foot001

フリーページ

バイク＆スクーター廃車と名義変更

< 新しい記事

新着記事一覧(全1136件)

過去の記事 >

2004年08月08日

　武士道や大和魂が私たちにあるの？　～ある意味、日本代表は日本人代表～

　私たちは日本に住んでいて、普段、精神的な強さを表す、大和魂や武士道といったことを忘れているように思っているが、海外の人に聞くと日本には武士道が今も存在しているように言ってくることがある。私などは　「は？日本には大和魂も武士道も、もう死んだよ。」って答えたくなるのだが、どうやら違うようだ。つまりそれは私たちの社会の根底に存在し学校や会社での競争意識や「がんばる」という社会通念・道徳にすら存在している。（これが無いに等しい国が実際、世界には多い。タイやインドネシアはこの観念を国を挙げてプロパガンダすることから始め今日のように経済発展した。今それが中国ではお金目的の方向で規範抜きに進んでいる。）

ここは中国の有力紙TITANスポーツのサイトの日本語訳だが（訳の日本がやや変だけどそんなものなので慣れましょう。）
　http://www.excite.co.jp/world/chinese/web/body/?wb_url=http%3A%2F%2Fwww.titansports.cn%2Fdata%2Fnews%2Fnew_news%2F2004%2F8%2F6%2F313767522.html&wb_submit=%E7%BF%BB%E8%A8%B3&wb_lp=CHJA

　ここで中国人記者が前日本代表監督トルシエ氏にこう聞いている。

　TITAN記者「（我々中国人の）ある人は、（あの２試合ヨルダン戦、バーレーン戦を観て））日本の選手は『必ず勝つ』という武士道精神を持っている。と、言う人がいるのだが、トルシエあなたはどう思われますか？」

　トルシエ「そうだね。日本人には確かにこのように一種の「何にも負けない」という精神がある。私にとって最も印象深いのは中澤選手が保持するもので、私は彼がこのような精神の最も典型的な代表だと思っている。彼らにとって、勝利を獲得して、自分のアジアでの覇者の地位を継続する。これは彼らの最大の目標と原動力だ。（先の話の）戦う目的が、中国代表の置かれた意義（政治的問題歴史的問題）を打ち負かす戦いというのは、彼らにとってはありえない。中国代表が日本のそういったモチベーションや目標に打ち勝つかどうか。その視点での見方がとても重大かもしれない。」

　そんなことはない、「最近の若者はがんばらない。」と仰る人もおられると思うが、ケ・セラ・セラのスペイン人、のんびりしたイタリア人や、違うペースでがんばれば良いというイギリス人、遅れて平気なインドに住むインド人や、明日できることは明日にしようという南米や南アジアの人たちから見れば、日本人のきっちりした仕事のやり方をみて、報酬が同じなのにどうしてそんなにがんばるのかと疑問を持つ人もいる。

　やはり我々は世界の平均からみれば、がんばることを道徳として当たり前の規範のなかで生活しているし、企業も学校もそれによって成り立っている。そしてそれがドイツではゲルマン魂としてサッカーに持ち込まれたり、大和魂、武士道精神としてサッカーに日本代表に活かされているとしか言いようが無い。

　というわけで、日本代表は我々の中のがんばる人、負けず嫌いな人の最たる集団だ。一時期バブル時代後半とその余韻の時代、私たち日本人も浮かれて「そんなにがんばらなくてもいいじゃない～♪」と努力や根性、戦えるか、という要素を、馬鹿にした時代があった。しかしその時代にあっても日本代表は、競争原理が働き、がんばる人、負けず嫌いな人の集団だったのだが、闘志や努力は表には出さない選手が多くなった。

　日本代表が強くなるためにも底辺のサッカー少年少女にがんばってもらわなければ困る。メンタル的なやる気というものが正当に評価される社会でなければならないのではないか。ネットを見ても「楽して儲けるススメ」のサイトが多い。才覚・才能のある一部の人間は楽して儲けることもあるが、実は彼らも努力はしているのだ。多くの人は雑巾がけも重要かもしれない。あまりにそれが否定されては、ゴン中山も坪井も中澤も生まれなくなってしまう。（でもあまどんな環境でも出てくるんだよねこういう選手は）

　日本代表のがんばる姿、最後まであきらめない姿は、多くの人に感動を与えたと思う。スポーツの醍醐味だ。これからは小学生、中学生、ユース、Ｊリーグでも、試合中、闘志を表に出したり、がんばる姿を、例え失敗しても、冷笑せず称えてやって欲しい。まあ、バランスもあるが今まで冷めた方に社会のベクトルがいっていた気がするから、ここで引き戻したい。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう