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■The Vocal Album / The Crusaders11月ももう終わり、少しは人を許すことを覚えないといけないなあと反省しているピケです。こんヴぁんわ。(挨拶)今日は久しぶりにヤフオクを見ていたら、エヴァンスのLPとか貴重な音源が出品されていた。とりあえず、全部競り落とすつもり。5万円ほど準備しておいたらいいかな。NBA開幕、にわかレイカーズファンが増えてるようで、街中で黄色いウェアを着ている人を時々見かける。ショウタイムと呼ばれた輝かしい宴の後の雌伏の時代を経て、再びレイカーズの時代がやってきた。ジャバー、マジック、クープ、ウォージー、Bのいたあの黄金期から、スリート、ピーラー、キャンベル、ディバッツの時代を超えてずーっとレイカーズファンだ。昨年はカンファレンスファイナルで敗れて残念な結果に終わったが、今年はまた勝ってくれるだろう。87-88シーズンのチームこそが最強だと思っていたが、今年のチームはそれの上を行くか・・・音楽カテのチャットでやたら論争したがる方がおられる。論争のない部屋を『仲良しクラブ的』と捉えておられるようだが、それは表面だけでしかものを見てないからではないだろうか。”ものを考える立場の人”が繰り広げる、牧歌的な論争などはもはや成り立たないのではないだろうか。新たな現実を織り上げるための論争などというものは其処からは生まれないだろう。それをわかった上でなら、私の知らないところでどうぞ勝手にやってほしい。このアルバムはクルセイダーズのアルバムに登場した数々のヴォーカル・ナンバーだけを集めたオムニバスだ。クルセイダーズ・・・その昔はジャズクルセイダーズを名乗っていたこのバンド、いろいろな名プレイヤーを輩出した。ウェイン・ヘンダーソン、ラリー・カールトン、ウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプル・・・その起源は1950年のモダンジャズセクステットにさかのぼるが、61年にジャズクルセイダーズとしてレコードデビュー。その後、ジャズが取れて、クルセイダーズとなる。95年にはジャズクルセイダーズとして再びヘンダーソンが参加し、2002年にはまたクルセイダーズの名前になった。十字軍の聖戦はまだ続いている。その彼らの作品の中でもヴォーカル物は洗練されたAORのような趣のあるものになっている。そもそもAORとはジャンルではなく音楽のフレイバーであり、歌の個性と同じレベルでのバックの演奏の力がもとめられるものだ。その構築美の結果としての音楽がAORであるといえるだろう。クルセのヴォーカルものというとやはり大ヒットした、映画シャーキーズマシンのテーマ『Street Life』だろう。ヘンダーソンが脱退しスリリングな2管編成からソフィスティケイトされた音楽に変わってきた頃のものだ。ランディ・クロフォードの情熱的な歌、ジョー・サンプルの繊細な音、ウィントン・フェルダーの抒情性豊かなサックス、スティックス・フーパーの軽快なドラミングすべてがうまくかみ合わされてこの大ヒットが生まれた。『This Old World’s Too Funky For Me』で泥臭くシャウトするのは孤高のロッカー、ジョー・コッカー。『Better Not Look Down』は当初はBB・キングのアルバムに納められていたもの。ここでは82年のライブアルバムのもの。このアルバムではロイヤルオーケストラとジョイントしている。『Inherit The Wind』はウィルトン・フェルダーのソロアルバムから。”ラスト・ソウル・マン”ボビー・ウーマックがいい。『Hold On』は再びBB・キングとの作品。ビートルズナンバー『Help』を歌うはティナ・ターナー。この曲が収録されている、ティナのアルバムをクルセでプロデュースしていた。『Soul Shadows』はビル・ウィザース。ビルはこの後、グローヴァー・ワシントンJrと共演して『Just The Two Of Us』という大ヒットを生み出した。『The Way It Goes』はナンシー・ウィルソンと。本格的なジャズシンガーがこのナンシーだけというのも興味深い。ナンシーの泣きのヴォーカルがいい。この頃彼らは来日コンサートを行い、その京都公演を私も見に行った。ウィルトンとマルケスの2管構成でヴォーカルはなかったが。『I’m So Glad I’m Standig Here Today』元はオークリッチボーイズの歌だったと思う。ここでのソウルフルなヴォーカルはいわずと知れた、ジョー・コッカー。