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夏真っ盛り。暑い家の中でうだっております。夏休み三日目。ああ、泳ぎたい。水風呂でも入るか….。ダンサーの前はダイバーだった私は、時々無性に水が恋しくなるんです。海の底から眺める揺らいだ太陽の光。上へ、ただただ上へと上って行く泡。消費税増税前の駆け込みで水着買ったけど、今年の夏は着れそうもないなあ。昔のブログ読み返してミラコスタを懐かしんでおります。今日ご紹介する『Free!』は、2013年の夏に始まったアニメ、水泳部の話しなんです。水の描写がとってもリアルでストーリーよりそっちに惹き付けられました。現在第2シーズン放送中。勿論見ております。七瀬遙(ななせはるか)は無口でクールな高校2年生。父親の転勤に母親も同行したので一人暮らしをしています。ちゃんと自炊もしてるんですが、いつもサバ食べてるんですよね。小学生の時に通っていたスイミングクラブで、松岡 凛(まつおか りん)、橘 真琴(たちばな まこと)、葉月 渚(はづき なぎさ)と共にメドレーリレーで優勝した経験があります。みんな泳ぐことが大好き。真琴(マコト)と遙(ハル)と渚(ナギサ)が高校で再会し、水泳部創設へと動き始めます。まずは使われなくなっていたプールの修理から。ハルは下着代わりに水着来てるくらい泳ぎに飢えていたんですが、競技で勝つこととかタイムには興味がなく、ただ水が好き、そしてフリー(自由形)しか泳がないという拘りがありました。彼の泳ぎは水と一体となる美しいもので、オリンピック目指して留学した凛(リン)以外ライバルがいないほど速かったんです。中一で水泳部を辞めてからは、水風呂に浸かって泳ぐことへの渇望を押さえていました。面倒見のいいマコトが部長となり、一番元気なナギサが水泳部の部員募集に熱心で陸上部にいた竜ヶ崎 怜(りゅうがざき れい)を口説き落として大会に出場することになります。レイ君,泳げないんですよ。頭はいいので理論はバッチリなんですが、大会までに泳げるようになるのか、あと10日で、みたいな感じでした。ハルが言った言葉が印象的でしたね。『お前は泳がなくていい。飛べばいい。』それでバタフラいだけ泳げるようになるんです。マコトのバック(背泳)、ナギサのブレ(平泳ぎ)、レイのバッタ(バタフライ)、そしてハルのフリー(クロール)。みんな筋肉質のいい身体しててホレボレします。競泳の応援て,独特なんですよね。バレーボールが『ニッポン、チャチャチャ』で統一されているように、競泳は『イッケー,イケイケ,イケイケ,なまえ』で決まり。競技によって応援の仕方が違うのって面白いですね。競技ダンスは皆さんご存知のとおり背番号連呼です。実は私も中学の時、仲間数名と『水泳部を作らせて下さい』って先生に直談判しに行ったことがあるんです。きれいな温水プールが学校にあったので、その写真見てこの中学に行こうと決めたんですよ。中学受験の時、面接でもそう言ったの思い出しました。なぜか理由は思い出せないんですが水泳部創設は却下され、みんな別々の部に分散しました。もうちょっと熱意があればよかったのかな。このアニメ見て思いました。『Free!』(フリー)は、第1期12話が2013年7月から9月まで放送され、第2期『Free!-Eternal Summer-』(フリー エターナル・サマー)が2014年7月から放送中です。公式サイトはこちら。エンディングのアラビア風のコスプレがまたいい!泳げる人も泳げない人も、夏はこれ見て涼しくなろう!
2014/07/30
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K(ケイ)という名のアニメを見ました。全13話と短いので一晩で全部見られます。絵はとってもきれいなんですけど、ストーリーがイマイチよく分からなかったんですね。どうも始まりは第二次世界大戦時のドイツで秘密裏に研究されていたドレスデン石盤なるものらしいんです。研究を担当していたアドルフ・K・ヴァイスマンがその力を利用してそうなったのか、不老不死の第一王権者『白銀の王』となります。その研究を見守っていた旧日本軍の國常路 大覚(こくじょうじ だいかく)中尉という人が第二王権者『黄金の王』で、日本を影で牛耳るドンらしいです。この王権者という超能力者っぽい人が7人いることになっていて、色で識別されていました。赤の王,青の王、みたいに。(黒子のバスケ風だナ)ただ、7人全部出て来ないんですね。出て来たのは白銀と金と赤と青、それに無色の5人だけ。なぜか日本に大集合してます。赤の王は火を使ってチンピラ軍団を率いていましたが、仲間が一人殺されてその仇を捜すのに躍起になっている所からお話は始まりました。殺人者の映像が街中に流されます。犯人と目されていたのは伊佐那 社(いさな やしろ)という白髪の高校生なんですが、彼には全く身に覚えがありません。赤軍団の襲撃を受けて逃げ回っていた時に割って入って来たのが第七王権者「無色の王」の家臣であった夜刀神 狗朗(やとがみ くろう)でした。この人も伊佐那 社(通称シロ)が新しい無色の王だと思っていて、悪しき王ならば成敗する命を先代から受けています。シロはシロなのかクロなのか、無実だとすると本当の悪者は誰なのかその辺がキーとなって話しは進んでいきます。もう1人どうしても外せないのは赤の勢力に対向する青の勢力で、セプター4と呼ばれる警察のような治安維持部隊の隊長が青の王でした。赤の王と青の王は事あるごとにぶつかっていて、これも意味不明なんですが戦い始めると空に巨大な剣が出現するんです。王のエネルギーレベルに対応しているようで、消耗度に応じて剣が崩壊して行きます。ネットゲームみたいなノリですねえ。最終決戦の場はシロが通っていたアシナカ学園。学園島と呼ばれる東京湾に浮かぶ一つの島全体を敷地とする巨大な学園で、上空から見るとなんとなくベニスみたいでしたね。シロになついているネコ人間が人間の姿になるとナイスバディな女の子なんですが本来はネコなので服を着たがらないんですよ。アニメ好き男子にはストーリーなんかよりネコの存在の方が気になるんじゃないでしょうか。黄金の王の存在意義がいまいち分らず、白銀の王も消息不明、無色の王は滅びたのか?少なくとも赤の王は死んだようです。残されたそれぞれの家来達はどうなるんでしょうね。もうなんだか全然分からないまま。『K』というタイトルも意味不明だ。ワンピースのルフィーみたいに『D』のミドルネームに何か意味があるのか?白銀の王はミドルネームがKだったけどほかの王は全部日本人だからミドルネームないし。12話以外、アニメのサブタイトルが全部Kから始まるようになってましたけどダカラなんだ?キャッチコピーの「キズナ」というのも意味が分かりませんでしたね。もっと行間を読めってことなんでしょうか。私には行間が大きすぎて作者の意図する所が読めませんでした。原作は7人組の覆面作家集団「GoRA」だそうです。テレビでは2012年に放映された模様。公式サイトはこちらコスプレ用品は充実してますからファンはおおいんでしょうね。
2014/07/24
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ワールドカップ2014ブラジル大会、遂に4強が出そろいました。ドイツ、オランダ、ブラジル、アルゼンチン。決勝トーナメントは1点差とか2点差で勝敗が決まる熾烈な戦いですからどこが残っても不思議はない感じですけど、やはり勝ち残るチームはだいだい妥当な線ですよね。ダンスもきっとそうなんでしょうね。その1点差2点差のために皆日々必死に練習するんです。アニメ『キャプテン翼』の2001年版、リメイク版第3弾になります。全52話、半分早送りで見ました。何で早送りかというと先月スペインに出かける前に半分くらい見ていて、ちょっと間が開いてどんな話しだったか忘れてる場面もあったので、小学校時代と中学時代の全日本はさらっと流した訳です。実は飛行機の中でも劇場版の『キャプテン翼』見たんですよ。翼くんの不屈の精神はいいカンフル剤になります。制作されたのはもう13年も前になりますが、1983年版や1994年版と比べるとずっと今風で、かなり状況が変わってますね。ボールも白黒じゃないし。ストーリーや人間関係もちょっとずつ違っている部分がありました。幼なじみだったはずの弥生ちゃんが他人だったり、南葛小に転校して来るのが初めてだったはずの岬くんが以前この小学校にいた設定になっていたり。その方が流れ的に自然だから?小学生達が静岡から東京までヒッチハイクでサッカーの応援に行くというシーンもなくなってました。岬くんとの別れで、走り去るバスの窓に向かって寄せ書きのボールを蹴り込むシーンも。小学生が真似したら危険ですもんね。翼くんは中学で全日本三連覇を成し遂げた後、ジュニアユース日本代表として世界の強豪と対決します。どの国にもスター選手がいるんですよ。中でもドイツの『皇帝』カール・ハインツ・シュナイダー、イタリアの『パーフェクトキーパー』ジノ・ヘルナンデス、フランスの『フィールドのアーティスト』エル・シド・ピエールあたりは目立ってましたね。特に開催地フランス代表のエル・シド・ピエールは白馬に乗ってサッカー場に登場したり、『ピエール様ファンクラブ』みたいなのが存在したりしてちょっと笑えました。翼くん率いる日本代表チーム、アルゼンチンやヨーロッパ強豪を破って優勝しちゃうんですよね。アニメですけど気分いいです。このアニメってヨーロッパや南米ではどういった受けとめ方されてるのかちょっと気になりますね。サッカーについてはヨーロッパは熱い人多いですから。マドリードのお土産屋で冷蔵庫に貼るマグネット買って来たんですが、そこの店員さんもちょっとサッカーの話しを大将が振ったら、あのチームはどうだとか熱く語り始めちゃいましたからね。同級生たちが翼君の家に集合して応援してましたけど、こういう試合ってTV中継されるんですか?見た事無い気がするんですけどケーブルテレビとかでやってるんでしょうかね。2010年にユースかジュニアの試合がスペインであって、優勝したブラジルチームと帰りの飛行機で会いましたけど、この大会はワールドカップの年にやるとか決まっているのかもしれません。翼くんは中学を卒業して単身ブラジルに渡り、ロベルト本郷の指導のもとFCブランコスで大活躍。このとき対戦する『サッカーサイボーグ』カルロス・サンタナは南米時代の最大のライバルといっていいでしょうね。4年後にスペイン・バルセロナに移籍して更に成長を続けて行く翼くん。小学校時代からのよきライバルたちもJリーグや世界のチームに活躍の場を移していました。早苗ちゃんも妙に色気付いてます。このアニメが放送された2001年は、ワールドカップ日韓大会を1年後に控えていたんですね。翼くんたちがそのピッチに立ち、ロベルト監督率いるブラジル代表チームと対戦するところでお話が終わりました。南アフリカで開催された前回大会(2010年)のときに、アンケート調査が行われたそうなんです。『日本代表に加えたいキャラを1人選ぶとしたら?』私はやっぱり翼くんだと思いますけど、皆さんはどう思われます?葵 新伍くんなんかもいいと思いますね。アンケートで1位だったのは日向小次郎だそうです。今年アンケートしたら、どんな結果だったでしょうね。
2014/07/08
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ワールドカップ、ブラジル大会開幕目前。世界中のかなり多くの人がサッカーのことばっかり考えている今日この頃、私もその波に飲まれてか、サッカーアニメに連日浸っております。中学を卒業した翼くんが、いよいよブラジルで活躍かと期待して見始めた『キャプテン翼J』。また小学校時代に戻ってしまってこのまま見続けるべきかちょっと悩みました。でも途中から舞台が世界になったので結局47話全部見てしまいましたね。『キャプテン翼J』は、1994年に放送されたアニメです。小学校編のリメイクはストーリー的には大きな変化はなかったんですが、そういえば翼くん、声変わりしてました。音楽も当時流行だったユーロビートになってたし、翼くんの家もモデルチェンジしてます。エンディングで流れる歌の歌詞に『うざったい』なんていう1983年版にはなかった言葉が使われてたり。『つづく』の文字と共にオーケストラヒッツを多用してて懐かしく思いましたね。YESの『owner of a lonely heart』でも多く使われてる音源。私もよく使ってました。小学校時代の泣けるエピソードが2つほど盛り込まれていたんですよ。一つは翼とゴールデンコンビを組むことになる岬くんのエピソード。彼は放浪の風景画家のお父さんと一緒に日本中を旅して回っているので小学校だけで30校くらい転校したと言ってました。なぜ両親は離婚したのか、なぜ彼は母親に着いて定住の道を歩まなかったのか。岬くん、小さいながらに見せる優しさや考えの深さに惚れますよ。二つ目は岬くんも一緒にプレーしたことがある北海道のふらの小学校でサッカー部を育てた校長先生の話しです。このチームはキャプテンの松山千春くん、ではなくて松山ヒカルくんを中心にチーム力で勝ち上がって全日本の準決勝に駒を進めてきます。その校長先生が危篤という知らせが試合前日に来るんですよ。ここも泣けます。そういえば松山くんと準決勝で対戦する日向小次郎って、松山千春にイメージ似てますね。翼を限りなく尊敬する葵 新伍(あおい しんご)の登場はインパクトありました。中学卒業後に単身イタリアに乗り込んで、全財産を騙し盗られながらも不屈の精神で生き抜いて行く。小柄ながら、ずば抜けた身体能力ととんでもないスタミナを持ち合わせています。こういう人いいですよね。他の選手の3倍の重さのスパイクを履いて足を鍛え、当たり負けしないように毎日秘密の特訓を重ねます。いじめにもめげず、身体も壊さず、ついにはイタリアの名門チームに仲間として受け入れられるんです。後に全日本ユースの日本代表として招聘されて、翼と共に大活躍。アジア予選までで終わってしまって中途半端な感じでしたが楽しめましたよ。このアニメが放送された今から20年前というと、Jリーグが始まってまだ間もない頃ですよね。この頃活躍されていた選手のほとんどは、最初の『キャプテン翼』(1983年版)を子供のころに見て心を熱くした経験があるんじゃないでしょうか。 【1000円以上送料無料】Jリーグ20周年記念フォトブック/東邦出版競技ダンスのアニメも作ればいいんですよね。子供たちが、『かっこいい!』とか『自分もやってみたい!』と思えるようなステキな社交ダンス・アニメ。そうすれば世界で活躍するダンス界の翼くんや葵くんが増えて行くかも。サッカーをプレーするには10人の仲間を探さないといけませんけど、社交ダンスなら1人探すだけで出来ますしね。まあ、その1人探すのが至難の業なんですが。ボールルームへようこそはアニメ化されないんでしょうかね。
2014/06/09
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ここのところ毎夜サッカーの夢を見るんです。もうすぐ試合開始時間なのに仲間が来ない。ゴールに向ってドリブルしながら突進する自分。走っても走ってもゴールは遠い。そんなネガな夢が多いですが、 1983年に放送され爆発的なサッカー人気を呼んだ『キャプテン翼』全128話、寝る前に毎晩見てたからだと思うんですね。 こんな爽やかな小学生はいないだろと突っ込みを入れつつ、スーパープレイの連続についついハマってしまいました。 一話25分なんですが、最初の5分は歌と前回の復習なのですっとばし、回想シーンも早送りでガンガン見ましたけど、それでも見終わるのに2週間かかりましたね。 お話は翼君一家が静岡に引越して南葛小に転校して来たところから始まります。 『ボールは友達』 翼は素晴らしいサッカーセンスに恵まれた天才少年でした。 静岡は今もそうですけどサッカー王国なんですね。 全日本少年サッカーのチャンピオンが静岡の修哲小。その中心人物がキャプテンでもあるゴールキーパーの若林でした。 練習試合で30対0なんて言う大差で負けていた南葛小サッカー部は翼の加入ともう一人の転校生・岬太郎の参加で強豪校に変身します。 更に原動力となったのは、負傷でプロ引退を余儀なくされたブラジル代表ロベルト本郷が翼の師匠となり南葛小サッカー部のコーチになったことでした。 上達の方程式に絶対必要なのは、本人の才能も情熱も勿論ですがそれに加えて神のような師匠と同年代のハイレベルなライバル。これできまりですね。 翼は若林、岬ほか南葛ガッツマン石崎、修哲メンバーと市の代表として選抜され、地区予選を勝ち抜いて静岡代表として全国大会に出場します。 全国レベルになるとまたいろんなキャラが登場しますが、埼玉の日向小次郎、東京の三杉淳、北海道の松山、秋田の立花兄弟など将来の日本代表候補が既にここで激突してました。あれから3年。今度はいきなり中学生全国大会です。翼はサッカー以外に何かやっているところがほとんど出てきませんでした。勉強とか食事とかデートとか。それに他の選手が全員名字で呼ばれてるのに何で翼だけ『大空君』と呼ぶ人がいないのか不思議でした。中学生の全国大会は3連覇をかけて戦いでした。翼はこれに勝って中学卒業と同時にブラジルにサッカー留学の予定。みんな無茶するので怪我ばっかりでしたね。日向は監督と喧嘩して出してもらえないし、三杉は心臓の病いで途中退場。スラムダンクでもそうでしたけどシュートシーンになるとスローモーションになるのでものすごく時間が引き延ばされてるんですよ。それにホントに中学生?みたいな荒技が炸裂。翼はオーバーへッドを小学生でマスターしてましたし、中学ではドライブショット、これに対してパワーサッカーの日向はタイガーショット。どっちも威力はただものじゃあなくて、ネットを突き破りコンクリートにめり込む少林サッカー張りのスーパーショットでした。若島津は空手に培われた身体能力の高さで天才若林と列ぶ名ゴールキーパーです。途中でエピソード的に登場する若林はいまドイツ留学中。翼とのゴールデンコンビで全国制覇に貢献した岬はフランス留学中。みんな凄いですね。『キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一による日本のサッカー漫画。今日ご紹介したのはそれをアニメ化した1983年バージョンです。この頃日本はまだワールドカップの地区予選も突破出来ずにいたんですよね。きっとこのサッカーアニメに触発されてサッカーを始めた少年少女たちが今の日本のサッカー界を支えておられるんでしょう。もうすぐワールドカップ・ブラジル大会開幕。日本選手団も昨日成田から出発しました。実力を存分に発揮して、私達にたくさんの歓喜と夢を送って欲しいですね。頑張れ日本!!!!
