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松井秀喜が左膝の手術をせずに治療を続け復帰を目指すことになった。実は手術を敢行することを前提にした‘予定稿’を準備していたのである意味面喰ってしまった。手術によって松井秀喜の2008年が終了することを素直に嘆き悲しむ内容だったが、だからと言って今日手術回避の一報を聞いて喜べるほど事態は単純ではなさそうだ。膝の状態は一時に比べればやや改善しているかもしれないが、客観的には手術を実施するのが‘穏当’なのだろう。それを松井が自身の意向を強く主張して‘執行猶予’に持ち込んだ印象が強い。言葉は悪いが‘ゴリ押し’と言ってもいいかもしれない。キャシュマンGMのコメントにこう言うのがあった。‘Matsui is one tough cookie.’‘tough cookie’ってどんな意味なんだろう。英和だと((略式))不屈の(荒っぽい)男, したたかな人. 英々だとこんな感じだ。・A tough cookie is a person who will do everything necessary to achieve what they want.・someone who is very determined to do what they want and who usually succeeds even in difficult situations.この場合のやりたいことが実際にプレイをしたいことを指すのか、手術回避を指すのか。野球に対する真摯な姿勢なら評価していると解釈できるが、手術を断固として拒絶するという意味だと、首脳陣を困らせていることになる。何れにせよチャレンジというよりはギャンブルと呼んでいい程、確率の低いことを狙っている。手術の方向で完全に外堀を埋められて、松井もそれに不承不承従うと思っていたが、最後の段階になって松井の本心が見えてきた。それがどんな結果になろうが自分で決めたことなら本人もファンも納得しやすい。松井秀喜の野球選手としてもヤンキースの一員としても厳しいステージが続くが、ファンはひたすら祈るしかない。
2008.07.22
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人はいろいろな形で1年という時の経過を体感する。一般的には正月だろうし、個別では誕生日だろうか。年々一層とビミョーになっていく夫婦もそれを結婚記念日に認識するかもしれない。これらはすべて変化のある1年だ。命日だと話が違う。思い出す相手が既に変化のない存在になっているからだ。新たな関係を作り出すことはできない。今日7月13日は林美雄の命日だ。丸6年だから、仏教で言えば七回忌ということになる。年に1度確実に故人を思い出す。リアルな世界で思い出されない関係の人よりは重い存在だ。林美雄、ミドリブタ、約35年前、パックインミュージックという深夜放送で彼がクリエイトした世界は、自我の確立にもがく青年にはまさにバイブルのようなところがあった。林美雄を思い出すことは自分の青春時代を思い出すことだ。多くの人がそうであるように年を重ねて記憶力が鈍っても、何故か青春時代の思い出は鮮明に思い出せる。今は2日目前に何を食べたか忘れているのに、30年前に食べたモヤシそばの大盛りは覚えている。だから1970年代の林美雄を頭の中で思い出すのはそれほど難しいことではない。2005年に3日連続で追悼記事を書いた時に、或る方からアプローチがあり貴重な当時の音源を頂いた。昨夜はその一部を聴き、その美声と懐かしさに浸った。1996年の8月に、私は小林千絵ちゃんの紹介で林美雄氏と3人で六本木の俳優座の傍の焼鳥屋で飲む機会があった。まさに真夏の夜の夢が叶った2時間半だった。今思えば、あの時なぜミーハーと思われても一緒の写真を撮らなかったのか、或いはその飲んでいる時の会話を録音しなかったのかと悔やんでいる。そもそも私は基本的に写真を撮ることに積極的ではなかった。