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(桜町で一行は東長屋に入り、平兵衛が尊徳に来意を告げた)
尊徳 そんな、迷い者を、なぜ連れてきたのだ。自分はそんな者には会わない。
(当時、物井村の向原の土地改良工事中で順作も協力した。
仕法に触れ、陣屋の塀越しに尊徳の高説を聞くうち是非話を伺いたいと思った。到着 21
尊徳 そうか、貴様の家の衰頽は貴様の家にその原因がある。わが国の起こったのはわが国の力で決して外国の力ではない。だから衰えるのもまたわが国に原因がある。家は大工が建てる。その破損は大工が修繕する。壁は左官が塗って左官が修繕する。いま貴様の家の衰頽したのを再興するには、貴様の祖先の足跡を踏むより外はあるまい。そもそも、自家の再興を図るのに、人の力を借りるようでは駄目だ。
貴様の家宝の藤づるで編んだ背負縄は、祖先の足跡を忘れないための験(しるし)ではないか。貴様には年賦金など貸してやらぬから、郷里に帰りこの歌の意を日夜守って、腕限り根限り働いてみよ。
「故道に積る木の葉をかきわけて天神のあしあとを見ん」
「古の白きを思い洗濯の 返す返すも 返す返すも」
山寺の鐘つく僧は見えねども四方(よも)… 2025.09.18
『遠州報徳の夜明け』 2025.09.17
「森町史」 報徳運動の形成と発展 その… 2025.09.16