その泥臭いシャウトとクルセの音のバランスがいい。コッカー節の炸裂だ。再び”ソウルマン”ウーマックの登場『I’ll Still Be Lookin’ Up To You』。ウィルトンのソロアルバムから。テナーで高らかに歌い上げるウィルトンとウーマックの熱いセッションだ。そこに絡むグレイソンのシャウトもいい。『Burnin’ Up The Carnival』はいろんなヴォーカリストとの演奏を残してるが、(以前エルヴィン・ジョーンズがドラムを叩いているものも聴いた)ここではジョシー・ジェイムスと元リターン・トゥ・フォーエバーのフローラ・プリム。1.Street Life2.This Old World’s Too Funky For Me3.Better Not Look Down4.Inherit The Wind5.Hold On6.Help7.Soul Shadows8.The Way It Goes9.I’m So Glad I’m Standig Here Today10.I’ll Still Be Lookin’ Up To You11.Burnin’ Up The Carnivalずいぶんと息の長いバンドだな。十字軍の遠征はまだまだ続く・・・さて、来週もぼちぼち頑張るか・・・
2003/11/30
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■Weekend in L.A./George Benson冷蔵庫の牛乳の賞味期限が12月1日になっているのを見て、「ああ、今年ももうすぐ終わりか」と実感しているピケです。こんヴぁんわ。そろそろ仕事も年末気合モードに突入してきたな・・・“メロウなロスの週末”なんて邦題が付いて売っていたこのアルバム、ソフト・アンド・メロウなんて言葉が”イカシてた”頃もあったなと。(笑)今ではメロウなんて言葉はほめ言葉として使われることもないが、このアルバムの評価に影響を与えるものではない。76年、グラミー賞レコードオブザイヤーを受賞した名作「Breezin」の後を受けた作品だ。JAZZの王道を歩いていたCTIレーベル時代からヴォーカリストとしての息吹を感じさせた「Breezin」を経て更に80年代のヴォーカリストとして花開く前夜のベンソンだ。ギターに合わせたユニゾンスキャット、R&BとJAZZの間を振り子のようにゆれる姿、この後のPOPS界へのビッグジャンプへの助走だろうか。同世代のイノベイター達が70年代以降さまざまな姿に発展して行ったが、ベンソンはその中でも一番大きくステップアップしたのではないだろうか。”軌道修正”と悪く見られがちなこの転進も、彼に関しては、新しいスタイルの開花と好意的に受け入れられる。トミー・リピューマ、プロデュースの3作品を経て80年、クインシー・ジョーンズのプロデュースで「Give Me The Nigth」で見事にブレイクした。パイオニアのCMで飛び跳ねながら「Turn Your Love Around」を歌っている姿が印象的だったな。さてこのアルバム、バックを固めるメンバーも豪華だ。ハービー・メイソン、ラルフ・マクドナルドやフィル・アップチャーチなどが参加している。ベンソンはそのテクニシャンたちを従え、すばらしいステージを繰り広げる。ズンズンとウーファーに響くメイソンのドラムに乗る『Weekend in L.A.』の軽快なギター。ソロも冴え渡る。『On Broadway』でのスキャットもいい。懐の深さを見せる『Down Here on the Ground』でのR&Bに振ったヴォーカル。『California P.M.』のギターソロもすばらしい。アドリブの冴え、やはり彼のホームグラウンドはJAZZであり、ウエス・モンゴメリー2世と呼ばれた頃もあったということを思い出す。ジョージ・ダルトのメロディアスなピアノが印象的な『Greatest Love of All』ホイットニー・ヒューストンのものが有名だが、ベンソンが歌い上げるこの曲もいい。いや、こっちのほうがいい。(笑)『Windsong』のメロディックで親しみやすく、かつソフィスティケイトされた高度なプレイ♪~最後はしっとりしたナンバー『We as Love』で。