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スペイン旅行から帰ってから約2カ月になりますが、スペイン熱はまだ冷めていません。相変わらず、大阪のスペイン・バルには出没して、シェリーを飲んでいます。食に関する興味は旅行に行く前よりも増したかもしれません。 で、先日、我が家でバル料理(タパス)に挑戦してみようと、台所に立って頑張ってみました。つくったのは以下の6品。完成度はまだまだですが、それなりに美味しく出来ました(自己評価は★5つが満点 材料は一応2人分です)。 1.パン・コン・トマテ(カタルーニャ風トースト) 材料:バゲット半本、トマト1個、ニンニク1片、オリーブオイル、塩 つくり方:(1)バゲットを約2cmの厚みに斜め切りし、こんがりとトーストする(2)ニンニクを半分に切ってパンにこすり付ける(3)半分に切ったトマトをパンにこすり付ける。残った果肉はみじん切りにしてパンに載せる(4)オリーブオイルと塩を上から適量振る。 ◆自己評価:★4つ(誰がつくってもあまり失敗は少ないのですが、最初につくると残りの5品をつくっているうちに冷めてしまうのが難点。まぁ冷めても結構美味しいんですが…)。2.ソパ・デ・アホ(ニンニク・スープ) 材料:ニンニク2片、パン粉大さじ3(バゲットの残り物でもOK)、オリーブオイル大さじ2、水360cc、ビーフ・ブイヨン1個、パプリカ小さじ1、塩・胡椒少々、卵1個、パセリ少々 つくり方:(1)鍋にオリーブオイルを入れ、薄切りにしたニンニクをしっかり炒める(2)パン粉を加えて炒め、水、ビーフ・ブイヨン、パプリカを入れて、弱火で5分ほど煮る(3)塩、胡椒で味を整え、溶き卵を流し入れてかき混ぜ、パセリのみじん切りを散らす ◆自己評価:★5つ(簡単で美味しい。これぞ究極のバル料理? 朝御飯に食べても美味しいです。ただし朝食べる時はニンニク控えめがいいかも)3.マテ貝(かんづめ)のアレンジ2種 スペイン土産で買って帰ったマテ貝(ナバッハス)のかんづめを材料にして。一品はかんづめをそのまま、シンプルにいただきました(付け合せにはオリーブ漬けを添えて)。 もう一品は、カスエラ(小さい土鍋で可)に入れて、フィノ・シェリーを加えてそのまま蒸し器でシェリー蒸しに(ニンニク・スライス少々を加え、最後にパセリのみじん切りを散らします)。シェリーはティオペペを使いました。 ◆自己評価:★3つ(マテ貝は歯ごたえが良くて旨いのですが、かんづめそのままだとあまり味がありません。オリーブ漬けと一緒に食べた方が断然美味しい。次回はピンチョスにするのも手かなと思いました。シェリー蒸しはとても美味しいのですが、シェリーはフィノよりオロロソの方が濃厚で旨かったかも。まだ試行錯誤が必要な料理です)。 4.パタタス・ブラバス(素揚げジャガイモのブラバス・ソース) 材料:ジャガイモ1~2個と → 鍋にニンニク2分の1片、タマネギ4分の1個(いずれもみじん切り)、トマト1個、パプリカ・パウダー小さじ2分の1、ワインビネガー小さじ3分の1、ウスターソース大さじ2分の1、コンソメ顆粒少々、タバスコ適量、オリーブオイル適量、塩、胡椒各適量を入れ、弱火で温めながらよくかき混ぜる。 つくり方:(1)ジャガイモ(皮をつけたままでも可)を、食べやすい大きさに乱切りにする(2)低温の油で素揚げにする。10分ほど(3)上からブラバス・ソースをかける ◆自己評価:★3つ半(ジャガイモは写真では皮をむいていますが、皮付きの方が美味しいかも。揚げるのは結構時間がかかります。ブラバス・ソースは奥が深いです。百軒店があれば百通りのつくり方があるとも言われています。チリソースやマヨネーズを加える方法もあるのですが、その方が美味しかったかもしれません。次回への課題が残りました)。 5.チョリソとマッシュルームのアヒージョ 材料:チョリソ・ソーセージ小1本の2分の1、マッシュルーム7~8個、ニンニク2片、鷹の爪1本、オリーブオイル70cc、塩、胡椒、パセリ少々、バゲット半本 つくり方:(1)チョリソは3cmくらいの幅で角切り(乱切りで可)しておく(2)マッシュルームは石づきを取って、半分に切っておく(3)アヒージョ用土鍋(カスエラ)にオリーブオイル、ニンニクの薄切り、鷹の爪を入れ弱火で加熱。