2014/05/30
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中学・高校くらいの時、兄弟姉妹の存在ってどうですか?私は一人っ子なので『たよれる兄貴』とか『使える弟』とかいたらいいだろうななんて思ってましたけど、いたらいたで付き合いが面倒なのかもしれませんね。特に自分より出来のいい兄弟姉妹と比べられるの嫌だし、それでも毎日顔合わせることになります。このアニメの主人公・高坂京介は、平穏な日常を好む高校生で、中学生の妹がいます。スポーツ留学出来るほどの運動神経とモデルで稼げる美貌をもった,いわゆる出来のいい妹・桐乃。自慢であると共に自分に全く懐いて来ない妹とは距離を置いた暮らしをしていました。ところがある日、玄関で変な落とし物を拾ってしまうんですね。美少女系の萌えアニメのケースに入ったエロゲー。実は妹はオタク趣味だったんです。桐乃は趣味を語らう友達がいなくて悩んでいました。『人生相談がある。』いつも勝ち気で避けられている妹に相談されたら、兄貴としては心の広い所を見せないといけませんわね。桐乃の部屋には押し入れ一杯のオタク・コレクション。アニメ、エロゲー、フィギュアなどなど。自分にはそう言った趣味はないものの理解を示すために勧められるままゲームやってみたり、全く理解を示さない親や友達を説得して妹をかばったり、彼の日常は妹に振り回される急展開を見せて行きます。同じ趣味を持つ友達を作ったらとネットのSNSコミュニティにも入会し、兄妹共通の友達も出来ました。全12話で各話のタイトルが『俺の○○が○○なわけがない』で共通しているんですけど、何度も途中で見るのやめようとしたんですよね。自分がこんなアニメを見て楽しいわけがないと思って。でも何か心に引っかかるものがあったのか、とうとう最後まで見てしまいました。自分もアニメ好きでRPGにどっぷりハマってたこともあるオタクだし、コミュニティで知り合ったハンドルネーム『黒猫』の女の子が何となく自分とかぶってる気もして。原作は伏見つかさのライトノベルだそうです。漫画化されたりアニメ化されたりするぐらいですから、人気の作品なんですね。この兄妹が住んでいるのが千葉市という設定。JBDF関東甲信越の試合でよく行った千葉ポートアリーナのそばを走るモノレールなんかが何度も登場します。アキバやメイドカフェ,夏コミ(コミックマーケット)も出て来ました。こんなめんどくさい妹に振り回されるのは私だったらご免ですが、そう言うのが好きな『頼れる兄貴』も世の中には多いんでしょうね。
2014/05/20
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見る前からストーリー展開が想像出来るような気がしてしばらく避けていました。でもやっぱり掴まりました。『タッチ見てんの?』と大将が言います。あだち充原作、高校野球、幼なじみ、兄妹の死。確かに似てるんですが、面白いのでついつい50話、今年のゴールデンウィークはこれで始まりました。月島バッティングセンターの美人四姉妹の次女・若葉は、クラスでも人気者で彼女を好きな男子も多かったんです。でも若葉にとっては幼なじみでキタムラスポーツ用品店の一人息子コウがお気に入りでいつもつるんでいました。二人は6月10日と誕生日も同じ、生まれた病院も同じで、家族ぐるみの付き合いでしたが、月島家の三女の青葉だけはいつもコウを嫌っていました。性格が似すぎていたせいでしょうかね。磁石の同じ極同士が反発し合うみたいなものです。青葉は野球少女。男子にも全く引けを取らない速球だけでなく多彩な変化球もこなします。野球にそれほど興味のなかったコウでしたが負けず嫌いは人一倍で若葉に頼んで秘かに青葉のトレーニングメニューを真似し始めます。1話目でいきなりヒロインが死んでしまうのにはびっくりでしたね。小学校5年の夏。絢香の歌、ハマり過ぎです。若葉の死を引きずりながらも成長して行くコウは高校で野球部に入るんですね。『メジャー』とはまたひと味違って、女子野球の方にも比重があるのがいいです。美人4姉妹に加えて亡くなった若葉にそっくりな高校生も登場しますが、単なるラブコメだけでもない、野球人生まっしぐらだけでもない、爽やかで軽妙な人間関係も疲れずに最後まで一気に見られる理由でしょうか。お話の始まりが『満員の甲子園球場』だったんですが、最後はそこまで行かず、高校3年の夏、地区予選の東京代表になるところまでで終わっています。それだけでも厳しい戦いですよね。東京は学校数が多い上に一度負けたらそこで終わり。高校は3年間しかないし、しかも男子しか出られない。甲子園出場権獲得すること自体が凄いことなんだなあと実感しました。それに比べたら社交ダンスA級への道は楽なもんです。少なくとも3年とか言う期限はないし、1度負けても何度でも挑戦出来るんですもん。出来ると信じて頑張りましょう。楽しみながら。アニメ版『クロスゲーム』の公式サイトはこちらです。コブクロのOP曲も良かったですよ。
2014/04/28
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SF冒険ファンタジーです。2005年から2006年にかけてNHK教育テレビで放送された全52話。『モコナモドキもどっきどきー。ハーーーープーーーーー。』このセリフ、なぜか記憶の中にありました。何で知ってたのか自分でも分かりません。見た事ないはずなんですが...。考古学者を目指すシャオランが、幼なじみのサクラ姫を助けて失われた記憶の羽を探す物語りです。面白いのは旅する場所が異次元というところですね。時間旅行もしてました。最近の理論物理学では計算上11次元あるらしい宇宙。このお話では17個の異次元が出て来ました。パラレルワールドなので同じ顔のキャラが複数回登場します。旅の仲間はサクラとシャオランの他に剣の達人のクロガネ、魔法使いだけどほとんど魔法を使わないファイ、異次元旅行と羽の探査を担当するモコナです。モコナを貸してくれたのは次元の魔女という人だったんですが、代価としてそれぞれの最も大切なものを要求します。クロガネからは家宝の名刀、ファイからは魔法を制御する背中の入れ墨、そしてシャオランからはサクラとの関係。記憶の羽を取り戻してもサクラはシャオランとの思い出だけが空白になっているんです。最初はストーリー展開が遅すぎて早回ししながら見てたんですがだんだん回が進むに連れて面白くなって来ました。ただ旅半ばにしてお話が終了してしまって、ワンピースで言ったらまだウソップの村あたりって感じなんです。普通冒険ものって探していたものを手に入れて、悪い奴をやっつけて終わるみたいな流れだと思うんですね。このお話ではメインキャラでさえ出生が謎めいたままだし、悪役も奥の手を使い切っていないし、探していたものも全部で何個あるのか分かりませんがその一部しか手に入れていません。梶浦由記さんが担当する音楽はかっこよかったですね。それだけで時代や国を超越したファンタジーワールドに深みが出ていました。もう放送から10年近く経ってますから今更続編が出るのかという感じですが、知りたい人は原作を読めということなのかもしれません。『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』(ツバサ レザヴォア クロニクル)というのが原作で、CLAMPという漫画家さんの集団による作品。単行本は28巻で完結だそうです。ご興味ある方、こちらのサイトで異次元世界の様子や登場人物を見られます。
2014/04/24
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科学と宗教、デリケートな問題なので深く追及する気はありませんが、これはアニメの中のお話です。2008年から2009年にかけて放送された全24話。『禁書目録』は『インデックス』と読むそうです。主人公のトーマは科学をメインコンンセプトにした学園都市で学んでいます。学生はみんな寮生活か一人暮らしのようで,家族はほとんど出てきません。学校では普通の勉強もやってるのかもしれませんが、超能力を磨くためにここで学んでいるようです。トーマは出来が悪くて、レベル0という成績的には最低な位置にいるんですが、不思議なことに彼の右手は魔力や超能力を無力化出来てある意味最強なんです。もう一つ不思議なのは、なぜか彼の周りにはピンチに陥っている美少女が寄って来て、どうにもならない状況から救い出す運命にあるようです。最初は夏休み初日、どこから来たのかトーマの家のベランダに尼さんが引っ掛かっているのを発見。科学とは真逆の魔術の世界からやって来たイギリス人らしいんですが、自分のことをインデックスと名乗っていました。彼女は見るもの全てを記憶出来る完全記憶能力を持っていて、10万3千冊の魔術書を記憶しています。脳の記憶領域がオーバーフローしないように、イギリス清教から差し向けられた魔術師によって1年ごとに記憶を消されることになっていました。トーマがこのかわいそうな運命からインデックスを救うというのが、最初の一歩です。能力はあるけど利用されている不幸な少女たち、それぞれ特徴的な美少女ばっかりなんですが、彼の周りに現れては頼まれてないのに助けて惚れられるみたいなのを繰り返しているうちに夏休みが過ぎて行きます。ミサカ・ミコトという超能力レベル5の女の子の話しは『とある科学の超電磁砲』という別のシリーズにもなっています。彼女の場合はちょっと特別でシスターズと呼ばれるクローンが能力開発の実験手段として用いられていたり、エヴァンゲリオンの綾波レイにも似た切ないエピソードも盛り込まれています。その時の悪役が一方通行(アクセラレータ)という少年なんです。いかにも悪そうな、しかも強いレベル5の能力者。彼の登場で少しはスパイスが効いて全部見ることができましたよ。途中で見るのやめようかと思ってたんです。時々しか登場しない医者が実は何か含みのありそうな凄腕だという展開で終わってしまいましたが、続きもあるようですね。自分的には『ちはやふる』とか『ヒカルの碁』とか、そういった話しの方が好きですね。このアニメに関しては『超能力は科学なのか?』とかそっちも疑問だったのであまり入り込めませんでした。鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録』を原作とするアニメだそうで、結構人気あるみたいです。公式サイトはこちらです。
2014/04/19
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最近は競技ダンスではなく、競技カルタの世界にどっぷりハマっております。やってるわけじゃないんですよ。TVアニメ『ちはやふる』の続編、もう3回も繰り返し見てしまいました。4回目も見ちゃうかも。なんでそんなにハマったのかな。多分、競技ダンスに通じるものがあるんだと思いました。高校2年、一番いい時ですよね。心も身体も柔軟で。右も左も分からない1年とは違い2年というのは後輩が出来るんです。あとがない3年と違って時間的余裕もあります。瑞沢高校カルタ部に二人ですけど部員が増えました。目指すは夏の全国高校選手権大会。団体戦と個人戦、どっちも凄いドラマがあるので何から書いたらいいのか、いずれにしろとてもここでは書き尽くせそうもないので是非皆さんにも熱い戦いにハマって頂きたい。永世名人の孫でカルタ界のサラブレッド綿谷新、ずば抜けた記憶力を武器にカルタ部の部長を務めるイケメン真島太一、そしてこの二人と幼なじみで主人公の綾瀬千早。3人を軸に各県代表の個性あふれる面々、カルタ会の面白い先生たち、それに無敵の名人と同年代のクイーン。才能豊かな高校生の熱戦に,つい自分まで身を乗り出し,素振りまで始めちゃって何かに指ぶつけたりしている今日この頃。千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは) からくれなゐに 水くくるとは (在原業平)もみじが川を、真っ赤に染めて流れ行く様を歌っているそうです。古典の授業って前にも書きましたけど寝てばっかりでしたので全然記憶にないんですが、『ちはやぶる』は『あらぶる』の反対語で、『かみ』にかかる枕詞だそうです。『ちはやぶる』はたとえて言うなら高速回転する真っ直ぐな軸のコマ。止まっているように見えながらどこにも偏りがなく、力が集中している。何が触れても弾き返される安定した世界。合気道の試験で暗唱させられた句の中にも似たようなのがありました。『コマが激しく回るとき静に帰する如く、静は動の極地である』今から15年くらい前になりますが、初めてエンビとドレスを譲って頂いた教室の先生のパーティのことを急に思い出しました。ゲストとして北条・須田組が来られたんです。私はそれまでアマチュア選手のバタバタしたダンスしか見たことがありませんでしたので、このお二人のダンスがなんて静かなんだろうと感心しました。静かといっても緩いわけでも鈍いわけでもなく、キレのあるシャープな踊りだったんですが無駄な動きが一切ないのでとても静かに見えたんですね。話しが競技カルタから大きく外れてしまいましたが、私も是非『ちはやふる』踊りを目指して頑張りたいと思います。ちはやふる2の公式サイトはこちらです。小倉百人一首CD付「舞楽」かるたとCDでじっくり練習!専任読手によるCD付き【小倉百人一首CD付「...価格:2,860円(税込、送料別)
2014/04/02
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エクソシストのことを日本語で祓魔師と言うんですね。ホラーは嫌いなので映画では見たことがありませんが、昔流行った『エクソシスト』話題になっていたので図書館で借りて本は読みました。映像も怖そうですけど本読んでも相当怖かった記憶があります。ところで『祓魔師』って、なんて読むんでしょう。2011年に放送されたテレビアニメ全25話、気になりつつ見ました。人間に取り憑いた悪魔を祓う祈祷師エクソシストは神父さんがなることが多いみたいですね。悪霊と対決するにはそういうのが見える人じゃないとダメでしょうし、神様みたいな強い味方がいないと対処出来ないのかもしれません。今日ご紹介するのは、悪魔と人間の間に生まれた双子の兄弟がエクソシストになる教育を受け人類のために戦う物語りです。すべては16年前のエクソシスト大量虐殺事件から始まります。世界中の犠牲者が全て青い炎によって亡くなったことから『青い夜』と呼ばれるようになりました。青い炎は悪魔サタンの象徴。この時、親や親しい人をなくした子供たちが仇を取るべく正十字学園でエクソシストになる教育を受けています。特異な存在だったのは奥村燐(リン)・雪男(ユキオ)の兄弟。双子ですが全く似ていなくて、兄のリンは出来の悪い生徒、弟のユキオは史上最年少の教師をしています。そして二人は悪魔と人間の間に生まれた子供だったんです。世界は人間の住む物質界(アッシャー)と悪魔の棲む虚無界(ゲヘナ)の二つの次元から出来ていて特別な儀式によってのみゲートが開くようなんですが、それ以外にも時々憑依と言う形で悪魔は物質界にやってくるようです。青い炎を出して人間以上の力を出せるリンはエクソシストとして将来有望ですが、父親であるサタンを倒せるのか、炎をコントロール出来るのか疑問視され、エクソシストの総本山であるバチカンの監視下にありました。弟のユキオにはサタンの青い炎の力は備わっていなかったのですが、小さい頃から悪魔が見えたので育ての親である神父のすすめで7歳からエクソシストになるための教育を受け、非常に成績優秀です。悪魔払いにも階級があって、上に行くほど人数が少ないのはダンス競技と似ています。見習いから候補生になってマスターになるんですが、マスターにも上中下があってそれぞれに1級と2級があります。一番上がパラディンというただ1人に与えられる称号なんですが、NARUTOで言う所の『火影めざす!』みたいな勢いでリンはパラディン目指して頑張ってました。エクソシストには5種類あって、自分の得意分野を目指せるようになってます。ナイト:剣で戦います。リンはこのタイプ。ドラグーン:銃で戦います。ユキオはこれ。テイマー:自分の代わりに戦ってくれる使い魔を招集します。アリア:聖書や教典を唱えて戦います。ドクター:悪魔にやられた傷を治します。こういうの並べられると自分だったらどれかなと言う目で見てしまいますよね。テイマーは心が弱いと呼び出した魔物が命令に従ってくれないし、天性のものが必要らしいのでこれはちょっと自分的には厳しそう。アリアは暗記力問われますからね。これもちょっと…。傷とか見ると気持ち悪くなるのでドクターもダメだし、もし自分がなるとしたらやっぱり剣か銃でしょうね。銃は聖水入りの水鉄砲も有効みたいなんで、私はそれで。見始めた時はサスペンスホラーかと思いましたけど、学園ものです。いろんなキャラの仲間たち、グレンムリンみたいな悪魔たち、いろいろ出て来て楽しめます。学校長がメフィストって、あのゲーテの『ファウスト』に出て来た賭け好きの悪魔なんです。何で悪魔が人間界の学長やってるのか不思議でしたが、悪魔にもいろんなのがいるってことでしょうかね。エクソシストになると世界中のどこにでもすぐに移動出来る『どこでもキー』みたいな鍵をもらえるようで、それは凄く欲しいアイテムでした。いろんな国のダンス競技会に出場出来そう。『青の祓魔師』(あおのエクソシスト)は、加藤和恵先生による漫画作品です。岡村天斎監督によるアニメは15話以降がオリジナルストーリーとのこと。『祓魔師』は『ふつまし』と読むそうです。ファンの間では『青エク』と呼ばれているんだとか。テレビアニメ公式サイトはこちら。
2014/03/26
