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1980年代半ば、アイランド期の代表盤 トム・ウェイツ(Tom Waits)は、1949年カリフォルニア州出身のシンガーソングライター。時代の推移と共に彼の音楽性は変化してきたが、個人的には、おもに1970年代のアサイラム・レコード所属期、1980年代~90年代初頭のアイランド・レコード期に愛聴盤が集中している。 1985年発表の本盤『レイン・ドッグ(Rain Dogs)』は、アイランド期の代表作で、トム・ウェイツのキャリア全体を見渡しても代表盤の一つに挙げられるに相応しいと思う盤である。その当時の実際のセールスは振るわなかったが、評論家やミュージシャンの間では評判の高い盤と言える。筆者が最初に聴いたのは80年代の末にライヴ盤『ビッグ・タイム』とセットだったように記憶しているが、最初に聴いて以来、現在まで愛聴盤であり続けている。 1970年代からの“言葉”を武器にする魅力に加え、本盤では前衛的かつ融合的な音楽のミクスチャーが実現されている。ジャズや後に“オルタナ”と括られるようなサウンドが巧みに織り込まれている一方、ギターのサウンドが重視されているのも本盤の特徴と言える(この点に関しては、キース・リチャーズの参加が特筆される)。 聴き逃がせないナンバーをいくつかピックアップしておきたい。1.「シンガポール」は、冒頭曲に相応しく、この緊張感が何とも言えないよさを出している。2.「クラップ・ハンズ」は、カウベルが怪しく響き、ギターが前に出ている雰囲気がいい。8.「ハング・ダウン・ユア・ヘッド」は、さりげなく流れていくメロディックな部分を含んでいるのだけれど、2分半ではもったいなく、5分は聴いていたいナンバー。9.「タイム」は、過去記事でも取り上げたとおりで、文句なしの名曲。 アナログ時代のB面に移り、表題曲の10.「レイン・ドッグ」は、印象的なアコーディオンのイントロに続き、ギターが明確な力強い曲調が特徴である。これと似た緊迫感は14.「ユニオン・スクエア」でも表現されているが、続く15.「ブラインド・ラヴ」のような、ある種、長閑な雰囲気も同じアルバムの中で表現されているのが、単調にならず飽きさせない展開になっている理由なのかもしれない。17.「ダウンタウン・トレイン」はトム・ウェイツ作の名曲の一つで、後の1989年にロッド・スチュワートがカバーしてヒットさせている。筆者的には同時期のボブ・シーガーによるカバーもお気に入りだったりするが、原曲を聴けば、そもそも曲が素晴らしかったのだと納得させられる。アルバムを締めくくる19.「レイ・マイ・ヘッド」も、最後のビッグバンド風の締めを除いて同じく超名曲だと思うのだけれど、なぜかこちらはそうしたカバーがない。ともあれ、これを聴かずしてトム・ウェイツは語れない、そんな必聴盤だと言っていいように思う。[収録曲]1. Singapore2. Clap Hands3. Cemetery Polka4. Jockey Full of Bourbon5. Tango Till They're Sore6. Big Black Mariah7. Diamonds & Gold8. Hang Down Your Head9. Time10. Rain Dogs11. Midtown12. 9th & Hennepin13. Gun Street Girl14. Union Square15. Blind Love16. Walking Spanish17. Downtown Train18. Bride of Rain Dog19. Anywhere I Lay My Head"1985年リリース。 レイン・ドッグ [ トム・ウェイツ ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.29
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2020.03.28
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適度にラテンで歯切れのよいピアノ・トリオ推奨盤 LTCとは、イタリアのピエトロ・ルッス (ピアノ)、ロレンツォ・トゥッチ (ドラムス)、ピエトロ・チアンカリーニ (ベース) によるユニット。これら三者の苗字の頭文字を並べて、L(Lussu)、T(Tucci)、C(Ciancaglini)という訳である。2005年にこのユニットとして最初のアルバムを出し、それに続いて2008年にリリースされたのが、本盤『ア・ディファレント・ヴュー(A Different View)』であった。 とくに日本受けするピアノ・トリオというと、良くも悪くもリリカルな感じの盤に傾きがちだが、本盤は、歯切れがよく打鍵の強さが感じられるのがいい。