おしゃれ手紙

2002.11.03
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今日のうちに/遠くへ行ってしまう/私の妹よ

     みぞれが降ってきて/表は変に明るいのだ

        「雨ゆじゅとて来てけんじゃ」・・・・・・・・・



死んでいく、最愛の妹トシに「雨ゆじゅ=あめゆき」を食べさせようと、「鉄砲玉のように表に飛び出す」賢治。
「永訣の朝」を読むと、きまって、父から聞いた父の妹・シゲを思い出します。


父の妹は、結婚して間もなく、稲刈りの手伝いと秋祭いう口実で、里帰りしました。
電話も車もない時代。シゲも私の父も祖父母も、彼女の里帰りを、どんなに喜んだことでしょう。

ところがシゲは、風邪をこじらせ、肺炎になってしまいました。
肺炎は当時、死の病。
祖母は、秋も深まる寒い中、*「水ごり」*をとり、必死で看病しましたがシゲの容態はどんどん悪くなるばかり。

どんどん衰弱していくシゲに家族の者は

「スイカが喰いたい。」熱で乾いた口を潤したかったのかシゲは、そう答えました。

稲刈りが終わった季節にスイカがあるはじずもなく、けれども家族みんなで、スイカをさがして歩きまわりました。

「なんとかして、シゲにスイカを食べさせとうてな。」
父から幾度となく聞いた話。その度に父の顔は、つらそうに言うのでした。



うすあかく いっそう陰惨な雲から/みぞれはびちょびちょ降ってくる

「雨ゆじゅとてちてけんじゃ」・・・・・・・・・


蒼鉛色の明るい雲から/みぞれは、びちょびちょ沈んでくる

ああ、とし子

死ぬという今ごろになって/私をいっそう明るくするために

こんな さっぱりした雪の一椀を/おまえは、私にたのんだのだ・・・・・・
・・・

昨日は、朝から雨。窓の外を眺めながら、ふと、「永訣の朝」を思い出しました。

**水ごり**
水をかぶって、神仏に祈ること

◎◎◎えこもどき◎◎◎

●冷蔵庫の整理
2週続けて、生協は、お休み。冷蔵庫の中を片付ける、絶好のチャンス。

ハムで酢豚を作った。(どこが酢豚やねん)。
肉が少しあったので、今日は、カレーにしよう。じゃがいも、人参、たまねぎは、いつもある。
冷蔵庫いっぱいに物を詰めすぎると、その分、電気の消費量がいる。
買いすぎないことは、環境にも、財布にもやさしい。だから、半分くらいがいいな。
本当は、冷蔵庫がいらない暮らしがいいんだけど、そこは◎えこもどき◎。





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Last updated  2002.11.14 21:16:07
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