1.Weekend in L.A.2.On Broadway3.Down Here on the Ground4.California P.M.5.Greatest Love of All6.It’s All in the Game7.Windsong8.Ode to Kudu9.Lady Blue10.We All Remember Wes11.We as Love-Greatest Love Of All-I Believe That Children Are Our Future子供たちは 私たちの未来Teach Them Well And Let Them Lead The Way彼らに正しいことを教え 導いてもらおうShow Them All The Beauty They Possess Inside内に秘めた美しさすべてを引き出してGive Them A Sence Of Pride, To Make It Easier自尊心を授け よりよい人生を送らせようLet The Children’s Laughter, Remind Us How We Used To Be子供たちの笑い声に自分たちの幼き頃を思い出そうEveryBody’s Searching For A Hero誰もがヒーローを求めているPeople Need Anyone To Look Up To尊敬する人を必要としているI Never Found Anyone Who Fulfilled My Needけれどその想いを満たす人には出会えなかったA Lonely Place To Beさびしい事だがAnd So I’ve Learned To Depend On Me自分しか頼るものはいないと悟ったI Decided Iong Ago誰の力も借りず生きてゆこうと Never To Walk In Anyone’s Shadowずいぶん前から決めていたIf I Fall,If I Succeedたとえ失敗しようと 成功しようとAt Least I Will Live As I Believe自分の信じるままに行きたいNo Matter What They Take From Meたとえ私から何を奪おうとThey Can’t Take Away My Dignity尊厳だけは奪うことはできないBecause The Greatest Love Of All Is Happening To Meなぜなら最高の愛に私は出会ったのだからI Found The Greatest Love Of All Inside Of Me自分の心の中でそれを見つけたんだThe Greatest Love Of All Is Easy To Achieve最高の愛を手に入れるのはたやすいことLearning To Love Yourself Is The Greatest Love Of All自分自身を愛することこそが 最高の愛なのだからAnd If By Chance That Special Placeたとえ夢見ていたことがThat You’ve Been Dreaming Of報われないことがあってもLeads You To A Lonely PlaceFind Your Strength In Love自分の愛の力を信じてゆこう新譜、「Irreplaceable」も買おうかな♪
2003/11/26
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■Something/Anything?/Todd Rundgren(1972)こんヴぁんわできの悪い部下の相手で疲れ果ててるピケです(挨拶)トッドのソロライブを聴きに行ってからもう15年ほど経つな・・・ジジムサイ話だ。トッドは変人だけど、それは音楽のよさに何ら影響を与えるものではない。(笑)彼は観客が少ない・ノリが悪いとカナーリ機嫌が悪くなるというストレートな性格の持ち主で、2年ほど前にビートルズトリビュートバンド(メンバー:アラン・パーソンズ!ジョー・エントウイィッスル!アン・ウィルソン(ハート)なんだこのメンバー!)での公演でも、極端に機嫌が悪い日があったらしい(笑)幸い、大阪での公演はご機嫌麗しかったが。その来日の折、京都の某お寺に観光に来たトッドはファンの前で畳の上に座り、数曲演奏したそうな。トッドの代表作といえるこのアルバム、ナッズを解散した後、ユートピア(漫才コンビではない)を結成するまでの間の、転換期に当たる作品だ。このアルバムの後、グランドファンクをプロダクションして、『American Band』をビルボード1位にする等、ノリに乗っていた。本人いわく、20分で作ったという『I Saw The Light』をはじめ、『Black Maria』『Hello It’s Me』と有名な曲が並ぶ。古さを感じることもない。最近ではインタラクティブCDとかネット配信で新譜を発表したりしてるようだが、あまりぱっとしてないな・・・もう少し、売れてもいいと思うんだが。