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学童の説明会に行く。親が説明を聞いている間、子どもたちは隣室で遊んでいた。説明会が終わり、「新しいおともだちできた?」と聞かれると、「まだ。ともだちっていうのは、そんなに簡単にできるものじゃないんだよ」とルンバ。そそそうですか。* * *自転車のバッテリーを持って来て、とルンバに頼んだ。旧式のため、とても重い。「重いけど大丈夫?」と聞くと、「大丈夫だよ! あの時のぼくと今のぼくは、もう違うんだ」小さい時は重くて持てなかったけど、今は持てるよということらしい。きみ、最近、深いことばかり言うね。(ルンバ6歳/パルタ3歳)
2007年03月17日
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今日は午前中から長男ルンバのスイミングスクールへ。 人生初の「進級テスト」への挑戦だ。 これまで無級だったのが、 このテストに受かるとようやく有級となる。 始まる前にぶるぶるっと武者震いするルンバ。 「ぼくね、どうしても合格したいの」 切ない声で言う彼に、つい 「どちらでも、ルンバくんががんばってくれればいいよ」 という言葉が喉まで出かかった時、彼が言った。 「だってぼく、ぜったい合格するって自分で決めたんだもん!」 …そうなんだ。うん。がんばろう。大丈夫だよ。 そしてルンバはプールへ、わたしは見学席へ。 まずみんなが順番にプールの半分を泳ぐ。 ん? テストってこれなの? と思っていたら、子どもたちがスタート台の後ろに整列した。 コーチが「位置について。よーい!」パアアン!! ピストルでスタート。ええっ、本格的な大会みたいだよ?! もっと甘く考えていたので、途端におろおろしだすハハ。 やがて、ルンバの順番が来た。 台に立つ彼を見て、こちらまで心臓が飛び出しそうだ。 「4コース。ルンバくん、6歳!」 アナウンスが流れる。 よーい!パアアン!! ピストルの音とともに、6人の子どもたちがプールに飛び込んだ。 種目は「ビート板キック25M」。 25メートルもの距離を泳いだルンバを見たことがない。 だ、大丈夫なの? どきどきして見ていたら、 ちょうど真ん中ほどまで泳いだあたりから、 ルンバがみるみる失速していった。 進まない。どんどん追い抜かれる。ビリだ。差が開く。 25M泳ぎきれないんじゃないか?! がんばれ、がんばれ、がんばれ!!! ルンバは泳ぎ切った。 ダントツのビリだったけど、とにかく泳ぎ切った。 こんなことができるんだ。びっくりした。 * * * プールから上がった彼が、わたしのところに来て言った。 「ぼく、はやかった?!」 …。ルンバくんは、どうだったと思う? 「あのね、すっごく速く泳げた気がした!」 いつも不思議なのだ。運動会のかけっこでビリでも、今日みたいに水泳でダントツビリでも、ルンバは自分の能力を信じて疑わない。明るく笑って「ぼく、すごいでしょ!」と言う。 あまりに自分とは違う、彼のそんな面を見て、わたしはいつも、もっと自分のことちゃんとわかって、そのうえでがんばらないといけないんじゃないのか…って思っていた。 この日もそんな風に考えていたら、お友だちママが言ったのだ。 「それが彼のすばらしいところだよね。 落ち込んでしょんぼりしちゃうんじゃなくて、 いつもすごくポジティブじゃない」 なんだか目からウロコだった。 そうか、そうなのかもしれない。 あまりに並外れたこのポジティブ思考は彼の長所で、それをわかったうえでうまく接してあげれば、彼のやる気を引き出してあげられるのかもしれない。 ルンバと交わした会話のなかで、彼が本当は自分がビリだったと認識してることも知った。 もっと彼のポジティブさとうまくつきあおうと思った。 * * * ダントツビリだったので進級は危ういかもと思ったが、ルンバは無事、15級に進級していた。25M泳ぎきれれば、よほどのことがないと落ちないテストなのかもしれないなあ。 けれど、生まれて初めて合否が出るテストで「合格」し、証書をもらったことは、彼にとって本当にうれしい出来事だったようだ。 帰り道、かみしめるようにルンバが言った。 「うれしいなあ。ぼく、15級になれてうれしいな。 パパの言葉がぼくに力をくれたんだよ」 パパ、なんて言ってたの? 「目標を目指してがんばれ、って!」 子どもがちょっと背の届かなさそうな高みに挑戦しようとしている時、わたしはつい傷つくことから守ろうとしてしまう。でも夫は子どもを鼓舞して、より高く飛べるよう励ましたんだな。その言葉を聞いてがんばって、そして成果を出したことが、ルンバにとても大きな自信を与えたようだ。 ルンバにとってもわたしにとっても、 なんだかいろんなものが得られた進級テストだった。 (ルンバ6歳/パルタ3歳)
2007年03月10日
