ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 12, 2009
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「大地讃頌」

 今日は久しぶりにピアノ三重奏で遊んだ。Pf セス、Vn 僕、Vc ロバート。
 ブラームスの1番。 前回合わせたとき はプチ口論になってしまったので、今回はとにかく楽しんで弾くことを心がけた。大きな流れに身を委ね、妙な小細工はしない。
 ってゆーか、この曲はほとんどの楽章でチェロが先導する。バイオリンなんて、20小節とか休んでたりするし。

 今まで何度も合わせてみたことのある曲だけれど、自分にとってはシャープ5つという調性に強烈に惑わされてばかりいた。ロ長調ってことは、たった半音上げればめでたくハ長調になるというのに……。
 作曲家を恨めしく思わずにはいられない。音程に気をとられるあまり、精神的に落ち着かない。安定感、重量感を維持できず、大地にどっしりと両足をついてるような演奏ができない。

 この曲がさらに面白いのは、爽やかに長調で始まるのに、終楽章では切迫感とともに短調で暗く終わるということ。それは皮肉にも、5つもあったシャープが2つに減るということでもあり(ロ長調→ロ短調)、その点ではありがたく思うべきか。なんともひねくれててブラームスらしい。



 余談。個人的には、シャープ5つのロ長調曲と聞いて真っ先に思いつくのは、混声四部合唱曲「大地讃頌」だったりして。
 中学生の頃、歌うのが苦手という理由でいつも指揮かピアノ伴奏に立候補してた僕。ただ、この曲はあまりに伴奏が難しかったので断念。
 大地讃頌がどんな曲だったかは忘れちゃったけど、シャープ5つだったということだけはなぜか今でも鮮明に覚えているわけで。


daichi sansho.jpg ←動画発見。こんな曲。(この人、すごすぎ……)





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最終更新日  Jul 15, 2009 08:51:49 AM
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