世にいう“ラテン・ジャズ”というのとはいま一つ違うのだけれど、イタリアのトリオというせいか、このノリのよさは現代米国ジャズや一般的な現代欧州ジャズにはあまり見られない部分という気がする。 本盤に収められたいくつかの曲についてコメントしておきたい。1.「ジャスト・ギヴ・ミー・タイム」の歯切れのよさは、上記のラテンのノリや間合いがうまく生かされた演奏と言える(同じことは、本盤収録曲中では5.「メニーノ・ダス・ラランジャス」にも実に当てはまるように思う)。3.「ザ・ホーリー・ゴースト」は、大きな展開や盛り上がりがあるわけではないが、この安定感が筆者は結構好きだったりする。 7.「アンソニー・アンド・クレオパトラズ・ラヴ」は、日本語に訳すと“アントニウスとクレオパトラの愛”。ローマ皇帝マルクス・アントニヌスとエジプト・プトレマイオス朝のクレオパトラが出てくる美しい曲調のナンバーを含めるというのは、さすがローマ帝国の中心だったイタリアらしいという気がする。8.「シブヤ・クロッシング」は日本ではテレビでも散々目にする、あの東京・渋谷のスクランブル交差点をテーマにしたものの模様。同じく、ボーナス・トラックとして収録されている11.「ジャパニーズ・クラウズ」もどうやら日本からインスピレーションを受けた曲のようである(“クラウド=群衆、人ごみ”と言いながらどこか整然とした感じがするのは、日本の喧騒がそういう印象だったのかと勘繰りたくもなる)。 ちなみに、ピエトロ・ルッス(Pietro Lussu)は、この後に彼自身の名義盤も出しているので、次の機会にはそれも取り上げたいと思っている。[収録曲]1. Just Give Me Time2. A Different View3. The Holy Ghost4. Magic Mirror5. Menino das Laranjas6. Easy Does It7. Antony and Cleopatra's Love8. Shibuya Crossing9. Breakfast with Silvia10. I Wish I Knew How It Would Feel to Be Free11. Japanese Crowd [bonus track][パーソネル、録音]Pietro Lussu (p), Pietro Ciancaglini (b), Lorenzo Tucci (ds)2007年(?)録音、2008年リリース。 A Different View【中古】 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020.03.25
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派手さはなくとも、安定して聴ける好盤 ジャズ・ギターというと、これをお読みの方はどんな名前が最初に思い浮かぶだろうか。タル・ファーロウやジョニー・スミス、はたまたジミー・レイニー、あるいはケニー・バレルだったりするだろうか。数々のギタリストの中で、このジョー・ピューマ(Joe Puma)という人は、いちばん最初に思い浮かばなくとも、順に挙げていくと忘れるわけにはいかない名前の一つとして思い浮かぶ人物ではなかろうかと思ったりする。 1927年ニューヨーク生まれのジョー・ピューマは1948年頃から活動をはじめ、主に1950年代以降、セッション・ミュージシャンとして活躍した。その一方で、数は多くないものの、リーダー作もいくつか残している。そんな中で代表的な作品とされるのが、ベツレヘムに吹き込まれた本盤『イースト・コースト・ジャズ・シリーズNo.3(East Coast Jazz Series No. 3)』である。 ヴィブラフォン(ドン・エリオット)入りで、ギターの客演(バリー・ガルブレイス)が入るということで、シンプルなギター・トリオではないのだけれど、ジョー・ピューマのギターの魅力は存分に活かされている。その特徴は、柔らかなピッキングにテンポのよさと言えるように思う。一人で圧倒的に聴かせるというよりは、アンサンブルの中で持ち味を発揮しているというのがぴったりくるように感じる。 個人的な好みで何曲か聴きどころと思える曲をピックアップしてみたい。1.「ロリス」は、淡々としながらも、本盤のトーンをよく表している。スタンダード曲の3.「ホワット・イズ・ゼア・トゥ・セイ」は、この曲のベストの演奏という訳ではないかもしれないが、“ああ、なるほど”と納得の演奏。ギターとヴィブラフォンが安定的に調和しているのが、筆者的には好みだったりする。6.「ピューマティック」は、彼の名を冠した自作曲だが、このテンポのよさと丁寧な一音一音が持ち味の本領発揮という気がする。 そのようなわけで、派手な盛り上がりは期待すべきではない盤だと思う。けれども、この安定的なギター演奏に合わせるようにまったりとからむ参加メンバーの演奏は、結果的に全体としての統一感を醸し出している。