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もう1つの神話が、配当を支払うということは企業が健全であるという証拠だというものだ。配当を支払う企業なら、現金があふれていて、とても健全に違いない。そうではないだろうか。そして配当利回りが高くなればなるほど、その企業は健全に違いない。そうではないだろうか。
間違いである。
今はなきリーマン・ブラザーズを覚えているだろうか。同社は2008年8月に配当を支払った。崩壊するほんの数週間前である。配当は確実に安全であることのサインなどではないのだ。まったくそのようなことはない。

すでに引退していようが、引退が近づいていようが、もしくは40年後に引退しようが、投資家は配当利回りではなく、トータルリターンに気を配るべきである。つまり、価格上昇と配当を足したものである。
そうすることで、配当利回りだけではなく、自分の目標と投資期間に基づいてベンチマークを選ぶことができるようになる。
配当利回りにだけ注目すると、高配当株が不人気になったり、配当が定期的に減少したり、または配当がなくなったら、それ以外の投資対象に投資していた場合に比べて大幅に遅れを取ることになりかねない。優れた戦略ではないのだ。


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