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鑑賞日:2009年12月12日(土)15:00開演入場料:¥3,000 (またまた1列目)主催:横浜市栄区民文化センター リリスYasunao×Lilis石田泰尚コンサートシリーズ#3会場:横浜市栄区民文化センター・リリスホール出演:ヴァイオリン:石田 泰尚チェロ:山本 裕康曲目:第1部 モーツァルト 二重奏曲 ト長調 K.423 イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第5番 ト長調 イザイ 無伴奏チェロソナタ ハ短調 Op.28第2部 イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第4番 ホ短調 モーツァルト 二重奏曲 変ロ長調 K.424 ヘンデル パッサカリア ト短調アンコール モリコーネ ニューシネマパラダイス 山本裕康編曲 きよしこの夜感想: 山の神の指令で20℃近い暖かな日差しの中、石田オレ様のコンサート聴きに本郷台のリリスホールへ。 昨年12月と今年2月のコンサートをそれぞれ第1回、2回として、今回が3回目のコンサートとなっており、何と言って楽しみなのはチェロ山本裕康とのデュオが聴けること。 前回同様に石田オレ様の開演前会場アナウンスが入ったあと、黒のスーツ姿の2人が登場。何時ものようにさっそうと登場した石田オレ様はシャツも黒にあずき色のネクタイ。ここで変化点が2カ所あり。まず髪の毛が金髪から黒に。そしてヴァイオリンが赤っぽいものから薄めの茶色のものへと変わっており事前情報通り。山本の方は白のシャツにストライプのネクタイ。 1曲目のモーツァルト「二重奏曲ト長調K.423」はヴァイオリンとヴィオラの二重奏で書かれたものをチェロに直されたもの。その出だしから両者の息はピッタリ。掛け合い部分でのテンポも完璧に合わされている。途中テンポが変わるところでは正しく息を使って合わせていた。 ここで山本のMCが入って、曲目の紹介。イザイ作曲のヴァイオリンソナタは大変難しく、コンクールで応募人数を減らすために選曲されるとのこと。 石田オレ様再登場で2曲目のヴァイオリンソナタは確かにテンポが速い上に音が沢山ありこれを弾くのは大変。更にピッチカートしながら同時に弦を弾く所も随所に出て来くるが、そこは完璧に弾きこなす。またヴァイオリンが変わって音が少し大きく響くようになった気がした。 続いて3曲目は山本でチェロソナタ。MCでも今回初めて聴いたとのことだが、こちらも速いテンポで音が飛び跳ねる所を完璧に演奏。 こうしてソロ演奏を聴くと両者の奏でる音楽が似ていることに気がつく。まずはどんな短い音でも全て押さえ出すことは当然として、一音一音を大切に鳴らしていてミスは全く無い印象。弱音が本当に小さな音でならされるが、強音はたっぷりと豊に奏でられる。表現は豊だが、けしてテンポは外さない。作曲者の意図を忠実に表現している。 休憩の後は楽器の代わりにマイクを持った2人が登場しMC。2人とも髪の毛を黒に変えたこと、石田オレ様のヴァイオリンが1680年製ガダニーニ?に変えたこと、山本のチェロも1693年製とのこと。曲目は初チラシにあった「ラヴェル/ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」が余りに難しく練習に2年以上掛かるとのことで今回モーツァルトへ変更したとのこと。仕分けによる神奈川フィルの今後の心配な話があったが、寡黙な2人の会話は独特の間が入り暖かさを感じるMCだった。 6曲目のヘンデルのパッサカリアはこれまでデュオ演奏したこともあり、合わせていると言うよりも、完璧に合っている印象。2人の音楽技量レベルが高く、且つ音楽性が合っている結果であり、更に普段同じオーケストラで演奏し同じ音楽を共有していることも完璧なデュオになった一因になっているのでしょう。 アンコール2曲目の聖夜は山本が編曲した楽譜を今日初めて見て合わせたとのことで、サービス精神旺盛。石田オレ様の終演の影アナ聞きながら時計を見ると2時間越えの演奏だったが、すごく短く感じてしまう内容の濃い、心が豊かになるコンサートだった。 誘った友人も石田オレ様ソロコンサートは初めてだったが満足いただいたようで。 当方の今年のオペラ、コンサート鑑賞はこれで終了し後は第九の合唱本番が2回。本日のMCにもあったので、多分2人と同じステージに乗れると思われるので今から楽しみだ。End
2009.12.12
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鑑賞日:2009年12月5日(土)14:00開演入場料:¥6,615 C席3階(L8列1番)主催:新国立劇場ジャコモ・プッチーニ作曲歌劇「トスカ」(全3幕 イタリア語上演/字幕付)会場:新国立劇場・オペラパレス指 揮 :フレデリック・シャスラン演 出 :アントネッロ・マダウ=ディアツ美 術 :川口直次衣 裳 :ピエール・ルチアーノ・カヴァロッティ照 明 :奥畑康夫再演演出:田口道子舞台監督:斉藤美穂 合 唱 :新国立劇場合唱団、TOKYO FM少年合唱団管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団出演:トスカ: イアーノ・タマーカヴァラドッシ:カルロ・ヴェントレスカルピア: ジョン・ルンドグレンアンジェロッティ:彭 康亮スポレッタ: 松浦 健シャルローネ: 大塚博章堂 守: 鹿野由之羊飼い: 九嶋香奈枝感想: 新国立2003年公演の再演。有名なアリアを楽しみに、電車中で「のだめカンタービレ」最終巻を読みながら、初台へ出かけた。 劇場へ入ると制服姿の高校生が多く見られ、チケット購入時のアナウンス通り、3、4階席に学校団体が入っており開演前のお喋りの大きさに心配したが、始まると一変に静寂となり、通常公演よりも静に感じたのは学校での事前マナー指導があったのでしょう。 舞台装置は1幕の教会内部、2幕宮殿内部、3幕城の屋上がそのまま再現され、1幕では後半教会の壁全体が移動し祭壇が現れたり、3幕では屋上部分が下がって、上から鉄格子の壁が下り牢獄になったりと場面転換が瞬時に行われた所は、なかなか豪華でお金が掛かっている。 演出、衣装も原作に忠実でオーソドックスなもので、高校生が初めて観るオペラとしては適しているのでしょう。 トスカは主役3人の歌の出来具合が重要だが、まあまあと言った所。カヴァラドッシ役カルロ・ヴェントレは1幕の「妙なる調和」は声の乗りが良くなかったが、3幕「星も光りぬ」は高音部をこれでもかと伸ばして歌えてはいたが、声質に輝きを感じなかった。タイトルロールのイアーノ・タマーもビブラート掛かった声質で2幕「歌に生き、愛に生き」もそれなりに歌えてはいたが心を動かされるまでは至らず。歌声としてはスカルピア役ジョン・ルンドグレンが輝きのある歌声だったが、反って良すぎてスカルピアの悪役感が少々薄らいでしまった印象。 管弦楽は淀むことなく音楽が流れ、ダイナミックスもあり、プッチーニの音楽がよく表現されていた。特に1幕終演のテデウムは合唱も素晴らしく、荘厳な雰囲気の中で盛り上がりを感じた。 この様な公演を高校生の時に観るのは貴重な経験であり、少しでもオペラファンが増えればとは思うのだが、再来者はほとんどいないか。本公演は記録撮影が入っていたようなのでTV放送される可能性有り。 新国立公演は来年2、3月のワーグナー・リング後半を観に行く予定でそちらも今から楽しみだ。End
2009.12.05
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