変に“お洒落なジャズ”を進めるケースもあるが、そういう勧め方をするのならば、こういう盤こそ、そうした1枚に選ばれてもいいのかもしれないなどと考えてみたりりもする。[収録曲]1. Loris2. A Little Rainy3. What Is There to Say4. Hallelujah5. How About You6. Pumatic7. Liza8. Moon Song (That Wasn't for Me)[パーソネル、録音]Joe Puma (g), Barry Galbraith (g), Don Elliott (vib), Vinnie Burke (b), Teddy Sommer (ds)1954年11月30日録音。 【中古】 イースト・コースト・ジャズ・シリーズ Vol.3 /ジョー・ピューマ(g),バリー・ガルブレイス(g),ドン・エリオット(vib),ヴィニー・バーク(b), 【中古】afb 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2020.03.22
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気まぐれ80s~11thシーズン(その10) 1980年代のナンバーを10回に分けてお届けしてきましたが、この10回目で一区切りです。最後は、1985年、Mr. ミスター(Mr. Mister)の全米ナンバー1となったヒット曲、「キリエ(Kyrie)」です。まずは、その当時のビデオ・クリップをご覧ください。 このMr. ミスターというバンドは、リチャード・ペイジとスティーヴ・ジョージを中心としたグループでしたが、ヴォーカルのリチャード・ペイジは、TOTOやシカゴのヴォーカルにも誘われたという実力者です(いずれも自身のバンド継続のために断ったとか)。 そんなリチャード・ペイジの実力がよく見てとられる映像と言うことで、最後に以下のものをご覧ください。たぶん4~5年ほど前の映像と思われますが、リンゴ・スター率いるオール・スター・バンドとの共演映像です。ヒットから30年ほどが経過し、年齢的には60歳を超えたというところでしょうか。リンゴ・スターのほか、スティーヴ・ルカサー、トッド・ラングレンといった豪華メンバーとの共演です。[収録アルバム]Mr. Mister / Welcome to the Real World(1985年) [期間限定][限定盤]ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド/Mr.ミスター[CD]【返品種別A】 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2020.03.18
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気まぐれ80s~11thシーズン(その9) さらに時代をさかのぼり、今回は、1981年のヒット・ナンバーです。スティクス(Styx)による「ザ・ベスト・オブ・タイムズ(The Best Of Times)」で、全米で3位、カナダでは1位(その一方で英チャートでは大したヒットではありませんでした)となった楽曲です。 音楽ジャンル的に、スティクスは、“アメリカン・プログレ・ハード”などと呼ばれたりもます。確かに、デビュー当時はプログレ的な部分もあったのですが、1980年代初頭のこの頃にはすっかりポップな売れ筋の曲をやっていました。とはいえ、名曲は名曲。これはこれで名バラードと言って何の遜色もないと思います。 さて、もう一つの映像は、後世のものを見ていただこうかと思います。ヴォーカルのデニス・デ・ヤングの2014年のライヴの様子です。すっかり白髪の年配者(この当時65~66歳)となったデニス・デ・ヤングですが、その声は健在で、このナンバーの名曲ぶりを披露しています。 [収録アルバム]Styx / Paradise Theatre(1981年) パラダイス・シアター/スティクス[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.17
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気まぐれ80s~11thシーズン(その8) 再び1980年代前半に戻ります。デュラン・デュラン(Duran Duran)は、1970年代末に形成され、1980年代に入ってデビューしたイギリスのバンドでした。そんな彼らのヒット曲として、もっとも知られているナンバーと言えば、1984年に全米・全英ともに1位となってヒットしたこの「ザ・リフレックス(The Reflex)」ではないでしょうか。 括りで言うと、ニュー・ウェーヴ系(とりわけ彼らは“ニュー・ロマンティック”などとと分類されたりします)の音楽ということになりますが、この映像でもわかるように、アイドル的人気も博し、当時、一世を風靡したMTVの申し子ともなりました。 もう一つ、当時の懐かしい映像をご覧ください。1985年のライヴ・エイド(ボブ・ゲルドフが中心となって行われた20世紀最大のチャリティ・コンサート)での演奏の様子です。 [収録アルバム]Duran Duran / Seven and the Ragged Tiger(1983年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.15
