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いろいろ食べまくっているカナ
そして午前10時、様子を見に行くと、ハルは何事もなかったようにエサ入れで食べていた。テン・ポンも恐々だが降りているようだった。・・・食べている様子が見られないのはデコ・カナのみだ。この頭や体の敏捷性に欠けやたらと頑なな「身障者」に、これ以上飢えと乾きの状態を強いるのは危険だろう。とりあえず、半月型の小さなエサ入れ(ボレー入れ)に、輸入ヒエと水をそれぞれ入れて、上段の止まり木近くに設置したところ、途端に、夫婦並んで水を飲み始め、それから黙々食べ続けた。その様子を見て、止む無く、下段の止まり木を元の丸棒に取り替えた。
止まり木が元に戻ったのに気づくまで、この夫婦は数時間を要したが、夜の放鳥前にはエサ箱で思うさま食べることが出来たようで、放鳥時には元気はつらつ、恐るべきハイテンションとなり、最近行わなくなっていた水浴びを、夫婦そろって楽しんでいた。元気になってくれるなら、仕方があるまい。