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今日と昨日はイベントでした。11日の地震と7日の余震で出展者のほとんどが脱落、人が歩くだけでゆらゆら揺れる建物の中で、(もともと揺れるのが更にゆるくなった気がする)精一杯の笑顔で売り子してきました。何があっても、こういう約束だけは守りたい。主催者や、後援側が中止や延期を決めない限り、一人になっても参加します。うちはまだぐちゃぐちゃだけど、今後も約束を優先します。自分が死んでたとしても、工房スタッフにも徹底させたい。自分の看板背負ってる意地でありプライドです。今後も自分に対する信頼が武器になるだろうから。お客さんの入りは上々で、ここでの今までの最高額の売り上げでした。嘘みたいな本当の話。他の参加者もそこそこ売れていたんじゃないでしょうか?比較的被害が少ない地域だったのでお客さんたちも笑顔でした。でも、そろそろ疲れもピークなのか休憩で座っているうちに寝てたり、なんとなく体が重いというかだるくて、ちょっとしんどかったけど、今回のイベントを企画した717にハグしてもらって、ものすごい癒された。やっぱり、ハグは大事です。そういえば被災者様に遭遇しました(笑)「福島から来た」という女性で、「被災者で大変、家も流されたし」とサービスを要求してらっしゃいましたが、すかさず娘さんが「お母さん、家は流されてないでしょ!!!」うーん。東北の人は我慢強い人が多いらしいです。黙って耐えている福島の人をたくさん知ってます。ただ、「福島県人」を笠に着ちゃってる人も居ることは事実です。山形の温泉宿で福島県の人を優先して受け入れているところがあるのですが、そこの女将さんから聞いた話です。「福島県の人なら安く泊まれるから」と避難ではなくて遊びに来た人が居て、部屋を見たとたんに「こんな部屋じゃ居たくない」と宿を変えてしまったそうです。札びらを切るようにして遊びまわっていて、同じ福島県の人も、その姿を見て腹ただしく思ったと言ってました。何か勘違いしていないか?被災地の面汚ししていないか?本当に苦しんでいる人を貶めていることに気が付かないのか?お得にサービスを受けられる名称くらいに思っているなら、帰りの車の中で熱いコーヒーを膝にこぼすがいい。なーんて、ささやかな呪いを後ろ姿にプレゼント。本当に、人間が嫌いになる一瞬。今日は送別会もあって、帰りに送別会会場によって、記念品だけ渡してきました。やっぱり人と一緒に居るのは辛いです。お客さんと短い対話なら何とかなるけど、人が集まる場所に出向くまでが凄くストレスです。さびしがり屋の独り好きが、輪をかけてひどくなったみたい。最近、帰ってきたらワインを飲みながら、読書が日課。ネットをつなぐのも億劫なので、日記も携帯で書いて自分のアドレスに送信してます。公開することがあるんだろうか?どっちに決めるにしても、公開するんだろうな。最後にしても始まりにしても。どっちにしても、道が瓦礫で埋まっててまだ進めないや。
2011年04月30日
っていうか、自分の為ですけどね。夕方になってから、そろそろ自生してる三つ葉やセリが育っている頃だと思って、桜が咲く古城跡をふらふらしてきました。古城と言ってもすでに建物は無く、鎌倉時代から江戸時代まで源頼朝や伊達家の重臣の本拠地だったところです。天然の要塞と言うべく切り立った高台にあって、しかも広大。本丸跡からはこの地域が一望できて、ここまで津波が来たって一目瞭然です。ううん、別にそんなことを見に来た訳ではなく。セリも三つ葉も良く育っていて、城跡をちょっと歩いただけで、袋いっぱいになりました。今日はイベントもあって、そちらの搬入と設営をした後、頼まれた買い物をして津波被災地にも行ったのですが、何か手伝おうと思ったら、お茶にするからと勧められ、差し入れに持って行ったお菓子を食べながら、週末に近所で見つかった行方不明者の話、飼い主が行方不明で野良化していた犬を自宅避難してる人が飼った話、津波の片付けが大変だって話と、避難所の食べ物が余ってきていて、自宅避難者にも分配し始めたこと、身を寄せていた親戚からあまり良い対応をされなくて、何人か避難所に戻ってきたって話しを聞いて終わりました。午後から行っちゃうとこんな感じです。みんな話を聞いて欲しいので、とりあえず口を挟まないで、うんうん、へ~って聞きます。実際、辛い話もあるし、大変な話もあるけど、話の聞き方で、面白く話してくれたりします。皆笑いながら、最後に一つため息をつきます。もうそろそろ体力も気力も限界で、みんな疲れきってるけど、帰り際に「適当に、行き当たりばったりやりましょう」って声をかけてきます。連休で仕事が忙しくて、しばらく行けなくなるけど、今月も半ばが過ぎたら、またゴム手と長靴とお弁当と水筒もって、ふらふら行こうと思います。
2011年04月29日
最近、昼食時間、誰もしゃべりません。皆お疲れモードで、もくもくと食事を取って、休憩する。みんな疲れきってます。少しずつ負担は増えていて、食料等の買い物だって、ちょっと遠いところへ、ちょっと早く出ないと、お店が閉まってたりする。仕事が通常時間になった分、買い物が難しくなりました。仕事帰りにはお店が閉まってる。月末の送別会は断念しました。お金のこともあるけれど、1人でいたいんです。仕事中は耐えているけど、仕事の後まで誰かといたくない。静かな部屋でずっと目を閉じていたい。本棚は相変わらず傾いたまま。余震の度に傾きがひどくなっていくので、最近はひざをついて四つん這いにならないと通れなくなってきました。何度トライしても起こせない。もういっそ、初めからこういうインテリアだったと思うことにします。
2011年04月28日
