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トラハ、トリヒキヲユルサナイ。赤い運命 第9話「秘密は父の胸ふかく・・・」モーレツ度がじわじわ加速。こんなに話の風呂敷を広げてちゃんと収束できるのか心配。ショックを受けた直子は白百合園に戻らず。心配した大竹夫人は吉野に電話するが、その場面を大竹に見つかってしまう。メラメラと嫉妬の炎を燃やす大竹。なんとなく吉野の家の近くに辿り着いた直子を俊介が見つける。吉野と共に今日は泊るよう声をかけられる。しかし剛造といづみは反対する。吉野は直子が本当の娘だから心配。俊介は直子に「ほ」の字だから心配。剛造は直子が俊介の本当の父親を殺した男の娘だから反対。いづみは直子が恋敵だから反対。見事なまでにそれぞれの思惑はばらばら。結局、直子は泊らずに帰宅する。翌日、大竹夫人は心配して白百合園を訪ねるが、いつもと変わらない様子で仕事に励む直子を見て胸をなでおろす。その頃、大竹は吉野に「あなたがいつまで経っても再婚しないから由美子の心が揺れるんです!」など勝手なことを言いながら嫉妬の炎を燃やす。ついでに島崎と面会。「吉野はあんたを一生刑務所にぶち込むつもりでいる」などウソ情報をお知らせ。ピュアな島崎はすっかり信じてしまい「吉野の野郎!俺から直子を奪うつもりかよ!」と荒れ狂い始める。そのため公判に備え、打ち合わせに来た山村美矢子の質問にほとんど答えようとしない。「あんた何か隠してんだろ?」「え?」「やっぱりグルかよ!」と被害妄想ビンビン。そしてもう一人のピュアな男・吉野は山村美矢子にプロポーズする。大竹に言われた言葉を真に受け、直子のために身を固めようと思ったのである。さらに「いづみ」と「直子」が取り違えられたまま引き取られたことを話す。吉野はいまさら真実を明らかにするつもりは毛頭なく、むしろ「いづみ」と「直子」のため真実を隠したまま偽りの父親として生きる覚悟でいたのだ。そんなことはつゆ知らず、いづみは直子への嫉妬の炎を燃やしつつあった(今はまだ種火程度)。そんなこんなで島崎は大竹との面会を希望する。大竹は改めて吉野の娘・いづみこそが本当の娘であり、直子は吉野の本当の娘だとレクチャー。しかし島崎はブチ切れる。「いや、直子は俺の娘だ。絶対に渡さねえ」。予想外の反応に大竹びっくり。そして直子と面会するが、いつになく荒れる。そして第一回目の公判が開かれる。法廷で対峙する吉野と山村美矢子。傍聴席には直子と大竹夫人。そして被告人の島崎が入廷する。伸び放題だった髪はほぼ坊主頭。『釣りバカ』もそうだったけど三国連太郎の役作りはホントすごい。物的証拠は見つからなかったものの島崎は出頭し素直に殺害を自供、情状酌量の筋でことを進めて行く予定だったが、突然吉野を指さして「私は殺しなんかやっちゃいません!全部この検事のでっち上げです!」とぶちまける。「その日の法廷はすべての人の運命をまた新しい嵐に巻き込もうとしていた」(ナレーション:若山弦蔵)。つ・づ・く
2019年01月16日
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豚汁定食を注文したらすぐ出てきた。やたら早いと思ったらお前ん家の風呂の残り湯のようにぬるかった。赤い運命 第8話「他人を装う父と母・・・」モーレツな展開。登場人物たちがドミノ倒しのように真相を知っていく。佐々木守はよくこんな複雑な話を思いつくなあ。吉野は直子=「いづみ」のアパートを訪ねるが、玄関のドアには「死ね」「出て行け」などの落書きが書かれていた。その凄惨さに絶句する。その後、白百合園を訪れ直子=「いづみ」にプレゼントを渡そうとするが受け取りを拒否される。直子は島崎を信じていた。帰宅後、吉野は島崎の起訴状をまとめる。いづみはふざけ半分で起訴状を読み上げようとし、吉野から叱られる。「直子・・・今頃どうしてるかな?だって17年ぶりに会ったお父さんが人殺しなんて。私だったら悲しくなって死んじゃうわ」と笑みを浮かべながら話す。複雑な表情の吉野。そんなこんなで直子はアパートを追い出される。家主でもある大竹夫人は心配して引き留めようとするが、その申し出を断る。