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沖縄旅行も3日目の最終日。
この日の最初は沖縄県中頭郡読谷村(よみたんそん)にあるグスク(城)・
座喜味 (ざきみじょう) 城址へ向かう。

座喜味城址公園案内。

入り口手前の広場に『高倉』が。
奄美大島やここ沖縄には高床式(たかゆかしき)の倉が残っている。
このような高床倉(高倉)は台湾やフィリピンなどの南方地域にその起源があると。
古代には日本国中に存在していたと考えられるが、現在では南西諸島や八丈島に
わずかに残るのみとなったと。

座喜味城は1416年-1422年に読谷山の按司護佐丸(ごさまる)が築城したとされている。
護佐丸は中山尚巴志(ちゅうざんしょうはし)の北山城(現在の今帰仁(なきじん)城)攻略に
参戦し、琉球統一に大きく貢献したひとり。

2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群として
ユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されている(登録名称は座喜味城跡)。

「琉球王国のグスク及び関連遺産群
世界遺産
200年12月2日、座喜味城は『琉球王国のグスク及び関連遺産群』のひとつとして、ユネスコの
『世界遺産条約』に基づく世界遺産リストに登録されました。全世界の人々のために保護すべき
遺産として、特に優れて普遍的な価値のあるものが、このリストに登録されます。
座喜味城跡
座喜味城は15世紀初めに築城家として名高い護佐丸によって築かれた。護佐丸は読谷山地方を
納める按司で、尚巴志の北山城(今帰仁城)攻略に参戦し、琉球初の統一国家成立に重要な
役割を果たした。城壁は上から見ると曲線を描く特徴があり、出入り口にはアーチ石門がある。
アーチ石門にはくさび石があり、他のグスクには類例がみられない。」
沖縄戦前には日本軍の砲台や、戦後には米軍のレーダー基地が置かれたため
一部の城壁が破壊されたが、城壁の復元が行われたとのこと。

座喜味城址に向かって琉球マツの林の中を歩く。

正面に石垣が見えて来た。

ソテツの雄花。

ソテツの雌株。ソテツは雌雄異株。

ソテツの雌花、中には赤くなる前の実が姿を現していた。

パンフレットの座喜味城址の写真。


二の郭へのアーチの門。

この城には一の郭とニの郭にアーチの門がそれぞれ一つずつ造られていますが、
アーチのかみ合う部分、門の表と裏両面にクサビ石がはめられており、
これこそ他のグスク等には類例見られない構造となっているのです。
このクサビ石は鋭角の三角形。

このことから、座喜味城のアーチ石門が、沖縄に現存する最古のアーチと考えられていると。
二の郭へのアーチの門から郭を覗く。

ニの郭の風景。
城郭内の面積は4000m2ほどで、沖縄のグスクとしては中規模。
朝の清掃に来られていた係員?によると、「城郭内部に城壁に登る手立てが残されていない。
このことは何を意味するのだろうか。もし、現状のままなら、城としての機能を果たせない
ことになってしまうので、非常に興味の湧くところ。」と。

2段連郭式形態
城跡は石灰岩の切石積で取り囲んで築かれており、城は2つの郭(かく:(囲い))から
なる連郭式の形態。

護佐丸が赤土で軟弱な土壌のこの場所に、旧居城であった山田城(恩納(おんな)村)を
崩して石材を運び、石積みの工夫によって強度と曲線美を備えたうつくしい城壁を
築いたのだと。
二の郭、北西の隅。

一の郭への入り口
階段を上った比較的高い位置に門は形成されていました。
ところでこの城跡、築城にあたっては、奄美の石工が動員され、山田グスクの石を
手で運んだとの事。その光景は壮絶を極めたと言い伝えられているのです。

一の郭への入り口門から二の郭門を見る。

城壁に登ると遠く残波岬(ざんぱみさき)や、
晴れた日には慶良間(けらま)諸島も眺めることができるのです。

城壁の高さは3m~12m程、城壁の石材は石炭岩。

城壁の上には『いっちぇ~ならんど~』の文字が。
併記された朱の英語の文字は『Do not enter』。
そしてその下に『進入禁止』

琉球松の樹の上には雛の野鳥の巣が。
先ほどの係員?の方が教えてくれたのであった。

民俗資料館の前にあったサーターグルマ(砂糖車)
サトウキビを搾る機械とのこと。

厨子甕。洗骨後の骨を納める甕とのこと。

陶製の色鮮やかな甕。

民俗資料館でスタンプをGETしたが、この城址は日本百名城には入っていない。

沖縄にある北山、中山、南山それぞれのグスクが民俗資料館にあったガイド本に。

そして座喜味城址の石垣。
それぞれ相方積、布積、野面積についても写真入りで説明されていた。

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