ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 15, 2009
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「And Then There Were Nonet」

 今日はニューヨーク近郊室内楽演奏愛好家懇親会の日。

 年に一、二回開かれ、いろんな人と演奏しながら親睦を深めるお祭り。でも、事前の準備が大変。
 今回は予定曲を前もってさらっておく余裕もなかったので、とりあえず楽器持参で顔だけ出し、人が足りない団体があったら飛び入りで弾かせてもらうことにした。あとはコネづくりという名のもとに雑談&呑み喰い。

 で、参加させてもらったのはシュポア作曲の九重奏曲!

  Fl アン、Ob アリソン、Cl モーシェ、Fg ジム、Hr スティーブ、
  Vn トーニー、Va 自分、Vc ボブ、Cb ジェフ

 プチ交響曲系多重奏曲。
そういえば一年前、この場でベートーベンのセプテット(七重奏曲)を弾く機会があって

 ってゆーか、曲の存在すら知らなかった。もしかして、十重奏曲ってのも世の中に存在するのだろうか。えーと……、デクテット?

 ちなみに、シュポアという作曲家は、英語圏ではスポーという発音で呼ばれる。なんかマヌケ。
 ジョルジュ・オンスロウみたいに、一部の音楽ヲタクから評価されてる多産系優等生系作曲家か。

*****

 さて、この曲、初見でも弾けなくはないが、バイオリン(とチェロ)は難度高そう。特に1楽章アレグロと4楽章ビバーチェ。

 2楽章スケルツォが一番易しい。

 3楽章アダージョは、細かい音の動きが各パートに出没する。こうゆうの、僕は嫌い。

 4楽章は快活な2拍子。これは楽しいっ。

 強いて例えれば、シューベルトやメンデルスゾーンのような律儀で健康的な曲。ベートーベンほどには重くない。

*****

 結論。話のタネにはなるし、こうゆう祭りで弾くには楽しいけれど、九人もの管弦を嗜む大人をわざわざ集めるという労苦に見合うかどうかは疑問。音量のつりあいを模索してるうちに日が暮れてしまう。








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最終更新日  Feb 18, 2009 09:49:52 AM
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