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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2013.06.16
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カテゴリ: 文芸

 そんな彼女にとって、初めての著書となったのが本著。
 これまでに彼女が出会った様々な人たちについてのエッセイ集。
 その文章の至るところから、彼女の人間性があふれ出している。

 どんな仕事に対しても、決して手を抜かず、真剣に取り組もうとする姿勢。
 色々なことにチャレンジしていく好奇心の旺盛さは、余暇をも充実させ、
 その中で、人と人との繋がりをどんどん広げていく。
 そして、その人たちとの出会いを通じ、人間としてさらに成長する彼女。

本著を読み始めて、すぐに「これは、ただ者ではない」と気付かされた。


  とはいえ、クラスが変わっても変わらないモノは変わらないし、
  新しいクラスでも新しく楽しい関係は構築できるから、
  結局は一時的な杞憂なのだ。(p.9)

ごく当たり前のことを記しているのだが、
何だか思索的で、とっても良い感じがした。

  価値というのは、それが生み出された経緯と、
  それに対する人の思い入れで十分変わり得るものである。(p.12)

これも同様。
何かしら高級な、気品が漂う文章。
これは、彼女がかなりの読書家であり、
さらに、歴女であることに起因するのではないかと思う。



  「一票の差とはいえ、ギロチンにかけられたのが“歴史”。
   “歴史”とは、必ずしも真実ではないのだよ。
   過程ではなく、結果なんだ」(p.44)

ルイ16世が、ギロチンにかけられたことについて、
竹本忠雄という学者さんが、フランスで杏さんに語った言葉。

こんな言葉が飛び出す会話を交わせる杏さんも、やはりスゴイのでは?

本著を全体として眺めると、物書きとしてはまだまだ未熟な部分も多々ある。
が、タレントさんたちが出版する、ごく一般的なエッセイ集とは明らかに別物。
気楽に読み飛ばし、後に何も残らないような駄文の集まりでは決してない。
女優やミュージシャン同様、文筆家としても、さらなる成長を期待したくなった。





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Last updated  2013.06.16 18:45:52 コメントを書く


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