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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2024.04.13
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カテゴリ: 文芸
『バスカヴィル家の犬』
 その作品のバートラム・フレッチャー・ロビンソンによる原稿が見つかった。
 ドイルの作品は、他人の作品の丸写しだったのか?
 英国内では結論が出ず、マクラグレン教授は真偽分析を海外研究者らに依頼。

 『ニュクスの子供たち、そして私』が直木賞候補作になった 李奈 も、
 英国大使館に呼び出され、教授から直々に調査の依頼を受ける。

 ところが、後日料亭で宴席が催された際、魔犬に襲われてしまう。

以後、国際文学研究協会事務局長・美和夕子から、ドイルや翻訳について話を聞き、
『週刊真相』の版元・東京如何社の長瀬宏隆社長から、英国取材について話を聞くが、
自宅マンションを訪ねてきた那覇優佳と共に、またも魔犬に襲われてしまう。
さらに、李奈が打合せをする予定だった講談社にも黒い大型犬が現れたのだった。

魔犬襲撃について捏造説や売名説が飛び交い、一度は真贋分析を辞退した李奈だったが、
田中昂然から、ロビンソンの原稿の日英同盟に関する記述には疑問が残ることを示唆され翻意。
三度目の魔犬襲撃を想定通りに対処し、犯人が勤務する牧場で事件を一件落着させると、
帰国前のマクラグレン教授に、原稿真贋に関するブックメーカーの賭けについて問いただす。

李奈は英国に渡り、大英博物館の報道記録室で1901年当時の新聞記事を片っ端から閲覧、
日英同盟の可能性を報じたものがないことを確認し終えるが、号外に記事があったと知らされる。

通訳の 小笠原莉子 を伴って現れ、号外の記事が書かれたのは1902年以降だと立証する。

   ***

最後は、直木賞受賞結果を伝える電話に、李奈が出たところで終了。
次巻、松岡さんはどういう結果からスタートさせるのでしょうか?


ベテラン小説家・田中昂然と李奈との次のやりとり。
少々長くなりますが、お許しください。

  「私も海外旅行に行ったもんだが、
   欧米で常々感じるのことには、とにかく日本のニュースをやらない。
   たとえば日本人は、大リーガーとして活躍しとる大谷翔平を、
   アメリカでも有名だと思っとる」
  「ちがうんですか」
  「ちがうな。ではきくが、杉浦さんは知っとるのか。
   中日のアキーノ、巨人のウォーカー、ヤクルトのオスナ、広島のマクブルーム……」
  李奈は当惑を深めた。「あ、あの。野球には詳しくなくて」
  「だろ?プロ野球のファンなら知っとるだろうが、国民全体からすれば限定されとる。
   しかし、日本国内においては、大リーガーになった日本人の名は、
   野球好き以外にもことさら喧伝される。
   だからアメリカで知られて当然と思い込む。
   ところが向こうでも外国人助っ人選手の名はそんなに報じられん。
   政治や経済分野の話題もそうだ」(p.178)

そうなんだろうと思います。
「ことさら喧伝される」の部分については、もう頷くしかありません。
今回の米上下両院合同会議で行った首相演説も、どれ程の扱いなのでしょうか。





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Last updated  2024.04.13 13:41:46 コメントを書く


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