私にとって、癒しだった女の子二人が異動になりました。彼女達の送別会が月末にあります。送別会には出たい。でも会費払うと家賃が(足りなくなるから)払えない。ジレンマです。 ← レベル低っなんて言ってますが、行くでしょう。なんだかなぁ。正直言うと、もう人に関わりたくない。でも関わる仕事についてるので、仕方ない。最近、自分の口癖が「ごめんなさい」「すみません」になってることに気が付きました。「なんで謝るの?」と指摘されることも多いです。11日以降は何かに追われて逃げる夢を見てましたが、最近は責められる夢が多いです。途中まで違う夢だったはずなのに、言われてショックだった言葉を急にいろんな人に無表情で言われて、繰り返し繰り返し謝っている夢。4~5日見ないで安心していると、震度3の余震と共にやってくる(笑)・・・目が覚めても耳鳴りがしていて、気が狂いそうです。きっともう狂ってる。
2011年04月27日
最近ゆれてます。地震なのか、目眩なのかと思ってましたが、地震じゃなくて、ついには自分自身がグラグラしてます。目眩と言うか、力が入らない感じですぐに尻餅をついたり、よろけて膝や手をついたり。そんなだからあちこちにぶつけて内出血だらけです。・・・多分、自律神経失調症。その内治るのでほっといたのですが、先週、自転車でひっくり返ったのには、自分でもショックでした。・・・気をつけなくちゃ。それと、眠れないのが原因かもと思って、ちょっと寝酒のつもりが3日で赤ワイン2リットルってどうなのよ。ちょっとまずいので、グラス二杯に抑える事にします。いくら安酒でもお金が続かないわぃ。落ち込みも激しいです。その割に泣かないです。誰にも嫌な事が話せないので、多分溜まってる(笑)時々、「ここから飛び降りたら」「このまま頚動脈を切ったら」って思うこともあるけど、思うだけです。解決策が他にもあるうちは大丈夫。がんばれ自分。うるさいよ、これ以上何をがんばれって言うの。相変わらず1人で会話してます。疲れました。でも、まだ疲れてるだけ。どうしようもなくなったら自分で幕を引きます。希望へ宮城。復興へ東北。・・・“がんばろう”よりずっといい。いいなと思ったら、自分が世話になっているクライアントのスローガンでした。なんだぃ、手前味噌かよ(笑)
2011年04月26日
昨日のうちに帰り着くはずが、眠さに耐えかねて車中泊しました。着物のまま。結局4時間半も寝ちゃって、空が白んできて目がさめました。・・・いかんいかん。途中のSAでお握りと無料のお茶だけにするか迷った挙句に、豚汁と暖かいご飯の贅沢な朝食をとって、東北に入りました。まだ桜が咲いていて、凄く嬉しかった。前回ここを通った時は、本当に辛くて悲しくて、泣きながら運転したっけ。今も辛くて悲しいけど、関わらなければこれ以上傷付く事も無い。それ以上に悲惨な現状を見ているうちに、終わりを選べる自分が居ることに気が付きました。大丈夫。まだ選べるんだから。いったん家に帰って着替えてから、今回作品を預かった作家さん達のところに売り上げの分配に行って、そのまま両親に物資を届けに行きました。クタクタだったけど、こういうことは早くしないと。作家さんたちは販路をなくして、本当に困窮してる。救援物資だって、宅配業者が配送できる頃には要らなくなってるんです。なんとか買えるようになるんだから。震災後、一番感謝されていた人達は、被災の翌日に避難所に言って希望を聞いて、翌々日にレンタカーのトラックを運転して物資を自ら運んだ人達。バイクで隊列を組んで被災地に乗り入れてボランティアをした人達。できることをできるようにするのが大事だけど、そのためには“力”が必要。恥じることは無い、なんでも経験なんだから。もうこんな事はゴメンだけど、何が起こっても対処できる自分でありたい。誰かの力になれれば、自分の痛みも消えるはず。その為にも蓄えないと。いざと言う時に発揮できなきゃ何にもなりゃしません。最近、やっと7日の余震で打った脇腹の痛みが完全になくなりました。11日以来、相変わらずお腹が痛むのはきっとストレス。でも、痛みはずっと弱くなりました。次の余震に備えて、今日できることは今日のうちに終わらせたい。悔いの無い日々を過ごしたいです。
2011年04月25日
晴れました。しかもお客さんが溢れかえってる。朝からバタバタと忙しく、水を飲む暇も、トイレに行く暇もなかったです。・・・乾パン持って来れば良かった。とりあえず家賃分は確保、港に浮かなくて済みました。神様ありがとう。きっと天罰のお釣りなんでしょう。今月は何とかなったから、後は融資がうまく行って、名古屋のイベントで何とかなれば、6月までは何とかなる。・・・って、あまり前と変わらない自転車操業。
2011年04月24日
・・・朝から雨です。しかも土砂降り。仕方ないので、今日は作業の日。テントの中でぽけーっとしてるのもありかしら。取材がありました。湿気で髪がエライコトになってますが、そうも言ってられません。下駄の鼻緒が水を吸って重いです。でも、こういう日は、じっくり見たいお客さんが来るので貴重です。地震も無いし、久しぶりにゆったりした気分。売り上げは出展料にもならなかったけど、どうにもならなきゃ港から飛び込めばいいさ(笑)ホテルに戻って、のんびりイベント会場で買ったお弁当を食べてビール。こういう夕食も久しぶり。そういえば、震災ラブ男(笑)行かないって言ったとたんに連絡が来なくなりました。メールしても返事ありません。付き合わないとは言ってなんだけど(笑)じゃあ、付き合うのかって言ったらそれもないんだけど(爆笑)やっぱり体だったんじゃん(笑)これだから男ってヤツは。
2011年04月23日
地図上数cmの旅に出ます。日本一の山があってウナギが美味しいところです。ここで稼げないと、ウナギの餌になるしかないです。がんばれ、自分。うるさいよ、お客次第なんだからがんばりようが無いでしょ。運転中、1人で会話してます。荷物は最小限。商品は多め。出店料と遠征費、家賃だけでも確保したい。背水の陣ですな。
2011年04月22日
平気なフリ、するしかないじゃない?「何で東北の人はそんなに危機感無いの?!」って、あなた方が過敏すぎ。マスコミも煽り過ぎ。東北の人はって言うけど、今この状態で原発がどうにかなったとして、私らどうにもできませんもん。福島の人たちがあんなに大変なのに、静かに見守っている人たちにまで、これ以上騒ぎ立てて煽って何がどう好転するって言うの。自転車で逃げろって言うデスか?十分地面は揺れまくってますから、これ以上、心まで揺らさないで欲しい。