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気まぐれ80s~11thシーズン(その7) ロクセット(Roxette)はスウェーデン出身のデュオ(ペール・ゲッスルとマリー・フレデリクソンの2人組)で、1986年のデビュー盤は、先に本国で成功を収めていました。けれども、全米に紹介され(そのきっかけが、スウェーデンへの留学生が持ち帰ったことだったとかいう話も、ネットで全世界がつながる今からすると隔世という感じです)、世界的に有名となったのは、1988年のセカンド作からのシングル「ザ・ルック」が広まってからのことでした。 そのような経緯を経て、1989年にこの「リッスン・トゥ・ユア・ハート(Listen To Your Heart)」は全米1位のヒットとなりましたが、実は前年にスウェーデンでリリースされ、国内3位のヒットとなっていたというものでした。 もう1本は、後年のライヴ演奏をご覧いただきたいと思います。ヒットから20年以上後、2012年のチリの首都サンティアゴ・デ・チレでのライヴの1コマです。 [収録アルバム]Roxette / Look Sharp!(1988年) 【輸入盤CD】【ネコポス100円】Roxette / Look Sharp (ロクセット) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.14
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気まぐれ80s~11thシーズン(その6) ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ(Bruce Hornsby and the Range)と言えば、1986年に「ザ・ウェイ・イット・イズ」のヒット(全米1位)で一躍有名となりました。デビュー盤『ザ・ウェイ・イット・イズ』からは、続くシングル「マンドリン・レイン」(全米4位)も好評を博しましたが、その陰にあったもう1曲と言うのがありました。それが、この「エブリ・リトル・キス(Every Little Kiss)」です。 上記2曲の後に出たシングル(チャートでは全米14位)だと思っている方も多いでしょうが(実際、筆者も事実を知るまでそうだと思い込んでいました)、実はそうではありません。元々はデビュー盤からの第1弾シングルとしてリリースされ、その時は全米72位だったとのことです。つまり、一度はさほど売れずに終わり、上記2曲のヒット後に改めてシングル発売されたのが、このナンバーだったという訳です。 続いては、ライヴ演奏の様子をご覧ください。一つめは往時のTV出演と思しき演奏シーン、二つめは2018年、ブルース・ホーンズビーのソロ・ピアノでのライヴ演奏です。 [収録アルバム]Bruce Hornsby and the Range / The Way It Is(1986年) 【輸入盤CD】【ネコポス送料無料】Bruce Hornsby & Range / The Way It Is (ブルース・ホンスビー) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.13
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1か月近く放りっぱなしになっていましたが、INDEXページ(ジャンル別、アーティストのアルファベット順)を更新しました。各記事へのリンクを追加しています。INDEXページへは、下のリンク、もしくは本ブログのトップページ(フリーページ欄)からお入りください。 アーティスト別INDEX~ジャズ編(A-G)へ → つづき(H-M)・つづき(N-Z) アーティスト別INDEX~ロック・ポップス編(A-B)へ → つづき(C-D)・つづき(E-I)・つづき(J-K)・つづき(L-N)・つづき(O-S)・つづき(T-Z) アーティスト別INDEX~ラテン系ロック・ポップス編(A-L)へ → つづき(M-Z) アーティスト別INDEX~邦ロック・ポップス編へ 下記ランキングに参加しています。応援くださる方は、各バナー(1つでもありがたい です)をクリックお願いします! ↓ ↓ にほんブログ村 : 人気ブログランキング:
