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2005.05.20
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 (編集=瀬川拓男・松谷みよ子|角川書店。1973年3月)
 シリーズ4作目は「民衆の英雄」。
 「英雄と女王」「さすらいの英雄」「英雄おとぎ話」「ふるさとの英雄」に分けられている。
 百合若大臣は「さすらいの英雄」、桃太郎や一寸法師は「英雄おとぎ話」に入っている。
 英雄といっても、必ずしも豪傑というわけではない。
 怪物退治の話や自ら怪物となった話もあるが、生身の人間の話もある。
 「飛騨の工」の、短く切ってしまった柱を桝組で補ってかえって名を成したという話は、江戸時代には広く知られていた話で、そちらではたしか女房の知恵で、とうことになっていたはずだが、この本の話では娘の知恵ということになっている。
 そして、名工は、自分の知恵ではなく娘の知恵だと言うことが明らかになるのをおそれて我が娘を殺してしまうのだ。恐ろしい話だが、これが原型なのだろう。
 思わず笑ってしまうのもある。「英雄になりそこねた息子」は、読んで、「こんなオチありかよ」と思ってしまった。

 「木曾の大力藤兵衛」は、苦心の結果開いた道が、年貢取り立てに使われてかえって人々が苦しんだ、という話。やるせない現実が、白土三平のマンガのようだ。

 小学生の時に教科書で見た「逃散」という語がでてきた。
 「逃」の音読みは「トウ」だがなぜ「チョウサン」なのだろうと思ったら、三省堂「 漢辞海 」によると呉音は「ジョウ」だった。これの訛りか。かなり古い語らしい。

(角川文庫版) (品切れ)





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Last updated  2005.05.20 10:26:59
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