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『競技かるた』という世界があるんですね。小倉百人一首では坊主めくりしかしたことがありませんが、『畳の上の格闘技』と言われるほどハードな競技のようです。反射神経や持久力が要求されるだけでなく、記憶力や集中力も必要な、遊びや暇つぶしとは全くイメージの違ったスポーツ。難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花平安時代には「難波津(なにわづ)の歌」と言えば「誰でも知っている歌」の代名詞となっていたらしいこの歌が競技開始の合図となり、まるでウルトライントロクイズのような速取合戦が始まります。かるた『とる』というより、『なぎはらう』といったイメージでしたね。最初の1文字が発音されるや否や、バレーボールのレシーブみたいな恰好で飛び込んで行くんです。今日ご紹介するのは『競技かるた』に青春をかけた高校生達の物語りです。綾瀬千早(あやせちはや)は高校1年。かるたにしか興味のない無駄美人と言われています。競技かるた界の女性の頂点『クィーン』を目指して日夜かるたに励み、ついにA級になりました。A級になるのって競技ダンスより大変かもしれません。並みいるB級選手たちとのトーナメントを勝ち抜き、ほぼ朝から晩まで何試合もの真剣勝負に臨んで優勝しないとなれないみたい。E級からあるらしいです。私も今から必死に頑張ればD級くらいにはなれるかな。(そんなに甘くない?)A級になってからの道乗りが厳しいのは競技ダンスと似ていますが、頭脳の消耗度から言ったらダンスより過酷でしょうね。彼女がかるたにハマったきっかけは小学6年のときの転校生、綿谷新(わたやあらた)の存在でした。彼は名人である祖父にかるたを仕込まれた天才肌で、自分も名人になるという夢を持っていました。千早の幼なじみの真島太一(ましまたいち)は何でもそつなくこなす秀才肌でしたが、仲良しの千早のベクトルが新の登場と共に彼に向けられるようになったのが気に入りません。でもこの3人は出会うべくして出会った3人だったんでしょうね。中学で離ればなれになりますが、かるたを続けていればきっとまた会える、千早はその思いをひたすら貫いてA級に到達したんです。高校に入学して『かるた部』を作りたい千早でしたが、なかなか仲間が集まりませんでした。なんか地味なイメージありますもんね。苦労して集めた5人の仲間、5人集めると『部』になって部室ももらえるし顧問の先生もついてくれるんです。その中の1人は同じ高校で学年成績トップの太一です。他に、いつも机にかじりついているので『机くん』と呼ばれている成績No.2の駒野くん、古典オタクで和服をこよなく愛する『かなちゃん』、そして小学校では全国大会2位だったいつも何か食べてる『肉まん君』西田。このときA級選手は千早だけで、机くんとかなちゃんは初心者だったんですがこの5人で必死に練習を重ね、なんと東京代表として全国大会に出場するまでになるんです。部員集めからスタートの経緯は『メジャー』でも『とめはねっ!』でも同じでしたし、千早・太一・新の三角関係が『冬ソナ』っぽいんですけど、まあその辺の展開はみんながハマる定番なんでしょうね。『かるたは日本にしかない競技や。つまり日本一になるということは世界一になるいうことや。』姉がテレビで活躍するのが夢だった小学生の千早に、新は自分でつかみ取る夢を教えてくれたんです。ルールも何も知らない私ですがハマりました。25話、一気に見ましたよ。古文の授業中、全然面白くなくて寝てばっかりでしたがいくつか知ってるのがありました。瀬をはやみ岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ『せ』で始まるのはこれしかないそうで、こういうのを『一字決まり』と呼ぶそうなんです。競技では早い者勝ちですから、『せ』と言ったらすぐ取りに行けばいいんですけど、トップレベルになると『せ』と発音される前にその音が聞こえるんだそうです。千早は生まれつき耳がよくて、かるたの世界では『かんじがいい』と言うらしいんですが、そういう才能に恵まれているある意味天才なんですね。しかもモデル級の美人で16歳。太一は何をやっても簡単に成績が出せてしまう器用貧乏の秀才ですが、抜群の記憶力を持っているので読まれた札、読まれてない札が全て分かるんです。『畳の上で努力し続けることができる奴を仲間にしたい。』彼は冷めた部分もありますが、本当は青春のすべてを懸けるほど打ち込めるものを探していたのかもしれませんね。新は物心ついた頃から永世名人だった祖父に仕込まれてますから名人には最も近い位置にいるように思えたんですが、現名人・周防がこれまたすごい人なんですよ。千早をしのぐほどの超感度の耳を持っているんです。彼には一字決まりが28個あるように聞こえると言っていました。毎年かるた競技の日本一を決める名人位・クイーン位決定戦がお正月明けに近江神宮で行われテレビ中継もされるそうです。ご興味ある方、こちら↓第57期 競技かるた クイーン戦 Karuta Queen Match 2013かるた競技のメッカは滋賀県にあったんですね。今度機会があったらお参りに行ってみようと思います。『ちはやふる』は、末次由紀先生の少女漫画で、講談社コミックスBE・LOVEに連載中。私が見たのは日テレで放送されたアニメ25話までのお話です。『ヒカ碁に通じるものがあるから最初から見て!』と大将に命令して彼も途中まで見ました。『ボクは競技かるた得意だと思う。』やったことないのに酔っぱらった勢いで適当なこと言ってましたが、膝痛めてると厳しいんじゃないでしょうかね。競技かるたの世界も奥が深そうです。
2014/01/22
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人気テレビアニメ『ONE PIECE』の劇場版第10作目です。アニメ放送10周年記念作品ということで、これまでとは違い原作者・尾田栄一郎先生がオリジナルストーリーを考案し、製作総指揮として加わっています。国内では第28回ゴールデングロス賞優秀銀賞、第34回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。海外でも、第12回スペイン・バルセロナアジア映画祭で観客賞受賞し、興行的にも記録的な大ヒット作となりました。既にテレビでも何度か放映されていますのでご覧になった方も多いかと思いますが、簡単にストーリーをお話ししておきます。今回の敵は海賊王ゴールド・ロジャーとライバル関係にあった伝説の大海賊・金獅子のシキ。悪魔の実『フワフワの実』の能力者で、重力に関係なく触れたものを浮かせることが出来ます。この能力を使って島ごと空中に浮かし、それを海賊船として移動していました。島に住んでいる生物を凶暴化させて住民をコントロールするだけでなく、海軍を襲い、次々と周辺海賊たちを統合して世界征服を目論んでいます。今は亡きライバル・ロジャーの故郷のイーストブルーをまず手始めに標的にしたシキ。グランドライン航行中の麦わらの一味は、シキの軍団に遭遇します。フワフワの実の能力の最大の天敵である気象の激変に備え優秀な気象チームを世界中から集めていたシキですが、誰も予想出来なかったサイクロンの接近を警告して来た航海士ナミに目をつけ一味に加えようと誘拐してしまいます。仲間を奪われ、ちりぢりになったルフィーたちは、シキによって虐げられている島民たちの苦境を知ります。故郷のイーストブルーから聞こえてくる島の襲撃事件の犯人もシキの仕業と知って黙ってはいられません。シキの能力の前に手も足もでないルフィたち、いったいどうやってこの強大な敵に立ち向かうのでしょうか。『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(ワンピース フィルム ストロングワールド)は、2009年12月12日に公開された境宗久監督による日本のアニメーション映画です。劇場版は、第1作目『ONE PIECE』、第3作目『珍獣島のチョッパー王国』、第8作目『エピソードオブアラバスタ』と見て、これが4つ目になりますが、その中でも一番面白かったです。シキの声を竹中直人さんが演じていて、残忍で悪い奴なんですけどギャグもこなすみたいなキャラがとてもマッチしてました。主題歌はMr. Childrenが担当。公式サイトはこちらです。
2014/01/21
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山田風太郎の忍法帖シリーズ、これが私の忍者好きの原点かもしれません。ダンス競技会に行く時に使っているスーツケースにも忍者シール貼ってるし。子供のころ父の書庫からこっそり拝借して読んでいた忍者達の物語りは、残酷でエロくて突拍子もない時代劇なんですけど、まるで魔法のように魅力的でした。1958年に発表された『甲賀忍法帖』がシリーズ第1作目。これをせがわまさきさんが漫画化されて、更に2005年にアニメ化されたものが今日ご紹介する作品です。子供は見ちゃダメみたいなエロ・グロな話しですが、ハマります。甲賀卍谷(こうがまんじだに)と伊賀鍔隠れ(いがつばがくれ)には、数百年にわたって敵対する忍者一族が住んでいました。服部半蔵の統制のもと争いを禁じられて数年。それぞれの一族の頭領の孫たち、甲賀弦之介と伊賀の朧(おぼろ)は恋人同士。良家の縁組みが成立すれば対立も治まり平和が訪れると思われていました。ところが徳川家の跡継ぎをめぐる抗争に巻き込まれ、それぞれ10名ずつの忍者を戦わせて勝った側に家督を譲ることとなって再び一族同士の熾烈な争いが始まります。『愛するものよ、死にそうらへ』全24話、サブタイルが禍々しい四字熟語でほとんど意味不明です。哀絶霖雨(あいぜつりんう)、昏冥流亡(こんめいるぼう)、石礫無告(せきれきむこく)…。人間とは思えぬ超人技を駆使し、壮絶な戦いを越えて、ほぼ毎回誰か死ぬ。一族の長として戦う羽目になってしまった愛し合う二人はどうなるのでしょうか。ロミオとジュリエットにも似た哀しい結末が予想されます。後の水戸黄門様、家光がこの戦いによって3代将軍となる話しなんですが、アニメに出てくる幼少期の竹千代はぼーっとした少年で、こんな奴のために才能にあふれた忍者達が命がけで戦う羽目になったことに腹立たしさを覚えましたよ。もちろんフィクションなんですけどね。決して是非にとは言いませんが、みなさんもこの残酷でエロくて突拍子もない時代劇にハマってみませんか?こちらのサイトにより詳しいあらすじが掲載されています。
2013/12/28
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メジャーリーグの王者決定戦、ワールドシリーズがあまりにさらっと流されて終了してしまったメジャー(第6シリーズ)。その試合がどうだったのか気になっていました。テレビでは放送されなかった続きがあったんですね。原作のコミックス(75-78巻)をアニメ化した『MAJOR ワールドシリーズ編 夢の瞬間へ』は、吾郎の野球人生の頂点とも言えるお話でした。メジャー昇格9年目にして初めてホーネッツはリーグ優勝を飾り、同じくリーグ優勝を果たしたレイダースと対戦します。レイダースには宿敵ギブソンJr.がいて、親父のジョー・ギブソンは監督になってました。それにホーネッツでずっとバッテリーを組んでいたキーンが移籍しています。日本からは高校時代からのライバル眉村も参加。ホーネッツの方も押さえの要だったワッツが監督になり、幼なじみの佐藤がFAで入団しています。吾郎は数年前に血行障害を再発し先発は無理でしたが、守護神として絶対的信頼を寄せられる存在になっていました。ワールドシリーズは日本シリーズと同じで最大7試合、先に4勝した方が優勝です。両者一歩も譲らぬ展開で最終戦にもつれ込みますが、吾郎は試合に出られる状態ではありませんでした。一つ前の試合でギブソンJr.と対決した際、打球を頭に受けて病院に搬送されていたんです。幸い大事には至らずベンチ入りしていましたが、雌雄を決する最終戦、両チームとも総力戦を強いられる展開でした。アニメだって分かってるんですけどハラハラしますね。やっぱりここまでやってやっと完結ですよ。これとは別に『メッセージ』というもう一つの最終回がありました。コミックを買うとついてくるおまけDVDアニメなんですが、これもまたよかった。左肩の故障でついにホーネッツから解雇通告を受けた吾郎が、帰国してからの話しです。プロスポーツ選手って若くして引退を強いられるのでその後の身の振り方もいろいろですね。吾郎は自分の父親・本田が歩んだと同じ道、バッターとしての再起を決意します。自分が子供のころ父親がそうしてくれたように、既に物心ついた子供たちに球場で自分の勇姿を見せるんです。子供にとってカッコいいお父さんの姿ってインパクトありますよね。私も自分の父親がすごいヒーローに見えたことがありました。この二つの話しを見て、ようやく心の中に『MAJOR』のピリオドが打てた気がしました。製作者の方々に感謝したい気持ちです。テレビシリーズだけご覧になって不完全燃焼の皆さんには是非この2作品をお勧めしたいです。
2013/12/23
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ワールドカップ決勝でライバル・ジョー・ギブソンJr.に逆転サヨナラホームランを喰らった吾郎は燃え尽きていました。メジャー(第5シリーズ)は吾郎が帰国して日本の野球仲間に励まされ再び渡米を決意した所で終わっていました。ついに吾郎が2軍から昇格しメジャーリーグに華々しくデビューします。インディアナ・ホーネッツの一員として初登板を迎えた吾郎、なんといきなり史上初の『メジャー初先発にしてノーヒットノーランなるか』という、とんでもない局面に差し掛かります。ところが吾郎は『イップス』という心の病にかかっていたんですね。ピンチに直面するとストライクが入らなくなるんです。記録は達成されず7回で自らマウンドを降りる吾郎。それからは坂道をころがり落ちるように2軍へ逆戻りです。ライバルのジョー・ギブソンJr.もスランプでした。そんな時、心臓の病と年齢的な限界で引退したかに思われたジョー・ギブソンがいきなり再起するんです。これはたまげました。親子でメジャーリーガーってあんまりいないんじゃないですか?精神科医の治療とジョー・ギブソン復帰に触発され吾郎もようやく立ち直り、ホーネッツも勝ち星が先行し始めます。しかしチームプレーですからいろんな問題が起こるんですね。トレードや解雇の話しがメンバーに持ち上がったり、新しく加入して来た選手が扱いにくかったり、故障する選手が出たり。皆の力が一つになるのって、個性の強い選手が多いとなかなか難しそうです。そんなチームを野球への情熱で牽引したのは吾郎でした。どんなに負けそうな試合でも決して諦めない、自分の出来る限りの力をつくしてチームに勝利をもたらそうと必死に頑張る吾郎を見て、チームメートが1人また1人とその意志に共感していい流れが生まれて来るんです。そしてついにホーネッツは、25年ぶりにノーザンリーグ中地区の優勝がかかった大切な試合を迎えます。しかしここに来て守護神ワッツの故障、代わりにその大役を引き継いだ吾郎は血行障害という大ピンチに。果たしてホーネッツは優勝出来るのか。そして手術が必要な吾郎のサウスポーはどうなるのか。全25話なんですが最終話でいきなり8年後とか言う映像が流れるんですよ。これで物語りは完結のようで、幼なじみの清水さんと結婚して子供もいて、ワールドシリーズで投げてました。要するに、さらっと流したハッピーエンドですね。吾郎が6歳の時から始まってメジャーの頂点を極めるまでを描いているんですが、『メジャー』と言うタイトルの割にはメジャーに入ってからが短かかったです。そんなに焦って終わらせないでもっと引っ張ってくれたらよかったのになあとちょっと不完全燃焼感が残る終わり方でした。ご興味のある方、公式サイトはこちらです。
2013/12/18
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高校卒業していきなり野球の本場アメリカに乗り込んだ吾郎くん、所属するメンフィス・バッツで抑えの守護神として活躍しています。メジャーの2軍ともいえる3Aでこの年、メンフィス・バッツはリーグ優勝を果たし、吾郎もその立役者に。マイナーリーグのニュースはあまり日本では流れませんが、旧友たちはネットで注目していました。今日ご紹介するのはメジャー(第4シリーズ)の続き、吾郎が日本に帰国したところから始まります。彼の帰りを一番心待ちにしていたのは清水さんでしょうね。リトルリーグの頃からの幼なじみですが、友情はいつしか恋心に代わり、アメリカに行ってしまった吾郎と全く音信不通でしたが少しでも彼に近付いていたいという思いからか大学でソフトボールに打ち込んでいます。1年ぶりの再会に心躍る彼女とは裏腹、乙女心に全く無頓着な吾郎。このシリーズは野球じゃなくて恋愛系から入って行きます。ちょうどそのころ、野球の世界一を決めるワールド・カップが開かれることになりました。まだメジャー・リーガーではない吾郎ですが、なんとか日本代表チームに加わりたいと画策。選手でダメならバッティングピッチャーでキャンプに参加させてくれと代表チームのコーチに就任した父親の茂野に頼み込みます。監督だって実力のある選手なら使いたくなりますからね。日本のプロ野球界でルーキーとして活躍する寿也や眉村なども若手代表候補として選ばれていました。ストレートの速球しか投げられなかった吾郎がここで変化球を学びます。ワールド・カップでは強豪、ベネズエラやドミニカ、そして韓国と対戦します。ついに世界の頂点に立つアメリカチームとも対戦。吾郎の実の父親を死に追いやったジョー・ギブソンもまだ現役で代表を務めていました。そして宿敵ジョー・ギブソン・ジュニアも。ポーカーフェイスの眉村や順風満帆の寿也が大舞台で見せる弱さに人間味を感じつつ、なかなか進展しない恋路にイラッときたり、強豪との試合展開に手に汗握ったり、全25話、瞬く間に見終わってしまいました。小生意気なガキだった吾郎くんが、こんなに頼もしく成長するなんて嬉しい限り。早く続きも見たいのだ。
2013/10/17
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インペルダウンは世界政府の誇る鉄壁の大監獄。脱獄も侵入も困難というだけでなく、そこにいるだけで囚人達が地獄の苦しみを味わうような構造になっていました。海賊女帝ボア・ハンコックの手助けを得てインペルダウンに侵入したルフィ。処刑が決まった兄エースを救出することは出来るんでしょうか。これはワンピース 女ヶ島編に続く第422話から458話までのお話です。インペルダウンは巨大な海王類がうようよしているカームベルトに建てられた地下6階まである巨大な監獄。各フロアは上からレベル1、レベル2…となっていて、下に行くほど凶悪犯が閉じ込められているんです。アラバスタでルフィたちが戦ったバロックワークスの重鎮たちもここにいました。ルフィに打ちのめされたはずのクロコダイルが生きていたのにはビックリでしたね。エースが捕まっているのと同じ最下層のレベル6なんですが、そこにたどりつくまでが大変でした。レベル1が針地獄、レベル2が猛獣地獄、レベル3が飢餓地獄、レベル4の焦熱地獄、レベル5が極寒地獄です。まあだいたいの様子は名前見れば想像して頂けると思いますが、それに加えて監獄所長マゼランというのが『ドクドクの実』の能力者で吐く息も身体中から発する液体も全部毒なんですよ。一滴でも触れると死ぬというほどの強力な毒。とてもルフィ1人では太刀打ち出来ない場所ですが、元バロックワークスのメンバー数名と道化のバギィが脱獄目的でルフィーに加担してくれるんですね。さらに地獄に仏というか地獄にオカマというか、バレエ拳法のボンクレーもここに捕まっていてルフィの友達ということで全力でバックアップしてくれます。さらにボンクレーが尊敬するカマバッカ王国の女王イワンコフ、エースの友達で元王下七武海の1人だった魚人海賊ジンベエもルフィに協力して一緒に脱獄を計ります。 アラバスタや空島の世界感には感心しましたが、このインペルダウンもよく出来てますよ。悪魔の実の能力のコンビネーションも面白いんですね。普通だったら勝てそうもない相手でもじゃんけんみたいにこの能力には通用すると行った意外性があって。エースの公開処刑まであと数時間。エースを倒しインペルダウンに叩き込んだ黒ひげも登場し、鉄壁の監獄は前代未聞のパニックに陥ります。麦わらの一味の他のメンバーたちの行方もちょっとずつですが紹介されてました。皆それぞれ1人で頑張ってます。世界一の大海賊白ひげがエース救出に動くのに備え、世界政府も戦力を集結させています。次はいよいよ大決戦になるのかな。
2013/10/08