2011年04月21日
んだったら、東北へどうぞ。地震、津波、原発と、今まさにここは世界の注目の的。叫びたい方はお早めに。流行り廃りは早いものです。あっという間に一ヶ月過ぎて、震災から昨日までの事で、身も心もボロボロになりました。正直、あまり思い出したくありません。忘れることもできません。できるだけ人に関わりたくないとも思います。避難所を逃れたのに、身を寄せてたところから戻る人も結構居ます。やっと普通の暮らしができるって感謝しながら出て行ったのに、もどって来た時は、ほっとしたような顔をして帰ってきて、その後は打ちひしがれてます。会社の同僚も、旦那さんの実家に身を寄せていたけど、「今月中に出て行ってくれ」と言われたとか。結構良く聞く話しです。「2~3日中に住む場所を何とかして出て行ってくれ。こんなに長くなるとは思わなかった」と、病院の待合室で息子さんらしい人に言われている年配の女性の話も聞きました。口では「かわいそう」「大変だったね」とか言いながら、結局は人対人。お互いにストレスで、相性が合わなければ居候で鼻つまみ者です。震災ラブどころか、震災破局も良く聞きます。こういう時に人間性がわかると思ったのなら、相手を罵るより先に、自分の見る目のなさに呆れるべきです。「やってあげてる」人は、自分が同じことをしてても他人には厳しいです。知らず知らず、上から目線になりがちです。「やってもらってる」んだから当たり前かもしれないけど、やっと安らげると思っている人には酷い事も多いです。ましてや、普通の精神状態じゃない。ただいるだけでも辛いんです。生きているだけでため息が出ます。これからのこと、現在のこと、自分の身の置き所の無い辛さ。何が辛いのか解らないほど苛まれてます。ため息もつけば涙も流す“うっとうしい存在”になるかもしれない。ため息をつくことが不快にさせるなんて思いもしていません。自分の精神を正常に保つだけで精一杯だからです。あなたが“やってあげてる”ことが一時的かもしれないという不安も、相手を苛んでいるはずです。そんな人間を助けられるのは余程力がある器の大きな人間じゃないと。人を助けると言うのは大変なことです。そんなことをしてくれてる人が差し伸べてる優しさに、素直になれない人もいます。「せっかくやってあげてるのに」「大きなお世話」やってあげてる方にはそんなつもりがなくても、されてる側にしてみたらヒドイ仕打ちだって事もあります。傷つけても気が付かないだけに始末が悪い。されたと思ってるだけに手がつけられない。どっちの立場でも“悪いのは向こう”と思いたいもの。親戚でも他人でも距離感が掴めないと、どう振舞ったらいいかわからない。自分の立ち位置を知らないまま踏み込んでしまうと、お互いに嫌な気持ちになってしまうこともある。どんなことでもお互い様。そして受け入れる側も、どういう状況なのかちゃんと伝えないと、相手が現状を勘違いしてしまうこともある。家族として受け入れるのか、お客として招くのか、家事手伝いをして欲しいのか、そのうち嫁や婿に貰う気なのか、親戚や恋人だから喜んでなのか、恋人や親戚だから仕方なくなのか、居候なんだから感謝して礼儀正しくしろと思っているのか、かわいそうだからとりあえず来て欲しいのか、期間や立場をきっちり話をつけるべきです。言いにくいことを曖昧にして、わかっているだろうとかは通用しない。出て行くときにわかったって仕方がない。家族の中で当たり前のことも、生活環境が違う人間にしたら全く見当が付かないこともある。知らず知らずルールを侵して気まずくなる事だってある。自分の辛い立場をわかってくれてると思っていると、とんでもないしっぺ返しを喰らうことも。どうして世話になりたいのか、なぜ助けが必要なのか、きちんと自分なりに理解して、相手に面と向かって説明できるようにしておかないと、はた迷惑な“被災者様”になりかねない。宮城県沖地震の本当の被害を知っているのは宮城県の一部の人だけ。阪神大震災の本当の悲惨さを知っているのは、阪神淡路の一部の人だけ。新潟県中越大震災で今も本当に苦しんでいるのは、新潟の一部の人だけ。岩手・宮城内陸地震で全てを失って今まだ復興するためにあえいでいるのは、奥州市、栗原市、大崎市の一部の人だけ。今回の震災の現状を知っているのは、ここに、現場にいる人間だけです。がんばれ、がんばろう、と追い立てていることに気が付かない人に、反論したって「やってあげてるのにナマイキ」としか思われません。我慢できるなら、明確な理由が無いのなら、自分の居場所から離れちゃいけない。少しの間でもいい、ここから逃げたい。誰もが思っています。でも、どこに行っても地獄です。ライフラインに問題がないだけで、鬼はどこにでも居ます。優しげな顔をして、希望の全てを打ち砕くかもしれません。あなたの本当の苦しみは、ここ以外の誰もわかっていません。もしかしたらあなた自身にしか苦しみはわかりません。そして、あなた自身も苦しみの理由や意味を明確にできていないかもしれません。まずは、きちんと自分の苦しみの原因を知らないと。それを取り除く助けができる人たちなのか見極めないと。被災者だからと甘えていると、悲劇的な勘違いを自分自身がするだけです。受け入れる側は、「かわいそうだから」と安易に引き受けないこと。ずっと同情してられる人間なんていません。1~2日ならいざ知らず、場合によっては1~2週間、1ヶ月、半年、一年、それ以上、面倒を見なくちゃいけないかもしれない事を覚悟して欲しい。経済的にも負担は大きくなる。目の前に居たら、お互いにイヤでも目に付く事もある。恋愛感情があるならえこひいきできても、目に付いてしまったそれを完全に許すことができる人なんかいません。あなたや家族の言動が相手の生きる気力を奪うこともある。あなたや家族が当たり前と思って言っていることが、相手を深く傷つけることもある。