「直子ちゃん・・・あなた・・・本当はね・・・」自分の娘だと伝えたいが言えない。大竹夫人は吉野に会い、何もかも全てを話したいと言う。しかし吉野は反対する。もし真実を知れば、いづみは死んでしまうかもしれない。その頃、直子は島崎と面会し互いを気遣う。初期のバイオレンスぶりがウソのような島崎。大竹夫人が帰宅とすると玄関前で剛造が待っていた。深々と頭を下げる大竹夫人=世津子。剛造は世津子の今の生活に理解を示す。しかし「いづみにだけは時々会ってやって下さい」とだけ頼む。剛造の言ういづみと、世津子が思っている「いづみ」は別人だが何も言えない。そんなこんなで大竹社長は大竹夫人と吉野の関係を疑うようになる。そして大竹夫人が17年前まで吉野世津子だったことを聞かされてショック。その夜、剛造は世津子に会って来たことを吉野に報告する。「あの人はもう大竹由美子さんだ。ただ、いづみにだけは時々会ってほしいと頼んできた」。剛造は分かっていない。そこへ大竹社長が乱入、嫉妬心をぶつけてくるが、吉野は今回のことで第二の人生を歩む決心がついたと話す。そこへいづみが乱入。あの子が大竹夫人の子ども。剛造は大竹夫人に頼んだことを大竹社長にも頼む。微妙な表情の吉野。もうたまらんばい。吉野は剛造に本当のことを話そうとするが「そうだ。いづみには本当の母親が必要だ」とどこまでもボケまくる。島崎は面会に来た山村美矢子に「早く直子のもとに帰ってあげたい」と懇願。島崎もまだ真相を知らない。そんなある日、大竹社長は大竹夫人を吉野に会わせなくするため子どもたちと名古屋の実家へ移そうと考える。それを聞いた大竹夫人は時間が欲しいと言い、全てを話す。「今、吉野家にいるのは島崎の娘の直子さん。島崎直子と呼ばれているのが、私の生んだ「いづみ」なんです」。吉野とだけしか知らない事実を話すので自分を信じてほしい。「そしてあの子が本当の父親のもとに帰るまで東京で観届けさせて」。吉野の考えもほぼ同じだった。せめて成人になるまで「いづみ」と「直子」を今のままでいさせたい。そこで大竹社長は島崎に面会、すべてぶちまける。直子が自分の娘ではなかった。その夜、島崎は号泣する。直子も世の中からはみ出され、そのつらさに耐えきれず号泣する。二人とも互いの声が聞こえた。つ・づ・く
2019年01月13日
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次々と電化製品が壊れる。赤い運命 第7話「父二人・母は今?」かなり重要なお話。完全に記憶を取り戻した世津子=大竹夫人。しかし吉野には「許して下さい」としか言えない。「それが17年ぶりの夫と妻のまことの出会いであった。空は傾く日の光を薄くにじませていた」(ナレーション:若山弦蔵)。大竹夫人=世津子は「いづみ」=直子が気になって仕方がない。アパートの表から「いづみ」=直子の様子を伺う。「そこに母と娘がいた。名乗ることの出来ぬ母であった。母と知らぬ娘であった」(ナレーション:若山弦蔵)。ひき逃げ寸前の出来事以来、大竹夫人の子どもたちは直子にすっかりなついている。「それとは知らず姉が妹を抱いている。なぜこんなことになったのであろうか?母の心は疑惑と不安に揺れ動いた」(ナレーション:若山弦蔵)。一方、大竹社長は気が気でない。自分たちを捨てて家を出てしまうのでは?そんな心情を大竹・弟(おおとりゲン)に話す。そんなこんなで世津子=大竹夫人は吉野に全てを話そうとする。しかし吉野は世津子に大竹夫人として生きること、一日も早く自分のことを忘れるようにと告げる。そして今まで通りいづみにも会ってほしいと言う。吉野の言ういづみは世津子が知る「いづみ」とはどうも違う。「あなた、本当はあの子・・・」。そこへいづみが訪ねてくる。世津子に引き会わそうとしたのだ。毎日が幸せいっぱいと話すいづみを前に「言えなかった。あの睦まじ気な二人の前で「あなたの娘はその子ではない」と。由美子にはどうしても言えなかった」(ナレーション:若山弦蔵)。その頃「いづみ」=直子は島崎と面会してた。今や本当の親子のように打ち解けている。当人同士は真相を知らないが。そしていつの間にか俊介とエエ仲に。