発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

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愛情をどんどん言葉で表現しよう。


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まずは、具体的な作戦を立てよう。


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2007年11月12日
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TAKUYAは、ソーシャルスキルの未熟さから、学校でトラブルを起こし、「僕はこれでやっていける」とは思えなくなり、自信をなくし、自尊感情を損ねて、落ち込んでいます。

であれば、彼を癒すものはなんでしょうか?

薬?
一時的に補助的には、助けてくれるでしょう・・・。
彼の食欲不振を和らげ、腹痛や吐き気を取ってはくれるでしょうが、根本的な解決にはなりません。

休養?
そう、今はこれが一番の薬なのですが、エネルギーが回復したらそれで解決するのでしょうか?休養だけでは癒されないですよね。

やはり、ソーシャルスキルを身につけることだと思うんです。
それによって、少しずつ自信を取り戻し、成功体験(というか、失敗しない体験でもいい)を積み、「それなりに自分はこれでいい」と思えるようになってくれれば・・・と。


近隣の医療機関のどこを尋ねても、療育に空白があるところはないですね。

医療機関に対してとても不満なのは、療育を受けられない子に対する「どうしようもないわね」という雰囲気です。
多くの親が、「どうしようもないのか・・・この子達の将来はどうなっていくのだろう?!」と、将来に見通しの持てないまま不安な思いを抱えているのではないかと思うと、腹立たしくなってしまうのです。

それに、多くの親がSSTの効果の程を知らないから、不満も言わず、希望も持てずに、不安なまま置いておかれているのだと思います。

最近、SSTの講習に参加したり、本を読んだりして少しずつ勉強を再開しているのですが、SSTを受けた子どもたちは、確かに成長していますよ。ソーシャルスキルをのばして、適応力や人間関係の混乱を解く術を身につけています。

少なくとも、SSTをやる療育施設に「つながっている」ということが、本人や親にとっては心強いことだと思うのです。何かトラブルがあったら、そこでもつれた糸を解きほぐすことができるからです。そういう機関とつながっているということが、とても大事だと思うのです。


でも、私がさらに腹が立ってしまうのは、どこの療育施設も「研究」や「学会発表」に重きが置かれているとしか思えないほど、少人数の子どもたちだけに、かなり濃厚なケアを提供しています。
「研究のために療育してるのか」と、文句を言いたくなってしまいます。
そんなの「大名診療」「大名療育」だよ。
これだけ困っている子がいるのに・・・。困っている子に手を差し伸べるのが医療の本来のあり方のはずです。

うちの主治医のところだって、一体何人の中学生が受診していることでしょう・・・。4人ということはないはずです。4人プラスうちの息子だけというはずはないです。4人プラス大勢です。


医療機関で薬以外に何を提供しようとしているのかと、同じ医療者だからこそ腹が立ってしまうのです。診断だけしたら放置するの?と。


親がわが子に対して療育をやるというのはなかなか壁がありますが、
でも、親しかいないのなら、親がやるしかない・・・という結論に今、たっているのです。
やれることをやるしかない・・・。色々な素晴らしい教材も売っているんですよ。がんばってみます。

でも、色々な手を打っていこうと思っています。

一緒に学校に働きかけていくことになりました。
私立の中学なので、学校の体制に対して、センターとしては、指示は出せない。
・・・けれども、
他にも発達障害を持つ子はいるので、SSTをやることによって、その子達にとっても良いし、とても効果があるものだし、ひいては学校運営そのものがよくなる(ラクになる)のだということを、
保護者の立場からと専門家の立場から、伝えて行くことになっています。
そのための作戦を今、練っている最中です。
学校側に負担をかけすぎず、学校にとってのメリットを提供できる形でスタートし、多くの先生方の理解をまずは得られるように、何年がかりで進めていくことになるでしょうか・・・。上手にやらないと、普通に考えたら断られるものですよね。実現した時には、息子はもう卒業しているかもしれませんが、それでもいいのです。

完璧なSSTである必要はないのです。
どんな形でもいいから、みんなで手探りで、子どもたちが必要としているものを提供できるように努力していく、そこから始められればいいと思っています。

完璧でなくていい、きちんとした形でなくていい、子どもたちが必要としているものを「体制がないから」とか「やったことがないから」という理由でやらないなんて必要はないのです。

子どもたちが必要としていることは何でもやってみよう!!
そんな手探り・手作りの支援を提供できるように、子どもたちが過ごしやすい場所が少しでも増えるように・・・努力してみたいと思っています。

Akiko





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最終更新日  2007年11月12日 18時59分06秒
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うん  
akst237s5  さん
そうだ。SSTなんてできる人間がいないと思ってました。母がやればいいんですね。よい本が見つかったら、実践したら、またブログに載せてください。 (2007年11月12日 20時43分50秒)

Re:うん(11/12)  
Akiko0314  さん
akst237s5さん
>そうだ。SSTなんてできる人間がいないと思ってました。母がやればいいんですね。よい本が見つかったら、実践したら、またブログに載せてください。

こんにちは!
2006.7.6の私のブログ http://plaza.rakuten.co.jp/hattatushougai77/diary/200607060000/
に、SSTの教材を紹介しているんです。
私がその頃やっていたことは、SSTといえるような代物ではありませんが、でもこういった教材を媒体とすると、いいコミュニケーションができ、それを元に支援ができるんですよ。これはいい教材だなと感じています。今も使っていますよ。
でもいい教材のほとんどは、小学生向きですね。
中学生にとってはやや子どもっぽく感じてしまいます。
いいものがあれば教えてください。
ありがとうございます。

