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グレンダイザーは宇宙の王者。傷だらけの天使 第12話「非情の街に狼の歌を」鎌田敏夫登板。ぜいたくだなあ。ここしばらく修は脇に回って、享が実質的な主役のような役割が与えられる。当時ショーケン忙しかったのかな?冒頭、享は由紀(水原麻紀)と新婚旅行で熱海を訪れる。一方、修も熱海に来ていたが車に轢かれそうになった子どもを助けて自分が車に轢かれてしまう。警察から綾部事務所に連絡が入り、辰巳は大急ぎで修が入院している病院に向かう。ベッドサイドで警官から表彰を受ける修。警官を演じるのはゲバー署長こと畠山麦。役者ってすごいな。ゲバー署長をあんなに高いテンションで演じながら、同時期にさらっと今回のようなおまわりさんを演じる(で、翌年からキレンジャー)。修は8千万円が入ったカバンを抱えていた。辰巳が気にしていたのはもちろんカバン。そんなこんなで修に代わって辰巳が動くことに。綾部が受けた仕事は会社から1億4千万円を持ち逃げした男を追うこと。その男の妻が由紀であり、享を新婚夫婦に仕立てて熱海に忍び込ませた訳。熱海は訳ありの犯罪者を高飛びさせる男(土屋嘉男)がいるらしい。そして修が持っていたカバンは罠を仕掛けるためのダミーだった。しかしそのカバンは奪われ、辰巳はトラックを追われ命を狙われる羽目に。そんなこんなで愛人と一緒にいる夫を見つけ出す由紀。しかし由紀は1億4千万円の入ったカバンを持ち逃げする。駅のトイレでカバン狙っていたヤクザたちと押し問答になる由紀。そうこうしている間にカバンは爆発してしまう。そのヤクザたちに半殺しにされていた男は、律儀にも由紀の夫に偽造パスポートを渡す約束を果たそうとする。しかし由紀の夫は現れず、男は息を引き取る。由紀の夫は会社と取り引きをし、事は丸く収まることになった。結局、皆振り回されたのだ。そして辰巳と修の会話。「命を掛けて契約を守るなんて・・・バカの見本だ!」「でもよ、あんなおっさんは世の中にはいるんだよな。俺には・・・分かるな」「俺には分からんね」「そうだろうな。お前には分からねえよ」。それから数日後。辰巳は享を従えて由紀の夫の会社を目指す。ぶつぶつ呟く辰巳。「貴方の行為がどれだけの人を傷つけたか。胸に手をあてて考えてみたまえ」「何ぶつぶつ言ってんの?」「犬だってゴキブリだって集団のルールを守って生きているんだよ。会社が許してくれればそれで済む問題ではない。・・・これだけは絶対に言ってやるぞ」。怪訝な表情の享。どんどん緊張する辰巳。そして由紀の夫がいるフロアへ。享が抱えたギターケースを突きつける。開くと中には「あんたとの約束を守って死んだ男の脚だよ!」。緊張MAXでそれ以上言葉が出てこない辰巳に代わって享が言う。「貴方の行為がどれだけの人を傷つけたか。胸に手をあてて考えてみたまえ!」「犬だってゴキブリだって集団のルールを守って生きているんだよ!」。ついでに調子に乗って「社長を呼べ!社長を!」。大騒ぎになるフロア。もちろん脚はロウ細工の偽物だ。「いや~辰巳さんもやるねえ。兄貴が聞いたらびっくりするだろうね。見直したよ辰巳先生!」「うるせえ!」。お・わ・り
2018年02月24日
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アイアンキング。傷だらけの天使 第11話「シンデレラの死に母の愛を」今回のゲストは服部妙子。息の長い女優さん。近年では『ウルトラマンオーブ』にもゲスト出演されたとか。しかもおばあちゃん役で。観てませんが。修は息子の健太のためにプラモデルを作っている。しかも最近カセットテープを使ってボイスメッセージを交換することも始めていた。それに嫉妬する享。そんな中、辰巳から仕事の依頼が入る。依頼主は伊豆の山林王・上杉。上杉は余命いくばくもない状態。唯一の相続人は20数年前に行方不明になった孫娘の初子。その初子を探し出し、すべての財産を譲りたいと言うのだ。しばくして新聞に上杉重体の記事が掲載。それ見て二人の女性が名乗り出る。一人は新宿でホステスをしている初子。