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さえずるハルに乗っかろうとするシューと邪魔しに行くラック
たまに、念動力などと言って、気力を集中させて10円玉を動かしている「超能力」先生がいるが、あれが種も仕掛けも無かったとしても、実に馬鹿馬鹿しい能力と言わねばならない。なぜ小指の先で出来ることを、気力を集中させて行わねばならないのか。まったく人間と言う生き物の一部は、度し難いくらいに暇である。 実際の文鳥は、卵の中身はおろか、オスかメスかの判別すら出来ない。プレイボーイのオスは、とりあえず自分以外の仲間らしき存在にはさえずってみて、相手の反応がメスなら上々といった感じなのだ。従って、イブやラックはおとなのオスたちにさえずってもらって喜べる。お手本にするのだ。
シューはその点無関係のようだが、さえずるオスににはわざわざ近づいていき、とりあえず蹴飛ばすことにしている。隙だらけなので蹴飛ばしやすいのだろう。末頼もしい限りだ。