香りがオイルに移ったら、チョリソを加える(4)マッシュルームを加え、オイルが全体に回るようにゆっくりと加熱。マッシュルームがしんなりしたら、塩、胡椒し、パセリのみじん切りを散らす ※残ったオイルを付けて食べるバゲットを添える ◆自己評価:★4つ半(アヒージョは簡単に出来て美味しいのが嬉しいのです。チョリソでつくるのは初めてですが、チョリソ自体が結構塩分を含んでいるので、煮込む際の塩は不要だったかも)。 6.フィデワ(パスタ・パエリア) 材料:極細パスタ120~150g(湯がかずそのまま使います)、ニンニク1片、赤ピーマン2分の1個、シーフードミックス120~150g、スープ2カップ(固形スープ1個分)、パプリカ小さじ2分の1、サフラン少々、オリーブオイル大さじ3、塩・胡椒少々、パセリ(みじん切り)少々 つくり方:(1)フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れ、ニンニクを炒めて香り付けしたら、赤ピーマンとシーフードミックスを炒めて一旦取り出す(2)オリーブオイル大さじ2を追加して、極細パスタを適当な長さに切って、やや色づく程度までよく炒める(3)シーフードミックスを戻し、パプリカ、サフランを加え、熱いスープを注ぎ、塩、胡椒で味を整える(4)パエリア鍋に移しかえて、水分がなくなるまで加熱したら、220度のオーブンに5分入れて仕上げる。最後にパセリを散らす ◆自己評価:★4つ (これは結構本格的な料理なので、バルじゃなくレストランで出るようなメニューだったかもしれません。今回は(4)の過程を省略し、(3)がほぼ終わった段階でパエリア鍋に移し、水分がなくなるまで加熱するやり方でつくりました。味はめちゃ美味しいのですが、「屋台の海鮮焼きそばみたいな味」にも似てしまった(笑)ので、スパニッシュっぽくするには、さらにどう工夫すればよいかが課題が残りました)。 【おまけ】自家製サングリア(写真右)もせっかくだから、料理に合わせてつくってみました。なかなか良い出来でしたが、難点は赤ワインベースなので、たくさんtsくっても日持ちがしない(せいぜい1週間~10日)ことかな。 ※バル料理(タパス)は簡単そうに見えて奥が深いです。機会があれば再び挑戦してみたいと思いまーす。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2011/11/29
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「缶つま」って知ってますか? その名の通り、市販の缶詰の中身を活用し、ひと工夫を加えた「(酒の)つまみ」という意味なんですが、今、この「缶つま」が静かなブームとのことです。約130種類の料理を紹介した「缶つま」という本(世界文化社刊、税込み1050円)=写真左=まで出ています。 とにかく手に入りやすい市販の缶詰を使って、料理の素人でも、短い時間で、簡単にできるというのが「缶つま」の魅力です。もし、ご家庭のコンロが3口であれば、5~6種類の料理を同時並行にやっても、30分以内で出来ます。突然の来客に出す手軽な一品にもなります。 で、うらんかんろもこの本を参考にしながら、「缶つまで晩ご飯」に挑戦いたしました。メニューは6種類。1「ひよこ豆の素揚げ」、2「アスパラガスの冷製2種」、3「マッシュルームのベーコン炒め」、4「コンビーフ・チリコンカン」、5「オイルサーディンのキッシュ風」、6「ホタテのスープ」。 それぞれの作り方を簡単に説明しておくと、まず1の「ひよこ豆の素揚げ」=写真右=は、ひよこ豆を缶詰から出し、水気をしっかり切った後、180度くらいの油でカラっと揚げます。 揚げたら、熱いうちに素早く塩、コショウをするだけ。製作時間は5分ほど。食べる直前に揚げるのがベストですが、冷えても全然美味しいです。 2の「アスパラガスの冷製2種」=写真左=はホワイトアスパラの缶詰を使います。マリネ液に漬けるのと、黒胡椒などのスパイス(クローブ、ナツメグ、パプリカ・パウダーなどお好みで)だけでシンプルに食べるのとの2種。 前者はマリネ液がポイント(玉ネギとパセリのみじん切りにハチミツと粒マスタードを加えてよく混ぜます)。