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日本橋室町センタービルで開催中の「フェルメール 光の王国展2015」に
立ち寄ってきました。

フェルメールは私の好きな画家の一人。
一昨年も、息子の勤務していたロンドンを夫婦で訪ねた折、日帰りでフェルメールが
生涯のほとんどを過ごした街、オランダ・デルフトまで足を伸ばしたのであった。

レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家。
写実的な迫真性のある画面は、綿密な空間構成と巧みな光と質感の表現に
支えられているのです。

入り口の巨大なポスターが迎えてくれました。
フェルメール作と認識されている全37作品を、フェルメールが描いた当時の色彩を求め、
原寸大で鮮やかに再現 「Re-create」されていたのです。
館長・総合監修は生物学者の福岡伸一氏。
この展覧会はフェルメールのオリジナル絵画の来日引越展覧会ではなく「リ・クリエイト作品」を
鑑賞するものです。展覧会の解説によれば「リ・クリエイト」とは、フェルメールの故郷である
オランダ・デルフト市の「フェルメール・センター」提供のオリジナルの画像データをデジタル的に
解析して、デジタル印刷技術を使って再生したものです。写真による複製と異なり、
特殊なキャンバスに最先端のデジタル印刷を施したものなので、作品によってはハーグや
アムステルダムの美術館にあるオリジナルよりも、フェルメールが描いた当時の色彩や
質感を忠実に再現できているとのことです。「Re-create」と馬鹿にするなかれなのです。
37 の作品全てを一度に見ることができるのです。

入場料1000円と音声ガイドを借り入場。
館内はフラッシュなしでの写真撮影は可とのこと。

『マリアとマルタの家のキリスト』。
下記の【 】内は 「ウィキペディア」「フェルメールの作品」より抜粋転載させていただきました。
【現存するフェルメール作品のうち、サイズの点では最大のもの。
画題は『ルカによる福音書』10章のエピソードに基づく。キリストはマルタとマリアという
姉妹の家に招待された。マルタはキリストをもてなすため忙しく働いている。
一方で、マリアは座り込んだままキリストの言葉に耳を傾け、働こうとしない。
マリアをなじるマルタに対してキリストはこう言った「マルタ、マルタ。あなたは多くのことに
心を配り、思いわずらっている。しかし、大切なことは1つしかない。
そしてマリアは良い方の選択をしたのだ」。マリアの頬に手を当てるポーズは
図像学的にはメランコリーを意味し、マリアが裸足であるのはキリストへの謙譲を意味する。】

『聖プラクセディス』
【フェルメールの真作であるかどうかについては意見が分かれる。
真作とすればもっとも初期の作。聖プラクセディスは2世紀頃の人物で、
処刑されたキリスト教信者の遺体を清めることに努めたという。
彼女は殉教者(絵の背景に見える)の血を含ませたスポンジを絞っている。】

『ディアナとニンフたち』
【現存するフェルメール作品のうち、神話の登場人物を題材にした唯一のもの。
一番手前の人物がディアナ(頭上の三日月の飾りとウエストに巻いた動物の皮からそれと分かる)。
ニンフの一人がディアナの足を洗っているのは、キリストが弟子の足を洗ったエピソードを思わせる。
他にも前景の水盤(純潔の象徴)、アザミ(受難の象徴)などのキリスト教的シンボルが目につく。
ディアナの隣のニンフが自分の足をつかんでいるのも、十字架に足を釘付けされたキリストの
受難を暗示する。】

『取り持ち女』。
【「取り持ち女」とは「やり手婆」などとも言い、売春婦と客との仲立ちをする女性のこと。
この作品では左から2番目の人物がこれに当たる。その右にはワイングラスを手にした
売春婦と金貨を手にした客がいる。画面左端にいるもう一人の人物
(ワイングラスと弦楽器を持ち、鑑賞者に視線を向けて薄笑いしている)をフェルメールの
自画像とする説があるが確証はない。】

『眠る女』。
【室内の女性を描いた作品のうちもっとも初期のもの。画中にあるライオンの頭部の
飾りのついた椅子、東洋風の絨毯、白いワイン入れなどは、以後のフェルメールの
作品にしばしば登場する。テーブルの上の2つのワイングラス(1つは倒れている)は、
女が酒に酔って眠り、家庭の主婦としての勤めをおろそかにしていることを暗示している。
テーブルの上の果物の鉢も性的な堕落を示唆するものである】

『窓辺で手紙を読む女』。
【左方から光の入る室内にたたずむ女性というフェルメールの典型的作品のうち、
もっとも早い時期のものとされる。女性の手前にはリンゴ、桃などが盛られた果物鉢が見える。
傾いた鉢からこぼれるこれらの果物は堕罪や許されざる愛を暗示し、開かれた窓は外界への
憧れを暗示する。】

『小路』。
【フェルメールの2点しか現存しない風景画のうちの1つ(もう1点は『デルフトの眺望』)。
デルフト市内のどこで描かれたかについては諸説あり、特定の場所を描いたものではない
とする説も有力である。】

『兵士と笑う女』。
【ワインを飲む女性と男性というテーマの作品は他に2点ある(『紳士とワインを飲む女』、
『ワイングラスを持つ娘』)。女性の服は『窓辺で手紙を読む女』の女性の服と似ている。
女性に比べ、手前の男性が不釣合いに大きく描かれているのは、作画にカメラ・オブスクラを
利用したためと言われている。】

『牛乳を注ぐ女』。
【『デルフトの眺望』『真珠の耳飾の少女』とともに、フェルメールのもっとも著名な作品の一つで
、壁、パン、籠、陶器などの質感描写が高く評価されている。画面右下の箱状のものは足温器。
フェルメールの作品には女性像が多いが、働く女中を単独で表したものはこれ1点のみである】

『紳士とワインを飲む女』。
【室内の男女、ワインを飲む女性というテーマは明らかに男性から女性への誘惑を意味。
椅子に置かれた楽器(リュート)も恋愛と関わり深いモチーフ。男性の手はテーブルの上の
デカンタの取っ手をつかみ、女性にもっとワインを飲ませようとするかに見える。
窓の色ガラスには片手に直角定規、片手に馬の手綱とくつわ(欲望の統制を寓意する)を
持つ「節制」の寓意像が表され、女性の行為に警告を発している。】

『二人の紳士と女』。
【室内の男女とワインという道具立ては『紳士とワインを飲む女』と似ているが、
もう一人の男性が加わることと、女性の仕草にワインを飲むべきかためらっている
様子の見えることが異なっている。男性2人の関係はあいまいで、女性に飲酒を
勧めている男性は、後方に腰掛ける男性と女性との間を取り持っているとも見られている。】

『稽古の中断』。
【1660年 - 1661年頃の作品。音楽は恋愛と関連の深いモチーフ。
左上の壁に掛けられた鳥篭は、家庭の主婦に期待される貞節を暗示する。
背景の画中画は黒ずんでよく見えないが、片手にカードを持つキューピッドの像で、
「真実の愛はただ一人の人のためにある」という寓意を表すとされる。
全体に画面の損傷が大きい。】

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