2020.03.12
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気まぐれ80s~11thシーズン(その5) 前回に引き続き、大物による1980年代後半の、チャート・アクション的にはさほど大きくはなかったナンバーです。ジョージ・ハリスン(George Harrison)が1987年に発表した『クラウド・ナイン』から、ヒットした「セット・オン・ユー」に続く第2弾シングルが、この「FAB(When We Was Fab)」でした。 “手”が鍵となっているのは動画をご覧になっての通りで、リンゴ・スターの友情出演(さらにはジェフ・リンの裏方参加)が光ります。表題の“FAB(ファブ)”というのは、ビートルズのこと(“Fab Four”)で、実際、「アイ・アム・ザ・ウォーラス」を意識した曲作りだったと考えられています。 ライヴ音源を探したのですが、これといったものは見つかりませんでした。そんなわけで、“エクステンデッド・ヴァージョン”(5分超の長さです)をお聴きください。 ちなみにジョージは1943年生まれですので、今も生きていればちょうど77歳(喜寿、2月生まれ)を迎えたばかりという頃です。実際には58歳という若さで亡くなったわけですが、そこから20年近くも経ったのかと思うと、何とも言えない時の流れを感じてしまいます。[収録アルバム]George Harrison / Cloud Nine(1987年) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.11
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気まぐれ80s~11thシーズン(その4) この辺りで、少しマイナーな80年代のナンバーも取り上げてみたいと思います。『ボーン・イン・ザ・USA』で一躍時の人となったブルース・スプリングスティーンがその数年後に発表した内省的なアルバム、『トンネル・オブ・ラヴ』に収録された1曲です。一応シングルとしてもリリースされましたが、大きなチャート・アクションはなく、UK(13位)やアイルランド(10位)で反応が見られた程度でした。 女優のジュリアン・フィリップスとの結婚から離婚へと向かう途中の時期、新たな女性との出会いが表現された曲ですが、後々、現在の妻であるパティ・スキャルファとのパフォーマンスで人気を集めているナンバーでもあります。まずは、アルバム所収の元のヴァージョンをお聴きください。 続いては、そのパティがコーラスを務めているライヴ・ヴァージョンです。往時のものと比較的最近のものと、2つ続けてご覧ください。 [収録アルバム]Bruce Springsteen / Tunnel of Love(1987年)下記のブログランキングに参加しています。応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.10
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気まぐれ80s~11thシーズン(その3) 引き続き、80年代前半のヒット曲です。前回の「アイ・オブ・ザ・タイガー」と同じく映画絡みですが、マイケル・センベロ(Michael Sembello)による、「マニアック(Maniac)」です。オールド・ファンには言わずもがな、映画『フラッシュダンス』の曲で、米ビルボードの1位をはじめ世界中でヒットしました。 ヒット曲の歴史からすれば、明らかに“一発屋”でしたが、このマイケル・センベロというひとは、スティーヴィー・ワンダーやテンプテーションズ、マイケル・ジャクソンやダイアナ・ロスなどの作品でスタジオ・ギタリストを務めた経験を持ち、この曲のヒットの後も複数の映画音楽(例えば『インデペンデンス・デイ』)でも活躍しました。 ともあれ、この曲のライヴでのパフォーマンスもご覧ください。半分冗談ですが、この“暑苦しいオヤジ”がこの曲の歌い手だったのかということも露呈してしまいます(笑)。とはいえ、ちゃんとギターを聴かせようとするあたりは、ギタリストらしいと言うべきでしょうか…。 [収録アルバム]V.A. / Flashdance: Original Soundtrack from the Motion Picture(1983年)Michael Sembello / Bossa Nova Hotel(1983年) フラッシュダンス [ (オリジナル・サウンドトラック) ] [枚数限定][限定盤]マニアック/マイケル・センベロ[SHM-CD][紙ジャケット]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.09