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IOC総会で野球・ソフトボールが2020年東京五輪では実施されないことになりましたが、今日決った新会長のもと、復活の可能性もなきにしもあらずというニュースが出ていました。日本は野球が盛んですからやればみんな応援しますよね。東京ドーム始め施設も充実しているので、競技枠増やしても何ら問題ない気がします。球児たちの士気も上がるでしょう。開催国枠のような形で三つまで競技を加えていいとかルールを変えればいいのに。社交ダンスもオリンピックに加わると競技ダンス界も盛り上がるでしょうね。さて、こちらは高校卒業していきなり野球の本場アメリカに乗り込んだ吾郎くんの話し、メジャー(第3シリーズ)の続きです。メジャーリーグに挑戦するため、単身アメリカへと渡った吾郎。いきなり空港で置き引きにあって、手元に残ったのは20ドルとパスポートのみ。アリゾナを本拠地とするサーモンズの入団試験を受けるつもりが、スパイクもグローブも盗まれアリゾナまでの交通費すらありません。英語もサンキューとソーリーくらいしか話せないし。普通は警察に駆け込むか実家に電話するかだと思うんですけど、吾郎はそのどちらもしませんでした。ピンチでラッキーなのは天国の両親が見守ってるからなのかもしれませんね。偶然同じようにメジャーに挑戦しようとしている大学生・八木沼に出会うんです。メジャー球団のトライアウトって落ち穂拾いみたいな感覚でした。普通は青田刈りみたいな形でスカウトされて、有力選手がトライアウトに来るなんてことはないみたいです。とんでもなく不利な条件下で試合をさせられ、テクニックだけでなく精神面の強さも見られるんですね。アメリカの球団の仕組みはものすごいピラミッド構造です。メジャーの下に4階層くらいあってその一番下に試験を受けて入れてもらうことになるので、メジャー選手として華々しく活躍出来るようになるまでにはかなりの努力と時間が必要です。メジャーに上がれないまま選手生命を終える選手の方が圧倒的に多いようです。吾郎はいい素質を持っていたのでテストには合格しますがオーナーの意向であっさりクビになります。アメリカのドライな契約関係というのは恐ろしいですね。まだアメリカに来て間もない吾郎でしたがプロの厳しさを十分に体感したでしょう。さて、彼が次に向かったのはテネシー州メンフィス。ここでもまた置き引きに合って、書いてもらった紹介状も野球道具一式も盗られちゃうんです。懲りない奴ですね。でもこのメンフィス・バッツ(トリプルA/日本で言う所の二軍)は吾郎を押さえの要として重用してくれます。トリプルAでもリーグ優勝を狙うペナントレースが行われていて、吾郎を迎えたバッツは快進撃、15年ぶりの地区優勝を果たします。リーグ優勝決定戦にコマを勧めたのはバッツを含む4チーム、その中に因縁のメジャー選手ギブソンの息子がいました。吾郎もつらい子供時代を過ごして来ましたが、ギブソンJr.も人殺しの子といじめられ、あくまで日本にとどまろうとする父のせいで両親は離婚。父の視線がいつも自分ではなく吾郎に向いているのを恨んでいたんです。父を野球で叩きのめしたいという一心から必死に練習を重ね、ドラフト1位でオクラホマ・ファルコンズへ入団。そしていま、父ジョー・ギブソンが見守る球場で二人の直接対決の火ぶたが切って落とされました。そのころ日本の球団で活躍している佐藤くんとか大学に進学した小森くんとかのエピソードも盛り込まれていましたが、吾郎とギブソンJr.の対決には力が入りましたね。吾郎の売りはスピードある直球のみですが、コントロールに磨きをかけ、160キロ越えの球を投げられるまでに成長していました。朝晩20キロ走ってるとか言ってましたね。スタミナもばっちり。野球以外のことには全然興味ないみたいです。さて、いよいよメジャー昇格が決まったこの二人が、これからどんな活躍を見せてくれるのか、まだ引退してない父親のジョー・ギブソンとの直接対決はあるのか、楽しみです。
2013/09/10
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火の国、木の葉隠れの里には伝説の三忍がいました。1人はこの物語りの主人公ナルトの師匠であり、ガマ使いの自来也(じらいや)。もう1人は、現在火の国の長を務める医療忍者、綱手(つなで)。そしてもう1人が不死の命を求め悪に走った蛇使いの大蛇丸(おろちまる)。今回この伝説の忍者が二人死にます。これはNARUTO 疾風伝 三尾編から続く疾風伝113話 - 143話(総和数333-363)までのお話です。オロチ丸は蛇のように脱皮しつつ別の肉体に乗り換えることで命と若さを繋いで生きていました。次に狙っている肉体は、写輪眼を持つサスケ。サスケは元々ナルトと同じ木の葉の忍者でしたが、ウチハ一族を全滅させた兄に復讐するべく、より強い力を求めてオロチ丸の元で修行を積んでいたんです。弟子入りした当初はまだ弱々しい子供でしたが、15歳ともなるとかなりの使い手になっています。サスケの身体に乗り移ろうとしてきたオロチ丸を打ち負かすほどに。サスケには強い目的意識がありました。兄イタチを殺すこと。仲間を集め、今は暁(あかつき)と名乗る集団に所属する兄を捜します。一方木の葉の里では、暁の不穏な動きに対処するため自来也が混乱の続く雨隠れの里に潜入していました。ところが予想外に平穏なんです。ペイン様という神がこの国を治めるようになって平和が訪れたと聞きます。ペインは顔中に釘とか刺して痛そうな若者でしたけど、彼も暁のメンバーでした。さらに遠い昔、自来也が命を救い忍術を教えた弟子だったんですね。こちらも弟子の方が師匠より強くなってました。この二つの戦いも凄かったですけど更に凄かったのはサスケとイタチの兄弟対決です。家系的にすぐれた忍者の遺伝子を持つ二人ですから、ほぼ神々の戦いみたいな様相でしたね。戦いの後にサスケは兄の真意を知ることになり、いままでの復讐に燃えた日々は何だったんだみたいな展開なんですが、その怒りの矛先は兄を追い込んだ木の葉の里に向けられることになるんです。この章は見応えがありました。ナルトはあんまり出番がなかったですね。番外編としてカカシ先生が片目だけ写輪眼を持つことになったいきさつや、自来也の成長期も語られます。忍者なんていつ死んでもおかしくないような過酷な家業ですから仕方ないとは思いますが、自来也とイタチの死はとても残念でなりません。いい人だったのに…。
2013/09/04
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あまりにも美しい自然描写に見とれました。森も水も山も木々も草も、日本画のような精密さと繊細さを持って描かれていてアニメといえども芸術に近い領域です。ストーリーは実写版の映画でご紹介したとおり、今から百年くらい前の日本が舞台に展開するオカルトもの。蟲師(むしし)とは、行商の日本版エクソシストとでもいいましょうか。普通の人には見えない蟲によって引き起こされる様々な事象を、旅をしながら見立て退治し治療する蟲師ギンコの旅物語りです。全26話、すべて一話完結になっているので、子供のころに大好きだった『日本昔ばなし』を見るようなワクワクした気持ちを久しぶりに味わいました。ストーリーも奇抜でよくこんな生き物を思いつくなってくらいバラエティに富んだ蟲(むし)が出て来るんです。昔から日本には何かムシが付く慣用句多いですよね。ムシが好かない。腹のムシがおさまらない。ムシの知らせ。かんのムシが騒ぐ。ムシずが走る。ムシのいい話し。などなど…。よく分からないけど間違いなく存在する何かをムシと呼んで来たんでしょう。これって一種の妖怪のようなものでしょうか。妖怪ほど個が大きくないので自然現象との境目がつき難く、日本の原風景に非常にマッチするんです。これを見ている時に、不可思議な現象が起こりました。『シャーーーーーーーーーーー』突然鳴りだした古いラジオ。アニメをまとめ見するときは、いつもオープニングやエンドロールはすっ飛ばしてお話だけをガンガン追って行くんですが、このアニメに限っては音楽も聞き逃したくない作品の一部でした。オープニングの曲は映画版をご紹介した時に王子様がコメントして下さっていた通り、サイモンとガーファンクルのような美しいギターとハーモニーを聞かせてくれます。The Sore Feet Song / Ally Kerr歌詞は君を捜して何千里みたいな内容なんですが、初めてこの曲を聞いた時、また足首の痛みが再発した直後だったので特に胸に響きました。(この曲のタイトル『痛む足の歌』です)エンドロールは各話ごとに別の曲で、すべてが幻想的で美しく途中で切るのが勿体ないんですね。例えばこんな感じ。 悠久このアニメは2005年から2006年にかけて放送されたもので、監督は長濱博史、原作は漆原友紀、講談社から単行本が出版されているようです。とても面白い作品でした。
2013/08/27
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イチローが日米通算4000本安打を達成しました。子供のころから野球が大好きだったことは彼の作文で知っていましたが、こんな大記録を達成する選手になるなんてドラマチック。高校野球も今日は決勝戦でした。全国何万人かの高校球児達の頂点に立ったのは前橋育英(群馬)。野球のビッグ・ニュースが二つ並んだ所で今日ご紹介するのは野球アニメ・メジャーの第1シリーズと第2シリーズの間のエピソードを映画化したものです。なぜ吾郎はサウスポーに転向したのか。小学5年で福岡に転校して中3で再び神奈川にもどってくるまでの間に何があったのか。その逸話が語られます。三船リトルvs横浜リトルの熱戦で右肩を痛めていた吾郎。茂野の福岡ソフトバンクホークスへの移籍に伴い、生まれ育った神奈川から福岡に引っ越すことになります。有名選手の子供となると、父親の成績がいいときはクラスのヒーローですが、悪いと風当たりもきつくて嫌でしょうね。茂野の移籍で2軍に追いやられた選手の子供・古賀めぐみも同じクラスにいて関係がギクシャクします。福岡にも博多リトルというリトルリーグの名門があり、吾郎は入団テストを受けることに。ところがここでエースをやっていたのが古賀の兄貴で、目の敵にされるんですね。吾郎は肩の故障があるので絶対ピッチャーをやらないようにと両親に固く止められていました。しかしチームのピンチにリリーフとして登場して、彼のあまりに素晴らしい投球に皆の期待が集まってしまうんです。一緒に入団テストを受けた木下にコーチしたり、古賀兄妹との溝も埋まってすっかりチームに溶け込んだ吾郎でした。リトルリーグにも全国大会があるんですね。県代表を決める大会で決勝まで勝ち進んで来た博多リトルは、強豪北九州リトルと戦うことになります。ここには外人選手が二人いるんですよ。白人のアーサーは凄い強打者で捕手をつとめ、黒人のマックスはサイドスローの投手。簡単には打たせてもらえません。しかも北九州リトルは強打者ぞろいで他のチームを寄せ付けない強さがありました。通用するのは吾郎の球以外ありません。『オレ、ここで投げなかったら、一生後悔する!』吾郎はこうしてマウンドに立つことになりました。親には内緒です。【送料無料】 メジャー コレクターズボックス 【DVD】地区予選が終わり全国大会。神奈川代表になった横浜リトルの面々は、吾郎との再会に期待します。福岡県代表は、吾郎の所属する博多リトルでした。しかしそこに吾郎の姿はなく…。最後にレミオロメンの歌が流れて、ビックリ特典が付いてました。数人の現役プロ野球選手がリトルリーグ時代の写真とともにコメントを寄せているんです。何かこれが一番感動しました。やっぱりみんな、子供のころから野球やってたんだなあって。* 福岡ソフトバンクホークス(杉内俊哉)* 東北楽天ゴールデンイーグルス(田中将大)* 阪神タイガース(藤川球児)* 横浜ベイスターズ(内川聖一)* 広島東洋カープ(東出輝裕)* 千葉ロッテマリーンズ(今江敏晃)* 北海道日本ハムファイターズ(稲葉篤紀)* 中日ドラゴンズ(井端弘和)* 読売ジャイアンツ(坂本勇人)* ニューヨーク・ヤンキース(松井秀喜)所属球団はこの映画の上映当時2008年のもののようです。イチローが入ってないのがちょっと残念。『劇場版MAJOR メジャー 友情の一球』は、満田拓也原作の『MAJOR』の劇場版で、加戸誉夫監督作品。予告編はこちらです。劇場版MAJOR メジャー 友情の一球
2013/08/22
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夏の全国高校野球もそろそろ大詰め。甲子園で戦ったことがあるという元野球部の知り合いが私の周りに一人もいないのは、ここに出ることがいかに大変なのかを物語っていると思います。高校は3年しかないし、野球名門校に行けば部員も多くレギュラーの座を勝ち取るのは難しい。一発勝負の地区予選トーナメントを勝ち上がるのも大変です。毎年青春をかけた真剣なドラマが繰り広げられているんでしょうね。私達がテレビで見られるのは氷山の一角の精鋭達の姿なんだと思います。一方こちらも熱い野球アニメ。メジャー(第2シリーズ)の続きです。高2で野球強豪の海堂高校をやめて神奈川県内で野球の強そうな学校を物色していた吾郎。海堂のチーフマネージャー・江頭の妨害工作でどこも受け入れてもらえません。唯一受け入れてもらえたのはほとんど男子生徒のいない野球部もない聖秀高校でした。リトルリーグでチームメートだった清水がソフトボール部にいましたが、女の子ですから一緒に甲子園目指す訳には行きません。男子は誰も野球に関心がなく、どうかき集めても人数不足。しかも練習するグランドもありませんでした。吾郎はそういった難題を一つ一つ乗り越えて行くんです。高校3年の春、なんとかメンバーが9人になって練習出来る場所も確保、海堂の2軍と練習試合をすることになりました。ここでもまた海堂の江頭が策略をめぐらし、吾郎は全治3か月の大怪我をして甲子園は絶望的になってしまうんです。しかし彼は諦めませんでした。病室で1人トレーニングに励み、夏の大会予選に備えるんです。そんな姿に触発された仲間達も練習に励み、神奈川県予選を勝ち進んで行きます。そしてついに海堂戦。一緒にがんばって入学した寿也は海堂のスタメンとして活躍しています。以前海堂にいて手のうちを知っているとはいえ、みんなこの1年で進化していました。一方こちらは野球始めて1年ちょっとのメンバーばかりで、頼みの豪速球投手吾郎はまだ怪我が完治していません。でもここを勝たないと甲子園には行けませんし、吾郎にとっても寿也にとっても高校最後の夏。プロ球団のスカウトが注目する中、試合は白熱した投手戦になっていきます。吾郎のしゃべり方が、なんかあしたのジョーに似てるんですよね。『へっ! そんなのしらねーよ。』この『へっ! 』って、ジョーもよく使ってませんでした?高校になって髪型もジョーに似て来ました。声はあきらかにNARUTOの奈良シカマルと同じ声優さん。どこまでも強気で即戦力となりそうな吾郎君に熱い視線を向けていたのは日本の球団だけじゃありません。メジャー300勝投手として41歳にして現役を続けるギブソン、吾郎のお父さんをデッドボールで死なせた人。彼も常に吾郎の成長を見守っていました。熱い夏が終わり、吾郎はついにアメリカ行きを決意します。やっとタイトルが現実味を帯びてきましたね。
2013/08/20
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ドイツの中世都市、たとえばローテンブルグのような美しい街並でした。高い城壁に囲まれ、外部との交流をいくつかの開閉式の門によって制限することで平和を保っています。そう言えば登場人物もドイツ人のような名前の人が多かったですね。『進撃の巨人』(英題:Attack on Titan)は、諫山創による漫画作品のアニメ化です。絵がきれいなのと物語りが面白いのも相まって、2013年4月に放送開始されたうちの1-13話をオンデマンドで一晩で見ました。今日は寝不足です。この物語りは、中世都市を舞台に繰り広げられる人類と巨人族の攻防を描いています。100年前、人間を喰らう巨人族が突然出現し、人類滅亡の危機を迎えました。大半は食い尽くされましたが、生き残った人類は壁を作って巨人の侵攻を食い止めることに成功。巨人にもいろんなサイズがあるらしく、最も大きな15メートル級でも越えられない高い城壁を3重に築き街を囲んだんです。それから100年の間、巨人の侵攻はなく、壁の中で平穏に暮らす人々。ところが稲妻と共に出現した超大型巨人がその壁に手をかけ、平和ボケしていた街の人たちは息をのみます。845年、壁は壊され再び巨人の侵攻が始まりました。ほとんどの巨人はハリーポッターやホビットの話しに出て来るトロールのような頭悪そうなタイプで、裸でノロノロ歩き、まるでシシャモでも食べるような感じでうれしそうに人間をつまんで食べるんですね。この城塞都市を守っている軍事組織は、城壁内の治安を守る憲兵団、壁を警護する駐屯兵団、壁の外に遠征する調査兵団の3つに分かれていました。まずは訓練兵団に所属し、訓練終了時に配属が決まります。といっても戦う相手が巨人なので普通の戦闘訓練ではありません。普通はここで巨大ロボとか戦闘機とか出て来そうなんですが、中世都市ですから電気ないんですよ。もちろん飛行機もないし。しかもこの巨人たち、自己再生能力を持っているので切っても撃っても死なないんです。唯一の弱点は首の後ろを切り取ること。そのために開発されたのが立体起動装置。小型ボンベから噴出するガスを推進力とし、アンカーのついたワイヤーでスパイダーマンみたいな素早い動きを可能にした装置を腰に装着。手には巨大なカッターナイフのような武器。これで巨人に立ち向かうんですが、多くの犠牲は否めません。物語りの主人公エレンは、壁の外の世界に憧れる強い精神力を持った少年でした。壁の内側で巨人の餌となるために飼いならされる家畜のような生活に別れを告げ、軍事エリートである調査兵団となって、外の世界に出たいと思っています。100年ぶりに壁を越えて襲って来た巨人によって母親を目の前で食われ、巨人族の全滅を固く心に誓います。幼い頃に両親を人さらいに殺されてイェーガー家に引き取られていたミカサは、ほぼ絶滅した東洋の血を引くエレンと同じ年の少女。訓練兵団を首席で卒業するほどの高い戦闘能力を持っていますが、性格は控えめで命の恩人であるエレンを常に守ろうとします。エレンとミカサの幼なじみで親友のアルミンは、いじめられているところをいつも二人に助けられていました。身体能力は二人にかないませんが、頭脳明晰で状況判断能力にすぐれ二人から絶対的な信頼を得ています。この3人が訓練兵団を卒業した850年、再び超巨人が現れ壁を壊して巨人の侵攻を許します。再び逃げ惑う人々、なす術もなく消耗して行く兵団。エレンもアルミンを救おうとして犠牲になりました。しかしこの時、奇跡のような事態が起こります。なんと巨人の1体が、人間を襲わず巨人を次々に駆逐し始めました。しかも力つきて倒れたその巨人の背中からエレンが…。何か凄い展開でした。食われちゃった人は普通死ぬんですけど、なんでエレンは中から出て来たの?大将はコミックを読んでいたらしく、私にこのアニメは怖すぎて見られないと思っていたらしいんですが、エヴァンゲリオンだってジョジョだって、似たような残酷シーンはたくさん出て来ますからね。歴史映画や絵画にも戦闘シーンやドロドロした描写も多いですし。ノロノロ巨人が人食べてる様子より、ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』の方が怖いと思いますよ。公式サイトはこちらです。進撃の巨人【代引き手数料・送料無料!】贈り物にもどうぞ!ラッピング無料です!【BD+DVD】進撃の巨人 第...
