PR
Calendar
Keyword Search
Free Space
Freepage List
Category
放っておくと外に出てこないクラと、出て来られないケコをカゴの中で捕まえて、放鳥部屋に移動させ、『文鳥団地』と放鳥部屋の間のカーテン(ウッドカーテンというのか?)を閉めて、いつものように鳥知れず作業を行う。撤去作業を10分ほどで終え、放鳥部屋に戻ると、スミが床をちょこまか動き回り、クラ・ミナの定位置であるレースの暖簾にケコもたたずんでいた。とりあえず部屋を消灯してスミを捕獲、テーブルの上に置いて、カゴの掃除と水の交換作業を始めた。 その作業も終えて戻ると、スミは定位置のつぼ巣の中に収まり、ケコは徐々にクラ・ミナを端に押しやっていた。結構あつかましく、そして強い。一日中鳴き声をほとんど発しないくせに、「ギャオ~!」と雄たけびを上げて追いかけるシーンまであった。あれは、文鳥のくせに猫かぶりとかぶりっ子と呼ばれるべき性格かも知れぬと感心していると、クラがついにテーブルに避難というか落下してきた。珍しく垂直落下で無かっただけ褒めたいところだが、このまま元の位置に戻しても危険なので、速やかにカゴにお帰り頂いた。
その後もケコは、昨日と異なり、飛び回らず、そのためか他の文鳥たちも落ち着いていた。それにしても、まるで文鳥たちのニン気は無く、近づいていく者は皆無だ。しかし、ケコはまるで落ち着いており、気に入ったらしいクラの低位置で、羽づくろいを繰り返してリラックスし、時折先住権を主張しようと近づくミナを追い立てていた。我関せず、我が道を行くタイプなのだろう。顔は優しげで寡黙だが、結構、いろいろ屈折しているのかもしれない。さらに、この文鳥の行動に注目したいと思う。