やっぱり読書おいのこぶみ

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2004年04月30日

「銀の匙」中勘助

(2)

カテゴリ：読書感想

本棚のある家（畑のある）に来ているので、いろいろな本をあさって遊んでいてちょっと読み返している。

私は野上弥生子氏のファンで、全集こそ持ってないが殆ど作品を読んでいるほど。ファンなら作家の伝記やら資料を読めばいいのだがまだだった。

ある日ネットで

松岡正剛の千夜千冊「秀吉と利休」野上弥生子

を拝見していて。

びっくりすることがあるではないか。野上弥生子さんのひそかな愛のお相手が中勘助さんだって。

野上弥生子さんはれっきとした夫豊一郎氏と結婚して幸せな創作活動をしていらしたと、思い込んでいたので。まあ、私が弥生子日記などの存在を知らなかっただけなんだけど。

もちろん、「迷路」にしろ、最近読んだ「森」にしろなんともいえない情緒はあったのだし、「真知子」には若さそのものきらめきがあって、私は魅了されたのだから、なにかがあったのだろう。

ようするに描写されている場面の情緒は、彼女そのものの想いの投影と見ることも出来、それが昇華されていてめくるめく想いがしていたのだ。

短編「山姥」に北軽井沢の山荘で家族と離れ隠れ住んで、作品を書いていく様子、暮らしていく様子がある。

好きな作家の新発見は心おどる。

で「銀の匙」を再読しているのであって感想ではない。

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