そしてお互いに許すことができなくて、これっきりになってしまうこともあるんだから。偽善にならないように、押し付けにならないように、良く考えて欲しい。今日やっとガスが再度復旧しました。もう無いのが当たり前になっていただけに、不思議な感覚です。ありがたいと言う実感が湧くまで、しばらく掛かるのでしょうか?なんだか心が麻痺してしまったようです。3月11日は確定申告の準備をしていた時に地震がおきました。地震の最中に停電したことと、携帯が混線した為に何の情報もなく、津波が自分の住んでいるすぐそばまで来ていたことを理解したのは、その翌々日のことでした。11日の夜に繰り返しラジオで言っていたのですが、どうしてうちの近くの海岸で200~300人の遺体が発見されたのか、意味が解らなかったのです。(この遺体は警察と消防に確認されていたものの、引き潮にさらわれて全員いなくなり、どこに行ったのかわかりません。)そして何より被害の範囲の広さに絶望しました。近辺だけなら、遅くても3日~7日で救援が来ると思っていたのに、これではもう、助けは望めないと覚悟しました。 非常用持ち出し袋に、乾電池用の携帯の充電器、懐中電灯、乾電池10本、ラジオ、生理用品、下着につけるシート、乾パンとクラッカー、缶詰5個、水1L、靴下と下着1組、歯ブラシとはみがき、折りたたみのスリッパ、ペットの餌、小銭入れ、マスク、ウエットティッシュとティッシュペーパー、頭痛薬、絆創膏、消毒用アルコールの小瓶、車と家のスペアキー。これだけのものを入れてました。ほとんどのものが必要になりました。でも、クリームと化粧水がなかったのは痛かったです。洗顔できないことと、乾燥するのとストレスで、3日で肌はボロボロになりました。11日避難所(の予定だったところ)から帰った後、服もコートも着たまま布団をかぶって、持ち出し袋にいつでも履けるように靴をのせて寝ました。 買占めが問題になってますが、備蓄は大事です。お米やガソリンは半分になったら補充してください。震災直後、リッター148円だったガソリンが180円以上になりました。お米は30kgで2万円、キャベツは700円でした。あるうちは買えましたが、そのうちお金があっても買えなくなったようです。今は、ほぼ普通の値段で買える様になりました。 自分の住んでいるところのライフラインや仕事が元に戻っても、重いものが圧し掛かっています。東北の人全員が、元の生活に戻れるまで、きっとこの気持ちはなくならないと思います。
2011年04月20日
朝8時半に自転車で向かった先に着いたときは9時ちょい前。すでに200人近くの人が並んでました。整理券が配られ始めて、私もすぐもらえました。私は10時半からの受付。雨がぽつぽつ降り始めたので、いったん自転車で家に戻り、バスでもう一度会場に。きっちり10時半に会場に案内され、流れるように説明に合わせて書類に記入、免許証と通帳のコピーをとって、担当者に簡単に事情をきかれる。「怪我と言うのは」「病院には行ってないのですが、余震の際わき腹を打ちまして」「聞くだけで痛いですね」「血尿がでましたが、1~2日で止まって」「!!!」「むくみも3日で治って、排尿も元に戻ったので、今のところ大丈夫です」「・・・病院に行ったほうが」「でも、今月の給料が50440円で(ここで給料明細を出す)」「!!!」「ちょっと無理です」「・・・そうですね・・・って、ご実家、ここ・・・?」「はい、津波にあったので、生きてはいますが両親には頼れないんです」「・・・そうですね」「家財道具は水に浸ったといっても真水です。薄茶色くはなりましたが、使えるものは使えます。でも収入がこれでは、生活そのものが成り立たないので、今回はご融資いただけるならそれに頼って、その後はできるだけアルバイトを探してでも何とかします。」「わかりました・・・融資の受付は致します。アルバイト、見つかるといいですね」無理ですよ。正社員さえ余っているのに。わかっているからこの人も目をそらす。もし、通れば5月の連休明けには振り込まれるそう。1年間の返済準備期間、2年間の返済期間。約束しないって決めてたのに、もう3年生きる約束しちゃったよ。まあ、その前に返済できればいいんだけどね。次の余震で万が一の時は即死希望。ちなみに何度も潰されそうになってる本棚はまだ傾いたままです。そんな中にお客様いえいえ、ダイニングは片付いているので何も傾いていません。着物仲間の龍妃さん。大阪の人なので、話のキレとテンポが良くて、一緒にいてとても楽しい人です。お互いの大変話をギャグを交えて笑い飛ばしました。「もう逃げなって思ったら、こっちからバーン、反対側からドーン、 血い出ちゃったから腎臓売れんくなったかもしれん」「売るんかい!そんなん売らんで何か売れるもん無いの?」「うーん、媚?」「うわー、たっかいなぁ、それ(笑)うちは、そんとき寝てて」「飛び起きた?」「ううん、起きんかった。息子にすっごい揺れたって起こされて」「起きなかったの?!」「うん、寝室は布団しか無いから、別に揺れさえ気にしなきゃ平気(笑) 周りがあんまり騒ぐからリビング見に行ったら、本棚が倒れてて、 亀の水槽に本がてんこ盛り」「うわっ、亀は?亀は大丈夫だったん?」「うん、うまい具合に隙間で生きてた。わしゃわしゃ慌ててたけど。 亀飼ってるといいことがあるって言って飼ったのに、 死なれたら大変って私も慌てたわ」「そっちかい(笑)」帰り際に、「ちーちゃん、1人でがんばったねぇ、大変だったなぁ」そういってくれた言葉に凄く癒されました。そう。私、認めてもらえて、わかってもらえた上での優しい言葉が欲しかったんだ。子供じゃなくても、信頼している人にハグされてよしよしってされたら安心する。そんな人が自分の知り合いに存在していたら、こんなに疎外感や孤独感に苛まれなかったかも知れない。でも、居るかもしれないって勘違いしてただけで、初めから存在しなかったんだからまだマシなんだろう。津波被災地は、そんな相手を失った人が多い。物資も大事だけど、手を握って、優しい言葉をかけられたら、どんなに癒されるだろう。そんなこというならお前がやれ?ごもっともで。
