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■On The Border/The Eagles(1974)ようやく今年2日目の休みを取れた、ぴけです。こんヴぁんわ。このままの勢いで1月は終わりそう・・・でもって2月もそのままかな・・・(涙)今年、イーグルスは本当にやってくるのかな・・・来るならばなんとしてでも行かなくては。イーグルスの歴史はロックが商業主義に敗北する歴史であったとも言えるだろう。ウエストコーストロック以降、地域性をもったムーブメントは生まれていない。このアルバムはその3分の2を作り終えたところでプロデューサーがジム・シムジクに変わり、そしてドン・フェルダーが加わることとなった。この作品でも、イギリス文学を専攻していたというドン・ヘンリーの詩への傾倒が見られる。『Already Gone』はジャック・テンプルチンの作品。ごきげんなロックンロールナンバーだ。『You Never Cry Like A Lover』はJ・Dサウザー(JDがジョン・デビッドの略だと言うことはあんまり知られてないのかな)とグレンの共作。グレンらしいといえる曲だ。『My Man』はバーニー・リードンのヴォーカルで前年に亡くなったグラム・パーソンズを追悼した曲だ。バーニーはカントリー色が薄れていくイーグルスから離脱することになるが、バンジョー、マンドリン、ペダルスチールといった楽器が好きだったことを考えれば仕方が無いことか。それまでの旧来のウエストコースト色はバーニーの離脱とともに薄れて行き、どろどろとした鬱積したもの(笑)が出てくるようになる。『On The Border』はアルバムタイトル曲として力の入ったハードな作りになっている。彼らの精神性を表すといった意味ではこのアルバムに欠かせない曲だが、少し重過ぎるか。『James Dean』はその名も「Dean」というタバコのCMにも使われていた。軽快なノリの曲だ。『Ol’55』はこの前の日記にも書いたがトム・ウェイツの名曲。このアルバムの真ん中あたりで、流れを締めてくれるいい曲だ。トムは丁度この前年、デビューしたところだった。アル・パーキンスのスティールギターがいい味を出している。このアルバム唯一のランディーの作品『Is It True?』『Good Day In Hell』は男くさいドン・フェルダーのスライドギターがいい。天辰さんのライナーでも”ポコ的”と評されていたが、確かに。ハーモニーがいい。ラストは彼らにとって初のナンバーワンとなった『The Best Of My Love』。遠くに去ってしまった恋人へのラブソング。戻ってくることが無いとは知りつつも、至上の愛を捧げる。かなり美しい部類に入る、ラブバラードだ。甘いだけのラブバラードとは伝わるものが違う。1.Already Gone2.You Never Cry Like A Lover3.Midnight Flyer4.My Man5.On The Border6.James Dean7.Ol’558.Is It True?9.Good Day In Hell10.The Best Of My Loveこのアルバムを聴きなおしてみると、ホテル・カリフォルニアで具体的に提示された”敗北宣言”の香りがそこここに見えるような・・・さて、明日は何をするかな
2004/01/24
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■A Sigh,A Song/Lisa Bassenge Trio気が付けば1月ももう半ば。毎年のことですが、新成人のお父さん・お母さん、立派なサルを育てられましたね。おめでとうございます。こんヴぁんわ、ぴけです。5日の仕事始め以来、取引先の催し物でずっと出勤だったのだが、今日は久々のオフ。・・・次の休みは24日か(涙)平日に休めることもなかなか無いので、銀行へ行ったり靴を修理に出してきたりとバタバタで過ぎてしまったな。今日は年明け初めて十字屋を覗いてきた。持ってないものは無いはずなのだが、例によってエヴァンスの棚をまず探す。『もしかしたら何かあるかも』と思ってしまうのだが、当然何も無かった・・・100連奏でしばし時間をつぶし、その中でちょっといい感じだったこのアルバムとグレイトジャズトリオ等を買う。ドイツのニュージャズ系ユニットMicatoneの女性vo.が、ベース(もMicatoneの人)とピアノとのトリオ編成スタンダードジャズスタイルで、いろいろとカバーした作品。本国では2002年に発売されていたもの。Vo+Pi+Bで"トリオ"と言い切るのもなんだかなーと言う感覚だが、向こうではこれが普通なのだろうか。前作ではマドンナのカバーなんてやってたな。これはHolly Cole Trioの路線踏襲かな(笑)今作でもその路線で、まずは1曲目カイリー・ミノーグからこのトリオの音がよくあっていると感じる。英語もうまいな。甘くなりがちなのはヨーロピアントリオの特色か。ハードな音を好む人はこの時点で聴くのをやめるかも。3曲目のブルースウェードもクールなスムースジャズと言うところか。原曲のロックンロールをうまく処理しているところに”17へえ”。曲によっては様々なゲストミュージシャンを招いている。ストリングスの使い方がうまい。8曲目ジョニ・ミッチェルの『Blue』。この曲はヴィブラフォンをうまく使っている。最近ではよくジャズミュージシャンが取り上げる曲だ。で、意外なところでトム・ウェイツの『Ol’55』イーグルスのものも好きだが、この変拍子もいいな。思わず口ずさんでしまう。