そんなこんなで世津子は島崎と面会する。「あいつのおかげで綺麗な身体になる決心がつきました」と晴々と語る島崎。「不憫な子なんですよ。生まれた時、父親は刑務所暮らし。母親には捨てられる・・・」。ということは赤ん坊の頃の直子は知らないことになる。「生まれたのを知ったのは2年程経ってからのことなんです。直子を捨てた母親から水天宮のお守りを入れておいたって手紙が届きましてね」。世津子は下條さんにも聞き取り調査。火事の時「いづみ」=直子の持ち物を持ち出したのは消防士だったこと、園長は箱の中身と名前を確認する間もなく亡くなってしまったことを突き止める。「母は今すべてを知った。そこに間違えられた我が子がいた。本来なら検事の娘として生きる子が、殺人犯の娘として生きなければならなくなった我が子が、そこにいたのである」(ナレーション:若山弦蔵)。世津子は改めて「いづみ」=直子に会う。そこへいずみが現れる。「また、言えなかった。それぞれ違う人を父と信じている少女たちを前にして、母は何も言えなかった」(ナレーション:若山弦蔵)。いづみは直子に俊介との仲に釘をさす。いづみと俊介は血がつながっていない、だからフィアンセなのだと。子どもたちの前で号泣してしまう直子。いづみはいづみでつらい心情を吉野に打ち明ける。そして島崎の取り調べが始まる。「さっきいた方、検事さんのお嬢さんですよね?ついこないだまでうちの直子と同じ釜の飯を食っていたのに、こうも違うものかと思いまして・・・」。その後、世津子から「いづみ」のことを聞かされる。「何ですって?いづみが島崎直子だと仰るんですか?」。「いづみ」の腕にはほくろが三つある。名古屋の実家で「いづみ」を出産後、そのことを伝えることができずじまいだった。「そんな・・・!」。しかし真実を明らかにすることはできない。吉野を父親だと信じ切っているいづみだけでなく、「いづみ」を娘だと信じて更生を誓い始めた島崎はどうなるのか。しかし「いづみ」をこのままにして良いのか。世津子には耐えられない。「時期を待ってくれ・・・頼む」。ではいつまで待てばよいのか。もはや世津子は「いづみ」を娘としか見ることができない。つ・づ・く
2019年01月11日
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バカ2名発見。但し、捕獲はしない。赤い運命 第6話「ほくろ・悲しい愛」島崎立会いのもと現場検証が行われるが、物的証拠が見つからない。すべては島崎の証言に掛かっている。野次馬の中に直子の姿もあった。直子は山村美矢子に弁護士費用の支払いを相談するが「貴方の場合はサービス」とさらっと断られる。しかし、内心は同情されたくなかった。その頃、大竹夫人は直子に先日のお礼をと弁護士費用の負担を思いつき山村美矢子を訪ねる。その山村美矢子は既に水面下であちこちに働き掛け始めていた。そんなこんなで俊介は直子に魅かれ、いづみはそれを嫉妬する。剛造と吉野は法律に携わる立場を忘れ直子に入れ込みすぎる俊介を厳しく諌める。尤も剛三は直子が俊介の父親を殺した島崎の娘であることに引っかかっていた。その夜は嵐だった。強烈な風と雨音で大竹夫人は記憶を取り戻す。翌朝、職場でトマトジュースをジョッキでぐびぐび飲んでいる吉野のもとに大竹夫人が現れる。「夫が来る。夫の吉野信人が近づいて来る。由美子は自分が吉野世津子であることをはっきり自覚していた。そして今こそ言うべきなのだ」(ナレーション:若山弦蔵)。しかし言葉が出てこない。そこへいづみがお小遣いをねだりにやってくる。いづみの腕にあるはずのほくろが無い。ではここにいる「いづみ」は誰なのか?動揺する大竹夫人=世津子が気になる吉野。「知っていた。この目は見知らぬ他人を見る目ではない。信人の直感がそう叫んだ」(ナレーション:若山弦蔵)。「由美子の中で大きな疑問が渦巻いていた。違う。あの子は私の娘じゃない。なぜ?どうして?」(ナレーション:若山弦蔵)。帰宅する玄関の前に直子が立っていた。「この娘が我が子だ。そうに違いないと由美子は直感していた。焼け付くようなその思いが、由美子の体を突き抜けた」(ナレーション:若山弦蔵)。直子は山村美矢子が国選弁護人に選ばれたことを報告にきたのだ。