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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2011.01.09
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カテゴリ: 文芸

 実は私は彼の作品をあまり読んだことがない。
 私の本棚に並んでいるのは、『13歳のハローワーク』だけ。
 つまり彼の小説は、一冊も読んだことがなかったのである。

 私は、小説をハードカバーの段階で購入することはめったにないが、
 (文庫化は一定以上の評価を得ている証しであり、安心して購入出来る)
 もちろん、本著はまだ発売されて間がなく、文庫版は存在しない。
 それでも、購入に至ったのは、新聞で見た書評が妙に心に響いたから。

お話しはというと、近未来を舞台にしており、かなりSFチックである。

しかし、その生活環境やそこに生きる人々の様子には、既視感を覚える。
人間の思考や行動は、どんな時代でもそんなに変わらないということか。

   ***

サーバーベースを管理していたタナカアキラの父は、
幼女との性的行為という冤罪によって、テロメア切断という医学的刑罰を受ける。
それによって老化が促進され、死を三日後に控えた父は、自分の願いアキラにを託す。
それは、SW遺伝子で加齢を遅くしてもらった人々が暮らす老人施設でヨシマツに会うこと。

父の影響で、その時代には珍しい「敬語」を操ることが出来る主人公・タナカアキラは、
こめかみの穴から分泌される膿に毒性があるという突然変異「クチチュ」のサブロウと
二人が「新出島」から脱走する際に奪ったトラックに乗っていた反乱移民の子孫・アンとで、
時代の頂点の人々が暮らすという老人施設を目指す。


三人はアンジョウを探し出し、彼に老人施設まで案内させ、
偉大な政治経済学者、日本で39番目にSW遺伝子を組み込まれたヨシマツに会って、
SW遺伝子に関する秘密情報が記録されたICチップを渡そうとする。

  平等が善だという常識がSW遺伝子によって崩れた。
  不老不死のSW遺伝子は人間の等級の頂点と最底辺を明らかにした。


父によると、アキラの体内に埋め込まれたICチップに記録された情報は、
社会全体を破壊できる爆弾のような価値を持つという。
旅の途中から、アキラは自分にしか聞こえない声を聞くようになる。
その声に導かれながら、3人は老人施設を目指す。

上巻は、アンジョウを探し出し、老人施設へと案内を開始させたところで終了。





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Last updated  2011.01.09 18:11:19 コメントを書く


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