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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2025.08.28
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カテゴリ: 文芸
貫流篇 に続くシリーズ第5巻。
 桔梗屋買取から真澄屋が撤退し、いよいよ「五鈴屋高島店」が始動します。
 奉公人が別家となった暁には、桔梗屋の名と暖簾を引き継げるようにするという
 幸の言葉に、屋号と暖簾を失った者達も、心をひとつに商いに励んでいくことに。

   ***

幸の故郷・武庫郡津門村で母・房が急死し、妹の結は五鈴屋に引き取られることに。
そして、智蔵との子を懐妊した幸は、帯地に力を入れていくことを思いつき、早速着手。
しかし、月足らずで生まれた子は産声を上げることはなく、幸自身も生死の境を彷徨う。


本店と高島店両方の蔵一杯に帯地が納まり、手代の屋敷周りにお竹と結が同行、売上げを伸ばす。
しかし、真澄屋が「帯の真澄屋」という引き札を、船場を中心に大坂三郷に1万枚撒いて話題に。
が、幸は孫六、治兵衛と話す中で「鯨帯」を知り、お竹や結の発想を取入れ「五鈴帯」を考案。
それは、二枚の帯地で作る両面帯で、片面は鈴紋の帯地か鈴の刺繡が入った帯地になっている。

一方、智蔵は筑後座に通い、人形遣い・亀三が演じるお軽に相応しい衣装の絹織を提供する。
「忠臣蔵」は大人気となり、人形浄瑠璃だけでなく、歌舞伎でも大坂山風座で上演されることに。
そして、お軽を演じる歌舞伎役者が、亀三のお軽の衣装と揃えたいと言い出したため、
その衣装は全て五鈴屋が提供、お軽役の女形が台詞の中に「五鈴帯」の名を入れることに。

そして歌舞伎「忠臣蔵」の初日、幸は更なる仕掛けを次々に繰り出す。
「五鈴帯」は大評判となり、飛ぶように売れるが、またしても真澄屋が五鈴屋の真似を。
しかし、「五鈴帯」の売り上げは衰えを知らず、江戸店開業に向けて動き始める。


   ***

紆余曲折ありながらも、五鈴屋は「浜羽二重」と「五鈴帯」を柱に着々と商いを拡大させ、
江戸進出に当たり、「木綿」を用いた「太物」も「呉服」と共に扱う構想も芽生えていきます。
一方、幸は娘・勁を失うという悲劇に見舞われながらも、夫・智蔵との仲をより深化させ、
二人で「女名前禁止」の掟がない江戸へと思いを馳せる中、最期のページで突然の展開が……





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Last updated  2025.08.28 18:03:29 コメントを書く


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