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2005年07月10日

勝ち組小売業　強さの秘密　その6”旧秩序の再構築”の3

テーマ：ビジネス・起業に関すること。(20044)

カテゴリ：小売業・流通・スーパー・コンビニ

本当に、お久しぶりです。
実は、この気候の不順で、持病の自律神経障害が出てきて、
下痢や吐き気で、散々な一週間でした。
正直、しんどかった…(＾＿＾；)

大分、ここにきて、ようやく少し体調が戻ったので、
久々の強さの秘密　超小売業　について書きます。
ヨロシクです。

それでは、そろそろ、本題へ！？(汗）

え～と、どこまでいきましたっけ？ f(^^;)

でしたよね？

前回お話した通り、イレブンは、独自の強力な物流ネットワークを利用して、
青果物のコールドチェーン化に切り替えた。

これと通常輸送との違いは何か？

まず、シャキシャキ感が違う！
野菜本来のシャキシャキとした食感を保持出来、
栄養価も損なわれないと言うのだ。

これなら、全部のチェーンが、そうして欲しいですよね？

所が、初の取り組みを試みたイレブンは、当初、相当な苦労を要したのである。
外国から、日本の流通は、暗黒大陸と揶揄されるほど、
閉鎖的で、保守的なのだ、日本の流通業界は。

加工品と違い、天候相手の難しい面があるからだ。
また、アメリカが、産地で大量購入、小売や外食まで、
一気に輸送する体制であるのに対して、
日本は、まだまだ、農協、市場を核とした多段階流通なのである。
そした慣習が残っている為、当初、反応は、良くなかったそうだ。

産地には、低温輸送が未整備だったり、予冷設備が、無かったり、
と、全産地に、一定水準の仕組みを導入するのは、並々ならぬ、苦労があったと思う。

そして何とか、問題を乗り越え、
コールドチェーン化を実現させた訳だが、
これは、ある意味、
旧流通秩序への挑戦と言っても、過言ではあるまい。

それだけでは無い。
こうした、お客様の為になることが、
遅遅として進まない背景にあるのが、
輸入野菜との価格競争にある！と言うのだ。

価格だけで、対抗しても、どうしても海外産の方が分があるのは、間違いない！（←古い？）

つまり、自分達の青果物のＵＳＰが、分かっていないのである。

価格面では分が悪いかもしれないが、
国内産は、品質が、断然良いハズだ。（物にもよるけどね）

つまり、価値を、いかに伝え、品質に重点を置いた戦略を取る方が、
勝つ確率は高まると思う。（戦略ＢＡＣＩＣＳの確立が急務！）

そう言った意味で、今回のイレブンの、コールドチェーン化は、
的を得た戦術だと言えるのではないだろうか？

貴方の会社も、競争戦略を、価格だけで捉えてないだろうか？

もっと他に、他社と差別化出来る、独自のＵＳＰは無いか？
一度、考えてみる必要があるのではないか？

僕は、そう思ったんですが、果たして、あなたは？
（つづく…）

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