これをアスパラガスにかけて漬けておくだけ。これも5分で出来ます。飾りでうずらの卵の水煮を添えます。 3の「マッシュルームのベーコン炒め」=写真右=は、マッシュルーム(ホール)の缶詰、ベーコン、パセリ、パルメザンチーズ、バゲット(フランスパン=1本の3分の1~4分の1くらいを)を使います。 (1)まず、食べやすい大きさにちぎったバゲットを油をひかないフライパンで少し焦げ目がつくまで焼いて置いておきます。 (2)次に、2~3cmに切ったベーコンとマッシュルーム(缶汁は捨てる)をオリーブオイルで炒めます。 (3)(2)にバゲットを加えて、バルサミコ酢と黒胡椒、パルメザンチーズを振りかけ、味を整えたら完成です。これは10~15分かかります。 4の「コンビーフ・チリコンカン」=写真左=の材料は、コンビーフ缶(ノザキ社製がおすすめ)、ビーンズ・ミックス缶、トマト缶、フライドオニオン。 コンビーフをしっかり炒めた後、ビーンズ缶とトマト缶、フライドオニオンを加えてさらに炒めます。最後にウスター・ソース、チリパウダー、黒胡椒で味付けをしておしまい。5~10分で出来ます。 このコンビーフ・チリコンカンはそのまま食べても、バゲットにのせて食べても美味しいという優れもの。しかも保存が効くので、作り置きができます。 5の「オイルサーディンのキッシュ風」=写真右=は、オーブンを使った一品です。 耐熱皿にオイルサーディンとパプリカ(短冊型に食べやすい大きさに切る)を並べ、ピザ用チーズ、フライドオニオンを散らします。そして、上から卵液(卵1個、牛乳4分の1カップ、塩・胡椒少々)をかけて、オーブンで20分ほど焼けば完成。 最後の6「ホタテのスープ」=写真左=はホタテの缶詰を缶汁ごと小鍋にいれて温めます。そして、水250ccと白ワイン50ccを加えます。 彩りにミックス・ベジタブルも少し入れて、最後に、洋風っぽく見せるためにクレソンを散らします。これも5分もあればOK。 で、この6品を食べた感想ですが、3と4は最高! 定番メニューにして、また作ってみようと思う気になりました。1もビールにも白ワインにもめちゃ合いますし、2もマリネ液に漬けた方は高い評価でした。しかし5と6は、連れ合いと「あまりたいしたことはない」という意見で一致しました。 皆さんも「缶つま」に一度挑戦してみてはいかがでしょうか? 工夫次第でとても缶詰とは思えない素晴らしい一品に変身しますよ。【おことわり】文中で紹介した作り方は本と同じものもありますが、うらんかんろの好みで若干アレンジを加えているものもあります。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2009/10/24
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ブログの友人、ステラビアさんが以前触れられていた「バーニャ・カウダ」。ずっと気になって、気になっていて、「これはもう自分でつくるしかない」と挑戦してみました。 バーニャ・カウダは、アルプスの麓、北イタリア・ピエモンテ州を代表する伝統的な野菜料理。直訳すると、ピエモンテの方言で「熱いソース」という意味なんだとか。 いろんな野菜を食べやすい大きさに切り、下茹でが必要なものは下茹でし、アンチョビ&ニンニク風味のオリーブオイル・ソース(専用の耐熱ポット=土鍋=に入れる)に浸して食べるフォンデュのような料理です。 イタリアン大好き。ニンンク&オリーブオイル大好きな我が家が嫌いなはずがありません。と言うか実は、ある行きつけのBarには、「温野菜を同様のソースに漬けていただく」メニューがあります。 そのBarのメニューもとても美味しいのですが、その店では(たぶん手間もかかって、テーブルでポットを置くスペースが少ないということもあってか)耐熱ポットは使わず、ソースは最初から小皿に入っています。 できれば、熱々のソースに浸しながら味わいたい。で、我が家で挑戦です。事前にネットで「バーニャ・カウダ」について調べると、ソースの作り方には迷ってしまうくらい、多彩なバリエーションがありました。 その前に材料を紹介します。あれこれ考えて用意したのは、パプリカ(赤&黄)、ズッキーニ、グリーンアスパラ、セロリ、オクラ、ナス、キュウリ、ニンジン、トウモロコシ、野菜ばかりでは少し淋しいので、荒びきソーセージとタコも。