新しい見識であり、
普段の仕事について、大いに考えさせられるものとなった。
「何でも、時間をかければいいってもんじゃない」ということに気付かされた。
まさに、目から鱗が落ちる思いである。

  マニュアルは基本的には過去の事例に基づいているので、
  マニュアルの方が変化に追いついていない可能性があるという点です。
  そのマニュアルによって現場での仕事が固定化し、画一化してしまうと、
  とても変化への対応などできません。
  変化に対応するには、全員が自分の仕事の意味合いを理解し、
  新しい事態に出合っても自分で判断して行動できるようにする必要があります。
  また、自分の仕事が限定された範囲であっても、
  全体の流れをしっかり把握して、
  経営感覚のようなものを身に付ける必要があります。(p.202)

これも新たな発見。
マニュアルを常時更新し続け、その変更を全てに行き渡らせることの難しさを感じていたが、
そのマニュアル自体の価値がについて、何故、今まで思い至らなかったのか……。
鈴木会長の言葉は、組織を動かす際、とても大事なこと。
まさに、「人は城、人は石垣、人は堀、なさけは味方、あだは敵なり」である。





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Last updated  2009.05.31 14:35:00 コメントを書く


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