ただしその好意に甘えていいのか?大竹夫人は力になりたいと思うが、大竹との間にできた子どもたちとの板挟みになる。その頃、吉野は島崎の取り調べを進めていた。イマイチはっきりしない吉野の供述。「私がやった・・・と思います」。被害者が死ぬところまで見ていないため、そうとしかいえないと言う。山村美矢子との面会にも心なしかのらりくらり。しかし直子が自分のことでつらい思いをしていないか、それだけが気がかりだったが、案の定、近隣から人殺しの娘と後ろ指を指され、玄関に落書き、投石までされる有様だった。面会に訪れた直子にそのことを確認する。気丈に振る舞い、自分に気遣う直子にスーさんではなく島崎ボロ泣き寸前。「白百合園なんかに行かなきゃ良かった。そうすればお前に会わずに済んだのに」「私、お父さんに会ったこと後悔してないわ」。さて、完全に記憶を取り戻した大竹夫人=世津子は夫に身寄りのない直子を引き取りたいと申し出る。もちろん反対。十分すぎるぐらい援助をしてきた。それにあの子は17歳で立派な大人だ。あれ?17歳?伊勢湾台風は17年前。「まさかお前、あの子が・・・!?」。台風の中、助けたのは自分だということを忘れないでくれ、子どもたちを捨てないでくれと懇願する大竹。「私、あなたの妻じゃないの」の言葉にじーんときたよ。しかしその後、吉野と大竹夫人=世津子は再会を果たす。つ・づ・く
2019年01月10日
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宇宙。赤い運命 第5話「母の記憶がもどる時」展開が早い。だんだんややこしくなってきそうな感じがするので、今回より若杉京子(山口百恵)を「島崎直子」、青山圭子(秋野暢子)を「吉野いづみ」の表記に改めます。吉野はぐいぐい島崎直子に人情攻撃。しかし島崎直子は父親を信じるの一点張りで泣き崩れる。「悪かった。許してくれたまえ」。一方、島崎は吉野を捕まえ「あの娘、何か言ってませんでしたか?」と問いかけるが「良い娘さんを持ったね・・・」と意外なことを言われる。直子がそれほどまでに自分のことを庇ってくれていたとは。今度は島崎の心がゆれる。もし自分が逮捕されれば直子は偽証罪に問われる。「それでも構わない・・・」。これには島崎たまらんばい。翌日、白百合園で子どもたちを相手に遊んでいる直子をこっそりのぞき見。サングラスにヒゲもじゃフェイスに子どもたちビビリ気味。そこで「じゃ~おじさんが今からお遊戯を教えてあげるよ~」と悪魔のような表情でちいちいぱっぱと踊り出し、すっかり子どもたちとフレンドリー。しかしめまい&ふらつき。さらに刑事たちの姿を目撃。さりげなく身を隠す。刑事たちから詰め寄られる直子。その姿を不憫に思う島崎。直子は刑事たちにも嘘の証言をするが、次第に自分の言動に耐えられなくなる。直子は俊介に肉親の不利になるような証言はしなくて良いのか法律相談。そこへいづみが現れ、俊介と直子が一緒にいたことを嫉妬する。そして島崎も山村美矢子に法律相談。「もし自分が殺人犯だったとしたら何年ぐらいの刑になるの?」。剛速球な内容に唖然。なんとなく言い争って思わず相手を突き飛ばしたところ、打ち所が悪くて死亡。「これ過失致死ですか?」。傷害致死なら3~5年、初犯で情状酌量の余地があれば執行猶予がつくかも。島崎は17年の刑を終えて出所したばかり。その夜、白百合園の理事である大竹夫人を訪ね、17年間たった一人で育ってきた直子に今後万が一の時があればどうかよろしくと頭を下げる。その瞬間、大竹夫人は「17年間・・・テニスコート・・・ぶつぶつ」と不気味な言動。さすがの島崎もビビリ気味。何かを思い出しながら徘徊する大竹夫人。気がつくと吉野の自宅前に辿り着く。そこへ剛造が帰宅、大竹夫人を見て「世津子さんじゃないか!世津子さ~ん」と絶叫。訳が分からなくなる大竹夫人。そのことを吉野に報告するが「いづみにはしばらく伏せておいてほしい」といわれる。島崎は帰宅すると直子にペンダントをプレゼントする。翌日山村美矢子の事務所を訪れ、全てを自供する。「これ以上、直子を苦しめるわけにはいかんのです」。