もう一人は中小企業の事務に就いている初江(服部妙子)。二人とも色々な検査の結果、本物の初子の条件を満たしていた。しかし決定的な根拠に欠けていた。そこでこの二人に接近して本物の初子である証拠を掴み出せ、というのが今回の仕事。享はホステスの初子と接近、すっかり恋人のような関係になる。一方、修は地味で垢抜けない初江を担当、何となく乗り気になれない。順調に仕事が捗る享に対して、冴えない修。享にバカにされた修は怒り心頭。二人は大喧嘩をする。ちょっと切ないシーン。一週間が経ち、修と享は調査結果を綾部に報告する。そこには上杉の顧問弁護士・浪越(平田昭彦)がいた。そして享は20年前に初子を誘拐したと言う男を連れていた。その男、ホンマかいな?納得できない修に綾部は3日間、調査の延長を認める。修は初江にぶっちゃけどうなの?と問い詰めるとあっさり財産目当てだったことを認める。自分を育ててくれたおばあちゃんに100万円でも与えられたら・・・という気持ちからだった。修は初江を不憫に思ったのか、服を買い与え、化粧もさせ、カッコイイ女に変身させる。そんなこんなで修の元を辰巳が訪ねてくるが肝心の修は留守。そこへ初子から電話。享が修と仲直りしたいと言う。辰巳はとっさに修のモノマネをして応対。これが傑作。何の下心か修を装って初子のマンションへ。そこに怪しげな男たちが急襲。修の調査の妨害が目的だった。偽物の修こと辰巳は男たち相手に大乱闘。結局ホステスの初子も偽物だった。しかし浪越とホステスの初子は諦めていなかった。修のいない間に再び怪しげな男たちを使って初江を襲う。修が戻ると初江はもうこの世には無かった。遺骨を納めるため初江の故郷を訪ねる修と享。初江の祖母(浦辺粂子)に本当のことが話せない。二人はそのまま泊ることになる。ところがここにも怪しげな男たちが現れ、享は半殺しの目に会う。そして初江の祖母も襲われ、実は自分こそが20年前に上杉から孫娘を誘拐した犯人だと修に語る。男たち相手に一人で大乱闘する修。そこに警察が駆けつけ事件は一応解決する。その後、上杉は亡くなり山林は国に寄付されることになる。修と享は初江の歌声が録音されたテープを持って再び初江の祖母を訪ねる。歌は『テネシーワルツ』。お・わ・り
2018年02月20日
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だいじょうぶだあ。傷だらけの天使 第10話「金庫破りに赤いバラを」裏番組を意識し過ぎるがあまり、却って訳の分からない演出が連発したのを反省してか、前回ぐらいから分かりやすいお話に軌道修正。修よりも動かしやすい享をメインにしたお話も連発。ただし、演出に鈴木英夫を起用したのはしたたかさか、たまたまスケジュールが空いていただけだったのかは不明。ゲストは小松の親分さんブレイク前夜の小松政夫。初見時、修(萩原健一)と享(水谷豊)とのバランスの悪さから違和感だけしかなかったが、改めて観ると三枚目のくせして二枚目を気取ろうとする感じがカッコ悪くてカッコいい。そう感じた。修と享に与えられた仕事は、南雲電機の金庫から秘密書類を盗み出すこと。報酬は今回も20万円。警察に捕まるリスクがあるが、辰巳は二人に「ブタ箱は君たちの第二の故郷だろう」と。そんなこんなで修と享は守衛に雇われて南雲電機へ潜入。そこへ二人組の覆面強盗が現れて乱闘。覆面強盗は金庫から一千万円を強奪。修と享は覆面強盗の片割・一平(小松政夫)を捕まえ、持っていたバッグを奪う。中には一千万円が入っていただけで秘密書類は無かった。そんなこんなで享は再び南雲電機に潜入するが、殺害された守衛を見つける。そのことで修と享は重要参考人として全国に指名手配される。今回の依頼主である一瀬は南雲電機の株主だった。南雲電機の経営者たちは経営不振を理由に計画倒産を考え、秘密書類を競合相手の会社に売ろうとしているという。その前に秘密書類を奪取したかったが・・・。綾部は修が人殺しをするような人間ではないと言う。一平は修と享を自分のアパートにかくまう。それにしても何故二組が偶然にも同じ金庫を狙ったのか。またしても綾部の仕業か。