2013/08/16
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連日猛暑の中、甲子園での熱戦が続いています。一方こちらも熱い野球アニメ。メジャー(第1シリーズ)の続きです。小5に上がる時に福岡に転校してそれっきり音沙汰なしだった野球バカ茂野吾郎(旧姓:本田)は、生意気な中3に成長して神奈川に戻ってきます。自慢の右腕をリトルリーグ九州の試合で壊して野球をやっていませんでした。転校先の三船東中学野球部は、リトルリーグ時代に吾郎のキャッチャーを務めていた小森が部員集めに必死です。相変わらず小森はいじめられキャラで、野球部もメンバー不足で廃部の危機。不良に絡まれているところを吾郎が助けに入るんですね。でも野球部には入りません。なんとサッカー部に入部?プロ指向の吾郎は密かに左腕投手としての腕を磨いていたんですが、中学までは軟式野球なのでデビューは高校になって硬式野球が出来るようになってからと思っていたようです。でももともと野球バカですから旧友達のピンチに一肌脱がないはずはありません。そこで立ちはだかって来るのが、幼なじみでライバルの佐藤寿也。友ノ浦中の野球部でキャプテンしてました。そして行われた友ノ浦中 VS. 三船東中の戦い。野球名門校の海堂高校のスカウトが吾郎に惚れ込み特待生にと誘いますが、寿也はどうしてもその地位を勝ち取りたいと努力して来てたんですね。吾郎が九州に行っている間に寿也の家は大変なことになってました。両親が事業に失敗して寿也を置いて失踪してしまって、いまは祖父母に育てられ肩身の狭い思いをしていたんです。寿也の家庭事情を知った吾郎は特待生を辞退。でも野球がうまくなりたかったらここしかないと一緒に受験して、とんでもなく狭き門をくぐりぬけ海堂高校に入学します。徹底して強い選手を育て、マニュアル通りの野球展開をして必ず勝つ、それがこの学校の方針でした。ずば抜けた身体能力を見せつける吾郎は、型にはまった野球に耐えられません。チーフマネージャー・江頭は悪い奴で、吾郎の生い立ちを利用してスターに仕立て上げ学校のイメージを更に上げようと目論んでいました。高校2年の春、二軍にいた吾郎は甲子園連覇の一軍と壮行試合を行います。目を見張るほどの豪速球投手に成長した吾郎。彼は分かれ道が来たら必ず厳しい方の道を選ぶタイプですね。自分をより成長させることが出来ますが、その分リスクも高い。このままなら間違いなく甲子園でベンチ入り出来る位置に到達したにもかかわらず、吾郎は海堂高校をやめてしまうんです。『ここにいたら強い海堂と戦えねぇじゃねえか。』野球って1人じゃ出来ないんですよね。高い入学金や授業料払ってる親だって普通黙っていられません。一体彼はどこへ行くんでしょうか。続きも楽しみです。
2013/08/15
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夏の全国高校野球シーズンがやってきました。ここに出場される選手のほとんどは、小さい頃から野球が好きで自由時間のほとんどを練習に費やして来た人達だと思うんです。今日ご紹介するのはそんな野球少年の成長期を描いた物語り。週刊少年サンデーに連載されていた満田拓也の漫画『MAJOR』を原作としたアニメ作品です。主人公の本田吾郎は保育園に通う5歳の男の子。母親はすでに他界し、プロ野球選手の父・本田茂治に育てられていました。父親は横浜ブルーオーシャンズの一軍投手でしたが怪我で二軍に落ち、いまは解雇のピンチ。そんな彼に打者への転向の道を示したのは一緒に甲子園を戦った親友の茂野でした。茂野は現在ブルーオーシャンズのエースです。天性の野球センスを発揮して再び一軍に帰り咲いた吾郎の父、再婚も決まりこれからまた新たな野球人生が始まります。ところがそんな矢先、メジャーからやって来た速球投手ジョー・ギブソンの死球を頭に受けて死亡。ジェットコースターのようにいいことと悪いことが次から次へと起こって吾郎はまだ小学生にもなっていないのにひとりぼっちになってしまうんです。吾郎にとって父親は憧れでした。そんな彼を育てることになったのは吾郎の父が再婚を決めていた許嫁の桃子、吾郎の保育園の先生でした。かわいそうな人間ドラマが続いて野球の話がなかなか出て来ないのでこういう路線なのかと思ったらやっぱり違いましたね。吾郎が9歳になり晴れてリトルリーグに参加出来るようになってからが本筋です。メンバー不足で崩壊寸前だった三船リトル。吾郎の野球に対する情熱でメンバーを集め、皆を牽引して強豪チームに復活させていきます。吾郎は9歳にして100キロを越える速球を投げるエースで4番です。三船リトルはトーナメントを勝ち進み、仲間たちの絆はより深まって行きました。凄いなと思うのは母親になった桃子先生ですね。確かデートしたのは3人で動物園に一度行っただけだったと思うんですよ。まだ若そうだったし、吾郎のことは親戚にお願いしてというのが普通な気がするんですけど、未婚の母として血の繋がりのない吾郎を育てるんですよね。偉いなーって、野球よりそっちを感心しました。そんな桃子先生にも幸せがめぐって来ます。吾郎の父親の親友だった茂野さんと結婚して、彼の移籍に伴って福岡へ。吾郎も転校することになり三船リトルの皆ともお別れです。この野球少年には偉大な父と野球があったから複雑な家庭環境でもグレずクサらず真っすぐ成長して行けたんでしょうかね。いろんな人間の弱さ脆さが描かれています。吾郎は両親の死を乗り越え、いじめられていた子もいじめていた子もチームに巻き込み、運動音痴の女の子も鍛えて自信を与え、やる気のなかったチームメートたちとも上手くやって行く知恵を身につけて行くんですね。これらの弱い部分を描くことで、野球に向ける強い意志がより強調されている気がします。逆境にあっても夢があればそれを乗り越える力となる、そこに必ず道はあるということを教えてもらっているようでした。
2013/08/07
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ギャンブル、酒、ドラッグ。人が身を持ち崩す三大理由ですか?他にもあるのかもしれませんが、全部中毒性がありますよね。男性の場合これに『女』なんていうのも入って来るのかもしれません。イギリスは何でも賭けに持って行くのが好きで、ロイヤルベビーの最初のガールフレンドの名前が何かなんて言う賭けがすでに行われているようです。遊びで使える範囲のお金でやってる分には問題ないですが、借金したり身体壊してまでハマるのはちょっとシャレにならないですよね。前回のギャンブルで借金まみれになったカイジは、大勝負で負けて耳と指を失うことになりました。それでも相変わらず自堕落な生活を続けつつ一発逆転のチャンスをうかがっています。ギャンブルが生き甲斐な人にとっては、『やめる』なんて選択肢はないんでしょうね。ギャンブル止める=死ぬってことなのかもしれません。1千万近い借金を返す当てもないカイジ、ついに借金元の帝愛グループに身柄を拘束され、地下帝国で果てしない強制労働を強いられることになりました。娯楽が何もない上に貧しい食事で唯一の救いは給料日に飲める缶ビール。そんな地の底の光の射さない淀んだ空気の中でも、さらにギャンブル好きは食い物にされるんです。特別ルールを付け足したチンチロリン。時代劇に出てくる『ハンかチョウか』というのではないんですね。班長たちのイカサマで少ない給料を更にピンはねされるはめになったカイジ。同じように下の下に落ちた仲間5人で結束し、復讐のときを待ちます。今回は死人が出るようなギャンブルではなかったので、比較的余裕で見ることが出来ました。しかも地下に落ちてる男たちなのでそれほど強かではないんですね。付け入る隙はあります。カイジ、地下チンチロで一発逆転の大勝ち。地下からの脱出・借金の一括返済を目論むカイジは、仲間に託された金全てを持って1人地上に出ます。そして挑んだのがパチンコ『沼』。一玉4,000円に設定されているため通常の1,000倍のギャンブル性を持つパチンコなんだそうです。パチンコに何千万もつぎ込むなんてちょっと気がしれないんですが、一生地下の強制労働から脱出するためとあればそのくらいするのかもしれません。時間も限られていたので何かで一発当てるしかなかったんですよね。そう簡単に勝たせてもらえない仕掛けだらけの台なんですが、カイジは天才的な攻略法を思いつくんです。しかしこの台をまかされている店長だって命かかってますからそう易々と大当たりは出させてもらえません。今まで負けて来た人のストックが7億円以上あるので、勝てば一気に借金返済、地下の仲間も救えるとあってカイジ必死の攻防が続きます。カイジだけでなく協力してる人もギャラリーも応援してる地下の仲間もみんな涙ダーダーながして一喜一憂してるんですよ。パチンコってそこまで熱くなれるゲームなんですね。立木文彦さんのナレーションが異様に熱くて乗せられました。公式サイトはこちらです。逆境無頼カイジ 破戒録篇昨日のクイズの答えは次の通りです。1970年 みなしごハッチ1976年 母を訪ねて三千里1977年 ヤッターマン1978年 まんがはじめて物語1979年 ゼンダマン1983年 パーマン1987年 陽当たり良好書き忘れましたが1988年はおそ松くんでした。
2013/08/04
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『お願い!ランキングGOLD』歴代名作アニメ人気No.1という番組を見ました。18時56分からやってた2時間番組らしいんですが、前半部分は見逃して途中からです。チャンネルぐるぐる回す大将がいま出張でいないのでテレビ独占状態。ある意味自由を謳歌しています。わたくし、いい年してアニメ大好き。この番組は1970年から1990年代までアニメ視聴率No.1は何だったかという内容なんですが、その年に放送開始したアニメで瞬間最高視聴率をとった作品というくくりのとようです。ここで皆さんに問題です。3択です。(三つの中から一つ正解を選んで下さい)何問正解できるかな?番組ご覧になった方は答え知ってますよね。1970年 みなしごハッチ、あしたのジョー、田舎っぺ大将1974年 小さなバイキング、はじめ人間ギャートルズ、ハイジ1976年 ドカベン、母を訪ねて三千里、ポールのミラクル大作戦1977年 ルパン、ヤッターマン、あらいぐまラスカル1978年 まんがはじめて物語、新・エースをねらえ、宇宙戦艦ヤマト21979年 ドラエモン,ゼンダマン,ベルサイユのバラ1983年 クリーミーマミ,パーマン,キャプテン翼1987年 陽当たり良好、若草物語、シティハンター途中席を外して見逃したところも多いんです。実は1974年の答えをトイレ行ってて見逃しました。多分答えは『ハイジ』じゃないかなあ。(ご覧になった方、教えてね)『あー! これ見てた!』っていうアニメ、あります?ちなみに1985年の視聴率No.1アニメは『タッチ』でした。答えは明日のブログで。(全問正解されても何も商品は出ません)年代は考えずにトップ10は以下の通りのようです。あとの数字は視聴率(%)。1 鉄腕アトム 40.3 2 ちびまる子ちゃん 39.9 3 サザエさん 39.4 4 Dr.スランプ(初代) 36.9 5 オバケのQ太郎 36.76 巨人の星 36.7 7 パーマン 35.6 8 ど根性ガエル 34.5 9 ポパイ 33.7 10 まんが日本昔ばなし 33.6 アトムの子供、多いんですねー。
2013/08/03
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アニメ三昧の夏休みはやめるとは言ったものの、全然見なかった訳ではありません。バーソロミューくまによってシャボンディ諸島から飛ばされた麦わらのメンバー。行く先が気になって我慢出来ませんでした。これはワンピース シャボンディ諸島編に続く第408話から421話までのお話です。まずは船長ルフィーの行方から。ひょっとするとこれは男の夢の島かもしれないですね。少なくともサンジだったら大喜びで永住するかもしれません。男子禁制の島アマゾン・リリー。女ばっかりの島です。しかもみんなビキニ。ニョン婆みたいなおもしろキャラもいますが。ジャングルに落下したルフィーは毒キノコを食べて身体からキノコが生える病になってしまいます。アマゾネス軍団に発見されて介抱されますが、男だということが判明して逃げ回ることに。そこへ王下七武海の一人、海賊女帝ボア・ハンコックが帰島するんです。世界一と謳われる絶世の美女の上に、『メロメロの実』の能力者でハートの光線で何でも石に変えることができます。ただ、弱みが一つだけあったんですね。誰にも見られたくない背中の印。それをルフィーに見られてしまうんです。サラマンダーとヤマタノオロチの妹達にルフィーを始末させようとしますが逆に助けられたり、ルフィーがここに飛ばされて来た経緯を知って恋に落ちてしまいます。お色気作戦の全く通じないルフィーですから世界一の美女でも片思い。ルフィーはそれより公開処刑の決まった兄エースを助けに行くことで頭がいっぱいです。他のメンバーもみんな無事でした。ナミは天候を科学する国ウェザリア、空島です。フランキーは機械文明の進んだからくり島へ。チョッパーは巨鳥の支配する島でおもちゃにされてます。サンジはオカマの国、ロビンは強制労働の国,ウソップは食人植物の島へ。そしてゾロはスリラーバークから飛ばされたゴーストプリンセスのベローナと同じ暗いシッケアール王国跡地でした。ブルックは悪魔を呼び出す儀式のど真ん中に落下。ナミとフランキーは自分の能力を高めるのに絶好の場所の気がしますが、他のメンバーはどうでしょうね。無事にサニー号に集結出来るんでしょうか。頼りになるのは島を離れる前に渡されたビブルカードのみ。それよりルフィーの兄貴エースの行く末も気になりますね。
2013/07/29
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グランドラインを半周したルフィーたち麦わらの一味は、次の目的地『魚人島』を目指します。これはワンピース スリラーバーク編に続く第382話から405話までのお話です。空島は上空1万メートルでしたけど、魚人島は海底1万メートルなんですって。ナミの持つログポースは次の進路である真下を指し続けますが、どうやって行くんでしょうね。グランドラインと直行する形で赤い大陸レッドラインが空にそびえるように地球を一周して海を隔てているんですが、その壁を越えてグランドラインを更に進むためには2つの方法しかないそうなんです。それを教えてくれたのは人魚のケイミーとヒトデのパッパグ。巨大魚に食べられそうになっていたのをルフィー達が救ったんです。方法の一つはここで船を乗り捨て、壁の上にある世界政府の聖地・マリージョアを経由して新しい船を買い先へ進む方法。でもお尋ね者の海賊たちにはムリな方法です。二つ目は海底に開いたレッドラインの小さな穴を潜って向こう側に行く方法。これは魚人島を経由するので海底1万メートルをクリアする必要があります。そこで教えてもらったのがこの先のシャボンディ諸島で船をコーティングして水圧に耐えるようにしてもらうという方法です。シャボンディ諸島って地面から七色のシャボン玉が自然発生するおとぎの国みたいな所でした。やるきまんマングローブなんていう変な名前の木で出来ているそうで、島じゃないのでログは書き換えられないんです。グランドラインの入り口であみだくじみたいに分かれた航路がここで集結するので、レッドラインを越え、その先に進もうとする強者海賊たちが大集合しています。海賊王ゴールド・ロジャーの右腕だった人がかっこよかったですね。ここでは人身売買が黙認されていて、特に人魚は高く売れるとあってケイミーが狙われ、ついにオークションにかけられることに。800年前に世界政府を作った伝説の王達の末裔が天竜人として幅を利かせていて、人や魚人を蔑視していました。しかし、彼らに逆らえばすぐそばにある本部から海軍大将がやってくるとのことで、みんな天竜人の暴挙を見て見ぬ振りをしていたんです。ルフィーが天竜人の1人をぶっとばしたことで事態は急変。海軍大将『黄猿』が動きます。青キジは氷を自在に扱えましたが、この人は光を操るようです。更に彼の甥っ子の金太郎みたいな戦桃丸、スリラーバークでゾロを叩きのめした王下七武海の一人バーソロミューくま、そして彼を模した戦闘兵器パシフィスタまで登場。ルフィー達にも味方がいるんですが、それでも力の差は圧倒的でした。麦わら一味、ここで崩壊。仲間を1人も守れなかったルフィーの悲しみが胸を打ちます。
2013/07/14
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ダンスも好きですけど武術や格闘系も大好きで、こういった伝説の猛者とか出てくるとワクワクしちゃうんですよね。今日ご紹介するのは平安時代に生まれた陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)という古武術を継承するものたちの活躍を描いたアニメです。武器を使わない無手の格闘技で、『陸奥圓明流千年の歴史の中に敗北の二字はない』という無敗伝説を打ち立てているとのこと。私はてっきり本当にある武術なのかと熱狂的に見てしまいましたが、川原正敏さんの漫画に登場する架空の古武術なんだそうです。全26話が3つの時代の継承者の物語りになっていました。一子相伝の武術のようで、技を継承したものだけが『陸奥』を名乗ることが出来、その名を聞いただけで知ってる人は戦いを避けると言われるほどの必殺拳みたい。最初の戦いは宮本武蔵でした。強い人には相手の強さも分かるんですね。それに命をかけて戦ってみたいと思ってしまうんでしょう。次の戦いは世代交代して徳川家光が招集した寛永御前試合。天下一の武芸者を決めるべく集められた強者たちの中で、柳生十兵衛と戦います。更に時代は下って幕末の世。坂本龍馬の用心棒で親友。ちょっとこの辺に来るとなんか実話じゃない気配がムンムンしてきたんですが、それまではずっと本当にあった話しかと思ってました。新撰組の沖田 総司や土方 歳三とも戦います。陸奥を継ぐものたちは3人ともさわやか好青年でした。それに大食い。技の切れだけでなく、刀の切っ先数センチでかわす見切りも凄い。武器を使わないだけに拳や蹴りの力が強力です。空手に似たものを感じました。他の時代の継承者がどんな人たちだったのか、現代にもその流れが繋がっているとしたらどんな人になってるのか、気になってしまいます。面白いアニメでした。
2013/07/11
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幕末の江戸に大変なことが起こってました。黒船ならぬ宇宙人が攻め入って来て江戸を占領。江戸の人は彼らを天人(あまんと)と呼んでいました。攘夷志士がこれに抵抗して戦争が起こりますが、幕府は力の差圧倒的と見て無血開城に踏み切ります。アマント襲来から20年。このお話の主人公である坂田銀時、通称ぎんちゃんはエイリアン達のテクノロジーで近代化した江戸の街で万事屋(よろずや)家業を営んでいます。攘夷志士の生き残りでいまだ侍魂を失っていませんでした。そんな男気に惚れ込んで、流行らない剣術道場の跡取り息子の新八や宇宙最強の戦闘種族の小娘・神楽が一緒に働くことになります。パロディ全開、突っ込みどころ満載のアニメ。放送1年目(1−49話)を一気に見ました。舞台がかぶき町だけにちょびっと大人向け、それに下ねたバンバン出て来るんですけど、会話が軽妙で笑えて泣ける面白い話しです。江戸末期なので、新撰組ならぬ真選組とか、幕末に活躍した著名人達がみんな1文字違いのそれっぽい人として登場します。西郷特盛はオカマバーのママだし、近藤勲はストーカー、沖田総悟はドSで、土方十四郎はマヨラー(声がゾロ)。坂本辰馬なんか宇宙船で星間貿易業「快援隊」やってました。宇宙人もいっぱい出て来ます。桂小太郎のペットはエリザベス。神楽がかわいがってる巨大犬は定晴。(ワンちゃんてことね)美人アナウンサーも『結野アナ』とか『花野アナ』とか呼ばれるとなんか気の毒にすらなります。それぞれのお話のタイトルもなんか教訓めいた標語みたいのが多かったですね。第49話『ギャンブルのない人生なんてわさび抜きの寿司みてぇなもんだ』とか。原作は少年ジャンプに連載中の空知英秋さんの漫画で、アニメの方も6年くらい続いてるみたいです。ほとんどが1話完結になっているので、どこから見てもどこでやめても違和感がありません。銀ちゃん、普段はだらだらしまりがないダメ男っぽいんですが、やるときは命がけでやる、魂ピカピカ侍。是非お勧めってほどでもありませんが、ジョジョみたいにいつも深刻とかカイジみたいにいつも命すれすれではなく、漫才見てるような感じで軽く流せるアニメなのでストレスありません。疲れた頭や心を癒すには、こういうのがいいのかも。
2013/07/10