そして検察庁へ出頭し、吉野にも直子を騙し続ける自信がなくなったと話す。「どうか娘が肩身の狭い思いをしないよう取り計らって下さい」。一方、直子は突然姿をくらました父・島崎を探しまわる。その途中、車にひかれそうになった大竹夫人の子どもを助ける。大竹夫人ショックでくらくら。さらに直子から我が子を渡された時、目に入った直子の腕のほくろ。「これ小さい時からあるんです」。あれ?何か思い出しそう。「よみがえりつつある大竹由美子の記憶は吉野いづみと島崎直子の運命に決定的な瞬間をもたらそうとしていた」(ナレーション:若山弦蔵)。その話を聞いてキーッとなる大竹。島崎が逮捕されたと聞いて徐々に悪キャラぶりを見せ始めるいづみ。そんないづみを厳しく注意する吉野。拘置所で涙の面会をする島崎と直子。「お父さん、私ずっと待ってるわ」「うんうん(涙で言葉にならない)」。そして吉野を避ける直子。つ・づ・く
2019年01月10日
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オーロラプラズマ返し。赤い運命 第4話「恐ろしい告白にゆらめく娘心」今回の内容をひと言でいえば、このサブタイトルに尽きます。吉野は若杉京子に尋問を続けるが「父親を信じる」の一点張り。一方、山村美矢子は島崎に面会。若杉京子の言動を伝えるとさすがの島崎もホロッと来るが「やっちゃいねえ」の一点張り。若杉京子は父親の島崎を庇っている。事件の秘密を知っているに違いない。吉野は島崎をクロと睨むが、決定的な証拠が無いことから不起訴と判断。島崎は釈放される。拘置所を出ると若杉京子が待っていた。後ろから突いてくる若杉京子をうっとおしく思うが、父親である自分を思う気持ちや素振りにまたしてもホロッと来る。そして横に並んで一緒に歩こうと声をかけ、笑顔で応じる若杉京子。この父娘、保護が必要です。その頃、大竹は前回吉野へ相談した内容とまったく同じことを山村美矢子に相談していた。大竹夫人の記憶が戻りつつあったのだ。もし記憶を取り戻したら自分や子供はどうなるのか?元夫のもとへ戻ってしまうのか?山村美矢子は「ご本人次第です」と説明する。実は山村美矢子は吉野にほの字ダネ。吉野の妻・世津子が行方不明になって17年。吉野に再婚する意思はない。世津子の写真は処分したと言いながらも、実は貸金庫に保管しているという。青山圭子は母・世津子の顔を知らない。世津子と一緒に映っている幼い頃の自分の写真も見たことが無い。それらはすべて貸金庫の中。。。島崎は釈放されたが、容疑が晴れた訳ではない。警察はアパートに張り込みを続けていた。その夜、島崎は高熱を出して倒れる。学校を休んでまで徹夜で看病してくれた娘・若杉京子にまたまたホロッと。そして戦時中、満州にいたことを話す。何も無い地平線。あの時死んでいればよかった、と。ついでに「あの人殺しは俺がやったんだよお~」とさりげなく殺人をカミングアウト。「それでも俺のことを信じてついてきてくれるか~?」。恐ろしい告白にゆらめく娘心。アパートの外でそのやり取りを見ていた吉野。吉野はウツイズムで若杉京子に迫る。「この目はいつもの目とは違う。何かを訴えている目だ。そうだ、知ったのだ。この娘は何かを知ったに違いないと信人は思った」(ナレーション:若山弦蔵)。白々しく会話を続ける。「自分は又この娘を苦しめようとしている。信人の胸に痛みが走った。しかし彼は検事だった」(ナレーション:若山弦蔵)。そしてズバリ島崎から何かを聞いたのではと問いかける。さらにくどくどとあれやこれやの人情エピソード攻撃。「救えるのは君だけだ。お父さんの心を開かせ、温かく溶かしてやれるのは君だけしかいないんだ」。ゆれる百恵ちゃんではなく娘心。つ・づ・く
2019年01月08日
