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2021.11.28
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カテゴリ: 社会・政治・時事
​ 2020年初頭に行われた堤さんの講演録をベースに、大幅に加筆・訂正した一冊。
 講演会の雰囲気を感じながら、そこで実際にお話を聞いているような気分で、
 スイスイと読み進めることが出来ました。
 内容的には 『日本が売られる』 に近いものでした。

   ***

  結局、政治家をいくら変えてもダメなんだよ。
  法律決定プロセスの中に誰が入っているかの方がはるかに重要だ。

  こういうところにどんなメンバーがいるのか、
  メンバーになっている大学教授の研究室にどの企業から研究費が出ているのか、
  そこまでメスを入れない限り、この仕組みを変えることは絶対にできない。(p.112)

これは、著者のウォール街の元同僚の言葉。
日本でも有識者会議に企業の人間がたくさん入り込み、
ビジネス仕様で骨子を作って、それを法制化しているとのこと。
そのメンバーは、総理大臣が指名します。

  ドイツ製薬大手バイエルに買収されたため、
  今では悪名高い「モンサント」の名も消えており、
  「ラウンドアップ」は、日本では内閣府食品安全委員会が
  「ラウンドアップは安全」というおすみつきを与えていますから、


モンサント社は、その除草剤が原因でがんなどの健康被害が出たとして、
10万件以上訴訟を起こされ、その和解のため1兆円の支払いを承諾したそうです。
そして、ロシア、ヨーロッパ、中国で売れなくなった分を、
その危険性について情報を持っていない日本に売っているとのこと。
しかし、そんなことって本当にあり得る?


  影響力をどんどん拡大しています。
  特に多いのが日テレとフジで、外国人所有分が20%を超えている分を
  名簿に記載しないことでかろうじて規定におさめている状態です。
  中国系メディア関連がほとんどを占め、韓国も入っていますね。
  日本の貴重な資産が外国資本に次々と売られるようなことがあっても、
  マスコミが報道しない理由がわかりますね?(p.132)

「マスゴミ」などと声高に叫ぶ人たちもいるものの、
日本は大手マスコミへの信頼度が世界一高い国そうです。
また、SNSも一定傾向に偏った情報ばかりが蓄積されがちで、為政者には好都合。
シリコンバレーの少数企業は、年々とても政治的な存在になってきているそうです。

  これだけ個人がネットアクセスを持つ時代になっても
  まだ政治が変わらない大きな理由の一つは、
  マスコミが行使する「報道しない自由」によって、
  重要なことを市民が知らされないこと、
  そしてそのマスコミを主要情報源にしている国民が
  今もたくさんいるからです。(p.148)

これについては、とても納得出来ました。
マスコミから伝えられる情報は、マスコミが取捨選択したものを、
マスコミにとって都合のいいように編集したもので、全てが真実とは限りません。
マスコミにとって都合の悪い情報は、決して世間に伝えられることはないのです。

  日本は、百年先も子孫に残せるような、
  漁業、農業、中小企業の優れた技術など、
  世界が絶賛するものがたくさんあり、
  高い精神性を持つ、世界でもまれに見る豊かな国です。
  「お互いさま」を礎にして設計された皆保険制度、
  その子を一生導いてゆく種まきとしての公教育、
  一人はみんなのためにを柱に共同体を支える協同組合などは、
  どれも百年先の国の未来や民の幸福を考えて設計されたものでばかりです。
  私たちの多くは気づいていませんが、
  これは、国家百年の計を立てて実践していた心ある政治家が、
  かつて日本にもたくさんいた証です。(p.156)

「百年先の国の未来や民の幸福を考えて設計されたもの」として、
「皆保険制度」「協同組合」と共に「公教育」が挙げられています。
しかし、このうち「公教育」については、かなり厳しい状況です。
「公立校」の存在意義を、今一度考えなおしてみる必要があります。

  ***


本書は、今年1月に発行されたものなのに、現在、楽天ブックスでは扱われていません。
また、他サイトのカスタマーレビューによると、本著はアダルト本分類されていたり、
かなりの高額で取り扱われたりしていた時期もあったようです。
なぜ、そんなことになったのかと、考えさせられてしまいました。





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Last updated  2021.11.28 17:05:55コメント(0) | コメントを書く
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