ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Aug 7, 2009
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「ヘイ、ミュート ~弱音人」

 今日はピアノ四重奏を合わせた。Vn トーニー、Va 僕、Vc ロバート、Pf セス。

 ブラームスが書いた三曲のピアノ四重奏曲は、どれも甲乙つけがたく、一曲だけ選べと言われても困ってしまうのだけれど、ビオラとしてはこの1番が最も楽しいような気がする。ってゆーか、消去法で。

 決して易しい曲ではない。
 バイオリンだと、例えば高速移弦攻撃のとこ(1楽章)、ビオラだと、強引な重音攻撃(1楽章)にテンテコ舞い。チェロは行進曲風のとこで全員のテンポを完ペキに維持する重責を担う(3楽章)。ピアノ弾きにいたっては、あまりの音符の多さに半ばキレ気味(4楽章)。
 そんな弱音人(よわねびと)四人衆による苦痛じみた練習になってしまった。

 音符の多さという意味で、 この曲をシェーンベルクがオケ版に編曲 したというのも理解できる。(←動画はベルリンフィル@古代劇場)

 で、今日もめたのは、2楽章のバイオリンの弱音器について。


jb25_1.jpg

 これって、どう解釈したらいいものか。

 はっきり言って、ビオラを弾く身としては困る。ひたすら六度とか三度下でバイオリンとハモってるわけだし、本来であれば音色も同一化したい。しかし、敵はミュートつきなので、どうしても自分(ビオラ)のほうが目立ってしまう。
 必死に音を抑えて弾かなきゃならず、すごく疲れた。

 あと、4楽章の速度表示がコロコロ変わるのにも苦笑。
 Prestoが基本ではあるものの、 Memo Prestoや Poco piu Prestoなどを激しく往き来し、さらには Molto Presto。イタリア語の知識が試されてるようで、ちょっと慌てた。






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最終更新日  Aug 10, 2009 06:37:51 AM
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