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異常なし(あり!)。赤い運命 第3話「親をかばう血の叫び」佐々木守登板。前回まで怒涛の展開だったのが急にペースダウン。じっくり描写しているようでいて、引っ張っているような。三国連太郎のバイオレンスアクトがものすご過ぎたのか、島崎栄次のキャラもややマイルドに軌道修正。そんなこんなで今回はあまり話が進まない。島崎栄次は別件逮捕されたまま。検察に回され吉野から取り調べを受けるが、粗暴な言動もなく素直に応じつつも「別件逮捕は人道問題ですよ」とインテリっぽいことを言ったり。警察は事件当日着ていたジャンパーが無いことから、娘の若杉京子が何かを知っているのではないかと睨む。そしてアパートに家宅捜査が入る。その頃、下條さんは以前から懇意にしていた人権派の弁護士・山村美矢子(有馬稲子)に若杉京子の父親・島崎栄次のことについて相談。山村美矢子は島崎の弁護を引き受ける。佐々木守作品には「みやこ」という名前の女性がたくさん出てくるがここでも来たか。その後、山村美矢子は若杉京子に大竹夫人を紹介されるが、吉野の妻・世津子とそっくりにびっくり。そんなこんなで吉野はどんよりしっぱなし。帰宅すると娘の青山圭子にべったり甘えられて癒されるが、若杉京子の寂しげな表情が忘れられない。俊介も島崎の別件逮捕が気になる。青山圭子は俊介になぜ島崎の事件に首を突っ込もうとするのか嫉妬する。そんなこんなで吉野は山村美矢子から大竹夫人が世津子と同一人物であり、記憶を失っていることを聞かされる。大竹も名古屋の出身だった。しばらくして吉野は大竹から「重婚罪はどれくらいの罪になるんでしょうか?実は私の妻は記憶喪失なんです」と大胆な相談を受ける。伊勢湾台風が上陸した日、一人でふらふら歩いているところを保護し入籍したものの、もし夫がいたとしたら?でも二人の間には子どもがいる。でももし記憶が戻ったとしたら?などなど。目の前にいる吉野が大竹夫人の夫とは知らずに赤裸々過ぎる大竹。吉野は「おそらく・・・おそらく罪にはならないと思います」と硬い表情で答える。ここ数日の間にいろいろありすぎてややお疲れ気味。そこへ警察の求めに応じて若杉京子が事件の参考人として出頭する。吉野は若杉京子に島崎を庇う気持ちを理解したうえで「世の中には血のつながりよりももっと大切なものがある。それは正義だ。真実だ」と語りかける。つ・づ・く
2019年01月08日
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頑張るって何を?赤い運命 第2話「逮捕・ひき裂かれる父と娘」笑えるぐらい複雑な人間関係。登場人物は何ひとつ知らないけど、視聴者はすでにすべての謎を知っている。構成が豪快だなあ。吉野は警察に呼ばれ殺人現場を訪れる。犯人と思われる男の特徴を聞き、島崎の姿を思い出す。翌朝、島崎と若杉京子は共に朝食を摂るが、些細なことでバイオレンスぶりを発揮するスーさんではなく島崎。しかし悪態を突きながらも若杉京子に「あなたは私の父親です」と言われホロリとする。17年間、誰も面会に来なかった。お前のおふくろも男を作ってどこかへ行っちまった。だから俺は一人ぼっちだった、と愚痴を言うが「私も一人ぼっちでした」と言われ、返す言葉を失う。その後、若杉京子は白百合園の理事でもある大竹夫人を訪ねる。定時制高校を退学するだけでなく、白百合園での見習い保母も辞め、父親にためにもっと実入りの良い仕事に就くという。大竹夫人は島崎の噂を聞いていたため心配するが、大竹を通じて仕事の紹介を約束する。ただし退学は反対される。「高校を卒業したら保母の資格を取って白百合園の子どもたちの面倒をみるって言ってたじゃない」。そう言われ気持ちが揺れる。さらに下條さんにも退職を引き留められる。そこへ子どもたちへのプレゼントを抱えた青山圭子と俊介がやってくる。青山圭子との再会を喜ぶが、自分とはずいぶん違って幸せそう。俊介はやつれた様子の若杉京子を心配する。なんだか二人は良い雰囲気。その様子を見てしまう青山圭子。その夜、吉野は父・剛造に近々大竹夫人へ挨拶に行ってくると報告。剛造は俊介と「いづみ」(青山圭子)を結婚させたいと話す。「きょだいと言っても二人は血のつながりが無いからね」。青山圭子はそのことを聞いてショックを受ける。「不味かったかな・・・」とデリカシーに欠けた剛造。次の日、吉野は大竹邸を訪れるが、庭にいた大竹夫人を見てビックリ。伊勢湾台風で行方不明になった妻・世津子その人だったからだ。大竹夫人=世津子は吉野の顔を見て何かを思い出そうとする。