無意味なバッジ/日記のようなもの（289） | ある日ぼくがいた場所

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モバマス日記

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2005.04.29

連休初日、TVを点けたらやってたNHKのニュース。

アメリカが日本の国連安保理常任理事国入りを支持したことで、安保理事国5カ国の内、米英仏3カ国、つまり過半数が賛成に回ったので日本の安保理常任理事国入りの実現に一歩進んだ、とまぁそんな内容でした。

家の中での雑用を片付けてから外出。

お昼をイタ飯屋でペペロンチーノ・ロッソ。TUTAYAでLotRのボックスと12人の怒れる男のDVDを購入し35000円也。

ゲーセン立ち寄ってから行き着けの整体屋に寄ってみたら休みで、さてどうしたものかとコンビニ寄ってみたら、日経の見出しが日銀が来年度にかけて量的緩和の解除探る、というものでした。

帰りがけにマックで座り読んでみましたが、要は経済が上向いてきて、来年には消費者物価(CPI)も０％より上になるだろうから、他の指標なども見ながら解除しましょうというもので、０％以下ならどうするのよ？、という突っ込みは当然ながら日経新聞側からも入ってました。

んで、本題のニュースのうちの一つは6面のベタ記事。
インド訪問中のアナン事務総長のニューデリーでの講演の中の言葉。
(以下引用)

うん、まぁ、アナンでさえこんな風に言ってる安保理理事国になりたいという国や人の気が知れないです。

昨日買ったSAPIOに載ってたのですが、安保理理事国の候補の日本とドイツには、ODA(政府開発援助)のGNP比0.7％達成を要求してるそうですよ。

その当のアナン事務総長が。
日本の安保理常任理事国入り賛成派の間で希望の光として見られているその当人が。

ちなみに2003年のODAでGNP比0.2％(約9000億円)という巨額で、1％を4500億として計算するなら７％で3兆3500億になるそうな。(外務省は喜びそうですね)

ただでさえ税収減ってるのに、常任理事国入りする為に増税ですか？笑

ドイツが2015年までに引き上げる事を表明してるそうですが、常任理事国でいえば、仏0.4％、英0.3％、米0.2％、中露にいたっては被援助国。国連運営負担金の実態などが彼らの間でどうなってるか知ってるなら、馬鹿らしくて彼らの仲間入りなんてしようなんて思わないだろうにね・・・。

で、帰って来てから見たこのニュース。
日本が最大の味方と頼んでるアメリカです。

・日本の常任理入りを支持＝改革の全体像では慎重姿勢－米

「日本に対する支持が、（安保理改革に関する）Ａ案やＢ案、その他いかなる選択肢への支持を示すものでもない」

A案てのが、拒否権を持つ常任理事国の枠を拡大しようという案。

つまりですね。

「アメリカとしては日本の常任理事国入りに賛成はするけど、拒否権なんてあげないよ」

と明言してるのに、なんでそれで喜ぶ連中がいるんですか？（苦笑）

(もっと言うなら、『あーもう面倒だから口だけ日本の常任理事国入りには賛成って言っておいてあげるよ。だけどどんな実効を持つような国連改革にも反対だからね。言葉通りに読めば言ってる事分かるよね？』ということでしょう)

無意味なバッジ 。

人口も経済規模も従って税収も縮小していく後代に新たな負担にしかならないのに。

はっきりと、くどいようですが、言います。

日本の常任理事国入りに意味なんて有りません。

違うという人は、韓国による竹島占拠さえ自力で跳ね返す気力もつもりさえも外交ルートさえ持たない国が、安保理になったからといって韓国が警備隊を引き上げると思いますか？

ロシアが北方領土を返すと思いますか？

中国が資源開発などで譲歩すると思いますか？

日本の安保理常任理事国入りなんて、ことほど左様に無意味なものです。

(対韓国、中国、ロシア、そして中台関係を含めた解決方法は以前書いた共同通貨の項を参照のこと)

どっちにしろ非現実的な国連内の役職の様な物に拘るのなら、安保理常任理事国入りよりも、 『主幹事国』 の設置でも提唱してみたら如何でしょうかね。

国連負担金とODAを合わせてGNP比で1％か1兆円負担する代わりに主幹事国にさせろ！、と要求するのです。(敵国条項の削除はまぁもちろんね)

・国連の全活動(PKO/PKF含む)に纏わる全ての出費に関する情報へのアクセス権と監査権
・経費横領などの不正が発覚した場合、事務総長含む全ての国連職員に対する罷免権
・国連運営費など約定したお金を払い込んでいない国の投票権の停止権(常任理事国の場合は、当然だから拒否権そのものの停止も含まれる)
・常任理事国の間で、安保理事決議で不一致があったとしても、主幹事国の間で一致した投票結果があればその決議を優先できる権利(つまり安保理常任理事国の拒否権の拒否権)

主幹事国は常任理事国と兼任できない、という制限は当然必要になりますね。
さらに考えようによっては常任理事国よりも強い権限を持ち得るのですから、日本一国単独でやらせてくれはしないでしょう。

なので、こんな提案をしてみるのです。

日本は常任主幹事国として、主幹事国会座の座長を務める。
座長を務める国の条件は、運営費とODA合わせてGNPの1％以上で1兆円以上払い込んでいる国のみが資格を得るくらいでいいでしょう。

貧しい国々は合計で一兆円以上を納めて彼らの間から彼らの代表国を選んでもらって主幹事国会へと送ってもらう形でいいでしょう。

EUから1国、南米諸国から1国、中東諸国から1国、東南アジア・オセアニアで1国、中・北米で1国、中央アジア・ロシア周辺国で1国と、日本を合わせて7国で構成。

(座長国は初代の日本以外、2年半毎くらいで主幹事国内で多数決で決めてもいいでしょう)

1945年当時の実力国と現在の実力国の不一致なんて、今更言うまでも無いのです。なのに既得権益を持ってる国は、当然それを手放そうとはしません。だからそれはそっとしておいてあげましょう。笑

この主幹事国というのは私にしても今日思いついたものなので、だから[思いつき]に過ぎませんし、まぁ実現もしないでしょう。

けれども、現安保理常任理事国の権限は一応そのままに、国連全体の中の各地域からの代表(しかも実質的に経費を負担してる国々の代表)の一致した意見で彼らの拒否権を否定できる仕組みというのは、バランスとしては取れてるのではないかと思います。

あくまでも、仕組み的に、ですが。笑

日本はどうせ核兵器持てないんだから、なるとしたら常任理事国なんて意味の無いものでなく、こんな主幹事国でも提唱してみたらいかがでしょうか？

ねぇ、町村外相、外務省の皆さん、そして小泉首相？

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