それに、バゲット(1本の半分をひと口サイズに切ります)を必ず添えます。 セロリだけは生のままにしましたが、そのほかの野菜は約30秒~1分ほど沸騰したお湯で下茹でしました。ニンジンは少し湯がき足りない感じ、グリーンアスパラは湯がき過ぎた感じでしたが、それ以外は適度な歯ごたえでした(※後で思ったこと--。ジャガイモやマッシュルーム等のきのこ類も加えてもよかった。ナスは食べるまでに色が変わって見栄えが悪くなったので、無理に入れなくてもよかったか…と)。 ソースのマイレシピ(2人分)は、(1)アンチョビ(フィレ8本)、(2)湯がいたニンニク4個、(3)エキストラヴァージン・オリーブオイル200cc、(4)バター20g。生クリームを入れるレシピもありましたが、初めてなので、僕は生クリームなしでつくりました。 また、ニンニクは牛乳で湯がいた後、アンチョビと一緒に裏ごしするレシピもありましたが、面倒くさいのでお湯で湯がいて、ボウルの中でアンチョビと一緒にしっかり潰しました。結論から言うと、これでも十分美味しかったです。 (1)~(4)までを事前に小なべに入れて混ぜ合わせ、温めておきます。そして、テーブルで食べる直前に専用の耐熱ポットに移します。この時、耐熱ポットの下には家庭用の固形燃料のカップを入れて、火を付けておきます。 さぁ、後はひたすら食べるだけ。飲み物はきりっと冷えた白ワインとシェリー(マンサニージャ)が相性抜群です。このバーニャ・カウダ、自分で言うのもなんですが、めちゃ旨かったです。野菜もたくさん食べられて、最高でした(残ったソースを使いパスタでもと、茹でる準備はしていましたが、お腹いっぱいでギブアップ)。 材料を切って、下茹でするだけだから準備がめちゃ簡単(30~45分もあれば十分)で野菜(ビタミン)がいっぱいとれるし、オリーブオイルなのでとてもヘルシー。皆さんも一度ご家庭で試してみては?【メモ】専用の耐熱ポットは百貨店や街場のショップではまず売っていません。インターネットで取り扱っている専門業者がいくつかあります(僕もネットで購入しました=1個1500円前後と意外と手頃なお値段です)。「バーニャ・カウダ」&「ポット」で検索したら、ヒットすると思います。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2008/09/21
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今週の土曜日、大阪のあるBARで親しいバーテンダーさんらと一緒に、テイスティングの集いをする。総勢20人くらいが参加してくれる。2年前にも一度催したので、今度が2回目。 ヴィンテージ・ウイスキーなどを持ち寄り、みんなでわいわい言いながら、味見をする。賞品付きのブラインド・テイスティングのクイズもあったりして、楽しくて、結構盛り上がる。 さて、このテイスティングの集いの様子は、終わった後で改めて報告するとして、その土曜の酒宴でのアテにしようと、先週末の午後は、家でスモーク・チーズづくりに励んだ(写真左=マイ・スモーカー。かなり使い込んでいます)。 以前の日記でも一度書いたけれど、チーズは市販の6Pチーズを使い、サクラのウッドでスモークする。材料となるチーズは、コープ製の低乳脂肪ものを使う。60~70度くらいの高い温度でスモークするので、有名メーカーの高乳脂肪の高級品は形が崩れやすいから。 薫製づくりにはまってもう2年近くになる。材料によってはいまだ試行錯誤しているが、このチーズの出来栄えは、これまでいろんな人に食べてもらって、一応、味のお墨付きをもらっている(写真右=皿いっぱいスモークしてしまいました)。 スモーク・チーズは2、3カ月に一度、多めに作って冷蔵庫のチルドルームで保存しておく。数カ月くらいは日持ちするので、お客さんを急に招いたときなどほんとに助かる。 今回は、我が家の保存分も含めて、4箱分をスモークした。チルドルームで1週間くらい寝かしてからの方が美味しいので、 テイスティング当日には食べ頃になっているだろう(写真左=チーズだけでなく、ついでにササミ、かまぼこ、チリメンジャコの薫製も一緒につくりました)。 