しばらく見つめ合う二人。そこへ子どもを連れてサングラスにちょび髭の大竹が帰宅。不審者風ファッションの大竹に不審者扱いされる。その頃、警察は例の殺人事件の犯人を追っていた。吉野は犯人が島崎だと踏み、しれっとアパートを訪ねるが若杉京子から警察と検察の動き方について批判される。「ひたむきな目が、信人の心を刺した」(ナレーション:若山弦蔵)。さらに帰るよう言われる。「無頼の父親を信じようとするけなげな心が、信人の胸を撃った」(ナレーション:若山弦蔵)。その帰り道、島崎と遭遇。吉野は島崎を知っているが、島崎は吉野のことは知らない。俊介の実の父親を殺した島崎が目の前にいる。「信人は思わずこの男を締めあげたい衝動にかられた。だがその時信人を押さえたのは、検事としての職業意識、あの直子(若杉京子)の目の色だ。憎んではいけない。罪は清算されたのだ」(ナレーション:若山弦蔵)。その頃、警察は島崎が寿司屋の大将をボコボコにしたことを突き止めるが、決定的な確証が無いことから別件逮捕で話が進み始める。しかし吉野は別件逮捕には反対、あくまで物的証拠の収集で進めるべきと主張する。帰宅すると若杉京子が青山圭子に会いに来ていた。吉野は俊介に送っていくよう声をかける。それを断る若杉京子に青山圭子は「送ってもらいなさいよ。でも誘惑しないでね。私とお兄さま血がつながって無いのよ。だから、結婚だってできるのよ」とチクリ。俊介は若杉京子の後を追いかけて詫びる。そこへ島崎登場。俊介をボコボコにする。お互いがどんな関係なのか視聴者は知っているが二人は知らない。さすがに嫌気がさし、若杉京子は帰宅せず下條さんを訪ねる。しかしやっぱり気になって帰宅するが、そこにはぐでんぐでんになったスーさんではなく島崎の姿があった。「この人が父親なのか。殺人を犯し17年も刑に服していたこの人が自分の父親なのか。直子(若杉京子)は自らのおぞましい運命を声をあげて呪いたかった。しかし逃げてはいけない。この父と共に生きて行くのが自分の宿命なのだ。今、直子(若杉京子)は自分の心にそう言い聞かせようとしていた。しかし・・・」(ナレーション:若山弦蔵)。大竹は若杉京子の依頼に応じて島崎を雇うことになる。「私も裸一貫で修羅場をくぐりぬけてきた男だ。たかが人殺しの一人や二人・・・あ、スマンスマン。ガハハ」。しかし島崎は別件逮捕される。「俺は何もやっちゃいねえ~」。つ・づ・く
2019年01月05日
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年明け早々リアル車寅次郎。失恋ではありません。赤い運命 第1話「再会・それは悲劇のはじまり」『赤い疑惑』の後番組。引き続き山口百恵と宇津井健が主役。ものすごく人間関係が複雑(出演者も豪華)。それを分かりやすく整理した理想的な第1話。「昭和34年9月26日。この日、潮岬西方より上陸した台風15号は各地に甚大な被害を与えた。すなわち死者行方不明5千百余名、負傷者4万4千人、罹災者概数約153万、いわゆる伊勢湾台風がこれである。例年飽くことなき襲いかかるこの自然の暴力は常に幾多の悲劇を生み、この災難に巻き込まれた人々の運命を大きく変え続けた。この伊勢湾台風も例外ではなかった。この日、生後間もない幼子を抱えた母親が嵐の中消息を絶った。それはまさに運命の日だった。すべては17年前のこの日から始まったのだ」(ナレーション:若山弦蔵)。吉野信人(宇津井健)は東京地裁の人情検察官。父親の剛造(志村(けんではなく喬))、養子の俊介(南条豊)も検察官を務めている。吉野の妻は生まれたばかりの娘・いづみを連れて名古屋へ帰省中、伊勢湾台風の被害に遭ったまま行方不明になっていた。そしてあと3ヶ月で失踪宣告により死亡扱いになる。そんな時、みなしごを受け入れている施設・白百合園が火事になる。吉野はたまたま車で前を通りかかり火事に遭遇、子どもたちの救出を手伝う。そこで働いていたのが本作のヒロイン・若杉京子(山口百恵)と青山圭子(秋野暢子)。園長先生(下川辰平)は若杉京子と青山圭子が保護されていた時の着衣を、それぞれ箱に入れて大切に保管していた。その箱を守るため燃えさかる建物へ。ごうごう燃えまくり。