一方、一平の相方は南雲電機の社長に雇われた殺し屋・吉岡(加納典明)に殺されていた。オープニングのスナップは加納の撮影によるもの。90年代初頭やたら過激だったが、ある一件を境に静かになる。気骨のある奴かと思っていたが。そんなこんなで修は綾部から自首するよう言われる。誰が自首するか?トランプで決めた結果、修が選ばれる。さて駅のコインロッカーに入ったままの一千万円。それを享と一平が横取り。さらに辰巳は享に南雲電機の社長を脅すよう勝手に命令。社長は吉岡に享たちを殺すよう命令。話は複雑になる。社長との取引場所で待つ享と一平。ブルース・リーごっこをしてじゃれあう二人。一平の足袋のほころびを見つけ「こういうの得意なんだ」とポケットから糸と針を取り出しあっという間に縫ってしまう享。いつも裁縫セットを持ち歩いていると言う。最終回を知らなくてもグッとくるシーン。そこに現れたのは社長ではなく吉岡。享は一平を逃がして捕らわれてしまう。このまま一千万円を持って彼女と高飛びを考える一平。しかし身を張って自分を守ってくれた享を見捨てるわけにはいかない。吉岡に股間をモミモミされて絶体絶命の享。そこへ警察と修がなだれ込む。一平が自首したのである。警察署で手錠を掛けられた一平とすれ違う修と享。「手前えなんか一生出てくるな!」と叫ぶ享。悲しげに振り向く修。お・わ・り
2018年02月19日
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だっふんだ。傷だらけの天使 第9話「ピエロに結婚行進曲を」市川森一らしい救いのないお話。修は競馬で有金すべてをスッてしまう。そこへ享が儲け話を持ちかける。ある男に会い、仕事の依頼を引き受ければ100万円もらえるという。修はとある公園でその男と待ち合わせをする。磯崎というその男の依頼は妻の殺しだった。報酬は前金で50万円、仕事が終わった後に郵送で50万円支払うという。修には妻を殺害する理由が分からなかったが、磯崎は「そんな理由はいくらでもある」と事も無げに話す。翌日、磯崎の妻は惨殺死体で発見される。ペーパーナイフでめった突きにされていた。その記事が載った新聞を手にして享が現れる。「まさか兄貴が本当に人殺しをするとは思わなかったよ!」。そして50万円が届けられる。実は磯崎は近々綾部と結婚することになっていた。綾部の事務所に掲げられた綾部の父親の肖像画は、画家である磯崎の手によるものだった。辰巳はそのことを嫉妬する。綾部は本気で磯崎に惚れていた。そんなこんなで享は磯崎から呼び出され、今度は自分の愛人を殺してほしいと依頼する。愛人は女子大生ののりこ。享はのりこを拉致し、磯崎の本性を教える。やけくそになったのりこは享を求めるが、享は「わかんないよ-」と撃沈。そんなこんなでのりこは磯崎の元を訪れる。磯崎が自分を殺そうとした理由を問いただす。磯崎の妻を殺害したのはのりこだった。そのことが「いたずらがすぎた」と。のりこが恐ろしくなった磯崎はのりこをシャワールームに監禁して逃走。享はのりこに磯崎を諦めろと説得するが受け入れようとはしない。その頃、辰巳は勝手に磯崎の身元を調べ、財産目当てで綾部に接近してきたに違いないと断定。次から次に聞かされる話は綾部の知らないことばかりだった。「もうたくさん!」と激昂する綾部。そこへ植木ばさみを手にしたのりこが綾部を殺すために乗り込んでくる。それを取り押さえようとする享。植木ばさみは宙を飛び、綾部の父親の肖像画に突き刺さる。その顔から血が流れ出る。翌日、修は綾部から盗み出した拳銃を手に磯崎を襲撃するが、のりこが運転する車で逃げられてしまう。そこへ泣きながら享が現れる。のりこを連れてきたのは享だった。「惚れた女の最後の頼みだもん~」。怒り心頭の修。しかし享は「もう捕まえられないヨ~」という。のりこは磯崎共々車ごと崖から転落。驚愕する磯崎。夕日が沈む多摩川・狛江の五本松をとぼとぼ歩く修と享。「たまらん、たまらん、たまらんぜ、たまらん、こけたら、みなこけた」。お・わ・り
2018年02月18日