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朝から仕事を1本終わらせると、身支度をして子どもたちと保育園へ。送り届けるとそのままホールに行った。 先週の金曜日、インフルエンザのために卒園式と進級お祝い会を欠席したルンバ。 そのために見られなかった合奏と劇を、今日見せてくれるというのだ。月曜日にお迎えに行った時に、担任の先生から知らせを受けた。ルンバの快復がもしも遅れて、会から間が空きすぎてしまったら、できないかもしれないな…と先生は思っていたそうだ。 けれどルンバの快復は早かった。園の行事の関係もある。間に合って本当によかった。 ホールに行ってみると、卒園式風にイスが並べられていた。 式の時に飾ってあったお花まで。 それを見ただけで涙が出そうだった。 ここまできちんと「会」を開いてくれるとは、思ってもみなかったのだ。 わたしにべったりと離れなくなってしまったパルタと並んで座り、2~4歳児クラスの子どもたちが観客になって、年長さんの合奏は始まった。 ルンバは熱を出す前日、「ぼく、まだ合奏がうまくできないの。どうしよう、不安だよ」って言っていた。 「あしたいっぱい練習すれば、きっと大丈夫だよ」 そう言って寝た夜に熱を出したのだ。 そのことを思い出したらしく、 「ぼく、楽譜が見たい!楽譜見せて!」と先生にお願いし、直前までお友達と楽譜を見ていたルンバ。 年長さんが入場した。 合奏が始まった。曲は「天空の城ラピュタ」のテーマソング、「君をのせて」。真剣に演奏する子どもたち。 ルンバの手元があやしい。横のお友達をちらちら見てる。きっと間違えちゃったんだな。がんばれ、がんばれ。 パルタをだっこしながら、祈るような気持ちで聴いた。 合奏が終わると、年長さんたちはいったん退場。そして衣装を身に着けて、再び入場。 「ピーターパン」の劇の始まりだ。 小さい子どもたちもこの劇は大好きらしい。みんな一緒になって歌いながら見てる。 ルンバはウェンディの弟、ジョンの役。歌って踊る君の姿を見られて、本当に本当にうれしいよ。 一生懸命、練習していたものね。こうやって、小さなお友達と、ママの前で、披露できてよかったね。 劇が終わると、今度は卒園証書の授与。これもきちんと会場を作り、本番の式の手順に沿ってやってくれた。担任の先生が、ルンバの名前を読み上げる。 返事をして起立したルンバのもとへ、わたしが行く。 ルンバ、園長先生のもとへ。 園長先生が証書を読み上げ、続けて語りかけてくれた。 「ルンバくんは虫がとっても大好きで、 お友達からも『虫博士みたい』って言われていたね。 それから刺し子。先生にやり方を教えてもらったら すぐにできるようになって、 ルンバくんってなんでもできるんだなって、 先生とってもびっくりしました。 小学校に行っても、がんばってね」 証書を受け取るルンバ。くるりと観客のほうを向いて、 「ぼくが大きくなったら…、虫博士になりたいです!」 そしてわたしのところに来て、証書を渡してくれる。 「卒園おめでとう。がんばったね」 証書を受け取る。胸がいっぱいだ。 一度席に戻ると、すぐ退場。 本当は卒園児と保護者一人が並んで退場するのだけれど、わたしからべったり離れない次男を見て、先生が「よかったら、パルくん(次男)も一緒にどうぞ」。3人で並び、子どもたちと先生方の拍手に送られて退場した。 先週の式の時にいっぱい泣いたから、なんだか今回は清々しかった。 みんなと一緒に式をできなかったのは残念だったけれど、もしかするとそのぶんよけいに、思い出深い卒園式になったかもしれない。 式の時、一緒に写真を撮りたいと言ってくれたクラスのみんなにも、こういう場を設けてくれた先生方にも、ルンバの卒園を祝福してくれたすべての方々にも、感謝の気持ちでいっぱいだ。 本当にありがとう。 そしてルンバ。今度こそ本当に、卒園おめでとう!(でも保育園は3月いっぱい続くんだけどね)(ルンバ6歳/パルタ3歳)
2007年03月07日
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前日になってインフルエンザを発症してしまったルンバの卒園式。 出られないとわかった時は、ショックのあまり、自分を責めでもしないとやってられない気持ちだった。 ルンバに行けないことを告げると、 「やだ!いきたい!一生懸命、練習してたのに!」 と泣きじゃくった。 そうだよね、行きたいよね、でもだめなんだ、インフルエンザはとても強い病気だから。みんなにうつしちゃうといけないからね。 抱きしめながらそう話した。 その日の夕方、お迎え時間。クラスのみんなが 「ルンバくんの熱がひどくなければ、記念写真だけでも一緒に写れませんか」と園長先生に掛け合ってくれた。 写真撮影は、他の在園児たちが来る前、朝一番で行われる。卒園児とその家族しかいないし、そのだれもが 「全員で写真を撮りたい」という気持ちだから、って。 卒園式当日、3月2日の朝。 長男の熱は36.8度まで下がっていた。