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老若男女を問わず、星が好きな人は多いですよね。私の周りがたまたまそう言う人ばっかりなのかもしれませんが、子供のころ夜空を見上げて宇宙に思いを馳せた経験が皆さんにもあるんじゃないでしょうか。今日ご紹介するのは高校天文部の活動を1年に渡って星の移り変わりと共に綴った青春コメディアニメです。全12話。サクは読書好きの高校1年男子。父親の転勤で引越しを繰り返し、7年ぶりに小杉野市に戻って来ました。そこで1つ年上の幼なじみ、ミーちゃんに再会します。ミーちゃんこと明野美星は昔から熱血天文女子でした。小柄で童顔なのでサクに『変わらなさすぎ』と言われます。愛好会から部へ昇格するためには最低5人の部員が必要ということでサクを強引に勧誘。美星の暴走を食い止めるのは小学校からずっと一緒の美人の友達さよちゃん。サクに思いを寄せ美星をライバル視するヒメちゃん。そして身体が弱くいつも影の薄い部長。これで5人になります。春から始まって夏、秋、冬、それぞれの星座を画面の中から懐かしく見上げましたよ。自分も短い間でしたが天文部だったことがあるのでね。観測会とか合宿とか、特に夏合宿のことを懐かしく思い出しました。軽井沢に学校の山荘があって、そこで見た夜空は本当に凄かったんです。『プラネタリウムみたい。』作品の中でこんなセリフがありましたが、まさにその感覚でした。あまりにも星が多くてどれが星座なのかとっさに探せないんです。宇宙に飲まれる感覚とでも言いましょうか、息を吸うたびに星が身体に入って来そうなくらい空に星が溢れていました。毎夜現れる美しい光の群れたちをどう表現していいのか悩んで、きっと古代人は線で結び物語りを当てはめて名前を付けたんでしょうね。この作品の中で紹介されていましたが、天文学(アストロノミー)とは星(アストロ)に名前を付ける(ノミー)という意味があるそうです。ミーちゃんの風貌や子供時代の傍若無人ぶりが何とも自分にかぶって、ご近所さんに月を見せびらかしたことや、光害で煙る東京の星座のことを思い出しました。『宙(そら)のまにまに』は、柏原麻実さんによる漫画で、『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載さていたそうです。アニメは2009年制作。最近でも梅雨のまにまに夜空を眺めたりします。練習場の辺は空が暗くて星がよく見えるんです。宇宙に飲まれるほどではありませんが。
2013/06/30
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あがけばあがくほど、深みにハマって行く。とんでもなく暗いアニメを見てしまいました。全26話。ギャンブルには自分は手を染めてませんが、きっと勝つ人って、いつも勝つべくして勝つんでしょうね。神頼みではいけません。勉強になりました。単に遊びと割り切って余裕のある中でのギャンブルはスリルがあって楽しいかもしれませんが、大金や生活やまして命なんかかかってたらそうはいきません。今日ご紹介するカイジは命がけでギャンブルに挑み、どんどん深みにハマって行く男の話しです。きっかけは知り合いの借金の連帯保証人になったせいで背負った400万円近い負債。黒服の男がやって来て、一括返済のチャンスというギャンブル船『エスポワール』にカイジを誘います。豪華な船でしたが集まってる人間はみんな借金まみれで暗い影を宿しています。ざわざわ…ざわざわ…。そんな男達の心のざわめきは、不安や怖れに満ちていました。最初に与えられたギャンブルはカードを使ったジャンケンゲームでした。勝てば天国負ければ地獄。カイジのような初参加組みだけではなくリピータもいて、さまざまな仕掛けでみんなが自分だけ生き残ろうとするんですね。闇取り引きや裏切りなんて当たり前。グループを組んでも平気で仲間を見捨てます。子供には見せたくない恐ろしい世界ですね。でもこれってかなり現実味があります。何とか船から生還したカイジでしたが借金は更に600万円に膨れていました。バイト生活ではいつ返せるとも分からない大金です。数ヶ月後、また黒服がやってきてスターサイドホテルでのギャンブルに誘います。今度は命がけでした。背番号をつけられ、細い鉄骨を渡らされるんですよ。人間競馬です。下では賭けを楽しむ金持ちたちが叫びます。『落とせ!』人数より鉄骨が少ないので、前を行く奴を落とさないと勝ち残れないんですが、10メートルくらいあるし下コンクリートですからね。これはまだかわいい方で、次のステージは更に悲惨でした。落下したら即死の高層ビルにかけられた鉄骨渡り。しかも電流が流れているのでしがみつくと感電死。悪夢のようですね。それもでみんな挑戦するんですよ。そして死んで行きます。暗すぎて見るの止めようかと何度も思いました。大将はやめちゃいましたね。私は続きが気になって止められなかったんです。さらにカイジに悪夢は続きます。対戦ゲーム『Eカード』。皇帝と奴隷と市民の3種類のカードを使った心理戦。賭ける金のないカイジは耳にドリルを装着されて、負けるとそれが鼓膜を突くという、もう想像するだけで口の中が血なまぐさくなる展開なんです。こんな残酷なゲームをよく思いつくなあと感心してしまいましたよ。原作は福本伸行さんで講談社の週刊ヤングマガジンに連載されていたとのこと。カイジはギリギリまで考え抜いてこれまでの窮地を抜け出して来てますから、何とかなるのかなあと淡い期待を持ちながら一緒にザワザワしてました。これらのギャンブルの元締めは兵藤というじいさんなんですが、大金持ちなのには訳がありますね。最初に書いた通り、勝つ人は、いつも勝つべくして勝つんです。カイジが一発逆転を狙って兵藤に挑みますが果たして...。
2013/06/26
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石仮面にまつわるジョジョの死から、時は流れジョナサンの孫ジョセフがこのシリーズの主人公です。Part 1では石仮面の力で吸血鬼となったデュオが最大の敵でしたが、Part 2(第10話-26話)ではもっと深くて長い種族間抗争に発展していました。キーワードは『柱の男』。この物語りの中で、人類とは別次元に進化を遂げた生命体が出て来るんです。吸血鬼もある意味別次元進化かもしれませんが、血だけじゃなくて他の生物の生命エネルギーを吸い取って何万年も生きる、見た目は人間と同じですがほぼ神と言った存在です。ただ太陽の光には弱く、二千年周期で石の柱や壁と一体化して眠らなければならない運命にあります。その種族に一人の天才が現れ、太陽の光を克服するために石仮面を造ったらしいんです。凄い話しですよね。1938年、柱から2千年ぶりに目覚めた4人の男が動き出します。眠ってる間に戦争とかで柱が破壊されたりしなかったんでしょうね。4人しかいないなんて凄い絶滅危惧種。しかも男ばっかり。対する波紋使いの人間も超能力者のような人たちなんです。手足から放出する波紋エネルギーで水の上歩けたりツルツルの壁を登れたり。初代ジョジョに波紋法を伝授したツェペリの孫シーザーが登場します。シーザーかっこいい。孫同士,協力して柱の男に立ち向かうんですが、シーザーに波紋法を教えた師匠がリサリサという謎のイタリア美人なんですよね。リサリサが守っている赤石(せきせき)が石仮面とのカップリングで強力なパワーを生む事が分かって、柱の男、ナチスドイツ、ジョジョたちの三つ巴で争奪戦が展開して行きます。内容は盛りだくさん過ぎてとても語り尽くせませんが、ジョセフ・ジョースターは優れた運動能力に加えて頭の回転が早く、ジョースター家には珍しく長生きするんですよ。初代ジョジョと仲間だったスピードワゴンは石油で大儲けして財団を設立。ジョースター家をずっと見守ってくれてます。最終的には柱の男の一人が赤石と石仮面パワーでついに太陽を克服し、地球上のあらゆる生命体に変化出来る究極の進化系,神になるんですけど、その神に狙われてるジョジョがどうやって生き延びるかってところが見所ですね。それにナチスドイツの軍人シュトロハイムという男。普通の人間ですけど不死身です。ワンピースのフランキーみたいな人でした。いつでも危機的状況に陥っているので、スピードワゴンやシュトロハイムはずっと叫んでる気がしました。その中で戦闘能力のある紅一点リサリサは、冷静沈着で技に無駄や隙がありません。波紋エネルギーで若返ってるらしいですよ。男達の戦いも面白いですけど、リサリサの正体が興味深かったですね。このシリーズは繰り返し見た数少ないアニメの一つ。面白いです。送料無料!!【漫画】ジョジョの奇妙な冒険 [新書版] 全巻セット (1-63巻 全巻) / 漫画全巻ドッ...
2013/06/19
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この漫画がきっかけでバンド始めた人も多いんじゃないでしょうか。原作は講談社の月刊少年マガジンで連載されたハロルド作石先生の同名の漫画です。今日は、2004年から翌年にかけて放映されたアニメ26話をご紹介します。実は通しでもう2回も見てるんですが、なんかブログに書く気が起きなくて数ヶ月が経ってしまいました。思い入れが深すぎるせいかもしれません。ライブハウスの薄汚れた壁とか、疲れを忘れてスタジオ練習に励む日々とか、初ライブのドキドキ感、プロ・ミュージシャンを目指してがんばってる登場人物たちの姿が自分の青春とかぶって相当ノスタルジックな気分になりましたね。うちのバンド、どうなっちゃったのかな...。主人公は田中幸雄14歳。平凡な中学生です。同姓同名の子がいたので、小さい方という意味で幼なじみに『コユキ』と呼ばれています。特技がある訳でもなく喧嘩が強いわけでもない、どちらかというといじめられキャラのコユキが、アメリカ帰りの南竜介(16歳)と出会ってロックに目覚めその道に志すというお話。BECKというのはジェフ・ベックじゃなくて、竜助の飼ってる犬の名前でした。それがバンド名になるんですけどね。コユキがギターの練習に明け暮れる姿を見て、自分が中学のときのこと、ギターを最初に手にして音が出るまでの指の痛みが蘇って来たりしましたよ。またギター弾いてみたくなりました。(もう弾けないかな...)バンドって個々がいいプレイヤーでないとダメなんです。竜介はギターがめちゃ上手いので当然同じようなレベルのドラム、ベース、ボーカルを探しています。ダンスだって、可能な限りいいパートナーを探しますよね。でもただ上手いだけじゃダメで、音楽的に相性が良くないとダメなんです。カッコいいから一緒に踊りたいなあと思っても、自分がラテンで相手がスタンダード専科だったりするとムリですよね。メンバー探しも折角組んでもやめちゃったり、自分もいろいろありましたから上手くいかないところも親近感覚えました。プロデビューするとなるとこれまたドロドロあって、音楽事務所としては才能があるかどうかより売れるかどうかの方が重要なので反感買うと妨害されたりするんですよ。自分のやりたいことだけやれるのは稀で、大抵は事務所の意向に添う形でメジャーデビューを果たすか、もしくは自主制作でドサマワリしながら芽が出るのを待つか。競技ダンスでプロA級になるのも大変ですけど、それよりヒット曲を出す方がさらに大変だと思いますね。実力より運とかコネとかの方が必要かも。登場人物もバラエティに富んだキャラで、特にコユキにギターと水泳を教えてくれる斉藤さんというエロオヤジが印象深かった。(44歳って、年下じゃんとビビリましたが)BECKのメンンバーには実力も運もコネもあったので、私からするとかなりトントン拍子に事が進み、サマコン出場やアメリカ遠征まで果たします。周りの反応からすると主人公のコユキはとてつもなくいい声の持ち主で、全米No.1バンドのボーカルも認めるほどらしいんですが、聞いている限りではイマイチでしたね。そこが唯一残念な点かな。演奏は上手かった。曲も悪くないです。実写で映画化もされてるみたいなんで、そっちも近いうちに見てみようと思います。
2013/05/09
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イエスの『ラウンドアバウト』がエンディングに使われていて気になっていたアニメ。北斗の拳みたいな格闘技系なんですが、9話で主人公が死んでしまってビックリしました。とてつもなく敵が強いのはワンピースなんかと同じ展開ですが、大きな違いは世代交代することですね。主人公のジョジョがずっと冒険するわけじゃなくて、ジョナサン・ジョースターから孫のジョセフ・ジョースターの話しになって、どっちもジョジョというニックネームで呼ばれてました。Part 1は、ジョナサン・ジョースターのお話です。19世紀のイギリス。この時代のイギリスはヴァン・ヘルシングでも舞台になってましたが、切り裂きジャックやジキルとハイドのような、ホラーだけど魅力的なキャラが登場するダークなイメージがあります。黒執事もそうでしたね。赤ん坊のときに馬車の事故で母親を亡くしたジョナサンは、父ジョージ・ジョースター卿の元で優しく清廉潔白な少年に育っていました。そこへやって来たのがジョナサンと同じ年のディオ・ブランドー。彼の父親はワルで、ジョースター一家が馬車事故に遭ったときにたまたま盗みを働こうとして居合わせ、ジョースター卿に恩を売るために助ける振りをしたんです。そのブランドーが死に、行く当てのない息子のデュオがジョースター卿の厚意に甘えて屋敷に住むことになりました。狡猾なディオにいじめられながら育って行く正直者ジョナサン。初恋のエリナとの仲も妨害されてしまします。ジョナサンとディオが決定的に対決することになるのは二人が大学生になった時のことでした。ジョースター家の乗っ取り計画を密かに進めていたデュオと、それを見抜いて毒殺されそうになっていた父親を救出したジョナサン。ここでのポイントは『石仮面』です。マスクという映画をご覧になりました?あれよりもっと強烈なパワーを秘めた仮面がジョースター家に飾られていて、これが血をかぶるととんでもないことが起こるんです。デュオはその石仮面によって無敵のヴァンパイアになります。さらに自分に忠誠を誓うゾンビたちをどんどん増殖させて行くんです。圧倒的なパワーの差。ジョジョの攻撃に対してデュオは嘲りを込めて言い放ちます。『貧弱、貧弱!』普通の人間のジョナサンは全く太刀打ちできないんですが、そこにツェペリという波動使いが現れました。修行によって体得できる波紋を使った特別な攻撃法なんですけど、それをジョナサンに教えてくれるんです。イメージ的にはナルトに出てくるチャクラに似てます。呼吸と血に関係してるみたい。敵がヴァンパイヤとかゾンビとか太陽に弱い種族なので、太陽光線みたいなものを自分の身体で練ってその波動を放出出来れば勝てるってことなんだろうなと何となく思ってます。『スカーレット・オーバードライブ!』とか『サンライトイエロー・オーバードライブ!』とか、いろんな色の波動があるみたいなんですけど、その違いがいまいち分りませんでした。もう一人、ジョナサンの心意気に心底ほれて仲間になったスピードワゴンという人がいるんですが、この人も後々キーマンになってきます。お笑いコンビのスピードワゴンはこの漫画の大ファンで彼から名前をとったそうです。筋肉ムキムキの登場人物ばっかりで、セリフもいつも大声で熱く叫んでる展開。それだけ切羽詰まった状況が次から次へと訪れるってことなんですが、結構残酷なシーンもあり、いつも血みどろなので、感受性の強い方には向かないかもしれません。ジョジョといえば擬音がいろいろ出てくるのが有名らしいです。たしかにいつも誰かが何かやると、アニメだから音鳴ってるのにそれ以外に画面になんか音を表す文字が表示されてました。『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』とか『ドヒューン』みたいな感じの。見る前から聞いてた『メメタアアアア』が出た時は笑いました。『ジョジョの奇妙な冒険』は、集英社の少年ジャンプとウルトラジャンプに連載されている荒木飛呂彦先生の作品。去年25周年を迎えて特別号とかいろいろ出てるみたいですよ。
2013/04/23
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もしも現代の高い技術を持ったイージス艦が、太平洋戦争の真っ直中にタイムスリップしたらというお話です。60年の技術的な差は、当時の日米の軍事力格差を埋めるどころか逆転しうるほどのものでした。しかし乗っているのは海上自衛隊のメンバーで、米軍を敵としてより人として見てしまう自衛官たちなので、どういった立場にいるべきかもの凄いジレンマに襲われる訳です。歴史を変えたら自分たちはどうなってしまうのか。ミッドウェイからガダルカナルへ。すでに結果を知っている戦いに傍観者としていられる訳は無く、日本兵も米兵も、可能な限り激戦を回避し、史実では失われたはずの人命を救おうとします。60年後からやって来た強い助っ人を日本軍が放っておく訳はありませんよね。救助された帝国海軍の草加拓海少佐は、イージス艦『みらい』の資料庫で来るべき未来の敗戦や復興を知ってしまい、一発逆転の作戦を思いついてしまうんです。中国の資源を確保し、アメリカに先んじて原爆を開発する。そして約束された敗戦国日本ではなく、別の未来『ジパング』を創設するために動き始めます。一方、イージス艦の乗組員たちはひとまず横須賀に帰航しますが、そこは自分の親がまだ子供の世界。果たして彼らに与えられた使命は何なのか、彼らに待っている未来はどんな世界なのか。講談社のモーニングで連載されていた、かわぐちかいじ先生の漫画をアニメ化したものです。連載開始は2000年ということで、最初読んでいたような気がするんですが途中からやめてしまっていつの間にか終わっていたので最後がどうなるのか知りませんでした。アニメは26話で終わっていて、お話半ばといった感じだったので、全部読んだ筈の大将に結末を聞いたんですけどなんか曖昧。いきなりタイムスリップのSFなんですけど、それよりいきなり現代の日本人が戦争当時者になったとまどいとか、ボタン一つで多くの人の命を奪う理不尽さのような心理的な描写に共感しました。平和ボケ大いに結構。ここ数日続いている朝鮮半島をめぐる不穏な緊張状態からも、平和的に早期に脱する事を心から祈っております。
2013/04/12
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兄弟で宇宙飛行士を目指すお話。これ大好きで講談社のモーニングに連載されてるのを欠かさず読んでいます。アニメ化や映画化もされてますけどそっちはまだ見てなくて、4月に入ってからアニメの1話から51話までダンスの練習もしないで一気に見ました。この1週間はそのせいで寝不足だ。大将がいないのでやりたい放題です。お話はずっと先まで知ってるんですけど、漫画とはまた違った楽しみがありましたね。あたりまえですけど、カラーだし動くししゃべるし、音楽も効果的。打ち上げシーンなんて感動してウルウル来ちゃいましたよ。ご存じない方のためにざっと背景をお話ししておきます。ムッタとヒビトの南波兄弟は子供のころから宇宙好きでした。先に宇宙飛行士になったのは弟のヒビト。2025年、月面に立つ初めての日本人に選ばれます。一方、兄のムッタの方は自動車会社を首になったところ。1993年10月28日、日本中がドーハの悲劇でため息をついている時刻に生まれたせいか、自分の人生に重ねて自分には運がないと思い込んでいる節があります。でも私から言わせたら彼ほど運のいい男はいませんね。もちろん持って生まれた才能もあると思うんですが、ちょうどその時宇宙飛行士を募集していて新しい道が用意されていたんです。ヒビトはNASAでミッションに向けた訓練、ムッタはJAXAで宇宙飛行士選抜試験に臨みます。選抜試験の様子が本当に事細かに描かれているので、作者の小山宙哉先生はこの試験を受けたことあるのかなとさえ思ってしまいました。野口さんなんて明らかに本人がしゃべってる感じでしたよ。私もJAXAに名称が変更される前のNASDA時代に数年間この宇宙センターで仕事をしていましたので、内部の様子がリアルに描写されているのに驚かされました。特にいつも通ってたカフェテリアなんてそのまんまなので、懐かしさを覚えましたよ。実は大将と仲良くなったのもここで仕事してる時だったんです。宇宙飛行士になる人って、みんな宇宙好きだし才能もあり体力あり協調性もあって、たとえ悪いかもしれませんが水たまりの最上部の最も澄んだ部分みたいな感じなんです。ムッタ君は優れた弟を持ったダメ人間みたいな始まり方でしたけど、彼もただ者じゃありませんでした。頭の回転はスーパー速いです。テレビ見てラジオ聞きながら雑誌読んでましたもんね。全力疾走しながらハイスピードで暗算してたし。それに普通の人は見逃すような鋭い観察眼を持っているので探偵になってもよかったかも。弟のヒビトも月面のクレータに落ちて生死すれすれのところで仲間共々命を繋ぐんですが、これも体力・知力が兼ね備わった人じゃないと確実に死んでるでしょう。やっぱり宇宙飛行士ってただもんじゃないぞってのがよく分かりました。ヒビトの宇宙飛行士まっしぐらな性格に比べてムッタは紆余曲折の人生ですけどそう言えば面白いこと言ってましたね。ムッタ『世の中にはな、絶対なんてもんは存在しねーんだよ。』ヒビト『世の中に絶対なんてもんは存在しなくても、オレの中には存在するんだよ。』兄弟以外の登場キャラも面白いんですよ。二人がかわいがってる『アポ』という名のパグはいつもムッタに幸運をもたらします。ムッタと同じモジャ髪のお母さんも、物まね大好きなお父さんもすっとぼけてて大好き。子供のころから成長を我が子のように見守ってくれている天文学者のシャロン金子も素敵。シャロン『迷った時はね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいかで決めなさい。』JAXAの登場人物もバラエティに富んでますし、それ以上にNASAの人たちはキャラが立ってます。お話の方は、5人選ばれた宇宙飛行士のうちの一人としてムッタがNASAでの訓練に参加するところまででした。ムッタは女好きのいじられキャラで、声がワンピースのサンジ(平田広明さん)なんです。おもわず『ナミすゎ〜ん』とか言いそうな感じ。この漫画の中では、一緒に選抜された医者のセリカさんにずっとラブ光線送ってました。ものすごく面白かったからもう一回最初から見ちゃおうかなと思ってます。続きは2013年4月6日から、毎週土曜日17:30に放送時間が変わるそうです。公式サイトはこちら。宇宙兄弟映画もそのうち見てみよう!