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宇宙では二番目だ。傷だらけの天使 第8話「偽札造りに愛のメロディーを」工藤栄一、二度目の登板。修と享が浪曲のレコードを聴いていると貧乏すぎて電気が止められてしまう。修は辰巳に仕事をするための教養費を出してほしいと懇願。辰巳から五千円札が渡されるが、それは偽札だった。とある偽札製造団が東南アジアのバイヤーに香港ドルで偽札を売っているらしい。その現場を押さえ、香港ドルを盗むのが今回の仕事。女子大生の萌子がヨーロッパへ音楽留学するため旅行会社に100万円を支払ったが、その半分は偽札だったことがきっかけで辰巳の元に仕事の依頼が入ったのだ。萌子はクラブでピアノの演奏をしながら、言い寄る男たちに身体を売って留学費用を稼いでいた。その一方で、金持ちの老人・中川(有島一郎)というパトロンがいた。萌子と中川は親子ほど年の差があるが、恋人関係にあった。その背景は描かれていないので分からないが、二人の関係は金や色ではなく、互いの優しさに魅かれあっている様子。そんなこんなで修は萌子と中川に接触。中川は元々腕の良い印刷職人だったが、今ではビルの清掃業に就いている。とても金持ちには見えない。しかし修が飲み代として差し出した五千円札を見て表情が強張る。自分が造った偽札だったからだ。そんなこんなで中川は組織から足を洗うべく、自らで右手をハンマーで潰す。結局、修と享の活躍もむなしく中川は組織の幹部と刺し違える。その後、萌子はコールガールに身を落としていた。夜のネオン街に享が唄う『女のみち』が響く。お・わ・り
2018年02月15日
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イライラ大爆発で地獄も全焼。傷だらけの天使 第7話「自動車泥棒にラブソングを」オープニングを撮影した恩地日出夫が演出。脚本は市川森一。第1話を想定して執筆。おそらく撮影もトップだったと思われる。その証拠にキャラクターを掴み切れていないせいか、出演者全員の芝居が硬い。とくに辰巳がただの官僚にしか見えない。お話自体も悪くはないが第1話に持ってくるには地味。これでは『暗闇仕留人』に負ける。第1話に深作欣二を繰り上げて、本作を放送開始から約2ヶ月後に回したのは正解だったと思う。享は修に住み込みの自動車修理工場に就職が決まったことを告げてペントハウスを去る。一人になった修はパチンコをしたり、映画を観て泣いたり、帰宅して留守電を再生すると電話料金の督促だったり。そんなこんなで綾部から仕事の依頼が入る。車の盗難が頻発、盗難にあった車は解体工場へ持って行かれているようだが場所を特定できない。そこで修が張り込むことになる。そこへ自動車泥棒が現れるが、何と享だった。「あのバカ・・・」。修は享の車を尾行するが窃盗団のボスの愛人・徳子から妨害を受ける。修は窃盗団に捕まってしまうが、綾部が窃盗団のボスと交渉し1億円で手打ちとなる。怒り心頭の修は綾部の元へ1億円を運んできた徳子を現金諸共奪って逃避行する。綾部は再度、窃盗団のボスと折衝しケリをつけることを約束する。その頃三人はどこへ行こうか迷っていた。息子の健太のいるところへ転がり込む訳にはいかないし、享の言うことは全然あてにならないし。そんなこんなで徳子の故郷の近くへ。徳子はいつの間にかケバイ化粧や服装を止めて、地味だけどかわいらしい田舎の女の子に戻っていた。田植え作業に勤しむ三人。山の向こうに故郷があるが、家族はもう亡く墓しかないが、美容師の仕事をすると徳子は話す。そんなこんなで徳子は窃盗団に捕まり、修と享も綾部の手下に捕まってしまう。制裁を受ける修。「裏切るつもりはなかったんです・・・ただ向こうの女と気が合って・・・綾部さんみたいに頭は良くないし顔だってブスだし・・・でも俺は可愛いと思ってるんです」。その瞬間、綾部は杖をへし折る。そんなこんなで窃盗団は最初から綾部と取引するつもりが無かったことが発覚。そして徳子が変死体で見つかったと報道される。動揺する享。修は雨の中、徳子の乗っていた車を売って手にした現金を持って出かける。徳子に渡すために。修は何も知らない。お・わ・り
