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新しい学年が始まる時、真面目な教師は、これから受け持つ生徒たちの顔と名前を覚えようと努力する。そして、いい加減な教師はこう言うのである。
「先生に名前を覚えられない生徒が一番エライ!なぜなら、問題を起こして先生に覚えられるようなこともなく真面目に過ごして、先生が他の問題児の相手をする時間をくれているからね。本当に偉い。心から感謝していることを覚えておいてください!!」
卒業後になって、居たのか居なかったのかわからないくらいに影の薄い地味な存在が居るものだが、教師どころか世の中全体が、そういった者のおかげで助かっているのである。もし影の薄い傾向があると自覚してマイナスに考えている人がいたら、むしろ世の役に立っていることを密やかに誇るべきだろう。
で、文鳥の場合は目立たぬ存在は有り難いと言える。我が家で具体的に挙げればマキだ。実に手がかからない。
放鳥時には出て来るもののテーブルには降りず、カゴには自主的に帰る。夫のイブとは問題なく仲良しで、今のところ体調を崩すことなく、今はひっそりと地味に何の変哲もない換羽をしている。
飼い主は、たまにその存在すら忘れているが、もちろん心から感謝している。このまま目立たずにいて欲しいものだ。