スモーカーはスチール製なら数千円ほど、ウッド(枕木形で、長さ約25cmほど)は東急ハンズで1本350円。1本のウッドで約7~8時間燃えてくれるが、そんな長時間の薫製には付き合えないので、ウッドはいつも半分に折って使う(だから、スモークにかける時間は4時間ほど)。 意外と手頃な費用で、美味しい自家製スモーク・チーズがつくれる(時間はチーズなら3時間ほどで完成!)。もちろんチーズ以外でも、お好きなものが薫製にできる(中高温でスモークしなければならないサーモンだけは素人には難しいが…)。貴方も一度挑戦してみては?人気ブログランキングへGO!→【人気ブログランキング】
2006/03/15
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休日などに、たまに厨房に立つ。どこかの雑誌やネットで見た美味しそうなメニューを自分で作って試す。つれ合いは、普段は厨房に入られるのをあまりいい顔しないが、この日ばかりは「食べる人」に徹することができるので、すずしい顔をして僕が調理するのを見ている。 作るメニューは、和洋中からエスニックまでいろいろ。当たりはずれはあるが、これはこれで作っている方は楽しい(食べさせられる方は可哀想だが…)。一番最近作ったのは、イギリスのパブ・メニューを真似たもの。パブと言えば、やはり「フィッシュ&チップス」(写真上)は欠かせない。タラの切り身に衣(小麦粉、コーンスターチ、卵、ビール、サラダ油などでつくる)を付けてカラッと揚げて、塩とヴィネガーで頂く。付け合わせには、フライド・ポテトがぜひもの。 他には耐熱皿にスライスしたジャガイモを並べ、上にタマネギ(スライス)やアンチョビ、とろけるチーズ、ニンニク(みじん切り少々)を載せて塩・コショウし、オーブンでただ焼くだけという、実にシンプルな料理。これがまた、めちゃめちゃビールに合う。 それから、あるバーテンダーさんに教えてもらった「ウェリッシュ・ラビット」という一品。おろしたチェダー・チーズと粒マスタードをギネスビールで混ぜ合わせる。それをライ麦パン(なければ、薄くスライスしたバゲットでもOK)に塗って、トースターで焼くだけ。これもまた簡単で、とても美味い。 野菜っ気(ビタミン)が少ないなぁ、と思って、コールスローを別に作ったが、これはまぁ普通のコールスロー。でもどこか少し、イギリス風にしたかったので、イギリスを代表するブルーチーズ「スティルトン」をおろしたのを少し散らしたが、これは好みが分かれるところだった。 でも、本当に作りたかったのはハギス。ハギスと言えば羊の内臓などをミンチにしてスパイスで味付けした、スコットランドの伝統料理。炒めたり、ボイルしたりして食べるが、見た目は「そぼろ肉」のよう。臓物と聞いただけで顔をしかめる方もいるだろうが、意外とクセになる美味しさなのだ。 マッシュポテトと一緒にパンやカナッペに塗ったりして食べるが、食べる際にモルト・ウイスキー(アイラ系が一番合う)を少し振りかけて食べると、これがまた旨い! もちろんゼロから作るなんてたいそうなことをする訳ではなく、ハギスの缶詰を利用しようと思ったのだが、例のBSE騒ぎの余波で、現在は輸入禁止となっている。代わりにと言ってはなんだが、現在は「ベジタブル・ハギス」なる缶詰(写真下)が輸入されて売られているが、僕はまだ使ったことはない。 ベジタブル・ハギスにマトンのミンチ肉を混ぜて炒めたら、ハギスまがいのものが出来るのだろうか。どなたか、バーテンダーの方で、ベジタブル・ハギスをお試しになった方がいらっしゃるなら、ぜひ利用法を教えてほしいが…。
2005/03/26
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1年くらい前から薫製づくりにはまっている。今日も、仕事が休みだったので、迎春用のチーズや合鴨の薫製を作った。 作り方は至って簡単。市販のスチール製スモーカー(3千円くらい)内の網に材料を載せ、中でウッド(種類は主にサクラかクルミ、時にはヒッコリー)を燃やし、スモークするだけ(スモークする時間は当然、材料によって変わってくる)。 ウッドと言っても分からない人に、ちょっと説明しておくと、長さ25cmくらいの太い線香みたいなもので、線路の枕木みたいな形をしている(東急ハンズなどで1本350円くらいで売っています)。 