Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年02月09日
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カテゴリ: 霊魂論



 第1講 ドルナハ  1916年11月8日-7
第3講  中欧ー北方の芸術衝動を理解するための基礎
     中欧ー北方の芸術と南方の芸術の対立と関係
デューラー及びホルバインに至るドイツの彫刻と絵画
 中欧の北方の芸術衝動に対して、他方、南方の衝動は、構成的なものにまず静けさを与え、北方的な衝動がそれと結びついてはじめて運きが入り込んでいくと言うことができます。このロホナーの
絵のなかに根源的に、内的な動きのなかにあるすべてをごらんになれます。さてここで、西方から、フランドルから刺激を受け取ったあるマイスターからいくつか実例を示したいと思います、西方の刺激をありありと示している彼、つまりショーンガウアーは、1450年から1491年まで生きましたが、みなさんは彼のなかにも同じ芸術傾向、ただしフランドルからの西方的影響をともなったのを観察することができるでしょう。「249 マルティン・ショーンガウアー 薔薇垣のなかの聖母」これによってずっと写実的な要素が付け加わっていくのにご注意ください。「250 マルティン・ショーンガウアー キリストの誕生」「253 マルティン・ショーンガウアー 聖アントニウスの誘惑」非常に写実的に捉えられた、徹底して個人的な、本質的なものにおいてヴィジョン的な絵、銅販画です。これは同時にまた、きわめて正確に働きかけるイマジネーションであり、このような芸術家が、まさに誘惑の内容を形成する人間的情熱をこのようにまったく具体的に具現化し、また真に人間的な姿と並んで、誘惑が私たちにやってくるとき、事実アストラル体のなかにリアルに生きているものを絵のなかに置
くことを可能にするのです。さて続いてよく知られていない「上部ラインのマイスター」です。「254 上部ラインのマイスター 聖アントニウスの誘惑」これもまた聖アントニウスの誘惑です、これは1470年からおよそ1528年まで生きたグリューネヴァルトの方法に従うものですが、グリューネヴァルトにおいてみなさんは、今までの努力のなかに合流するものの頂点、つまり最高度の力量、技術をともなった真に個人的な表現、これは多くの点でショーンガウアーよりも南方のファンタジーに影響されているのですが、そういう表現に驚かれることでしょう。両方の《誘惑》を互いに比較してみるのはとても興味深いことです。両者はもちろん同じものを描出しているのですが、一貫して次のように見ることもできるかもしれません、つまり先の絵(244*若しくは243だと想える。)は、一日のうちに誘惑として現れるものと私は言いたいのですが、そういうものとして捉えられ、こちらの絵(245)
{254?}は、その翌日に誘惑として現れるものとして捉えられる。けれどもここで重要なのはまったくモティーフではなく、グリューネヴァルトに近いところにいるこの芸術家が、前者よりもよりさらに高い完成度を真に示している芸術的なものそのものなのです。「256 マティアス・グリューネヴァルト 磔刑」「255 マティアス・グリューネヴァル 十字架を担うキリスト」コルマールの名高いイーゼンハイム祭壇の中央部の絵です。表現から出て最も小さな細部に至るまで入り込んでいく特徴づけに注意してください。動物さえも姿勢全体に関与しています。魂が手のなかに流れ込んでいるのをじっくりとごらんください。「257 マティアス・グリューネヴァルト 聖アントニウスの誘惑」イーゼンハイム祭壇の一方の翼の絵です。これはまた*別の「聖アントニウスの誘惑」です。「258 マティアス・グリューネヴァルト 荒野のアントニウスとパウロ」イーゼンハイム祭壇のもう一方の翼の絵です。「260 マティアス・グリューネヴァルト キリストの埋葬」「259 マティアス・グリューネヴァルト 人物群」「イーゼンハイム祭壇の飾り台、つまり下の部分」です。これらの絵は、きわめて完成された人物(の特徴)描写の芸術作品です。「261 マティアス・グリューネヴァルト キリストの復活」これもイーゼンハイム祭壇の一部です。つまりグリューネヴァルトは、十三世紀から十五世紀を経て十六世紀に至るまで徐々に発展しながら到来するのを私たちが見るもの、そういうものの頂点をある意味で示している人かもしれません。






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最終更新日  2024年02月09日 10時53分18秒
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