タミフルはよく効く。長男を起こして、写真だけで帰らなければならないけれどそれでもいいか。ちゃんと帰れるなら行こう、と話す。最初は「やだ!帰らない!」と言っていた彼はやがて「わかった」と言い、急いで出かける支度をすることに。 初めて袖を通す紺のスーツ。白いシャツ、赤いネクタイ。 「かっこいいね」とうれしそうに鏡を見てた。 わたしと夫もスーツを着て、4人で保育園に向かった。 園に到着すると、みんなが「あっ、ルンバくんだ!」とやって来た。 「来れたんだね、よかったね」 目をうるませて話しかけてくれるお母さんたち。 そして記念撮影。 撮影が終わると、「じゃあ、帰ろうね」 とルンバに告げた。泣くかなと思ったけど、ルンバはちゃんと受け止めていて、いやだとも言わず、「うん」と素直に夫と帰って行った。そんな彼を見て「えらいね」と泣いてくれるお母さんも。 卒園式には私だけ出席した。 卒園児が並ぶ席を見ては、本当はあそこに長男がいたんだな… と思った。あまりそれを考えちゃうと、 感情が決壊しちゃうと思い、わざとぼーっとしながら式を見ていた。 卒園証書の授与が終わり、司会の先生が卒園文集を紹介した。 文集の表紙には、子どもたち一人ひとりが刺繍をして、世界でたった一つの文集に仕上げたんだそうだ。そんな話をしながら、先生は手に持った文集をみんなに見せて「これは今日、お熱を出してお休みしている ルンバくんの刺繍です。虫博士になりたいから、 テントウムシを刺繍したんだそうです。ね。ルンバくんはここにいますよ」 って言ってくれた。もう止まらなかった。 あとからあとから涙が出て、保護者席でいっぱい泣いてしまった。 いっぱい涙を流して、すっきりしてきた。 一番つらい本人が写真撮影の後駄々をこねず帰った、そのがんばりを思うと、わたしが落ち込んでる場合じゃないとも思った。 第二部は進級お祝い会だった。全クラスが劇などの出し物をする。パルタの2歳児クラスの出し物は「ピンポンバス」。 バスに次々いろんな動物たちが乗ってくるというもの。 最初、パルタはものすごくテンションが低くてやる気なさげだった。彼はシャイだからなのか、緊張しているのか、大勢の前でなにかやる時には、いつもぶすーっとしてしまう。普段はにこにこかわいいんだけどなあ。 でも、そんなテンションながら一生懸命、白鳥を演じるパルタはやっぱりとってもかわいかった。 はじめはわたしがいないと思っている様子だったパルタ、途中でわたしの姿を見つけて、ニヤッと笑った。 がんばった、がんばった。 式の後は年長クラスのみんなと食事会の予定だったけど、もちろんそれはキャンセルして帰宅。お祝いでいただいたお赤飯をルンバと一緒に食べ、その後、2人並んで座って、卒園文集を読んだ。 文集に書かれていた、ルンバから両親へのメッセージを読み、またいっぱい泣いてしまった。ぎゅっとだっこしながら、彼もわたしたちからのメッセージを読んだ。 「えへへ。ママ、ありがと」 にっこり笑うと、長男は言った。 「今日はいい日だね」 あたたかい春の日だまりのなか、2人で並んで座って卒園文集を読んだこの時のことを、きっと絶対に忘れないと思った。 (ルンバ6歳5カ月/パルタ3歳4カ月)
2007年03月02日
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それまで風邪の症状一つなく、昼間は元気にしていたルンバが 昨晩深夜になって急に熱を出した。38.2度。 「風邪の症状がなかった」っていうことで悪い予感はしてたけど、朝いちで病院に行き検査したら、見事にインフルエンザB型。 先週くらいから保育園で猛烈にインフルエンザが流行りだし、年長さんたちは3分の1くらいかかっていたけど、先週中にかかった子たちはそろそろ登園復活。みんなそろって卒園式に出られるといいねって言ってたら、まさかの前日になってインフルエンザ発症。 年長さんじゃなければ、進級お祝い会を一度休んでしまうのも、残念だけど仕方ないなと思えたけれど、なにしろ年長さん。彼が生まれて初めて迎える卒園式。 なのに出られないなんて…。 病院で結果を聞いた時は実感がわかなくて、園に連絡しなくちゃなとか、自分の仕事のこととか考えてて、冷たい母親だなあなんて思っていたんだけど、夫と電話で話したら、涙が止まらなくなってしまった。すごく楽しみにしてはりきっていたルンバのことを思うと、かわいそうでかわいそうで… お昼ねから目覚めたルンバに、卒園式に出られないことを伝えたら、「いやだ!出たい!」って号泣した。ぎゅっと抱きしめて「そうだよね、そうだよね」と繰り返した。本当にごめんね。今日は一緒にいっぱい泣こう。式の様子はビデオに撮ってもらうことになってるから、それを一緒に見てまた泣こう。 ごめんね、ルンバ。(ルンバ6歳5カ月/パルタ3歳4カ月)
2007年03月01日
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