絶対忘れられない人間との思い出や旅先での風景は自分の脳内のハードディスクにしっかりと刻まれて永久保存されると信じていた。忘れてしまうようなものは所詮その程度のもので淘汰されて然るべきだと考えていた。それは哲学としては成立しうるが、50歳を過ぎて劣化の著しい脳内ディスクに唖然とすると、単に大いなる過信だったと気づく。ミドリブタとナリポンは干支が同じで、一回り上の兄貴分だった。年の差は常に平行移動するから埋まらないと思っていたが、相手が先に逝ってしまうと線が1本になってしまう。12歳の違いが今は或る意味6歳になってしまった。今後その差をさらに詰めて、上手く健康を維持できれば追い越してしまう。これは正直、妙な感覚だ。私が林美雄について書いた記事は今日で5つめになる。林美雄を忘れない~あの夏の光と影は何処へ逝ってしまったの♪~続・林美雄を忘れない~愛はいつも束の間、今夜遠く旅立つ♪~続々・林美雄を忘れない~それは小林千絵ちゃんのお陰だった~又・林美雄を忘れない~あれから5年、命日には線香一本、花一輪~このタイトルのつけ方は、團伊玖磨のエッセイ‘パイプのけむり’にあやかっている。シリーズは全部で27巻、まだまだ余裕一杯だ。林美雄を語る時に感じるのは、彼をリアルタイムで知らない人に彼の魅力を伝えることができないもどかしさだ。遺作と呼べるものが存在しない。‘そもそも林美雄って何者?’と聞かれると、大袈裟に‘彼がいなかったらユーミンは埋もれたままだった’と答えることにしている。
2008.07.13
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何ということだろう。折角ヤンキースが連勝し、それも2試合ともドラマティックと呼べる終わり方をしたのに、ブログの更新を怠ってしまった。厳しく出席も取り絶対落とせない必修科目の授業をサボった感じだ。或いは、大切な人との待ち合わせを何を思ってかすっぽかしてしまったイメージだ。気持ちが宙ぶらりんで、書く気力が湧かなかった・・・(-_-;)大分の麦焼酎に二階堂というのがある。飲んだことはなくても、ここのテレビCMは知っている人が多いのではないか。私はここの一連のテレビCMが気に入っていて、2005年10月にもブログで取り上げている。大分むぎ焼酎二階堂の詩情100%のCMに酔う学生の頃、真剣にコピーライターになりたいと考えていた私にとっては、この二階堂が発する‘言葉の群’はまさに‘理想の仕事’と言ってもいいかもしれない。30年前の良きサントリーのCMを彷彿とさせる。いや、別に今のCMが劣っているという意味ではなく、単に私の好き嫌いの問題だ。今流れているのは‘文字のかけら’篇だ。イエスとノー。その二つの間には、何もないのだろうか。 筆を走らせたのは、宙ぶらりんの想いでした。 想いのかけらは朽ちることなく、ざわざわと心を揺らします。ここをクリックするとYouTubeで実際のCM映像が見られる。コピーも素晴らしいが絵も音楽もナレーターの声も正統派だ。このCMは会社の発表では2007年バージョンとしているが、私が初めて目にしたのがいつかは忘れた。もう楽に100回以上は見ていたと思う。見る回数が増えると鮮度を失っていくのが世の常だが、最近になってこのCMがより鮮やかに心に沁みるようになった。受け手の私の心境の変化によって、そもそも絶対的な価値のある作品が、相対的に輝きを増しているのだと思う。ナレーションの他に映像に字幕で現れるコピーもある。‘時代という言葉が少し耳ざわりです。’なんとも耳に心地よい言葉ではないか・・・(^。^)ついでに2006年の‘未知の力’篇も久しぶりに見てみた。逆らいながら奪われて…流されながら見失う。 誰もがその戸惑いの中から学ぶのだ。 ああ、本当の私に帰っていきます。 YouTubeはここ。字幕のコピーは‘そこから未知の力が湧き出している。’このCMだって過去に何度も見たのに、今こうして改めて言葉をかみしめると極めて味わい深い。好きな音楽もそうだが、その時々の聴き手の心の在り処に応じて変化する。そして、残念なことだが、多くの場合人は弱った時に感動しやすい繊細さを増す。今の私を繊細にさせているのは勿論‘あの男’だ。繊細というよりは意識過剰といった方がいいかもしれない。>イエスとノー、その二つの間には何もないのだろうかこれが‘あの男’の今後の選手生命について問いかけ、嘆いている自分の声のように聞こえてしまうのだ。
