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私は開業医なので毎日外来診療をしています。 医療と言うのは様々な不安を抱えた患者様に対応するものなので「究極のサービス業」であると考えており、常にニコニコと笑顔で接することを心掛けていますが、まあそれは当たり前のことではあります。 今日はそんなことではなく、患者様から日々放たれる様々な訴えの中で、自分が何に最も気を付けているか?というお話です。 それは、 飛蚊症(ひぶんしょう) です。 これは目の中の硝子体(しょうしたい)の濁りが網膜に写ることによって生じるものなのですが、急に生じた飛蚊症の一部に、網膜剥離裂孔(網膜に穴が開いている状態)、網膜剥離、眼底出血、ブドウ膜炎などの急ぎの治療が必要な病気が隠れていることがあるからです。 特に飛蚊症に光視症(光が走って見える症状)が合併しているときには、網膜の状態が急激に変化していることがあるので要注意です。 そのため私はニコニコとして外来に座っていても、患者様からこの飛蚊症や光視症の訴えを聞くと、目の奥が「キラーン」と輝きます。そしてすぐに OCT(3次元眼底解析検査) と オプトス(画角200度の超広角の眼底撮影) 検査をさせて頂いています。そしてやっぱり、一定の頻度で 網膜剥離などの重篤な病気 が発見されます。 眼科開業医として、この「飛蚊症に隠れた重い病気」を見逃さないことが、何よりも大切なことであると考えています。
2019.02.22

今年もかゆいかゆいスギ花粉症の季節が差し迫って参りました。当院でもスギ花粉に敏感すぎる方を中心に既に患者様が急増し始めており、毎日の外来はまさに「春はすぐそこ。」という戦国の様な様相を呈しています。 さて毎年花粉症のシーズンには薬局で目薬や飲み薬を買ったり、それでも収まらなかったら病院に行ってもっと良く効く医療用の薬を貰ったり、という方はたくさんいらっしゃると思うのですが、自分が何に対してアレルギーがあるのかを実際に調べたことがある人って意外と少ないと思います。 今日は、そんな方に1つ提案があります。それは、 指先からほとんど痛みもなくほんのちょっとだけ採血して、20分で結果の分かるアレルギー検査 がありますよ、簡単にアレルギーの原因を調べることが出来ますよ、というお話です。 具体的には、 「イムノキャップ ラピッド 鼻炎・ぜんそくI」 という検査になります。 この簡単な検査で、春のスギ、夏のカモガヤ、秋のブタクサとヨモギという「世界3大花粉症」の原因と、更にプラスしてダニ、ゴキブリ、ネコ、イヌというハウスダスト系のアレルギーの元を一気に全て調べることが出来ます。 検査は先ほど述べた様に指先にパチンと針を突いて、血液をほんの少量戴くだけで終わりです。ほとんど痛みもありませんし、何の苦痛もありません。もちろん皆様に自信をもってお勧めするくらいですので、院長である私自身が実際にその検査をお試しでやっています。ちょっとその結果を見てみましょう。 はい、このように院長である私は、スギが強陽性、ダニも陽性という結果でした。自分は元々重度のスギ花粉症なので、この結果は非常に妥当なものと言えます。 ちなみにこの検査は健康保険が効きます。なので、自分が何のアレルギーなのかを調べたい方は、是非外来で気軽に聞いてみて下さいね。
2019.02.07
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