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2013.07.27
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~講談社ノベルス、2003年~


 2002年、講談社ノベルス創刊20周年記念で、「密室本」(ノベルスまるまる袋とじ)という企画がありました。森博嗣 『捻れ屋敷の利鈍』 や、舞城王太郎 『世界は密室でできている。』 などなど、そうそうたるメンバーの書き下ろし作品が刊行されました。そして、この企画の本についていた応募券を5枚集めると、『メフィスト』巻末座談会をまとめた本書『密室本』がプレゼントされる、というおまけもありました。
 25周年記念の 『密室本2』 の感想を先に書きましたが、『密室本2』が面白かったので、10年ぶりに本書を再読しました。

 本書には、第1回から第20回までの座談会が収録されています。
 それこそ、森博嗣さんや清涼院流水さんたちがデビューする経緯が、これを読めば分かります。デビュー前の応募作への編集者たちのコメントも興味深いです(まったく読む気になっていなかった、蘇部健一さんの『六枚のとんかつ』さえ、実際読むかどうかはともかく、気になってしまいました)。
 西尾維新さんが、1週間で1冊書ける驚異の19歳ということで、デビュー前に多くの作品を応募していたり、黒田研二さんが、実際には講談社ノベルスから第三作として刊行された『硝子細工のマトリョーシカ』や、それこそ密室本として刊行された『闇匣』を、初期の段階から応募していたことなどなど、興味深いエピソードも満載です。
 特に、本書の座談会が行われた1995年から2002年という時期は、今よりもずっと小説(特に講談社ノベルス)を読んでいたので、『密室本2』よりも読んだことのある作品が多く、個人的には余計に楽しく読めました。





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Last updated  2013.07.27 16:35:44
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