ホントに建物一棟焼いてます。消防隊員に箱共々助けられるが、その際に箱の中身が入れ替わってしまう。「この時、運命の歯車が大きく回った」(ナレーション:若山弦蔵)。その後、園長は死亡。「彼が命をかけて守ろうとしたものは、この二人の出生にまつわるある事実であった。しかしこの箱の中身が運命の手によってすり替えられたことは、まだ誰も知らない」(ナレーション:若山弦蔵)。その後、職員の下條さん(木内みどり)は二つの箱にそれぞれ納められていた園長先生の覚書を目にする。青山圭子の箱には「昭和36年3月17日、東京都台東区に居住するモトハシイチゾウ氏より受託依頼あり。同氏の申し立てによれば当養女は名古屋市郊外に居住する同氏母堂が34年伊勢湾台風の折、堤防決壊の現場付近において発見、保護したるものにて、約一年半にわたり孫を預かると称し養育したるものの如し。なお当養女の氏名、親族の有無に関しては全く不明にして小鳥の模様入りケープのみが唯一の手掛かりだ」。一方、若杉京子の箱には「昭和36年4月9日、当園門前に遺棄されしものを発見、保護したるものなり。生後2年と認められるものの氏名、身元に関しては全く不明。着衣および水天宮守り札のみが手掛かりだ」と書かれてあった。さらに「追記。昭和36年5月13日、島崎栄次なる者より来信あり。調査の結果、当養女の父親と判明する。なお島崎は現在、殺人罪にて服役中である」とあった。箱の中身は入れ替わっている・・・。下條さんは週刊誌で吉野の娘が行方不明であることを思い出し、青山圭子が「吉野いづみ」ではないかと申し出る。一方、白百合園は大竹建設が再建を名乗り出る。大竹建設の社長・大竹修三(前田吟)はヒゲにサングラスと超胡散臭い容貌。妻の大竹由美子(岸田今日子)は白百合学園の理事だった。大竹夫人はなぜか週刊誌の記事を見て動揺する。吉野は下條さんから渡された小鳥の刺繍の入ったケープを見て、妻が編んだものに間違いないと確信する。こうして青山圭子は「吉野いづみ」として吉野家に引き取られる。父と娘の再会に号泣。昭和のシンデレラストーリー。昭和なのでDNA鑑定なし。一方、白百合園にもう一人男が訪ねに来る。「娘探しに来たんだけどね~。ちょうどあんたぐらいの年かっこうかな」と若杉京子を捕まえる。この男こそが17年の刑期を終えて出所した島崎栄次(スーさん)であり、遺棄した子どもに水天宮のお守りを渡したと話す。父と娘の再会。どんよりした雰囲気。そして姉妹のように育った青山圭子と若杉京子は涙の別れ、それぞれの父親に引き取られる。その時、吉野は島崎栄次の姿を見て驚く。「運命のいたずらとはいえ、あまりにも残酷な仕打ちであった。一人は法の正義を説く検事の娘として、もう一人は出獄間もない元殺人犯の娘として今この門を去る。しかもそれは運命の手によってすり替えられた二人だった」(ナレーション:若山弦蔵)。その後、二人は正反対の生活を迎える。青山圭子は豪邸でお嬢様、ふかふかのベッドやドレスを与えられ夢のよう。一方、若杉京子はアパートで二人暮らし。島崎栄次はいきなり酒を要求、寿司屋で飲んで大喧嘩。支払いを娘に押し付ける虐待ぶりを発揮。児童相談所は何やってんだ?さらに「島崎直子」と名乗らせる。「お前不服か?俺がつけたんだ。いい名ダロ?」。実は島崎栄次は俊介の実の父親を殺した罪で刑務所に収監されていた。その島崎が出所したのだ。吉野は父・剛造にしばらくは誰にも話さないよう口止めする。そんなこんなで島崎は働くつもりなし。むしろ「お前が働け」と若杉京子に高校へ退学届を出させる。対照的に青山圭子は名門・青葉学園へ転校することになる。吉野は若杉京子が退学することを心配しながらも、娘とはこれからも友達でいてほしいと話しかける。「圭子のこと、いえいづみさんを幸せにしてあげて下さい」と笑顔を見せる健気な若杉京子。そしてべろんべろんの父・島崎のことも気にかける。さすがの島崎もグッときました。ところが島崎の着ていた服に血痕を見つけ慌てて洗い落とす。その頃、吉野に殺人事件の一報が入る。つ・づ・く
2019年01月03日
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