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2013.01.22
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 恋しくば尋ね来て見よ和泉なる
       信太の森のうらみ葛の葉

余りにも有名な和歌ですが、

大阪の郷土史家・牧村史陽氏は某新聞に掲載した「大阪史蹟地図」なるシリーズに

この和歌は古歌を寄せ集めて造ったものと断言しておられます。


 南北朝時代の「増鏡」の一節に、頼朝が天王寺へ参詣に行った折、

和泉の国の一老尼の訴状によってその旧地を安堵したときの歌があって、


 和泉なる信太の森のあま鷺は
       もとの古巣に立ちかへるべし


或いは、「新古今集」にも赤染衛門が、

<和泉式部、道貞に忘れられてほどなく敦道親王かよひ給ふとききて読みつかはしける。

 うつろはでしばししのだの森をみよ
       かへりもぞする葛のうら風

おなじく返し

 秋風はすこし吹くとも葛の葉の
       うらみがほには見えじとぞ思ふ   >


 これは二首とも恋の歌で、心の乱れさわぐのを葛の葉が

風に乱れるのに比べ詠んだもの。

これらの歌をつきまぜて信太の森の葛の葉が風にそよいで裏葉をみせるのを

「恨み」にいいかけ、和泉式部が道貞に別れたのを

信太のきつねが夫に別れたことに思い合わせて、

こうした歌を作りあげたものと推測できるし、

葛の葉とは女の名ではなくて、

信太辺にたくさんあった葛の葉をさしています。更に同じ「新古今集」に

 わがいほはみねのやまもと恋しくば
       とぶらひ来ませ杉たてる門

などとあるものも参考となっていると思われます。結局これらの歌を集めれば

そのまま「恋しくば・・・」の歌が出来上がると牧村氏は説いておられます。


 本日の拙作は 「別れの曲」 です。

同じ楽譜でも楽器のみの演奏と、

コンピューターの合成による人の声でハーモニィさせたものとでは随分趣が異なりますね。

一度目の演奏に使った楽器ですが、単なるヴァイオリンではなく、

ストリングスというソフトを選択しておれば、もう少し優しい響きになったことでしょう。


「別れの曲」  http://voon.jp/a/cast/?id=0wr90vnxrobqy2wa#player





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Last updated  2013.01.22 08:53:39
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