2011年04月19日
ってことで、何も慌てることは無いさ。出てけって言われたらダンボールで家建てて、公園に引っ越すさ。そういう訳で朝からイベントの準備してました。細工は流々、仕上げは御覧じろ帳尻が合えば何とかなるさ。忘れてましたが、携帯が水没して終わったと思ってた震災ラブ(笑)また電話が来たので「行く気無いし。」と断りました。タバコ吸うとこもマイナスだし、男の付き合いたいは精神面じゃなくて体でしょ。たかが2~3度仕事を一緒にしただけで、私の何を知ってるんだ。そして二回目の電話でエロ話はどうなの。ドン引きしたわ。っていうか。家族が居たら痛い目見るだけじゃね?どうせ「被災した事を盾に息子を誘惑する悪い虫」って思われるだけじゃね?そんでチクチク冷たい態度とられたり、正面きってキツイ事言われたり。っていうか、こっちが震災を理由に同棲を迫られてるようなもんでしょ。そんなのにホイホイのって痛い目見るのも馬鹿馬鹿しい。まあ、そんなことは考えすぎにしても、色々ありすぎて、精神的サンドバッグにされるのはもうたくさんだ。もう、ややこしい人間関係に関わりたくないので、メールくれたり連絡くれたりする人とだけやり取りします。そういう訳で、今携帯には数十人のみ。もはやアドレスを整理しないと新しく登録できないなと思ってた私が、です。身も心もすっきり。
2011年04月18日
とりあえず色んなところから情報収集。うちのHPもサーバの更新時期なので潰す方向で検討中。本もまとめて売って、引越しに備えないと。って言うか、今住んでるところがべらぼうに安すぎ。なかなか安い物件がありません。っていうか、こんな状況だもの、賃貸物件もなかなか無い。常にカツカツの自転車操業、貯金だってありゃしません。だからなんなの。なんとかするしかないでしょ。
2011年04月17日
心を込めて手書きで、なんて言ってましたが、お礼状の催促が来たので、催促された件数分はさっさと印刷して今朝出しました。そして、それどころじゃないことに、振り込まれた給料は50440円でした。いや、わかってはいたんですけどね。「全額保障する」って言われてましたが、仕事できなくても出勤できた日は仕事とみなすってことで、出勤したことを証明できる日だけのことで、出勤簿にサインをもらえてなければダメなんですよ。それだけでもありがたいんですけどね。何せ時給ですので。さて、どうする?家賃と光熱費、他の今月の支払い。まだ、振込みがあっただけマシです。1人暮らしなのに、お給料が無い人もたくさんいます。イベントを控えてるけど、イベントは水物。ふたを開けてみないとどうなるかわからない。・・・とりあえず、なんとかしなきゃ。やっぱり病院に行かなくてよかった!
2011年04月16日
今日。守ろうと思ったものが、急に色あせてしまいました。終わりが始まったと思ってはいたけど、今日が最終地点だったみたいです。今回のことで良くわかりました。傷だらけなのに海に落とされて、やっと這い上がってうずくまってるところに頭からペンキをかけられたような気分です。好かれてなかったことは今ならわかります。面と向かって言われた冷たい言葉も態度も、何度も言われた地域を特定した否定的な事も、全く思いやりがないのか、ずいぶんと無神経なのかと思っていたけど、礼儀を重んじる人達だもの、そんな訳はなくて嫌味だったんだね。何が原因かは知らないけど、嫌われてたなら合点がいく。絶望したと思ってましたが、甘かったです。今日まで感じていたものは、絶望じゃなかったんだ。今までだったら耐えられたかもしれないけど、傷つき過ぎました。とどめを刺してくれてありがとう。
2011年04月15日
仕事が再開したのはいいのですが、今度は休みがありません。イベントのために休みを申請しているので、タイトなスケジュールになってます。仕事を与えてもらっているのに、贅沢を言う訳ではないのですが、確定申告も地震保険の手続きもガス復旧のための連絡もできません。お礼状も途中まで描いていて、7日の余震の際に上の階からの漏水で水浸しになって、やっと今日、ハガキを買うことができました。イラストを描いて、文章も手書きで書こうと思っているので、書き損じ用にたくさん入ってるのが欲しかったけど6時まで仕事になってしまって、帰る頃にはお店も閉店してる。会社近くのスーパーが6時半まで営業になったので、何とか滑り込めました。色鉛筆になっちゃうけど、また初めから心を込めて描こうと思ってます。お礼状と言えば。携帯を水没させてしまったので、電話番号もメールアドレスも住所もわからない方も多くて、連絡しようが無いので、お心当たりの方はメール下さい。会社に行くだけでいつもより疲れます。花粉症がひどいので、自転車じゃなく、バスで通勤してますが30分遅れてくるのは普通。1時間早く出ないと心配です。でも、住むところも、仕事もあるからいいです。今できることをやるしかないですもんね。
2011年04月14日
今日、救援物資をいただきました。皆さんが善意で送ってくれた、防寒の長袖シャツ、ズボン下、スエードのジャケット、チュールレースのドレス等せっかく送って頂いたのに、こんなに遅く受け取ることになってすみません。被災地には被災者しか居ないので、なかなか分配ができなくて、丸一ヶ月を過ぎて受け取ることになってしまいました。ガスボンベやコンロ、食料、日用品などもあったらしいのですが、私の順番で行った時はとうに無くなっていて、私は上に書いた物を頂きました。下着類は父に、ジャケットは母に、ドレスは避難用のリュックにでも入れておきます。・・・ジャケット、6万円の値札が付いてました。ドレスはグレタ・ガルボがマタハリで着てそうなやつ。・・・どんなチョイスだったんでしょうか、避難所で踊れということか・・・慰問?絶対に踊りませんが、お気持ちなのでありがたく受け取って、次回の余震に備えたいと思います。きっと次の余震では、暑くなってる頃だろうから透け透けのレースのドレスが必要だと言う予言なんでしょう。