2018年02月14日
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宇宙一の拳法使い。傷だらけの天使 第6話「草原に黒い十字架を」神代辰巳による二本撮りのうちの一本。前回がエログロ描写(BGMは「君が代」)の連続だったのに対して、今回は上品で牧歌的な作風(BGMはバッハ)。神代辰巳の意外な一面を知ることができたりする。冒頭、修と辰巳のやり取りが延々5分ほどワンカットで見せる。綿密にリハーサルしたのか、ぶっつけ本番で撮ったのか興味深い。今回はほぼ全編にわたって長回しの連続、見ていると異様に惹きつけられる。たんにカットを割るのがめんどくさかっただけかもしれませんが。修の下に息子・健太から自分と母親の似顔絵が送られてくる。しかし母親の顔は何も描かれていなかった。健太は母親の顔を知らないのだ。そのことを茶化す辰巳。今回の仕事は時価2億円相当の名画「6月のマドンナ」をニセモノとすりかえること。国際窃盗団が「6月のマドンナ」を盗む噂を聞きつけた保険会社からの依頼だった。すでに享は美術館の警備員として潜入していた。勝手に仕事を進めている享に修は腹を立てる。そんなこんなで展示中の「6月のマドンナ」の前に少女・ナツメが座りこんでいた。ナツメは絵に描かれている女性が母親のように思えるらしい。ナツメはみなしごだった。そんなこんなで享のデタラメな仕事のせいで警報が鳴り渡る。修は美術館から逃げる途中ナツメに助けられる。修が父親に似ていたからだという。そんなこんなで「6月のマドンナ」はナツメが盗み出していた。修は全国に指名手配されてしまう。顔写真と名前入りの新聞記事を見て「どうして俺の写真が載ってないの?」とボケる享に「いいんだよ!お前は準主役なんだから!」とおそらくアドリブで返す修(ショーケン)。そしてナツメを連れて逃走を続けることにする。二人について行こうとする享。ナツメはケンジという少年とバラック小屋で生活していた。修は孤児を集めて共同生活できないかと考えるようになる。「男同士だと子どもは作れないよね」と言う享に対して修とケンジは「貧しいオカマ!」と罵る。そんなこんなで逃走を続け、田畑が広がるのどかな田舎に辿り着く。「ここで野菜を耕して3人でコミューンを作ろうよ」と享も本気で言いだす。しかし「6月のマドンナ」を狙う国際窃盗団と、捕まえようとする警察が全てを台無しにする。警察によって国際窃盗団は捕まるが、「6月のマドンナ」と一緒にナツメの死体が発見される。国際窃盗団に殺されたのか、自殺したのか、はっきりした描写は無いが首つり状態のナツメが映し出される。唖然とする修。本物の「6月のマドンナ」は辰巳の車の中にあった。辰巳の車を棒切れで叩き割って「6月のマドンナ」を取り戻す。草原にナツメの墓を建てる修と享。墓に掲げた「6月のマドンナ」はニセモノだった。「兄貴~貧しいね~」「ああ、貧しいなあ」。お・わ・り
2018年02月13日
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荒井注。傷だらけの天使 第5話「殺人者に怒りの雷光を」ヤケクソぶりが最高。今度は裏番組『暗闇仕留人』のメイン監督・工藤栄一を起用。依頼を受けるご本人と言い、それを認めてしまう朝日放送と言い、信じられないようなほのぼのエピソード。脚本は市川森一。またしても対称的な組み合わせ。工藤栄一は下手な脚本家よりも脚本が書けたりするので、安易に改編を認めない市川森一とは合わないような。事実、今回のラストシーンは完全に工藤栄一の手によるものだと思われます。いきなり修の泥酔&二日酔いシーンからスタート。修は酔った勢いで殺虫剤の看板を持ち帰る。看板には今売り出し中のモデルが。享の話によると20万円で「やらせてくれる」という噂。そこで早速綾部に仕事を打診。中学生並みの二人。しかし綾部の事務所はそれどころではなかった。探偵の一人・ノブオが何者かに毒殺されたのだ。さらに今度は南原隊員がサウナで殺される。またしても毒殺。サウナを経営していたのが千羽矢組だったことから勝手に犯人と断定。