hongming漫筆

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2005.08.29
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カテゴリ: その他の映画
渥美清/男はつらいよ 寅次郎恋歌  2時間近い大作。
 特筆すべきは、森川信のおいちゃんの最終作であること。
 配役で、前作までは「おじちゃん」だったのだが、これでは「おいちゃん」になっている。
 話の中で「老い先短い」だのなんだの寅さんが悪態をつくが、現実になってしまった。
 年末の公開で、翌年の3月には亡くなってしまった。
 惜しい。

 博の父(志村喬)とのやりとりで出てくる、リンドウの花の咲く農家の庭先、夕食の団らんの様子などが寅さんの理想像となるのだが、おいちゃんとおばちゃんは、「りんどう」や「明るい電灯」にばかりとらわれ、情緒的な面がさっぱり理解できない、というところがいい。

 ヒロインは池内淳子。
 夫と死別し、喫茶店を開いて小学3年の息子と生きていこうとしている。

 寅さんの奮闘で問題は解決し、とはならず、寅さんは自分の無力さを感じながら去っていく。
 ファンタジーの世界に生きている寅さんには、リアルな世界の問題は解決できないのだ。

 倍賞智恵子は相変わらず若く、ハイソックスのかわいらしい姿で登場する。喪服までミニスカートだ。みんなそうだったんだろうか。

 実写版「忍者ハットリくん」で花岡実太だった谷村昌彦がちょっと出ていた。懐かしい顔だ。



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Last updated  2005.08.29 23:32:57 コメントを書く


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