両親に電話したら「こっちの避難所でとっくに貰ったから要らない」と。そうだよね。冬物だものね。そう言わんと貰えやってことで、押し付けてきますよ。そういう訳で届いてますよ、物資。一番辛かったのは「こっちからはあんなに物資を送っているのにどうして届かないんだ?!」「ガソリンもこっちからずいぶん行ってるのに、まだ行き渡らないのか?!」と、何度も聞かれたことでした。私に言われたって・・・あんなに送ってるのに、あんなに送ってるのに、と言われる度に責められているようで、1人になると涙が出ました。そのうえ、だから東の人間は・・・と面と向かって言われる度に傷つきましたが、今の世の中、転勤も多くて、東の人間も西の人間も無いでしょう?物資に関しては、ガソリンは別として食料などの物資は避難所に行かないともらえない。避難所に並ぶのも申し訳ない。でも貰わないのも申し訳ないのね?そうだろうなあ・・・でも、その人に届けと思って送っているなら、その人に直接送ってください。いち早く荷物の受付を始めた某運送屋さんは、3月末には5~6時間あれば受け取ることもできましたから。受付に2~3時間並んで、ターミナルで「この辺にあります」と言われた自分の荷物を2~3時間かけて探して、受付で身分照明して荷物を確認してもらって、ガソリンが無かったから大きな荷物を背負って帰る。お金に余裕がある人はタクシーで。それでもうらやましいと思ってる人はたくさんいたはずです。私は個人的にはお願いしませんでした。自分ひとりなら何とかなるもの。・・・ところで、このドレスは誰が誰に向けるつもりで送ってくれたの?私なんかがもらって申し訳ないが、5号サイズは私だけだったのよ。
2011年04月13日
震災後、1週間たっても髪が洗えなかったのですが、街の中の美容院では「シャンプーできます」とか張り紙を結構見かけました。で、そのときの話を聞きました。4日目くらいの時に、同僚何人かが連れ立って、洗髪しに行ったらしいのですが、一人につきヤカン一個がシャンプー台に置かれてて、シャンプーの後でそのヤカンで髪をすすいだらしいんだけど、中身は冷たい水。同僚は飛び起きそうになったそうな。しかもヤカン一杯の水ではすすぎきれてないので、帰りに痒くて痒くて仕方なかったらしいです。それで、美容院の入り口で「水ですか?お湯ですか?」と確認している人がいたんだ、と他の同僚の受け答え。ふうん。そんなでも1000円だって言うんだから、と洗髪に行った同僚。誘われても行かなくて良かった(笑)それと食事時の話ではないけど、きれいに死ぬならって話しになりました。・・・被災地は死が隣り合わせなせいか、しれっとそんな話になります。結果、練炭か凍死かって話になりました。・・・そんなこと、どうでもいいですね、すみません。5月のイベントが延期になって、途方にくれてます。公的資金に頼らなきゃです。・・・無理だけど(笑)5月のイベントが延期になっても、6月のイベントがあります。・・・そういう約束だけは守りたい。企業とも、個人とも。だから、イベントはキャンセルしません。でも、もう約束はしません。いつ余震があってまた振り出しに戻るかもしれないし、そうじゃなくても、もう今後は約束を守れなくなると思います。今している約束で打ち止めです。
2011年04月12日
朝から片付けをしてましたが、倒れ掛かっている本棚を、折りたたみ椅子が支えている下に入って、本の雪崩を片付けている時に限って余震が来ます。このまま死ぬかもなと思っているのに、ゆれたらすぐに別な棚を押さえに行きます。別に本棚に潰されてもいいんですが、それ以上にきれいになったところが汚れるのがイヤみたいで、気が付いたら棚を押さえてます。早くしねばいいのに。命根性が汚いのか、優しいフリをしたいのか、本当に手がつけられない。7日にスタッフと二人できれいに片付けたところにあの余震。振り出しに戻ったどころか前よりひどいことになったうえ、水浸しになりました。そんな中でも、いろんな人の努力で8日には電気が、10日には水道が復旧しました。本当にありがたいことだと思います。振り出しに戻っても、今まで以上に復旧は早いです。でも、どこか傷んでいるところがあると、やっぱり疲れやすいです。なんだかしんどくて、気が付くと手が止まってます。自分でもイヤになります。ガスの復旧が遅いなと思ってたんですが、うちだけでしたwマイコンメータが壊れたか、復旧しないし。賃貸なんですが、マンションの管理人や管理会社に言ったら「うちは関係ないからガス局に言ってくれ」と。皆疲れきってて、やさぐれてます。私も、ここでは自棄っぷりを曝してるしねwガス局だって大変だろう。何度も電話したけどつながらないよ。そういえば、7日にガスを復旧に来てくれた人は、札幌から来た人でした。嫌な思いも色々しただろうに、夜にはあんな余震にあって、大丈夫だったのかなあ・・・ガスが無いと仕事にならないけど、後は料理に使うだけだ。仕事だって、これから先があってのことだ。スタッフ用の仕事用のガスもプロパンとカセットボンベを確保したし、食欲も無いからガスは別にいいやと思ってたら、ちょっと痛んだお肉を貰った。g220円の豚肉。豚こまなのに高級だな。でも今はこれが普通なんだろう。しかし贅沢・・・久しぶりのお肉だよ。お腹なんかすかないし、まあいいやと思ってたはずだけど、痛んでるから火を入れておいた。殺生してるんだしね。いっそベジタリアンだったらいいんだけど、残念なことに肉も魚も好きなのよね・・・。ちょっと食べたら美味しい。さすが高級豚こま。明日からのお弁当用にしよう。外は雨。そして出勤。明日は寝過ごさないようにしないと。
2011年04月11日