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気まぐれ80s~11thシーズン(その2) 今回は、1982年に7週連続全米1位という大ヒットを記録したサバイバー(Survivor)の「アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye of the Tiger)」です。シルベスター・スタローン主演の一世を風靡した映画シリーズの第3弾(『ロッキー3』)の主題歌でした。実は、この曲については、映像が貼り付けられなかった頃に一度ブログ記事にした(過去記事参照)のですが、今回は映像付きでご覧ください。 1970年代からロックの世界を生き延びてきたプレイヤーたち(なのでバンド名はサバイバー=生存者)が1980年代に入って放った大きなヒットで、グラミー賞も受賞しました。 さらにもう一つ、ライヴでの演奏シーンもご覧いただきたいと思います。1987年の名古屋でのものとのことです。 “あれっ、ヴォーカルが違っている?!”と言う方もいるかと思いますが、このバンドのヴォーカリストは、1983年にデイヴ・ビックラーからジミ・ジェイミソンに交代しています。最近の様子については、筆者はさっぱり分かっていませんが、現在もメンバー変更を続けながら、サバイバーというバンドは“サバイブ”して(生き残って)いるようです。[収録アルバム]Survivor / Eye of the Tiger(1982年) 【輸入盤CD】【ネコポス100円】Survivor / Eye Of The Tiger ↓こちらはベスト盤です↓ 【輸入盤】Best Of [ Survivor ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.08
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気まぐれ80s~11thシーズン(その1) 1980年代曲選をこれまでに10シーズン(1シーズン10回ということは既に合計100曲!)もやっているのですが、懲りずに第11シーズンをやりたいと思います。 まずは、ビリー・ジョエル(Billy Joel)の80年代初頭のナンバーで、「アレンタウン(Allentown)」です。1982年のアルバム『ナイロン・カーテン』からのシングルで、全米チャートで最高位は17位でした。まずは、公式のビデオ・クリップをどうぞ。個人的な思い出では、何度見たかわからないほどよく見た映像です。 続いては、1980年代後半に入ってからのライヴ映像をご覧ください。観衆のノリが何だか妙に見えるかもしれませんが、それもそのはず。1987年、ソビエト連邦での歴史的ライヴからのものです。 このソ連ツアー、筆者は結構気に入っていて、“なにがなんでもロシア人にロックの真髄を伝える”といったような気合が入っていました。そのことはこの曲の映像からもうかがえるんじゃないかと思います。当時の観衆の多くが20代ぐらいの若者だったとすれば、今頃は50代~60代といった世代でしょうか。時代の移り変わり(ソ連消滅→ロシア)をリアルに経験した彼らがこの映像を見返したら、何を想うんだろうか、なんて考えてみたりもします。 ともあれ、今回の80年代曲選も全10回まで続けていきたいと思います。よろしくお付き合いください。[収録アルバム]Billy Joel / The Nylon Curtain(1982年) ナイロン・カーテン [ ビリー・ジョエル ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.07
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オーケストラをバックにした揺らぎと癒しの声 タニア・リベルター(Tania Libertad)は1952年ペルー北部生まれで、1980年代からメキシコを拠点に活動している女性シンガー。ボレロやトローバなどの伝統曲を得意とし、60歳代となった現在では、中南米を代表する大御所ヴォーカリストと見なされるようになっている。 そんな彼女が、1990年代後半に、メキシコ市交響楽団(Filarmónica Ciudad de México)の演奏をバックに歌い上げるというコンセプトで吹き込まれたのが、本盤『イムノ・アル・アモール(Himno al amor)』(スペイン語で“愛の讃歌”の意味)であった。 交響楽団を指揮したのは、有名指揮者のフェルナンド・ロサーノ(Fernando Lozano)であった。この人は“音楽に境界はない”という短文を本アルバムに寄せていて、“時間や空間が、ましてはその起源やスタイルが音楽を分断することはない”としてジャンルや流行にとらわれないコラボだったことを臭わせている。さらに、“悪い音楽”というのはジャンルを問わず存在し、いい音楽に境界はないと述べている(ちなみに、ここでいう「境界」という語は、しばしば「国境」の意味でも使われる)。 