Akiko
(2007年11月12日 21時28分29秒)

Re:ソーシャルスキルの場が無い・・・(11/12)  
そうなんですよね・・・。医療機関にかかる意味は、本当に投薬のみしかない感じですよね。診断をつけたら、あとは、親自身で何とかするしかない。
私も、SSTもどきのことを、自宅ですることありますよ。あくまでも、真似ですけどね。小学校の先生方に、SSTの教材を紹介したことがありますが、あまり反応はよくなかったです。多分、難しく考えすぎているのだと思います。日常の全てが、SSTになるんですけどね・・・。 (2007年11月13日 00時24分27秒)

Re[1]:ソーシャルスキルの場が無い・・・(11/12)  
Akiko0314  さん
なでしこピアノさん
>そうなんですよね・・・。医療機関にかかる意味は、本当に投薬のみしかない感じですよね。診断をつけたら、あとは、親自身で何とかするしかない。

こんにちは。そうなんですよね。親としては孤独ですよね。
でも、私も医療者の端くれなので、医療の悪口いうのがとっても辛い!
本当に患者の立場で一生懸命やっている医療機関もあるので、十把ひとからげに言ってはいけないと思うのですが・・・。
医療も進化の途上だということで・・・。

私も今回は、医療機関にガッカリしちゃったんですが、孤立している親御さんには、同じような気持ちにさせないように、何か出来ることをしなくちゃなぁと思いました。

>私も、SSTもどきのことを、自宅ですることありますよ。あくまでも、真似ですけどね。小学校の先生方に、SSTの教材を紹介したことがありますが、あまり反応はよくなかったです。多分、難しく考えすぎているのだと思います。日常の全てが、SSTになるんですけどね・・・。

そう!その通りなんですよね。
難しく考えなくていいのにね。
小学校ではSSTをやっててくれたんです。それがあるだけで本当に救われていました。
一人理解ある先生がいると変わるんですよね~、これから広がっていきますように。
医療というより、教育の分野で進んでいくほうがはやいのでしょうか・・・ね。
医療者としてはちと悲しい気もするけれども、親としてはどちらでもいいわ。

Akiko
(2007年11月13日 00時40分00秒)

こんばんは・・・。  
細かなトラブル続きで 学校からは 薬の量がどうなんでしょうかと。
本人も 4年生になって 支援体制が がらりと変わった(異動)こともあってか 学習や 給食を拒否、だんまりをして ふてぶてしい表情をして過ごしていました。ようやく やっと活動し始めたかと思ったら 友達へのからかいやちょっかいが 増加。。。昨日は 「これも算数や」と言って 支援級にある 人生ゲームをやり始めました。(子ども達の やるがまま・・・放任、と言う感じもしました)
ほんと どうしてこんなにも もつれてしまったのかと 悩んでる矢先「いままで あなたが 甘やかしてきた つけが きたんよ」と うちの「ぼく」にちょっかいを出され エキサイトした0くんの母の言葉が 飛んできました。

どこへ行けば この状態から 軌道修正できるか 日夜 心が 平常でいられない ことが 続いています。
SSTも大変興味があります。
今必要としているものは何か、、、、考え中です。
ありがとう。。。。
(2007年11月13日 00時59分30秒)

Re:ソーシャルスキルの場が無い・・・(11/12)  
馬場エマ  さん
うちの地方はその点恵まれているのかなと思います(例の先生のところです)
それでも不満はたくさんあります
やはり、目をかける子供たちとそうでもない子供たちとに分けられていて、かけている子供にはその先生直々でほかの子はスタッフまかせですね
うちなんかののしっちゃったから半ば見たくない子になっているのかも??
でも、専門の機関があるというのは親としても心強いものです
ほかの地方の高機能の子達はどんな手助けを得ているのでしょうか・・・ (2007年11月13日 13時59分45秒)

Re:ソーシャルスキルの場が無い・・・(11/12)  
こんにちは
TAKUYAくん、どうですか?

うちの子が、診療所で受けたSSTは、ひとりの子について一年間、20回ほどのものでした
あいさつの仕方とか、少し“幼い”んです
もう少し、急に『授業の変更があったら』とかいった、実際にあった事柄を教えてもらえたらよかったのにと思いました
『同じ発達障害のある子同士のグループ』といのも、いいところとそうでもないところがありました
「ほめられることが少ないから、ここではほめられていいでしょう」とカウンセラーの先生の口癖でした
これには、わたしは納得いきませんでした

『みんなのルールブック』という本をご存知ですか?
わたしは、うちの子といつも見るようにしています (2007年11月14日 18時15分01秒)

Re:ソーシャルスキルの場が無い・・・(11/12)  
実際現場にいると、親として、難しい壁にぶつかります。保護者でなく、教育者だったら、もっとこの子を伸ばせたんじゃないかって、、、。
ただの、思い上がりかもしれませんが、、、。

時々親であるだけに、ある限界を感じてしまうんです。

本人のため、一生懸命になりすぎてしまいます。
親は、、大変です。距離感が、、。

ご訪問ありがとうございました。
また、お寄りします。 (2007年12月13日 09時30分06秒)

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