修、享、バトルジャパン、ノム(松山省二)の四人は仲間の弔い合戦とばかりに千羽矢組を襲撃。まだ暴力で物事を解決しようとする時代だったんですな。大乱闘の末バトルジャパン死亡。そこへ組長(加藤嘉)と辰巳が姿を現す。辰巳は水面下で千羽矢組に事の確認を進めていたのだ。なのにこの有様。しかも今回の件と千羽矢組は何の関係もなかったのだ。「申し訳・・・ございません!」。泣きながらリアルにズラを外して詫びを入れる辰巳。岸田森一世一代の大芝居。そんなこんなで真犯人を探すべく、過去のファイルから今回の件と関係のありそうな事案を徹底的に拾い上げることになる。そんな中ノムが毒殺される。あまりの恐ろしさに錯乱状態になった享はプチ心神耗弱状態。しかしおかげで安全な場所(ブタ箱)へ避難。そんなこんなで浮かび上がったのが東和医大付属病院の看護師・平岡多恵子。結婚を控え、自分の過去にスキャンダルが無かったか調査してほしいとの奇妙な依頼だった。調査の結果、高校時代の担任と恋に落ち、妻が青酸カリで自殺したことが唯一のスキャンダルだった。当初、妻には他殺説もあったが結局自殺と断定。そしてつい一か月前、かつての担任が食中毒で死亡していたことが判明。平岡多恵子は自分の過去を知る人物を次々と殺していたのだ。中学生の時に受けた性格テストの結果は「猜疑心、異常に強し」。修は綾部に薬を飲まされ、東和医大付属病院へ搬送される。平岡多恵子が非番の日に病院へ潜入して先手を打つ作戦だった。しかしどこかで修の入院を聴きつけたのか、その夜、平岡多恵子は注射器を手に修を襲撃する。薬の影響で全身が麻痺している修。必死の抵抗の末、平岡多恵子を殺そうとする。翌朝、車を走らせる平岡多恵子。何故か笑いが止まらない。そこへトラックが横切り衝突。平岡多恵子の死亡記事がスクラップされる。修は報酬の20万円を手に入れるが、そのほとんどを亡くなった仲間の香典に当てる。僅かな報酬を風俗遊びに使う修。殺虫剤の看板と五右衛門風呂に入ってニコニコの享。お・わ・り
2018年02月11日
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ダダダダッシュだ出撃だ(タワレコへ)。傷だらけの天使 第4話「港町に男涙のブルースを」当時、裏番組がご存じ『必殺シリーズ』。まともなことをやっても勝てないと思ったのか、今回はなんと神代辰巳を起用。おかげで最も過激なお話になりました。変てこな演出(修が「浪曲子守唄」を唄いながら棒高跳びにチャレンジするシーンが執拗に繰り返される、など)も続出。修は冷凍エビの抜け荷を巡る調査のため千葉のとある港町へ。その冒頭からベッドシーン。そこへヤクザたちが乱入。素っ裸で逃げる修。修はあちこちでヤクザや得体のしれない男たちに命を狙われそうになるが、梶(池部良)に助けられる。梶は気流しスタイルで、四六時中酒をガブガブ煽っている。修は梶が経営しているヌードスタジオに住み込みで働くことになる。梶と内縁の妻・あけみ(田原久子改め荒砂ゆき)は何となく修のことが気に入っていた。そんなこんなで生活費が底をついてきたため、修は享を呼びつけて生活費を持って来させたついでにヌードスタジオの客引きをさせて酷使。そして辰巳も現地入り。実は冷凍エビの中に麻薬を詰めこんで密輸している連中の存在に気づき、そいつらを強請ろうと考えていた。修の行く先々に現れる梶もそのことを知っていた。しかし梶には違う目的があった。綾部と辰巳に仕事を依頼した柳田は、かつて旧日本軍の中尉だった。柳田は21名の部下と従軍カメラマンを引き連れ守備隊を編成していたが、アメリカ軍の攻撃が激しくなり、撤退命令が出されるが、柳田は一人だけ逃亡。その10時間後、従軍カメラマンを残して守備隊は全滅する。その従軍カメラマンこそが梶だった。海上で対峙する梶と柳田。二人は刺し違える。そして残されたあけみも自ら命を絶つ(BGMは「君が代」)。そのことを聞いた修はポケットに入っていたあけみのヌード写真を海に破り捨てる。お・わ・り
2018年02月10日
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