1. I Saw The Light2. It Wouldn’t Have Made Any Difference3. Wolfman Jack4. Cold Morning Light5. It Takes Two To Tango (This Is For The Girls)6. Sweeter Memories7. Intro8. Breathless9. The Night The Carousel Burnt Down10. Saving Grace11. Marlene12. Song Of The Viking13. I Went To The MirrorDisc: 2 1. Black Maria2. One More Day (No Word)3. Couldn’t I Just Tell You4. Torch Song5. Little Red Lights6. Overture-My Roots: Money (That’s What I Want)/Messin’ With The Kid7. Dust In The Wind8. Piss Aaron9. Hello It’s Me10. Some Folks Is Even Whiter Than Me11. You Left Me Sore12. Slutう~ん、今日も書きなぐっただけ・・・作り方が荒いなあと、反省
2003/11/25
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■Stars And Stripes Forever/Nitty Gritty Dirt Band(1974)今日はすご~く寒かったので、ハーフコートを着て仕事に行きました。こんヴぁんわ、ピケです。(挨拶)JAZZが続いたのでここらでちょっと方向転換。デビュー前のジャクソン・ブラウンがこのバンドにいたことも知らない人が最近増えてきたようで・・・カントリー、ジャグ・バンド、ブルース、ブルーグラス、ロックン・ロール、ケイジャン、R&B等々、彼らのサウンドは多くを含有している。70年代のプログレッシブロック・ムーブメントの対極にあったものといえるだろう。ギターやベースだけでなく、マンドリン、バンジョー、アコーディオン等の伝統楽器も使いこなし、その軽さの中にも優しさを感じさせる心地良い音を聞かせてくれた。結成当初は”THE ILLEGITIMATE JUG BAND”という名前だった彼らが、ジャクソン・ブラウンの参加後”Nitty Gritty Dirt Band”と改名し、ジャクソン・ブラウンの脱退(ソロデビュー)後、ジョン・マッキューエンを加えて本格的に活動しだす。そのさまざまな音楽性から、カントリー本流からは”異端的”に見られることが多かった。確かにポコやバッファロー・スプリング・フィールド、ザ・バーズといったグループたちとは違うな。そして彼らは80年代以降もバンドとして活動を続ける(確か、10枚ほどアルバムを出してるし、初のナンバーワンも80年代)が、この60年代から70年代にかけての彼らを、本来の姿だというファンも多い。(80年代にはルカサーやケニー・ロギンスもアルバムに参加してた。サポートメンバーとして元イーグルスのバーニー・リードンも)このアルバムは73年カンサス・シティのステージを中心にまとめられたライブアルバムだ。代表的なナンバー、『Jambalaya』『Mr.Bojangles』『Battle Of New Orleans』等、色々やってくれている。リラックスした雰囲気・・・カントリーとブルーグラスの間を行ったり来たりしているような演奏だ。ラグタイム・ギターもあり・・・ブルースあり・・・最後はケイジャン『Diggy Liggy Lo』で。な~んにも考えずにお気軽に聞くには丁度いいかも♪今日は面倒なので曲紹介は無しww明日は何聞くかな♪
2003/11/24
