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やすじ2004 @ Re:大念寺の阿弥陀さん(11/13) こんばんは お寺の歴史や由来に触れると…
やすじ2004 @ Re:吉田すばるの句(10/10) こんにちは!! 台風後の青空は特別ですね…
やすじ2004 @ Re:ヒ素が不老不死の妙薬?(09/15) ヒ素についての記事は興味深いですね か…
やすじ2004 @ Re:懐から小判ばらつかす封印切(09/04) お疲れ様です! 大雨警戒中でも、台風一過…
やすじ2004 @ Re:紫蘇ジュースクレオパトラに招かれてby星子(08/25) こんにちは!! 残暑の厳しさの中でも、朝…
2003.12.21
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真っ白な雪の兎。眼の部分には小豆を押し込み、本物の兎そっくりに見える。北海道の雪祭りでは、精緻に造られた作品が次第に溶け始め、だんだん形がぼうーっと霞んでしまう。危険を伴うので解体してしまうが、

盆の上の小さな兎は、とろりと溶けて単なる山の形に変わって行き、やがて水だけになってしまう。小豆が浮くとは時間の経過を見事に表現されていると思う。


「霜柱ざくりと踏んで出勤す」(松井敬子)・・・霜でなく霜柱を詠んだ句。雪は、その降り始めの前後が一番厳しい寒さになる。

長時間降り積もる雪は、関西地区ではむしろ寒さがましになるような気がする。冬紅葉が散る頃には、霜一面の朝になる日も訪れる。

年があらたまって松の内以降になると、地面の表面を覆っただけの霜だけでなく、黒土には霜柱が立つ。前夜が雨降りだとすれば、翌朝、水溜りには氷も張ってしまう。

厳寒の季節、通勤者は遅刻が許されないので眠い眼を擦りながら、霜柱を踏んで出勤する。体重をかけた靴越しに感じる触感は正に「ざくり」であり、身体全体に感じる音も、やはり「ざくり」なのである。

霜柱の触感が巧く表現されている。


      早暁の 野良に凛たる 霜柱      おりく





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Last updated  2005.01.24 10:57:40
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