Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年02月11日
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カテゴリ: 霊魂論
内的霊的衝動の写しとしての美術史
 第1講 ドルナハ  1916年11月8日-9
第3講  中欧ー北方の芸術衝動を理解するための基礎
     中欧ー北方の芸術と南方の芸術の対立と関係
デューラー及びホルバインに至るドイツの彫刻と絵画
ここでもう一度、確固とした理由から、みなさんよくご存じの所謂「ディスプータ」を見てみましょう。「286a 197 ラファエロ 1511年のディスプータ」御存じのようにラファエロに「ディスプータ」において特徴的なことは、下の部分に、神学的真実を自らのうちに受け入れようと活動している神学者たちの集団があり、この集団に向かって三位一体の啓示(父、子、聖霊)が入り込んでゆくというものでした。私たちは謂わば三つの階を見るのです、上部ではますます一層霊的な存在たち(死を通過した者たち)、決して受肉しない者たちが上昇していき、下部では構成が南方的なしかたで配置されているのが見られます。私たちは、根本思考が、静けさ、並列配置という構成的なもののなかに置かれているのを強く印象づけられます。動きさえも静けさのなかに流れ込んでいるのです。さて今度は、このよく知られたすでに話題となった絵から、ほぼ同時期にデューラーによって描かれた1511年の「聖三位一体」の画に移りたいと思います、どうぞこの絵を、たった今みなさんに御覧に入れた絵と構成という点で比較してみてください。三つの階、そして突出したしかたで描き出されているのは、動きの構成的なものから発してこの絵を、先ほどの、同じ時期に生まれた南方の絵から区別するものです。この絵はウィーンにあります。ここに小さな彩色複製があります。そうしたい方は、後ほどこの絵の小さな彩色複製をごらんになることができます。色彩の複製はもちろん酷いものです。けれどもこの絵に見られる色彩についての印象を得ることはできるでしょう。むろん実際の絵に見られる色彩ではありませんが。

参照画:ラファエロ-ディスプータ



参照画:アルブレヒト・デューラー-聖三位一体




たとえばこの構成の創造に際して、デューラーは、南方で彼が受け入れたものに影響されたというのは正しくありませんので、ぜひとも退けねばならないことです。逆に、南方の画家たちが、デューラーの構成のみならず、北方の構成的なもの全般に影響されていたということをさまざまに実証することができます。ラファエロがその「十字架を担うキリスト」いずれにせよもっと後の画のために、デューラーの素描を所有していたことが、その後ある場合に歴史的に実証されるようにです。





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最終更新日  2024年02月11日 06時09分41秒
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