ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 14, 2009
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カテゴリ: 日常
 道を歩いてても、車を運転してても、あるいは電車に乗り込むときなども、日常生活において他人を思いやり「お先にどうぞ」と譲る姿勢は美しい。心の余裕は大切だし。

 譲りたいと思ったら、わかりやすく意思表示し、潔く譲る。
 そして逆に、譲られたなら素直に譲られるべき。わざわざ譲り返さないほうがいい。
 このあたりの考えかたは、国あるいは個人によって全然違うし、観察してると面白い。「譲り譲られ、を一往復半してから譲られるべき」みたいな礼儀とか?

 というのも、先日、乗合バスの停留所にて。
 そこはバスが来るまで列を作って並んで待つという習慣のない地域で、各人が適当な場でそれぞれ待つ。でも実はみんな誰が先にバス停に来てたかをちゃんと観察してて、バスがやってきた瞬間に、その順番でサッと列が形成される。
 こうゆう時にいちいち譲ろうとしてる人がいて、なんか微妙な空気が流れた。その場の秩序が軽ぅーく乱されたみたいな。

 エレベーターに乗り込むときも気を遣う。周囲の人を先に乗せて自分が最後に乗るというのは一見謙虚で素晴らしいけれど、降りるときは自分が最初になるということでもあり、なんか計算づくと思われてイヤ(笑)。
 あと、エレベーター内の扉付近、開閉ボタンの管理権を頑なに維持してる方に対しても、「お先にどうぞ」とは譲りにくい。せっかくのご厚意だし。


 一方、最近の米国女性ってば、「男女は平等なんだし、女性というだけでいちいち特別待遇されるのはむしろ屈辱」と声高に言う人も多くなってきた。
 ちょっと高級な店で男女数人が食事する場合、給仕係は女性から先に注文をとったり、できあがった料理も女性のものから先に出したり、あるいは勘定書は女性に気づかれないように男性の前にそっと差し出したり。
 こうゆう給仕の作法は欧米ではよくあるけれども、そんな優遇を快く思わない女性もいるそうで。

 んでもって、上記のような話を友だちと語り合ってて必ず行き着く先の話題というのが、やはり日本ネタ、「日本の列車には女性専用車がついてる」。米国の新聞/雑誌やネット上で頻繁に取り上げられてるし。

*****

 さて、最後に強引に音楽ネタ。
 演奏会の舞台上におけるレディーファーストについて。

 第九の独唱者SATB四名。歌うときの立ち位置はどうであれ、舞台に入ってくるときは女声二人が先。歌い終えて退場するときも彼女らが先で、テノールとバリトン両氏は彼女らの後ろに続く。これ、たぶん万国共通。
 いわゆる物流用語で言うところの「先入れ先出し」? ←全然違う

 で、いつも勝手に注目してしまうのは、(継続して活動してるプロの)弦楽四重奏団の舞台作法。
 団内に一人か二人女性がいる場合、入退場時に「女性が先、男性は後」とやってる団体はどのぐらいあるものなのか。






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最終更新日  Mar 15, 2009 06:07:23 AM
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