2008.07.08
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プロ野球交流戦の巨人-ソフトバンク戦@東京ドームでベンチレポートをしていたので、もしやと思っていたが、NHKのスポーツアナウンサー竹林宏氏が3年の大阪勤務を終えて東京に戻ってきた。私は彼の実況が好きで2007年の2月にもこのブログでラブコールを送っている。NHKは盛り上がり必至のMLB中継にエース竹林宏を投入すべきだろう~っていうか是非お願い~NHKのスポーツアナ竹林宏が好きだ。どれ位好きかと言えば、ほとんど興味の無い都道府県別女子駅伝を彼が実況しているという理由だけで観てしまう程好きだ。彼はずっとMLB中継を担当していたが、2005年の途中で大阪局に異動になった。MLB中継は外れて地元甲子園で行なわれる阪神戦や高校野球、駅伝や花園のラグビーを実況するようになる。彼の声質が気に入っている。基本は冷静な中、程よく興奮するのも良い。金メダルアナとして有名な刈屋富士雄に較べるとミスも少なくない。実際wikiにはトリノ五輪のノルディック複合で‘日本が4位から5位に上がった’と実況した‘失態’が記されている。ただ彼がミスをした時の訂正の仕方、謝罪の仕方も好きだ。無反省でもなければ卑屈でもない。要するに何をやっても好きってことだね・・・(^_^.)但しこの記事を書いた時点と今とでは私の視聴事情はかなり違う。MLB中継では基本的には日本語音声は聞かない。先ず、実況アナも解説者も不勉強でプロと言うにはほど遠いレヴェルなのが気に入らない。それ以上にヤンキース戦に限って言えば専門局のYESの実況が極めて優れていて大のお気に入りだからだ。2005年以降はヤンキース戦を全試合観戦、ネット観戦の割合も増大したお陰で英語実況を聞き取る力も格段にアップした。野球に無関係な馬鹿話で爆笑している時は理解不能のことも多いが、それ以外は殆ど分かるようになった。YESのエース、マイケル・ケイとNHKのエース、竹林宏を比べるのはさすがに酷だ。ヤンキース戦とマイケル・ケイは不可分の存在だからだ。しかしヤンキース戦以外なら日本語音声にすることも無くはない。或いは主・副を併用することもある。幸いにも竹林宏復帰第一弾はNHK総合でのBOS-TBの首位攻防戦。2画面にして音声は適宜スイッチした。明日からのBOSとの4ゲームシリーズでは第3戦・4戦の実況が竹林だ。スポーツ観戦は現場に居てこそ味わえる生の醍醐味も捨てがたい。一方、より状況把握が楽になり感動を増幅させる実況放送ならではの魅力もある。名シーンの名実況で永遠に歴史に名を残す例も多い。竹林宏は北京五輪の実況アナにも選ばれていて、担当は陸上と野球だそうだ。星野ジャパンがオリオンピック史上最後の金メダルを決める瞬間を彼の実況で聞けたら最高だ。但し、エース扱いしているのは私の勝手な価値判断に基づくもので、年功を重んじるNHKだと同じく野球を担当する工藤三郎が決勝戦を実況する可能性が高いか。工藤氏はNPBの実況では野球への造詣の深さを感じさせるヴェテランの味わいがある。長野五輪ではあの‘立て、立て、立てぇ、立ってくれ~!・・・・立った!’をやった男だ。実力的に異論を唱える気は毛頭無い。それにしても金メダル実況アナの誉れ高き刈屋富士雄の名前を確認できないのは残念だ。非合理な領域とは言えこの手のジンクスは武器になると思うのだが・・・。 《追記》刈屋氏は北京五輪では実況は担当せず、東京のスタジオ担当となるとのこと。彼の人気を考えれば納得の配置だがゴールドメダルパワーが広く浅くなってしまいそうだ。
2008.07.03
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