2012年03月07日
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 帯を見ると、書評家の大森望が絶賛しているが、大森って、こんなバカだったかなあ。なんせ、このミスの賞金額って、1200万ぐらいだったか、それで、こんな作品が世に出ていいものか?大賞がこれなら、それ以下の出版作品もレベルが推察できる(散々なこき下ろしようだが、あくまでも自分目線なんで)。

>偶然出会った私たちは、屋上部を結成した。愛する屋上の平和を守るため、難事件に挑む高校生たちの青春。

 というわけで、ミステリーでもあり青春ドラマでもありといいたいらしいが、これはミステリーでもないし青春ドラマでもない。まったくリアリティのない世界観の中で、殺し屋が出たり詐欺師が出たりして、総花的に雑な出来事が雑に進んでいき、いったいこの物語がどんな方向に向かっていくのか、さっぱりわけがわからないまま、なんとなく終わってしまったという感じ。
 特に、メインの登場人物が高校生だということで、すべからく青春ものだと言い切ってしまう書評家のバカバカしさにもあきれてしまう。これがラノベというやつなのか?と、ふと思ったりしたが、このミスはラノベを募集しているのではないぞ。なんか、幼稚な読み物にしか思えない。
 以前、シナリオの習作で、高校生に「あ~、お前たち、お安くないなあ」というセリフを言わせたら「最近の高校生はそんな言葉は使いません」ときっちり添削されたことがある。この作品の登場人物は、セリフや行動、思考など、どこを切り取って読んでも、高校生には思えない。おそらく、屋上部という設定が面白く(それがこの作品を支える唯一のアイデアなのだろうが)、たったそれだけのために、主人公たちを高校生にしただけのことなんだろう。





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最終更新日  2012年03月07日 13時27分51秒
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