実際のところ、本盤は、オーケストラは別に録音され、タニアのヴォーカルとミキシングされているようだが、有名歌手がただ単にオケをバックに歌った代物というわけではない。できあがった作品を少し聴けばすぐにわかるように、彼女のヴォーカルと交響楽団との相性は抜群なのである。 推奨曲を筆者の個人的好みに基づいて挙げておきたい。冒頭の1.「イムノ・アル・アモール(愛の讃歌)」は、アルバムの表題曲にもなっていて、本盤の雰囲気がよく表れている歌唱。フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフ(Édith Piaf)の1950年のナンバーだが、本盤所収の他の曲と同じくスペイン語ヴァージョンで歌われている(余談ながら、この曲は、日本では越路吹雪のカバーでも知られる)。2.「マニャーナ・デ・カルナバル(カーニバルの朝)」は、「黒いオルフェ」としても知られ、ルイス・ボンファによる同名映画の主題曲で、ジャズ界でも定番曲として定着している曲。4.「ラ・ボラ・ネグラ」は、メキシコ人シンガー、ホセ・アルフレド・ヒメネス(José Alfredo Jiménez)のナンバーで、私的には本盤の一押しの曲の一つ。6.「プラセール・デ・アモール(愛の喜び)」は原曲のフランス語のほかイタリア語で歌われることも多いオペラ曲だが、ここではやはりスペイン語で歌われている(余談ながら、E・プレスリーの「好きにならずにいられない」のもとになったのがこの曲だった)。7.「ロンヒーナ」はベネズエラ人のサルサ・シンガー、オスカル・デ・レオン(Óscar d’León)の曲で、本盤中の特にお気に入りの一つ。あと、10.「ラ・ギンダ」は、特別ゲストとして参加の映画音楽家ゴンサロ・ロメウ(Gonzalo Romeu)のピアノが大幅にフィーチャーされている。 結局のところ、上記からもわかるように、多様な楽曲を交響楽のアレンジにのせてスペイン語で聴かせるという仕上がりになっている。そして、タニアの揺らぎのある癒しのヴォーカルの本領がこうした仕掛けの上で存分に発揮されている盤と言えるだろう。デンデー(Dendé)というマイナー・レーベルの盤で入手は容易ではなさそうだけれど、個人的には本当に聴けてよかったと思っている一枚だったりする。[収録曲]1. Himno al amor 2. Mañana de carnaval 3. Carusso4. Siboney 5. La bola negra6. Placer de amor 7. Longina 8. Los pájaros perdidos 9. La luna y mi sombra 10. La guinda 11. Nana 12. Asturiana13. Bachinas Brasileiras #5 1997年リリース。 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2020.03.05
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高い完成度の第4作 カイファネス(Caifanes)は、サウル・エルナンデス(ヴォーカル、ギター)を中心とするメキシコのロック・バンド。1988年のデビュー盤以降、順調にアルバム作品を制作し、シングル・ヒットも重ねていった。そんな彼らのキャリアの一区切りとなった作品が、4作目にあたる本盤『エル・ネルビオ・デル・ボルカン(El nervio del volcán)』である。“火山の神経”という意味の表題のこの盤は、1994年初頭にロサンゼルスで録音され、グラハム・ナッシュ(9.のハーモニカ、参考過去記事(1) ・(2) )やセシリア・トゥーサン(1.,3.,5.のコーラス、参考過去記事(1) ・(2) )らがゲストとして参加している。 この時点でのメンバーは、上記のサウル・エルナンデスに加えて、アレハンドロ・マルコビッチ(リード・ギター)、アルフォンソ・アンドレ(ドラム、パーカッション)の3人。カイファネスは、本盤リリース翌年の1995年にバンド活動を停止することになった(後に2011年に再結成)。結果的に、デビューの1988年から1995年の活動期間で、本盤が最後のアルバムとなった。 個人的には、リリース当時によく聴いた作品で、思い入れがある。お薦めの楽曲が多く並ぶが、いくつか注目曲をピックアップしてみたい。1.「アフエラ」、3.「アキー・ノ・エス・アシー」、4.「アジェール・メ・ディホ・ウン・アベ」はシングル・カットされた。特に大ヒットした1.は、当時はもちろんのこと、今でもいろんなところでよく耳にするナンバーで、彼らの代表曲の1つである。 これら以外に本盤所収で聴き逃がせないのは、8.「キシエラ・セール・エル・アルコール」。この独特のスロウ・ナンバーは、サウルの曲の中で個人的にはかなり上位にくるお気に入り曲だったりする。