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■Stan Gets&Bill Evans/Bill Evans(1964.May)普段は日記ばかりだけど、このHPに対する自分の考えみたいなものを、雑感にアップしてみた。このアルバムはエヴァンスのヴァーヴ移籍によって実現したもの。だが、2人があまり気に入らなかったため、73年まで発表されなかった。ゲッツの契約には本人が気に入らなければ、作品として発表されないという条項があったらしいが、73年の発表自体は本人の許諾があってのものではない。録音当時は、既に名を成していたゲッツにエヴァンスが胸を借りるという立場だったが、内容的には真剣勝負。ヴァーヴ・レーベルのプロデューサー、ノーマン・グランツが大物同士の組み合わせでの録音を好んでいたところから、作られた作品か。プロデュース側はボッサを期待していたのかもしれないが、そうはならなかった。実はこの2人、この録音の直前、4月22日にも録音を残しているらしい。”らしい”というのは、今日までその音源が発表されてないからだ。後に発表された、鉄錆BOXにも収められていなかったので、詳細は不明だ。コール・ポーターのスタンダードナンバー『Night And Day』リトルリバーバンドのバックステージパスというライブアルバムでこの曲のイントロから『reminiscing』につながっていくものがあったあったな・・・エルヴィンの軽快なドラミングからゲッツがクールなテーマを奏でる。そこからのエヴァンスがソロを取る間の緊張感のあるリズム。グループのまとまりのなさを逆に生かした演奏になっている。そのエヴァンスの緊張感を受け、ゲッツが効果的なブレイクで返す。エルヴィンはここまで、柔軟な演奏もできるのだ。『But Beautiful』でのエヴァンスの循環キーの上で見せる、ゲッツの一瞬のきらめき。『Funkallero』エヴァンスのオリジナル。アルバム「Loose Blues」でのものとはまた違うが、ブロウするには適した曲だと感じる。『My Heart Stood Still』では早いパッセージでイマジネーションが浮かばないのをごまかしているように感じる。サックスとピアノの方向がばらばらだ。『Melinda』のようなスローバラードが彼らの望むものだったのではないだろう。この曲を”良い”といってしまうことは、彼らに失礼だと感じる。『Grandfather’s Waltz』は後のラーレンでの再演ものと比べると、デイビスのベースが物足りなく感じるが、エヴァンスは単音中心の演奏にシフトしてこの演奏をまとめてる。『Carpetbagger’s Theme』『Wnew Theme Song』でのエヴァンスの演奏はまったくやる気が感じられない(笑)ただ単にビートを刻んでいるだけだ。『Night And Day』はゲッツの愛演曲だから、別テイクでも残されているのかな・・・1.Night And Day2.But Beautiful3.Funkallero4.My Heart Stood Still5.Melinda6.Grandfather’s Waltz7.Carpetbagger’s Theme8.Wnew Theme Song9.Grandfather’s Waltz10.Night And Dayこの週末は人から元気を貰った♪明日からまた頑張ろうきっと頑張れる
2003/11/23
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■Easy Living / Sonny Rollins(1977)年明けまで仕事がいろいろと入って忙しくなりそう・・・年末もぎりぎりまでだな・・・この間のロリンズが今年最後のライブになりそうだ。ここんとこ、自分の中でロリンズを再評価しているというか、引っ張り出してきて、聴く事が多い。何度も突き上げられた、あのこぶしを思い出す。この誰も真似することの出来ない世界・・・それがロリンズの魅力だな、いうまでもないことだが。ロリンズは常に変化し続けている。一箇所にとどまることなく。内からの衝動に突き動かされるように己を変革させてゆく。ワン・アンド・オンリー・・・彼のためにある言葉のようだ。『Isn’t She Lovely』の楽しげなソロ。オリジナルのスティービー・ワンダーのハープもかなりいいソロを取ってるが、ロリンズのは、それの上を行くと感じさせる。ギターもいいな。テーマ部分で、珍しくオーバーダビングしている『Down The Line』トニー・ウィリアムスのドラミングがいい。スタンダードナンバー『My One And Only Love』はソプラノに持ち替えて。楽器の違いをかなり意識したような吹き方だ。もう1曲ソプラノで『Arroz Con Pollo』美しいバラードと打って変わって、テンポの速いラテン調のナンバーだ。ジョージ・デュークのピアノ、トニーのドラムが心地いい。同名の映画の主題歌『Easy Living』ビリー・ホリデイとレスター・ヤングのものが有名だ。ビリーとプレス(レスター)の恋物語が有名だが、ロリンズの熱いバラードもいいな。「あなたのために生きるのは簡単 あなたが恋に落ちており 私もまた恋に落ちているから」という女性の熱い恋歌だ。