2013/04/06
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グランドラインに存在する魔の海域フロリアントライアングル。そこに迷い込んだ船は立ちこめる深い霧の世界を漂流し、あるいはそのまま消息を絶つ。このシリーズはワンピース TVオリジナル編2に続く第337話から381話までのお話です。麦わら海賊団は、船長のルフィー、航海士ナミ、剣豪ゾロ、コックのサンジ、船医チョッパー、狙撃手ウソップ、考古学者ロビンに船大工フランキーが加わり8人になっていました。魚人島に向かう途中、魔の海域に差し掛かり幽霊船に遭遇します。朽ち果てそうな大きな船に怪し気な歌声が響き、なんとアフロヘアーのしゃべる骸骨紳士が一人。彼の名はブルック。音楽家でした。所属していた音楽好きのルンバー海賊団は全滅し、悪魔の実の能力で蘇ったものの影を盗られて魔の海域をさまようこと50年。影を盗られたものは光に当たると消滅する運命なんだそうです。バンパイヤみたいですね。影を盗った犯人は王下七武海の一人ゲッコー・モリア。スリラーバークという島のような巨大な船の主で、魔の海域にやって来た船を取り込み影を奪ってゾンビ兵を増産していたんです。ゾンビ兵はモリアに絶対服従でした。しかも殺しても死なないし。かつて天才外科医といわれたドクトル・ホグバックも手を貸していました。なかなか面白い発想だなと感心したのは、切り取られた影には元の人間の才能がそのまま反映されているってことです。たとえば剣士の死体にボクサーの影を埋め込むと、才能がプラスされてボクサー剣士になるみたいな。影を切り取られた方は自分の影を取り戻そうと戦っても相手が一枚上手で勝てないんですよ。麦わら海賊団もルフィー、ゾロ、サンジ、ロビンが影を盗られ、ルフィーの影はオーズという巨人に埋め込まれてしまいました。スリラーバークには四怪人というのがいて、ゾンビ兵たちを仕切っています。モリアやホグバックの他に、透明人間アブサロムとゴーストプリンセス・ベローナ。ベローナのホロホロの実の能力というのが面白かったですね。手からゴーストを出すんですけど、そのゴーストが身体を通り抜けると急にネガティブ思考になって戦意喪失するんですよ。いつも戦う気満々のルフィーやフランキーが落ち込んで弱音を吐いてる様子は結構笑えます。どう見ても勝ち目のなさそうな戦いに光を与えてくれたのはブルックでした。さて、殺しても死なないゾンビを倒す秘訣とは。ルフィーの能力を身につけた巨人を倒すことは出来るのか。さらに王下七武海からもう一人、暴君クマまで参入。麦わら海賊団、絶対絶命のピンチです。ところで音楽家ブルックがいつも歌っている海賊の歌があるんです。ビンクスの酒これ、てっきり昔からある歌なのかと思ってたんですが、ワンピースの原作者・尾田栄一郎さんが作詞された歌だったんです。最近この歌が頭の中をループしてます。
2013/04/03
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何とも不思議な物語りでした。タイトルからして不気味です。根拠のない思い込みのことを妄想といいますが、それを具現化してくれる誰かが現れたら?事の起こりはある通り魔事件でした。人気マスコットキャラ『マロミ』のデザイナー月子が、金色のローラーブレードを履いて折れ曲がった金属バットを持った小学生に襲われます。警察では聞き込み情報などから月子の狂言じゃないかと疑っていました。しかしさらに第二第三の被害者が現れ、この謎の連続事件の犯人は『少年バット』と名付けられます。被害者には全く共通性がありませんでした。追いつめられてストレスから逃れたい状況下に置かれているという以外は。第一被害者の月子は、次回作を期待される中『マロミ』を越えるアイデアが湧きません。第二被害者のルポライターは交通事故を起こして相手の入院費の支払いに行き詰まっています。さらに、いじめにあっている小学生、二重人格に悩む若い女性、暴力団からの圧力で悪に手を染めてしまった警官と被害者は続きます。少年バットとは何者なのか。全部で13話なんですが、サイドストーリー的な第8話が特に印象に残っています。少年バットも逃げ出す集団自殺志願者三人組の話しでした。第10話のアニメ制作現場の混乱状況が垣間みられるストーリーも面白かったですね。あーいーや、らいよら 空に見事なキノコの雲OP歌もなんか原爆をイメージさせて不気味。少年バットの被害者が順番に笑いながら登場するんです。背景にはとても笑えないような状況が...。道に長い意味不明な数式を書き続ける老人も不気味でした。イコール(=)のあとに予言的な答えが記されるんです。千と千尋の神隠しに出てくる顔なしのシーンを思い起こさせる場面もありました。妄想代理人は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。以前ご紹介した『東京ゴッドファーザーズ』や『パプリカ』の監督ですから面白くない訳ありません。サイトもえらく凝っている。こちらからどうぞ。妄想代理人
2013/04/01
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ミュージカルを映画化した作品が大ヒット上映中ですが、今日ご紹介するのは2007年に放映されていた世界名作劇場シリーズのテレビアニメです。原作は、皆さんご存知ヴィクトル・ユーゴー。子供のころ『ああ無情』っていう児童文学書を読んだ方も多いと思います。私も家にありました。だいたい子供向けの本はディズニー版と同様、ドロドロした部分や痛ましい部分はカットされたり脚色されたりしますね。それで大きくなって原作を読む機会があると、あまりの違いにあっけにとられます。白雪姫もそうでした。そしてこのレ・ミゼラブルも。『レ・ミゼラブル(Les Misérables)』、タイトル通りそれはそれは悲惨な物語りです。畳み掛けるように不幸が襲来するんですね。このアニメ版はジャン・バルジャンが主役ではなく、不幸な女ファンティーヌも脇役で、ファンティーヌの子供のコゼットが子供時代どんなにミゼラブルだったかが比較的長めに描かれていました。全52話。舞台は19世紀前半のフランス。ファンティーヌはコゼットとパリ郊外のモンフェルメイユにやって来ます。お父さんは死んだことになってましたが、本当はどうでしたっけ?ファンティーヌは娘と一緒では働けないので、この村でワーテルロー亭という宿屋を営んでいるテナルディエに金を払ってコゼットを預け、必ず迎えにくると言い残してモントルイユ・シュル・メールに旅立ちます。テナルディエ夫妻は性悪でした。子供のコゼットをこき使い、食事もろくに与えず、ファンティーヌには月々の仕送り以外にも何かとこじつけて金をせびります。テナルディエの娘・エポニーヌとアゼルマもコゼットをいじめるんですよ。それが延々と続いてもう見るのやめようかとさえ思いました。でも味方もいたんです。息子のガヴローシュと愛犬シュシュ、それに字を教えてくれる教会の神父さん。なんか赤毛のアンの子供時代に通じるものがありました。子供向けアニメなのでファンティーヌの境遇はあっさり描かれていて、娼婦にはなりませんし、歯も抜きません。髪を売り路上生活者になり果て、病気になったところでマドレーヌ市長(ジャン・バルジャン)に救われます。時既に遅くそのまま亡くなってしまいますが、娘のコゼットのことは託すんです。一番ミゼラブルなのは本当はジャン・ヴァルジャンですが、それも最終話で身の上話として語られるだけでしたね。一切れのパンを盗んだ罪で捕まり脱獄を繰り返したことで19年間も牢獄にいた徒刑囚。先日ご紹介した昭和の脱獄王と同じように、強い精神力と並外れた身体能力を持っていました。しかし刑期を終えて出獄した彼に世間は冷たかったんです。もう何も信じられなくなっていたジャンを救ったのはミリエル司教でした。元囚人としてではなく、一人の人間として暖かい食事やベッドを与えてくれた上、夜中に彼が盗んで逃げた銀の食器類も自分が与えた物だとして彼を正しい道へ導くんですね。しかしジャヴェール刑事は悪は悪のままで変われないと信じていて、どこまでも彼を追いつめて行きます。コゼットをテナルディエの家から救い出したジャン・バルジャンをパリまで追いかけて来るんです。10年くらい前にジェラール・ドパルデュー主演の『レ・ミゼラブル』を見たんですが、この映画ではジャヴェール刑事はセーヌ川に飛び込んで自殺するんです。原作も確かそうですよね。そんな話しが少年少女アニメに出て来るはずもありません。生活に喘ぐパリの人々を救おうと大学生が立ち上がる6月暴動が起こります。コゼットの彼氏以外は全滅でしたが、それも比較的さらっと描かれてました。ジャベールは暴動時にジャン・バルジャンに命を救われて彼を追うのをやめるんです。そればかりか『人は変われる』と悟り、ますます職務熱心になるんですよ。個人的にはこっちの展開の方が好きです。子供時代にコゼットをいじめたテナルディエ家は没落し、夜逃げ同然でパリに暮らしていました。ジャン・バルジャンを金づると見て悪い仲間と脅しをかけますが、19年も臭い飯を食べて来た彼の方が一枚上手でしたね。娘のエポニーヌはコゼットの彼氏に片思いで、暴動のとき彼をかばって命を落とします。とても長いよく出来たお話なのでエピソードも満載でアニメ版とはいえ見応えがありました。今までにもいろんな切り口で映画化されたりドラマ化されたりしています。ミュージカルがロングランなのも分かる気がしますね。皆さんは上映中のミュージカル映画、ご覧になりましたか?