さらに、2.「ミエド」と6.「アビエンタメ」も本盤の聴きどころといえそうで、前者はどちらかというとストレートに、後者は独特のリズム感で、いずれもカイファネスらしくロックしている。余談ながら、昨年(2019年)で本盤はリリースから25年を迎えた。1990年代メキシカン・ロックの上位に入る代表作と言える作品なので、“25周年記念エディション”なんて発売されたりしていないのだろうか…(といいつつ、筆者の手持ちは、簡易なリイシュー盤だったりするのだけれど)。[収録曲]1. Afuera2. Miedo3. Aquí no es así4. Ayer me dijo un ave5. Hasta que dejes de respirar6. Aviéntame7. El animal8. Quisiera ser alcohol9. Pero nunca me caí10. El año del dragón11. La llorona1994年リリース。 【輸入盤CD】【ネコポス送料無料】CAIFANES / NERVIO DEL VOLCAN 【輸入盤CD】【ネコポス送料無料】Caifanes / El Nervio Del Volcan【K2020/1/24発売】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.03
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マニア向けの盤にしておくにはもったいない好盤 1960年代末、アルバム1枚を残して消え去ったバンドに、フィフス・アヴェニュー・バンドがあった(ただし、後に再結成している)。そのメンバーだったピーター・ゴールウェイが1971年に新たな面々を集めて吹き込んだのが、この『オハイオ・ノックス(Ohio Knox)』であり、このオハイオ・ノックスもまた、本盤だけを残して消え去ってしまった。ゴールウェイ自身はその後も活動を続けていくことになったものの、フィフス・アヴェニュー・バンドも、オハイオ・ノックスも1枚だけで姿を消したというのは、今となってはもったいない存在だったように思う。 本盤『オハイオ・ノックス』は、過去に、再発されずレア盤となっていたこともあり、“マニアのみぞ知る隠れ名盤”のように扱われてきたが、当時はセールスに結びつかなかったのだからどうしようもない。けれども、時が流れ、本盤を後聴きした筆者にとっては、このよさが受け入れられなかったのは残念だったと思う。 本盤のよさは“音楽を演ることの楽しみの具現化”である。きっとやっている本人たちは楽しくて仕方なかったのだろうと思う。ニューヨークからロスに居を移し、ハリウッドを見下ろす“農場”で気の合う仲間たちとやりたいように音楽をやる。その結果は、作られた感じがなく、自然にあふれ出てきたという印象を与えるサウンドであり演奏である。 聴き逃がせないと思うナンバーを少し挙げておきたい。2.「ランド・オブ・ミュージック」がその筆頭である。どこか「ライク・ア・ローリング・ストーン」と似ているのだけれど、流れるようで骨がある曲調と演奏は何度か繰り返し聴けば、頭から離れなくなることだろう。4.「カラミティ・ジェーン」は、フィフス・アヴェニュー・バンドのアルバムで披露した曲の再演だけれど、厚みのあるアレンジはオリジナル(元のものも好ナンバーに仕上がっていた)の上を行く見事な出来である。7.「ベイビー・ソックス・ノックス」はもはやタイトルからして遊んで楽しんでいるようだが、この曲にも見られるようなファンキーでソウルな部分は本盤の中心ではないが、欠かせない要素になっている。あと、個人的な好みが多分に含まれるものの、9.「ノー・スリープ・フォー・ザ・ウィキド」に代表されるゴールウェイのヴォーカルの魅力にはついつい惹き込まれてしまう。以上の文面で何をどれだけ伝えられているかはわからないけれど、ロック好きなら一度は試してもらいたい好盤である。[収録曲]1. Taking It Easy2. Land of Music3. That Lady4. Calamity Jane5. There Comes A Time6. Give Me John Ford7. Baby Sox Knox8. Pound or My Dog Dad for Robert Downey9. No Sleep for The Wicked10. Abigail Archer11. North Country Laura1971年リリース。 【国内盤CD】【ネコポス送料無料】オハイオ・ノックス / オハイオ・ノックス 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2020.03.01
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