恋とは落ちるものではなく、昇華してゆくものだということを感じさせるバラードを、その内容の通り、吹き上げる。歌心のあるサックスだ。最後はロリンズのオリジナル『Here What I’m Saying』で。70年代のロリンズはこのようなアップテンポのナンバーがよく似合う。オリジナルだけあってソロの展開は気持ちいい。この元気なジジイ、まだまだ頑張ってほしいなあ・・・ロリンズ、コーニッツあたりにはまだまだ力がある。その”名前”で吹くのではなく、実力が。1.Isn’t She Lovely2.Down The Line3.My One And Only Love4.Arroz Con Pollo5.Easy Living6.Here What I’m Saying”忙しい”とかいっときながら、珍しくマメに日記更新してるなあ(* ̄m ̄)m ̄)m ̄)m ̄)プッ
2003/11/18
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■Side By Side/Richie Cole(1980)リッチー・コール・・・その昔、タモリとよく番組に出てたなあ。二人はウマが合ってたのか『Alive!』な~んていいながら、気持ちよくブロウしてたな。リッチーの全盛はあの頃だったのか、今ではその情報も聞くことはあまりない。このアルバムは今年の夏前に買ったものだが、その名を見て、懐かしくてついてが出てしまった。ちょうどノリまくってた頃の彼の作品だ。フィル・ウッズとの共演、ウッズの指導を受けたリッチーにとってはこの共演は必然だったのだろう。バディ・リッチのもとで、やんちゃ坊主をやってたっけ・・・その前は。『Save Your Love For Me』、二人のユニゾンがかっこいい。ラフにいくところは、とことんラフに。そこここで聴こえる、ジョン・ヒックスのファンキーなピアノもいい。フリーを意識した『Naugahyde Reality』での二人のプレイ。そのままの流れで『Scrapple From The Apple』へ。パーカーに心酔していた、ウッズならではのプレイといえるだろうか。2曲目からの流れで自由に展開してゆくアドリブ、その帰結としてのユニゾンプレイ。『Donna Lee』はパーカーではなくマイルスの曲だという説もあるな。”元気なだけじゃなく、こんなプレイも出来ます”ってとこを見せるためか『Polka Dots And Moonbeams』(笑)歌詞と離れたところでムーディーにブロウするリッチーのアルト♪リッチーの恩師、エディ・ジェファーソンに捧げた曲『Eddie’s Mood』から『Side By Side』へと。リッチーにとってのアイドルであったフィルとの共演、そのうれしさが全編に出ているかのような演奏、今どうしてるのかな・・・1.Save Your Love For Me2.Naugahyde Reality3.Scrapple From The Apple4.Donna Lee5.Polka Dots And Moonbeams6.Eddie’s Mood / Side By Sideしかし、急に寒くなったな・・・そろそろ、ファンヒーター出さなくては・・・
2003/11/17
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■Night Lights/Gerry Mulligan気がつけば11月ももう半ば。今年もあんまりライブはいけませんでした…アル・クーパーなんかは同じ日に東京にいたのに仕事が遅くって…来年はイーグルスのツアーが来るならば、必ずいかなくては。とりあえず、2会場くらいは ψ(`∇´)ψ ケケケ~ 『とりあえず新譜も入れて、DVDもつけたら買うだろう』作戦にまんまとはまって、ベスト盤また買ってしまいました。ライナーノーツに書いてあったが、新しいアルバムは必ず出すとのこと。期待して待っていよう。以前、ヤフーの掲示板仲間と無音でチャットしながら、このアルバムをそれぞれの部屋でかけたことがあった。同じ時間を共有したものにしかわからない、奇妙な、それでいて心地いい一体感だったな…マリガンというとチェットとのピアノレスカルテットもあるが、このナイト・ライツが一番有名なところかな。このアルバムではチェットのクールなトランペットとはまた違ったファーマーの音が上手く合っている。選曲もいい。ナイト・ライツは昼間に聴いても似合わないが(笑)、夜に聴くとすごくいい。