2013/03/21
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たいへん爽やかな青春ドラマを見てしまいました。書道と柔道、この二つの奥深い道を歩む高校生の物語りです。あんまり爽やかすぎて薄味なので、もっとドロドロした展開はないのかと期待してしまいましたが、青春はこんなレモンスカッシュみたいな方がいいですよね。原作は河合克敏先生のマンガで、現在もビッグコミックスピリッツに連載中だそうですが、今日ご紹介するのは2010年にテレビドラマ化されたお話です。ドラマを完結させるために最後の方はNHKテレビオリジナルのストーリー展開になってるようで、これがさらに爽やか度を増してる理由かもしれません。それにしてもよくこんなそっくりなキャラの俳優さんを見つけて来たなと思うほど、原作そっくりな登場人物です。望月結希(朝倉あき)は神奈川県の七里ケ浜に隣接した鈴里高校1年生。最初に登場した時、『ちゅらさん』の国仲涼子と似た人だなあと思いました。柔道の腕前はピカイチで全日本で準優勝。インターハイでもチームの主将として鈴里高校を優勝に導きます。元気の塊みたいな女の子で、心も真っすぐ、やることも筋が通ってます。このまま柔道一直線かと思いきや、ちょっかいを出して来たバカ男子を投げ飛ばしたことで運命が変わって来るんですね。巻き添えをくった草食系男子の大江縁(池松壮亮)が右腕を骨折してしまいます。原作の方では彼が主人公らしいんですが、帰国子女の1年生。望月とはクラスメイトです。成り行きで書道部に入部したんですが、望月には入学式のときから好意を持っていました。『書道コンクールを控えた大切な時期に大江を骨折させた。』書道部先輩に上手く丸め込まれ、責任を感じた望月は柔道と並行して書道も始めることになります。彼女は字はからっきし下手でコンプレックスを持っていたんですが、次第に奥深さに触れ、パフォーマンスにも興味を示すようになりました。基本的にはこの二人の友情物語りに書道部先輩たちが絡んで、さらにライバル校も出現したりの青春ドラマなんですが、書道甲子園やパフォーマンスの出来映えなんかも見所になっています。指導者として書家の三浦 清風(高橋英樹)が時代劇風のノリで登場。実は大江の父親も祖母も、望月の母親も書道経験者という周り中墨だらけの人脈でしかも大江の父親と望月の母親は高校時代つきあってたなんて話しも飛び出す始末。最後は望月の転校であっさりと終わりました。柔道部員たちの熱い見送りもなし。七里ケ浜からバスで四国に向かう望月に『じゃあね。バイバイ。』と言われる草食男子、大江。爽やかすぎて後味悪いぞ。いいのかそんなんで!バスに向かって走れ!なんか叫べ!ま、でも、一つ勉強になったことがあります。書道と習字は違うとドラマの中で言ってましたが、紹介された作品はどれも高校生とは思えないほどの素晴らしいものばかりで、自分のやっていたのは習字だったんだなと初めて認識しました。
2013/03/17
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作用・反作用の法則というのがあります。ナルトは強力な技を会得しましたが、それを使うことで自分も同じくらい大きなダメージを受けてしまったんですね。ニュートンの言う通りってとこでしょうか。それが忍者生命を脅かしかねないということで、火影から使用禁止命令が出されました。落ち込むナルトですが、師匠の自来也(じらいや)からヒントを得て、ガマとのコラボ忍術を編み出します。ガマが繰り出す水鉄砲をナルトの風に乗せ、かなりの破壊力を持った飛び道具になりました。これはNARUTO 疾風伝 飛段・角都編から続く疾風伝89話 - 112話(総和数309-332)までのお話です。今回のメインキャラは三尾(さんび)。尾獣(びじゅう)についてここでちょっと詳しくご説明しときますと、基本的には怪獣です。巨大なチャクラ(エネルギー)を持っていて、しっぽの数によって一尾から十尾までいるみたい。村を丸ごと破壊するほどの強大な力を持っているので、人の身体に封印して制御するしかなく、体内に封じられた人のことを人柱力と呼んでいます。木の葉の郷に九尾が出現した時、生まれたばかりのナルトの身体に封印して郷は救われました。しかし封印された子供は村人に怖れられ疎まれて悲しい子供時代を過ごしています。そこで気持ちをポジティブに切り替えられるといいんですが、みんながナルトや我愛羅(があら)のようないい人になるとは限らないようです。ナルトやサクラが必死に奪還を目指しているサスケは、大蛇丸(おろちまる)のもとで修行中。サスケには木の葉に戻る気は全くないようでした。しかし自来也の言葉、『思ってくれる人がいる場所が、その人の帰る場所になる。』というのに勇気を得て、いつも自分に言い聞かせていたんです。そこへユウキ丸という子供が現れます。紅蓮(グレン)という女忍者に連れられて、大蛇丸のもとへ移送する途上でした。この子は拠り所だった母を殺され、自分の帰る場所を探していたんですね。偶然出会ったナルトは自分が勇気づけられた自来也の言葉を教えます。実はユウキ丸には三尾をコントロールする力が備わっていました。大蛇丸の企みを知った木の葉の忍者たちは、それを阻止するために湖に住む三尾封印に乗り出します。さらに尾獣をつけねらう暁のメンバー、デイダラとトビも登場。三つ巴の決戦かと思われましたが、もっと複雑な人情ものに発展して行きました。『思ってくれる人がいる場所が、その人の帰る場所になる。』これ、しつこいくらい出て来るんですけど、なかなかいい言葉ですね。三尾はガメラみたいな怪獣でした。幻覚を見させる霧を出したり、強烈な2連水鉄砲繰り出したり。お腹の中にもすざまじい数のちっちゃいガメラ飼ってましたね。そういえばこの尾獣には人柱力はいませんでした。乾いた砂漠でのたった1杯の水、乾いた心へのほんの一握りの思いやりが、大きな恩として心に残り、将来ピンチを救う鍵となったりするようです。大蛇丸の目論みは失敗に終わり、木の葉の忍者による封印も失敗。結局三尾は漁父の利のような形で暁の手に渡ってしまいました。それでもユウキ丸は帰るべき場所を見つけられたようでしたし、木の葉のメンバーも致命的なダメージを受けなかったので一応ハッピーエンドってとこでしょうか。
2013/02/20
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タイトルが示す通り、原作の漫画にはないお話です。このシリーズはワンピース さよならメリー号編に続く第326話から336話までのお話で、内容的には3つに分かれていました。最初の326話はフランキーが作った新しい船、サウザンドサニー号の紹介です。食堂にある大きな水槽は釣った魚をそこで飼っておけて、水族館レストランのよう。大きなバスタブのお風呂はナミのお気に入り。チョッパーには診察室が与えられます。テレビオリジナル編は前もそうでしたがチョッパーのかわいさを前面に押し出した感じになってますね。大喜びでいすをくるくる回して『どうしました?』なんて一人でお医者さんごっこしてるチョッパーはかわいすぎます。327話から335話までは、氷の島に住むドン・アッチーノファミリーとの対決。アツアツの実を食べたドンは強烈な熱で岩でも溶かす恐ろしい奴です。趣味は海賊旗集め。息子たちを使って海賊狩りをさせ、賞金集めでファミリーを運営しています。誇り高き海賊バズール船長はドンの一味に旗を奪われ、大怪我をして失意のどん底にいました。子分たちもドンのいいなりです。そこへ現れたのがルフィーたち麦わらの一味。ドン一味との氷上バトルが繰り広げられていきます。アイスダンスのペアが出て来るんですよ。アニメですから相当すごい技繰り出してきます。磁石のS極とN極になれる双子の息子も出てきました。今までの流れと同じ、頂上決戦は灼熱のドンとルフィーの対決です。最後の336話はチョッパーマンのはなし。大将はこれが一番のお気に入りですね。麦わらの一味が別キャラになって登場するお話で、正義の味方チョッパーマン対ウソダバダという形になってます。チョッパーの必殺技がすごい。『キューン・スパーク!』そんなのでやられる奴いるのかって感じなんですけど、もうかわいさ全開で私は少なくともやられました。
2013/02/12
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コクリコって、フランス語でヒナゲシのことなんですってね。ダンス音楽の『アマポーラ』はスペイン語でひなげしでした。アグネス・チャンも歌ってたし、ヒナゲシって世界的に人気の高い花のようです。千葉に住んでいた時よく通ってた世界のビールの店が『コクリコ』という名前で、テーブルに名前の由来が書いてあったんです。そのときはフンフンと思ってたんですがすっかり忘れてました。今日ご紹介する映画は去年の暮れに金曜ロードショーで見たジブリ作品。皆さんの中にもご覧になられた方けっこういらっしゃるんじゃないかと思うんです。あんまり期待してなかったのに、すごくいい映画で逆にビックリでした。主人公はメルちゃんという外人みたいな名前です。賢くて健気で働き者の女子高校生で、ジブリ映画の典型的主人公像そのまんまという感じでした。(ナウシカ系の)舞台は1960年代の横浜。昨日行った横浜の50年前の姿ってこんなだったんでしょうか。丘の上に立つ下宿やで、メルちゃんは登校前にみんなの食事を作り海に向かって信号旗を揚げます。私が知ってるのは坂の上の雲で出て来た『Z旗』くらいですが、彼女が揚げていたのは『無事の航行を祈る』と言った内容だったようです。その旗を毎日見ていた青年がいたんですね。同じ学校に通う1年先輩の風間君。彼は新聞部に所属していて、皆のリーダー的存在でした。彼らは今、取り壊しを計画されていた部室カルチェラタンの保護運動に燃えています。魔の巣窟のようになっている部室を、どうやったら残してもらえるか。メルは皆できれいにお掃除したらどうかと提案します。協力して運動を進めるうちに次第に惹かれあう二人。しかしその淡い恋に、とんでもないピンチが襲ってきます。ひょっとすると二人は兄妹かも。なんかこの辺の流れって、『冬ソナ』ぽくてちょっと興ざめだったんです。『二人は兄妹じゃありませんでしたって落ちが来るに決まってるよ。』『親友の子供なんじゃないの?』大将と先読み合戦勃発。でもこの二人、ホントに賢いのでバカな真似はしません。時代背景もあるでしょうけど、なんか落ち着いてみてられてファミリームービーの鏡です。後で知ったんですけど、メルちゃんてのはニクネームで本名は海(うみ)だそうですね。そう言えば妹の名前は空(そら)でした。二人合わせて空海?フランス語で海のこと『ら・めーる』って言うから『メル』みたい。カルチェラタンといい、コクリコといい、メルといい、フランスに憧れてた高度成長期の日本人の心情がこのへんにも反映されてますね。アタック25の賞品も昔は『パリの旅』でした。『コクリコ坂から』は宮崎吾郎監督による2011年のジブリ映画。原作は高橋千鶴(作画)・佐山哲郎(原作)による日本の漫画作品だそうです。公式サイトはこちらです。コクリコ坂から
2013/02/11
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ダンス競技の世界に勝った負けたはつきものなんですが、つい陥りがちな弱い心を正してくれる力があるのがスポーツアニメです。スラムダンクといい、これといい、実に名セリフが多いですね。春高バレーで盛り上がっている大将を尻目に、私はバスケワールドにどっぷりはまってTVアニメ25話一気に見てしまいました。「勝ちたい」とは考えます けど「勝てるかどうか」とは考えたことないです黒子(くろこ)テツヤ君、高校1年生。影の薄い子なんです。でも言うことはしっかりしてます。中学はバスケ部員100人を超える帝光中学校にいました。10年に一度といわれる逸材が5人そろった『奇跡の世代』にあって、その5人から一目置かれていた幻の6人目、それが黒子だったんです。彼は背も高くないし,身体能力的にもこれといって取り柄のないキャラでしたが、他の選手を活かすパスのエキスパートだったんですね。高校になって5人の天才はみんな別々の学校に進学。インターハイ予選で相見えることになります。黒子が入った誠凛高校(せいりん)には、アメリカ帰りの火神大我(かがみ たいが)がいました。この男、まだ未完成のものすごい潜在能力を持ってるみたい。新設校なので3年生がいません。バスケ部も出来たばかりで、監督はなんと高2の女子、相田リコ。『もしドラ』の川島みなみみたいな、とっても頭のいい女の子です。父親がスポーツトレーナーなので子供のころから多くのスポーツ選手を目にしていて、筋肉のつき方を見ただけで身体能力や伸びしろ、弱点なんかを判断できるんです。もちろん弱点を補うトレーニングメニューも作れます。インターハイ予選にはいろんなタイプの対戦相手が出て来るんですが、中でも特に古武術を応用したスタイルで40分間疲れ知らずで動き回れる正邦高校が印象に残りました。誠凛バスケ部は去年この学校にボロ負けしているので、DVDデッキ一つお釈迦にするくらいこのチームの動きを研究したんですね。野球でもさよなら逆転ホームランなんていうのが一番劇的な幕切れですが、バスケの場合は、試合終了のホイッスルと同時に投げられたシュートがバスケットに吸い込まれて逆転て言うのがそれに匹敵します。それで破れた正邦高校。強い方が勝つんじゃねぇ。勝った方が強いんだ。あいつらのほうが強かった、それだけだ。このセリフどっかで聞いた気がしてたんです。調べてみたら1974年のサッカーワールドカップで、誰もがオランダ優勝を唱える中、実際に優勝したのは西ドイツ。そのときチームを率いていたベッケンバウワーが、『強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強いんだ。』と言い放ったそうです。カッコいいですね。練習試合とか他校との対戦成績をみればだいたい試合をする前にどちら勝つのか分かります。ダンスの試合でも、エントリー表がネットで公表されるや否やチェックして、『Aさんも出てるしBさんも出てる。次の試合、自分は決勝は無理だな。』なんて考えたことありませんか?そんなあなたに黒子君のこの名言。過去の結果でできるのは予想までです 勝負はやってみなければわからないと思いますそしてちょっと口が悪いけど火神君もいいこと言ってます。やっぱ人生は挑戦してなんぼじゃ。強い奴がいねーと生き甲斐になんねぇだろう。勝てねえぐらいが丁度良い。バスケは5人の個人的な力だけではなく、チーム力も勝敗に作用します。これはダンスも同じ。一人一人の技の切れだけではなく、二人で作るアートに対して評価がつくものです。どうあがいても勝てそうもない相手が同じフロアにいたとしても、不屈の精神は持ち続けたいですね。黒子君もこう言ってました。まだ終わってません・・・可能性がゼロになるとすれば それは諦めた時です どんなに無意味と思われても 自分からゼロにするのだけは嫌なんです だから諦めるのだけは絶対嫌だ!原作は藤巻忠俊先生が『週刊少年ジャンプ』(集英社)に2009年2号より連載中。スラムダンクの湘北高校とも対戦させてみたい気がしますね。公式サイトはこちらです。アニメの続きも制作されている様子。黒子のバスケ
2013/02/08
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プロジェクトDが始動しました。群馬選抜メンバーによる1年間限定で関東完全制覇を目指した県外遠征チームです。自分ごとで恐縮ですが、私たちのダンス競技ライフも最初は地元限定だったんです。初めて隣の県の試合に出場したときは相当テンション高めでした。それから次第にエリアが関東地方レベルに拡大し、関西にも足を伸ばすようになり、やがて海を越えて九州、沖縄、北海道。海外遠征するまでには10年以上かかってます。何が言いたいかっていうと、地元から出て外の世界にチャレンジするのは未知の敵と戦う訳ですからそれなりにハードルが高いということなんですね。今日ご紹介するのは頭文字<イニシャル>D first stage、second stage、third stageに続く、『頭文字D fourth stage』です。チームリーダの高橋涼介が金持ちの息子のせいか、メカニックも有能な人たちがメンバーにいて、部品や工具を満載したバン3台が一緒について来るんです。まるでプロのレーシングチームみたい。ダンス競技でもイタリアの選手たちはチームで来ていたりしますよ。専属のヘアアーチストさんやメイク係さん、スポーツマッサージ担当の方なんかもいたりして気合いの入り方が違いますね。さて、最初のターゲットは埼玉エリアでした。東堂塾なんていう走りのエキスパート軍団がいて、そこからプロのレーサーがダウンヒル代表の拓海の相手として出て来るんです。他にもまさかのイエローナンバー(軽自動車)の挑戦者がいたり、道にオイル撒いて嫌がらせしたりする悪い奴らとも対戦しました。ヒルクライム代表の藤原啓介に今回絡んで来たのは同じFDに乗る走り屋の恭子でした。啓介に何度も冷たい仕打ちをされるんですけどそれでも啓介が好きで好きで、なんか健気でしたね。埼玉エリアを攻略したプロジェクトDが次に選んだ遠征先は、茨城でした。『おー、見たことあるかも、ここ!』バトルの舞台は筑波山。対戦相手は伝説のゴッドフットとゴッドアームを持つ男たちです。この戦いは凄かったですね。ゴッドフットの星野好造さん、お腹の出た中年のおじさんなんですが、アクセルワークは神業的。GT-Rという本来ドリフト出来ない車をアクセルワークでドリフトさせることができるんだそうです。ゴッドアームの城島俊也さんも結構年のいったおじさんなんですけど凄い頭脳プレーに加えて、片手ハンドルで運転するワンハンドステアを追究して20年。常にスマートに勝つことを目指しています。ゴッドフットは上りと下りの両方で啓介と、ゴッドアームは下りで拓海と競うんですがどっちが勝ってもおかしくない凄いバトルでした。筑波山でそんなことが行われていたなら見に行けばよかった。
2013/02/04
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伝説の大海賊ウーナンは世界中の黄金を手に入れ,それをある島に隠したといわれていました。空を明るくするほどの量の黄金て、どんなでしょうね。ナミも含め,お宝に目がない海賊たちはこぞって宝の地図を探しています。海賊王ゴールド・ロジャーが隠したワンピース以外にも秘密の財宝はあるようですね。既にご紹介して来たワンピーステレビ版とは別のエピソードで一話完結。2000年に公開された劇場版の第1作目、志水淳児監督作品です。麦わらの一味ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップの4人は,船の食料が尽きてもう1週間もひもじい思いをしています。魚釣るか鳥でも捕まえない限り海の上では我慢するしかないですね。最もこの事態を招いたのは船長のルフィが後先考えずに1ヶ月分の食料を2日で食べちゃったせいでした。ドタバタに乗じて航海士ナミのお宝をこっそりクスめにやって来た海賊3人組がいます。海賊エルドラゴの一味でした。海賊エルドラゴは『ゴエゴエの実』の能力者で、大声の衝撃波を武器にウーナンの仲間を皆殺しにし宝の地図をすでに奪った悪い奴です。黄金が大好きで、鎧もネイルも金。ルフィたちの船も衝撃波に襲われ海に投げ出されて散り散りになってしまいました。悪魔の実は強力な能力と引き換えにカナヅチになるという弱点があって、ルフィは泳げないのでゾロに救われます。そのときどさくさにまぎれて一緒にボートに乗り込んで来たのはトビオという少年でした。ウーナンに憧れ、彼の手下になるために一人船出したもののエルドラゴにつかまって下働きをさせられていたんですね。トビオは海のおでん屋・岩蔵の孫でした。いつも感心しますけど、ルフィの食べっぷりは豪快ですね。瞬く間におでん全部完食。しかもただ食い。一方、近くの島に流れ着いたナミとウソップ。その島こそが、宝の地図に載っているウーナンの黄金の島だったんです。エルドラゴ一味も黄金を求めてやってきました。おでんのただ食いで逃げてきたルフィとゾロ、それにトビオと岩蔵も加わって黄金争奪の激しいバトルが展開して行きます。オープニングもエンディングも懐かしい音楽が使われています。時間的にも51分と短いので、さらっと見れました。ルフィーたちも皆まだ顔つきが子供っぽくて戦闘もそれほど深刻じゃないし、落としどころがはっきりしていて物語り自体もきれいにまとまってる感がありました。第18回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞しています。
2013/01/29
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刑事ドラマを見ると、二人一組で行動していることが多いですね。ダイビングもそうなんですが、危険を伴う行動をとる場合、よくこのバディシステムを採用して安全管理を行います。山登りもそうでしょうか。一人が危険に陥ってももう一人が助けられるということでしょうね。敵の『暁(あかつき)』は尾獣を身体に封印している人柱力を探して二人一組で各地を巡っていました。今回の主役は飛段(ひだん)と角都(かくず)。既に複数の人柱力を捕獲して次のターゲットは木の葉のナルトでした。飛段はジャシン教の信者で、儀式を執り行って相手を倒す不死身の男。角都は倒した相手の心臓を奪って自分と合わせて5つまで持てるのでこちらも不死身。この不死身同士の最強コンビに狙われたら、どんな強い忍者もひとたまりもありません。闇の世界にも賞金首というのがあるそうで、普通と逆なんですけど正義の味方っぽい人がリストに載ってるんです。大名直轄の守護人十二士メンバーだった猿飛アスマは賞金首でした。角都は自ら『暁のサイフ役』を名乗るほど金に目がなくて、人柱力探しより賞金狙いに走っています。主人公ナルトの木の葉の郷では、4人一組のフォーマンセルを基本としているようですが、4人で当たっても不死身ペアにかないません。木の葉の郷危うし。しかし木の葉には年は若いけどメチャメチャ頭の切れる軍師がいたんですね。奈良シカマル。奈良っていえば鹿ですもんね。この物語りの登場人物ってみんな駄洒落みたいな名前なんですよ。うずまきナルトとか畑カカシとか。シカマルは下忍時代、アスマの弟子でした。アスマに習った将棋もあっという間にものにして、百戦連勝の負け知らず。そのシカマルが、同じアスマの弟子だったイノとチョウジの3人でイノ・シカ・チョウなんていうこれまた小粋なグループを組んでカカシを隊長にフォーマンセルで暁に対峙します。不死身二人ですから、4人が全精力をつぎ込んでも一人やっつけるのがやっとなんですよね。そこへナルトたちが未完成ながら絶大な威力を持つ新術を引っさげて助っ人として登場という運びです。新術修行も大変だったんです。滝を風で切るなんていう普通の忍者ならマスターするのに何年かかるか分からないような技を、影分身を利用して短期間にものにするんですよ。つまり100人に分身して皆で修行して人の100倍のスピードで会得という訳です。あんなの出来たらダンステクニックなんて瞬時にマスターできそうですね。忍者、恐るべし。不死身の忍者二人をどう倒したか、シカマルの知力とナルトの腕力に乞うご期待。これはNARUTO 疾風伝 守護忍十二士編から続く疾風伝72話 - 88話(総和数292-308)までのお話です。
2013/01/25
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