2011/08/23
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テーマ: 社交ダンス(8436)
カテゴリ: アートのはなし
アムステルダム、ロッテルダムに次ぐオランダ第3の都市、デン・ハーグ。

ここは国会議事堂始め、中央官庁、王宮まであるオランダの政治の中心です。

ここに2泊滞在した私達は、2011年7月26日、ホテルのすぐ近くにあったマウリッツハイス美術館(Mauritshuis)に出かけました。

実際はここに行くのが目的でデン・ハーグに宿泊したようなもので、本当はもう一日前に行くはずだったのが 月曜日休館 でこの日になったんです。

旧マウリッツ伯爵邸が美術館として解放されたのは1822年のことでした。半地下の0階にはクロークや受付、お土産売り場があり、1階と2階が展示室です。

1階にはルーベンスとヤン・ブリューゲル(父)の合作、 『アダムとイブの堕落と地上の楽園』 や、ヘンドリック・アーフェルカンプの『氷上の楽しみ』があります。

フランダースの犬でネロが祈りを捧げていた大聖堂のマリア、ルーベンスの『聖母被昇天』の原画もここにありました。







各部屋に警備員さんがおられましたけど、こういったお仕事はいつでも名画が見られていいですね。私にはムリですけど。



パウルス・ポッターの『雄牛』、フランス・ハルスの『笑う少年』、へリット・ダウの『若き母親』、ボスハートの『花と花瓶』、どれも特徴的で素晴らしい作品です。

現代はこの美術館を訪れる人のほとんどがレンブラントやフェルメール、ヤン・ステーン、フランス・ハルス当たりが目当てらしいんですが、19世紀は『雄牛』を見にやって来る人が多かったそうです。

マウリッツハイス

電車に乗っているとオランダって牧場ばっかりなんです。それだけ多くの人が牛に興味があるってことですよね。

でも私のここに来た目的はフェルメール。

『ディアナとニンフ達』、『真珠の耳飾りの少女』、そして『デルフトの眺望』の3作品が見られました。

『ディアナとニンフ達』は2008年に東京で開催された フェルメール展 で見たことがあります。



神様と妖精なんですけど、当時のオランダ女性みたいな雰囲気で描かれてるのがフェルメール風なんでしょうね。レンブラントやルーベンスが描いたらもっと崇高でドラマチックな絵になる題材です。

さすが、 『北方のモナリザ』 と言われるだけあって、『真珠の耳飾りの少女』には神秘的な魅力があります。





私はこの絵を2000年に大阪まで見に行きました。1984年にも訪日していたようです。

しかし『デルフトの眺望』は多分一度も日本に来たことがないでしょう。門外不出なのかもしれません。



この絵には釘付けでした。離れがたくて行きつ戻りつし、ようやく意を決して隣の部屋に移動してからもまだ振り向いて眺めていました。

ここで過ごした数時間は私の心の中の宝物として多分一生忘れることはないと思います。

さて、ご紹介しましたマウリッツハイス美術館の名画の数々が、来年2012年7月に日本にやって来ます。

東京都美術館 のこけら落としの目玉として、『真珠の耳飾りの少女』などを紹介する展覧会が開催されるそうです。また上野は混雑するだろうな。(パンダもいるし)

『デルフトの眺望』は多分来ないと思いますけど、これは是非行ってみたいイベントです。

ご興味ある方は頭の片隅に置いといて下さいね。





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Last updated  2011/08/23 06:20:55 PM
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