ブルックマイヤーのバルブトロンボーンもいいなあ・・・ピアノレスというフォーマットにこだわっていた彼自身がピアノを弾くタイトルナンバー『Night Lights(1963)』のやさしげなタッチ・・・どこかしらハートウォーミングな・・・こんなマリガンの魅力もあったのだなと感じさせられる。ジム・ホールはやはりサイドメンとして生きるミュージシャンだ(笑)これ以前の録音ではぐいぐいとドライブして行くような演奏だった彼が変わる過渡期であったのだろうかな。『Morning Of The Carnival From "Black Orpheus"』からは本来のバリトンサックスに戻っている。このアルバムが評価されるのは選曲のよさもあるのだろう。ショパンの美しい旋律『Prelude In E Minor』♪そして最後はピート・ジョイリーのピアノでの『Night lights(1965)』アルバム全体が生み出す雰囲気がいい。1.Night Lights(1963)2.Morning Of The Carnival From "Black Orpheus"3.In The Wee Small Hours Of The Morning4.Prelude In E Minor5.Festival Minor6.Teii Me When7.Night lights(1965)さて、来週もがんばるか・・・
2003/11/16
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今日はロリンズの大阪公演♪2年ぶりのロリンズだ。初めて行ったのが、京都会館でのロリンズだったと記憶しているけど、いつの話だっけ…もう20年ほど前の話のはず。出てきたとき、ちょっと足を引きずっているように見えたので、少し心配になったけど、演奏が始まったら、ノープロブレム。先ずは前々作のタイトルナンバー『Global Warming』から。最近はこの曲を多用しているようだ。近年の彼のやりたい方向”カリプソ”にあってるからなんだろう。元気なジジイだ。73歳とは思えない。モールス信号のようなフレージング、懐が深くなったと感じさせるが、衰えは感じさせない。ただ、すこ~し疲れてるからか、クリフトン・アンダーソンのトロンボーンが前に出る部分が多いような。長年ともに演奏している、クレンショウのベースは安心して聞いていられる。ディニズルのパーカッション、この前の来日で慣れてるからか、それほど違和感は感じない。「おりゃ!ひよっこども聞いとるか?」とでも、言っているかのように、何度も突き上げられる、ロリンズのこぶし(笑)新曲『Sonny Please』。次の作品はエルヴィン・ジョーンズとこの曲を吹き込むらしい。「アリガトウゴザイマス」とか日本語を駆使して(笑)観客を暖かくして行く。スローなブルージーなナンバーも心地いいが、「ん?アップテンポなのはもう無理なのか?」とか思ったら、今度はアップテンポなナンバーを。ツボを心得てるな、ジャジーなジジイだ。螺旋階段を登ってゆくような、即興演奏で観客がヒートし、次は…出ました、『St. Thomas』この前同様、カリプソ色の強い演奏になっている。曲が終わる頃には観客はもう総立ち。そのままの勢いで、『Don’t Stop The Carnival』へ。そして終了。アンコールはナシだった。最後まで止まないスタンディングオベーションの中、ロリンズが再度ステージに出てきて、こぶしを突き上げる。さて、この次はあるのだろうか…いわれているように、一応今度のツアーをロリンズをナマで見る最後の機会だと思っておいたほうがいいのだろうか。できることなら、まだまだ見たいなあ…私の一番のお気に入りはエヴァンスだが、JAZZとのはじめての邂逅はロリンズからだ。彼のサキソフォンコロッサスがMy First JAZZだったなあ。明日からの仕事の活力を、この超人的なじじいからいただきました。ご馳走様でした♪
2003/11/09
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■Join Together / The Who (1989)最近ひどい事件が多いので慣れっこになっている自分がいるなあ。やけどにあった2歳の子供を放置死…近所の人もその子の存在すら知らなかったらしい。誰も存在を知らなかったという事は、悲しむ人すらいなかったという事か。なんと悲しいことよ。せめてその子のために、祈ろう。合掌ジョン・エントウィッスルが亡くなって1年ほど経つ。それからの間のThe Whoのメンバーのニュースというと、ピート・タウンゼントが幼児ポルノでつかまったくらいか(笑)なんか言い訳してたけど、いい年したおっさんがみっともない・・・結成25周年と銘打って、行われたツアーの様子を収めた2枚組アルバムだ。