今朝起きたら全身のむくみはだいぶ改善してました。朝起きてすぐにトイレにも行きたくなりました。昨日はトイレに行く気にもならなかったのに。昨日は血尿こそ止まってたものの、一日で2度しか排尿しなかったのですが、今日は昨日より寒さも和らいだのにもかかわらず、トイレが近かったです。って言うことは血尿の原因は膀胱じゃなくて、腎臓ですね。何らかの理由で傷ついて腎機能が低下していたんでしょう。7日の地震で打ち所が悪かったのが有力です。あの時は真っ暗だったし、どこもかしこも痛いし、それどころじゃなかったし、何がどうなったかわかりません。排尿が始まると、見る見るうちにむくみが無くなっていきました。もう平気。検査する気も無いし、お金もありません。時給で給料貰ってるのにこんなにお休み続きで、病院代やら検査代なんて捻出できない。派遣切りしなかった会社に感謝です。被災後に、食品が手に入り辛いって話をした時私「食品は売ってても高いから」友人「選ぶのは自由なんだから、買うか買わないかは勝手にすればいいじゃない。」面倒くさそうに友人が言いました。お前はマリーアントワネットか。 ← 実際は別な貴婦人の発言と言われていますあんたは被災者じゃないからな。この場に居なきゃわかりゃしないだろうが、貧乏人は買わずに死ねってことか・・・絶望しましたが、その通りです。買わなきゃいいんですよ。食わなきゃいい話しで。何食か抜いたところで、なかなか死なせてもらえません。1本500円の焼き鳥も、700円のキャベツも買うもんか。(4月初めまではこういう値段で売ってることもありました)・・・その前にお金ないよ。最悪、県庁の前で倒れてやります。 ← やめれ病院だって同じです。どうせ見た目も大変な重病人や怪我人しか見てもらえやしないんです。そういう訳で、被災する前の貧乏生活を更に極貧生活にダウンです。知恵を絞って、何とか食いつないでます。実際、一番飛びつきそうになったのは、お見舞金でした。お見舞金を送りたいというメールを見た時が一番嬉しかったし、本当にありがたかったです。でも、それをしちゃったらな・・・と思って、気持ちだけありがたく頂きました。色々考えて、ガラス作家だけの義援金を、とも思いました。だから金、金って汚く思われたのかもしれないけど、中途半端な被災者には何の援助もありません。普段から家賃と生活費に追われていて、そのうえ被災して、もうダメだと思ってたから。って言うか、お迎えの順番が来たかと思ったのに、血尿も止まって、もう少しどころか、もっと生きなきゃいけないようです。3/11日の震災後、やっと受信できた“生きててくれてありがとう”ってメールを見たとき、この状況を知らないからこんなことがいえるんだよなって、所詮他人事だよなって思ってしまいましたそんな事を言うなら、お前もここに来て体感してみろ。呪いの言葉が出そうでした。心配してくれてるのにね。罪深いもので、なかなか相手の気持ちになることはできないものです。そのときの気持ちはこっちは生き地獄に居るのに。津波被災地と爆撃後みたいなところを行ったりきたりしながら、1人で戦場とほぼ変わらないところで、戦う相手すら見出せないで、寒さとひもじさと空襲警報よろしくひっきりなしに鳴る地震警報におびえて生き抜かなきゃならないのに。あんたの喜びをぶつけられてもね。ってしか思えなかった。正常な状態になって初めて生き残ったことに感謝できるのかもしれない。でも、今は無理。たくさん子供や若い人たちが死んでいるのに、生きている自分を呪うのが精一杯です。少しずつ、被災した友人達からもメールが来るようになりました。みんな落ち着いてきて、メールする余裕も出てきたりしたんだと思います。痛みを共有することができる人達が居るのも、これもまた支え。見捨てられたと思ってた疎開させてくれた友人も、マリーアントワネット発言の友人も数日前からメールをくれるようになりました。中には骨を拾ってくれる人が居るかもなと思って、少し、元気がでました。嘘。骨なんていいです。みんな自分の人生に精一杯。がんばって生き抜いて欲しいです。
2011年04月10日
パンパンにむくんだ顔。腫れ上がっているのに落ち窪んだ真っ赤な目。真っ青な顔。ここ数日の私です。今日、出勤したら誰も私だと気が付いてくれませんでした。挨拶したら凄く驚かれました。「本当に、ちはやさん?!」「ちはやさんじゃないみたい・・・」ええ、自分でもびっくりです。人の姿が復元できなくなったんですよ。昨日まで血尿も出てました。多分、7日の地震で打ちどころが悪かったんでしょう。今朝はまだ停電したので、どんな尿だったのかわかりませんが、致命的な損傷なら、今朝は目覚めて無いので、きっと精神的なストレスで膀胱の毛細血管が切れたか、打ち身で腎臓が損傷(軽度)しただけかと思われます。怪我としては大したことではありません。昨日の寝不足と、体調不良で、立ってるのも辛いけど、笑顔で接客してました。見た目は仕方ないとして、誰にも、何も気取られてはいけません。迷惑だからね。震災ラブに踏み切る元気どころか、とりあえず通路を確保するために片付けようっていう気力すらない。でも、お礼状はたくさん書かなきゃいけません。たくさん、助けていただいたもの。今まで本当にありがとう。なんか違うけど。・・・この場を借りちゃあ、ダメでしょうね。本棚が持ち上がりません。お気に入りのミニチュアの飾り箪笥がバラバラです。こうなるとただの瓦礫。もうちょっと何とかしたい。でも、疲れた~・・・
2011年04月09日
ほとんど寝ていない状態で、自転車で会社に向かう。前回の地震より、今回の方が見た目でわかる被害が多い。崩れ落ちた壁、砕けたガラス、落ちた看板、ガスの臭い、噴出す水・・・救急車も、消防車も多くて、皆疲れきった顔をしていた。つらい。辛い。きっと同じことを思っている。昨日あちこちを打ったから、自転車も辛いです。色んなことを思い出して、泣いたり笑ったり。不安定です。ガソリンや食料の買占めをしている人たちがいて、大変だなあって思う。みんな不安なんだね。でも諦めたら、不安はなくなって、ちょっぴり辛いだけだよ。口と鼻の中はいつも血の臭い。どこもかしこも血だらけで、心も血を流してて。でも、ちょっとつらいだけ。会社についたら入れなかった。今日は臨時休業。1時間半たってから、余震の後片付けをして解散。帰りに寄ったお店でも電池や食料を買っている人たちがいた。そうそう、備えて。中途半端な被災者じゃ誰も助けてくれないよ?
