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2005年12月28日
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カテゴリ: 栄養と料理
このごろ腎不全食についていろいろ考えています。

ちょっと前までは腎不全食、低たんぱく食といってもなかなか理解してもらえず、医師も低たんぱくの指示といいつつ0.8g/kgくらいの指示でした。
最近は0.5/kg,0.6/kgの指示を出されることも多くなったようです。

体重60kgの人ですと0.5/kgの指示で1日のたんぱく量は30g。
0.5/kg以下の指示では20gのたんぱく量のかたもいます。

必要エネルギーをしっかり確保していれば仮に1日に20gのたんぱく質の量でも栄養不良は起こさないといわれています。

このとき大切なのは摂取たんぱく質の種類を動物性のものに集中させることです。必須アミノ酸の組み合わせからして動物性たんぱく質の方が利用効率が良いからです。


マクロビオテックでは動物性食品の摂取を奨めていないようです。菜食主義を掲げている方もいるようです。

なぜ動物性食品がいけないのか、まだそこまで調べていない。


人の歯に犬歯と門歯があるのは人間が肉食をせざるを得ないから。

おそらく原始、ヒトが食物を得るのに一番手っ取り早かったのは小動物を狩って、あるいは捕ることだったのではないかということ。

木の実や植物があるじゃないといっても、木の実は収穫は1年に1度。葉っぱも食べるのに適する時期はほんの1瞬。

安定して手に入るのは昆虫だったり、魚だったり、ねずみやウサギなどの小動物だったに違いない。

穀類や野菜などはずっと後になってから食べのもの列に加わったと思う。

ヒトが肉食をしなければならないのは、人体の中で作ることの出来ないアミノ酸があるからで馬や牛などの草食動物は草のみを食べても消化器官のなかでこの必須アミノ酸を合成することが出来かららしい。

ヒトでも大腸のなかで多少はアミノ酸の合成が行われるらしいが、必要を満たすほどではないのだと思う。

つまり、私たちはきちんとエネルギーを必要量取れればそんなにたんぱく質を取る必要はないということ。

だって20g/日(お肉にして大体100g弱)くらいのたんぱく質で間に合うんです。(20g/日のたんぱく質という食事を作るためにはでんぷん食品などの特殊な食品を用いることが必須です。実際には主食や野菜から12g以上のたんぱく質がとれてますので1日のたんぱく質量は32g以上になります)

健康な人はこんなに低たんぱくにする必要はないのですがアメリカでは0.8g/kgが奨められているそうです。
とすると60kgの人で48g。普通に食べていると85g位は食べているのです。



かつて「たんぱく質が足りないよ!!」と叫ぶビタミン剤のCMがありました。(昭和40年代初頭だったでしょうか)そのころはもうたんぱく質が足りないことはなかったはずですが、この頃から日本は飽食、食べすぎに一直線に突っ走ったと思います。

そのなれの果てが、糖尿病・透析・高血圧・肥満。

今、スローフード、ロハスが、マクロビオテックが、持てはやされるのは飽食、手抜きの食事。生活への揺り戻しなんだと思うのです。







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最終更新日  2005年12月28日 22時31分15秒
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