チーズ、合鴨以外にも、チキン、イカゲソ、ハタハタ、サーモン、サンマ、サラミ、生ハム、カマボコ、たくあん、ゆで玉子、ミックスナッツ、ちりめんじゃこ…と、これまでさまざまな材料でスモークしてみたが、今のところ、家族に一番評判がいいのは、チーズと生ハム。 サーモンは、40度くらいの中低温でスモークしなければならないので、温度管理がすごく難しい。いまだに失敗ばかりで、市販品の方がやはり旨い。 チーズは、市販の「6Pチーズ」を2~3時間スモークするだけ。乳脂肪の多いメーカーの高級品は熱に弱くて形が崩れやすいので、あえて値段の安い生協製を使うが、食べ比べた結果は、なぜか生協チーズの方が旨い。 「生ハム」というと、驚かれるかもしれないが、風乾の過程は省略しているので、正確に言えば「生ハムもどき」かもしれない。作り方は、豚のもも肉(約500g)のブロック肉に塩30g、砂糖15g、粗挽き黒コショウ、その他スパイス類(量や種類はお好みで)を、肉に十分すり込む。 肉をジプロックに入れ、まず1週間、冷蔵庫のチルドルームで寝かせる(肉の水分が出てくるので、途中で一度捨てること)。1週間後、ジプロックから取りだし、脱水シートにしっかり包み直し、さらにもう1週間チルドルームで寝かせる。計2週間後、その肉を1時間~1時間半くらい、スモークすれば出来上がり。 出来上がりは、まるで市販の生ハムとそう変わらない感じ。材料・製作費も、おそらく市販のものを買う場合の7~8分の1くらいだろう。つれ合い曰く「市販の生ハムに負けない味」とのこと。お時間と興味があれば、騙(だま)されたと思って、一度挑戦してみてください。 【注意】ただし、保存料などは一切使っていないので、賞味期限は冷蔵庫で保存し、完成後、最長3週間以内をめどにお召し上がりを。それ以上経ってから食べて、お腹をこわされても責任は負いかねますので(^_^;)
2004/12/26
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ハーブやスパイスの利いた料理が好きで、外食するときでも、メニューを見たら、すぐその類の料理に目が行ってしまう。 ハーブの不思議な力に魅せられて、今度はハーブを使った料理を、自分で作ってみようと、ひと頃熱中したことがある。地鶏やシーフードのハーブ風味のオーブン焼きなどは、今でも得意で、好きなメニューの一つだ。 食べるだけでは、物足らず、今度は家の小さな箱庭で、ハーブ栽培も始めた。今でこそ近所のスーパーでも、バジルやミントを売っているが、昔は高級スーパーでしか、ハーブなど手に入らず、しかも値段もとんでもなく高かった。それなら、いっそ苗や種を買ってきて育ててしまえ、と思った。 ローズマリー、セージ、タイム、ミント、コリアンダー、オレガノ、タラゴン、クレソン、パセリ、チャイブ、ディル、フェネル、バジル、ラベンダー、レモンバーム…、一番多いときで20種類くらいのハーブ栽培に挑戦した。 しかし、しょせん素人栽培の悲しさ。夏の暑さ対策になまけ、冬の寒さ対策を怠り、次々と枯らしてしまった。枯れても翌年は芽が出てくると思ったら、春になってもいっこうに芽が出ない。ハーブにも1年草と、多年草があることを初めて知った。 コリアンダーは夏場、虫害に悩まされた。フェネルはやたら育ちがよくて、小さな苗が1メートル近くまで育って、持てあました。長年の試行錯誤の結果、我が家でいま、常時育てているのは、ローズマリー、ミント、レモンバーム、バジルの4種類。本当はコリアンダーやラベンダーも育てたいが、何度やっても失敗するのであきらめた。 5cmくらいの苗木から育てたローズマリーは、10年経って、高さ80cmくらいに育った。年中青々と茂り、オーブン料理に使ったり、小枝を束ねて風呂に入れたりと、重宝している。 ミントはカクテル(モヒートなど)に、バジルはトマトソースのパスタや、自家製のバジルソースを作るので欠かせない。レモンバームは乾燥させて、ハーブ・ティーに使える。ハーブのある暮らしは、いろんな楽しみがあって飽きることがない。
2004/12/11
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