お金に困っているジョンの救済ツアーだとも言われてたな。そのジョンが亡くなって、去年のツアーが中止になるとは…17年ぶりに完演されたロック・オペラ『トミー』でCD1枚、それ以外の曲でもう1枚という構成だ。『Overture』のあとの『1921』…”一流の中の二流バンド”として扱われることの多い彼らだが、それはそれなりでいい。ロジャーのソウルフルな「See Me Feel Me Touch Me…」のリフ、かっこいいなあ。私はモッズ世代ではないのでその背景にあるもの等が全て分かるわけではないが。映画「さらば青春の光」は、ビデオを借りてみた。派手なベスパに乗ってたな。流石に年をとり以前と比べるとおとなしくなったのか、ステージのものは壊してないようだ。(笑)まあ、キース・ムーンが生きていれば、どうなったかは分からなかっただろうけど。(笑)トミーの、その難解なメッセージは発表当時もわかりにくいという評判だったそうだが、ここでの観客はノリノリだ。3人のオヤジたちの演奏もタフだ。Disc 11.Overture2.19213.Amazing Journey4.Sparks5.The Hawker6.Christmas7.Cousin Kevin8.The Acid Queen9.Pinball Wizard10.Do You Think It’s Alright11.Fiddle About12.There’s A Doctor13.Go To The Mirror!14.Smash The Mirror15.Tommy Can You Here Me?16.I’m Free17.Miracle Cure18.Sally Simpson19.Sensation20.Tommy’s Holiday Camps21.We’re Not Gonna Take It!Disc 21.Eminence Front2.Face The Face3.Dig4.I Can See For Miles5.A Little Is Enough6.5.157.Love,Reign O’er Me8.Trick Of The Light9.Rough Boys10.Join Together11.You Better You Bet12.Behind Blue Eyes13.Won’t Get Fooled Againああ、曲名打つの疲れた…
2003/11/04
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■Gipsy Project & Friends / Bireli Lagrene(2002)金曜日から河口湖まで遊びに行って、今日は仕事。イマイチ乗らない一日でした。ちと、飲み食いしすぎたかな。今日ネットのニュースでMr.ボールドが亡くなったのを知った。この間、仕事で会う機会があるはずだったが、入院という事で会えなかったのが残念。まさか、そのまま亡くなるとは…合掌ビレリ・ラグレーン。”13歳にしてデビューを飾った、超絶的な天才”というのが彼に一番ふさわしい表現だろうか。ジプシー・ギタリストを起点として、エレキを多用したフュージョンやロックといろいろな作品を残し、そして前作『ジプシー・プロジェクト』で再び自身のルーツともいえる音楽に帰ってきた。”ジャンゴ・ラインハルトの再来”としてのイメージを払拭しようとしてか、試行錯誤を繰り返してた時期もあったようだが、再びジプシー路線に。『Djangology』の心地よいスイング感。なんと色気のあるギターだろう♪グラッペリとジャンゴの、この曲の演奏も好きだが、これもいい。『Bei Dir War Es Immer So Schon』の心地よさ♪ああ、いかんいかん、意識が遠くなる…今日は途中だけどこの辺で… 1.Djangology 2.When Day Is Done 3.Bei Dir War Es Immer So Schon 4.Babik 5.Ou Es-Tu Mon Amour- 6.Les Yeux Noirs 7.Envie de Toi 8.Minor Swing 9.Laura10.Artillerie Lourde11.Place de Broukere12.Songe d’Automne13.Une Histoire Simple14.Ma Premiere Guitare15.Nuagesさて、明日もボチボチと…
2003/11/03
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