2011年04月08日
明日は職場復帰初日なので、ゆっくりお風呂に入って、疲れを取って、髪も乾かして、長く伸びすぎた前髪を切ろうと思ったその時。今まで生きてきて一番怖い地震でした。揺れるというより飛び跳ねてる感じで、家具が跳ねました。物も落ちて来るというより跳んでくる感じ。揺れている最中に停電。真っ暗な中、手探りで出口に向かう。・・・こんな時に限って胸が苦しくなって、かがみこんだところに物が振り注ぐ。今度こそ、もう終わりかも。這うようにして外に出ると、一面が埃で真っ白。霧のようでした。あちこちで聞こえる悲鳴や叫び声。猛スピードでクラクションを鳴らしながら走っていく車。ヘリコプターの離陸音。どうしよう。逃げて。津波がきたら・・・みんな逃げないと。どうしよう・・・。あちこち電話しまくったけど、今回はつながりませんでした。震える指。みんな、無事でいて・・・部屋に戻ると、あちこちで水音。ダイニングに雨が降り始めてました。・・・上の階で水害か・・・スリッパのまま外に出て、非常階段を駆け上がって、「水が漏れてます、水道栓を閉めてください!!!」と叫びながら片っ端から閉めていく。叫び声に反応した人たちが、手伝ってくれた。最上階まで駆け上がって、全部閉め終わった頃には、もう30分以上たっていた。今度は自分の部屋に駆け下りたら、停電で真っ暗の中、ダイニングに降る雨は激しくなっていて、バケツやボウルを置きながら、濡れた床を雑巾でぬぐう。あっという間にバケツは一杯になる。通電したら漏電するんじゃないか?携帯の明かりを頼りに、新たな降水地を探して水受けの容器を置く。何ヶ所か激しい降水地をめぐって、バケツに水を移して、バスルームに運ぶ。バスルームもスコールが降っていた。そんな時にメールが。以前仕事を一緒にしたクライアントの男性からだった。大丈夫か?無事だったら電話かメール(ハートシールが付いた封筒の絵文字)して・・・なんでラブレターやねん。何を間違ってんだか、後で必死で否定するくせに。無視、無視。床を拭きながら降水地点を回る。またメール。頼む!!!無事だったら電話かメール(ハートシールが付いた封筒の絵文字)してくれ!・・・しつこいな。無視してたら頼む、メール(ハートシールが付いた封筒の絵文字)してくれ!できれば電話!あほか!!!ここで返信「なんでラブレターやねんこんな時にアホちゃうか」次の降水地点へ。すでにボウルはいっぱいの水。あっという間にバケツ4杯分の土砂降り床を拭きながら次の降水地点へ。ここで1時AM過ぎ。メールしてきた男性から着信あり。「なんやの!」「ああ、生きてた!!!すぐに俺んとこ来ない?、もう、こんなの耐えられない」「あんたのとこも揺れたの?」「いいや、ぜんぜん」「じゃあ、いいじゃないの、がまんしぃ。私それどころじゃないから」「ちがう、ちはやさんがこんな目にあってるのが耐えられないんだ!」「はぁ?何?こっち来いって就職でも世話してくれるの?」「いや、俺んとこ2DKで、ひと部屋開いてるし」「家賃ぼる気?あんたのことから通えるとこの会社って、あんたが勤めてる会社じゃないの~?!やだ~!!!」「仕事はしなくていいよ、俺の世話してくれたらそれで」「はぁ?!」「いや、あの、ご飯作ってくれたらそれだけで・・・」「何酔った勢いで血迷ったこといってるの。プロポーズかよ!」「そうだよ!!!」・・・・口あんぐり。爆笑。夜中なのに笑い転げました。だって数回しか会ったことが無い、仕事の関係者。男性として見たことも無い、何歳も年下の男の子で。あまり私が笑うので、相手も自棄になって、一生懸命口説きまくる。一言一句に笑う私。だって面白すぎるよ、僕ちゃん。そんなやり取りをしているうちに、雨は小雨に。やっと寝られそう。でも寝室は本棚を初め、家具という家具が倒れていて、ベッドにたどり着くのも至難の業。何とか鴨居を伝って、家具を乗り越えて最後はジャンプ!ベッドに入ってからも、彼は必死。「大事な荷物だけでも預かりたい」「そんな事言って質屋に持ってく気でしょ」「そんなことしません!何でも欲しいもの買って上げる」「じゃあ、生き物。小鳥の雛とか」「そんなんじゃなく、必要なものは何でも送るし」「じゃあ、生物。刺身とか」「頼むよ、ずっと好きだったんだ、愛してるんだ!」「わっはっはっはっはっ!!!おかしくて死にそうwww結婚詐欺ならもっと金持ってる人にしたら?w」「信じてくれよ~、本当に愛してるんだよ!!!」恐怖の夜が、全く悲壮感の無い夜に。彼、なかなかの手腕です。
2011年04月07日
帰ってきて何日か、体調を崩して寝込みました。ずっとすずがそばにいてくれました。最後の砦。私のよりどころ。この子が居るうちは死ねない。がんばろう。そう思ってたのに、彼も居なくなりました。私に死ねって事?辛いことや、悲しいことは、親しい人にも言ってはいけないということを学んだ後でした。もう。おわったこと。
2011年04月05日
北欧の方では「客と魚は3日たつと臭う」と言うそうです。本当だなあと思う。普通のお客さんでもそうなのに、被災者なんて臭うどころかどうしようもない代物だろう。普通の家庭に他人が入り込む。それだけでストレスなのに。アニメ映画の“蛍の墓”の兄弟が悪いのか、おばさんが悪いのか。どちらも戦争被害者だ。被災者が一番に必要としてるのは、実は食事でもお風呂でもなくて、癒しと安らぎです。そんなもの、カウンセラーに言って欲しい。誰もがきっと思うこと。きっとそれも本当です。とてもよくしてもらえました。色々気を遣っていただきました。上げ膳据え膳なんて、うちの実家でもしてもらったこと無い。仕事もすごくはかどりました。でも、自分の存在自体の問題の多さに居たたまれなくなってしまいました。私が悪いんです。私以外は誰も悪くない。食事中、繰り返し流れるCMの言葉を「あなた以外は一人じゃない」と聞き違えて呆然としました。そうか、そうだよね。皆に言っている言葉じゃなかったんだ。私は、1人なんだ。そのうち、これは生き残ってしまった自分への罰だろうと思うようになりました。呼んでくれた知人への申し訳なさ自分自身の甘さゆえの悔恨痛みは感じている人にしかわからない。きっと、私の周りの人もとても辛い。私以上に辛くて、迷惑なんだ。居場所をなくして、頼れる友人もなくして、とうとう本当に1人になりました。
2011年04月02日
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