Now the sun’s coming upI’m riding with lady luckFreeway cars and trucksStars beginning to fadeAnd I lead the paradeのびやかな原曲の良さがよく出ている。1.Can’t Get You Out Of My Head2.Pra Dizer Adeus3.Blue Suede Shoes4.It’s Now Or Never5.Everybody Loves Somebody Sometime6.Shake The Disease7.My Guy8.Blue9.A Sigh,A Song10.My Heart Belongs To Daddy11.Are You Lonesome Tonight(intro)12.Are You Lonesome Tonight13.Ol’5514.Golden Earrings15.Interlide16.Junimondさて、明日からまた頑張るか。既に週記状態になってきたなあ・・・2月は出張もあるし、更に書けなくなるな(汗)
2004/01/14
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■Bill Evans Trio At Shelly’s Manne Hole/Bill Evans Trio(1963)中身をごっそり替えた方のPCでランタイムエラーが出て、CDDBにつながらなくなった。で、どんどん深みに入ってしまい、結局は再セットアップに(涙)小手先で済まそうとした自分が悪かったのだが。シリアルATAのHDD買おうかな・・・再セットしている間にオークションも高値更新されて終了してしまうし・・・(TっT)今年は目標を達成できるように、邁進しよう。この作品はエヴァンスがリバーサイドに残した最後のリーダー作だ。チャック・イスラエルズとは62年2月のChazzer盤からだが、ラリー・バンカーとはこの吹込みが初。以後、このトリオで65年まで活動する。63年の5月、エヴァンスはこのウエストコーストのドラマー、シェリー・マンが開いたホールで時間を過ごした。NYの、気心が知れた仲間が集まるクラブで演奏してたことが演奏をリラックスさせたものにしている。エヴァンスにとってはバンガードの次にお気に入りのクラブだったそうだ。ある意味、61年のラファロ、モチアンとの一連のバンガードでの輝かしい演奏からの流れの中にある。エヴァンスの絶頂期はこのリバーサイド時代だったという声は多いが、その時代の最後を飾った、この演奏という意味では重要なアルバムだ。私はこの絶頂期という意見には、別の意味で異議を唱えるが。『Isn’t It Romantic?』のゆったりとしたハーモニックなテーマから演奏は幕を開ける。アドリブでのトップの音が緊張気味に聴こえるが、これはピアノ個体の音によるものか。中音域でのメロディーラインが流れるようで美しい。『The Boy Next Door』はイントロからエヴァンスの演奏は魅力的だ。やわらかいタッチがこの時期のバラードナンバーの特徴か。これぞリリシズムといえる演奏だ。『Wonder Why』は映画のサントラから。テーマパートとアドリブパートのキーチェンジが絶妙。『Swedish Pastry』はバーニー・ケッセルのブルースナンバー。ガーシュイン兄弟のスタンダードナンバー『Our Love Is Here To Say』を小気味よくアップテンポに演奏してゆく。このトリオでは何度も録音を残しているナンバーだ。『Blues In "F"』はイスラエルズ作のナンバーだ。自身の曲で激しく、ぐいぐいとスウィングする。構成のうまさも当然のことか。1.Isn’t It Romantic?2.The Boy Next Door3.Wonder Why4.Swedish Pastry5.Our Love Is Here To Say6.’Round Midnight7.Stella By Starlight8.Blues In "F"9.All The Things You Are明日(ってかもう今日)から仕事か。また、頑張ろう・・・┗(T-T)┛
2004/01/04
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■Yesterday I Heard The Rain/Bill Evansあけましておめでとうございます今年もぼちぼちと書いてゆこう♪理論に偏るのでもなく、感情に偏るでもなく、自分ではバランスが取れているつもりなのだが。『文章がうまい』とはよく言われるが、今まで数多くの文章を読んできて、そこから自分のフレーズを生み出す術を身に着けたからだ(思い上がり)ψ(`∇´)ψ ケケケ~ ただ、今は文学に対して魅力がないから読まない。想像力が現実を超えるものが少なくなった、いや見かけなくなった。音楽はこの三十路半ばの男の胸をおもむろにわしづかみにするだけの力がある。胸をじんわりさせるような力を活字には今、感じない。また、そういうものを感じるようになったら読み出すかもしれないが。自分には到底、そういうものを書くことは出来ないし、演奏することも出来ない。悲しいかな。さて、新年1枚目。いつもと変わらずエヴァンスで。これは73年に初来日公演を行う前の音源だ。エディ・ゴメスとマーティン・モレルのトリオ。このトリオの作品としてはこのアルバムの頃が一番完成度が高いのではないだろうか。同年2月のパリ公演ではいささか凡庸に感じられた音も、ここでは新たな展開を感じさせる。リリカルな『Up With The Lark』で始まる。この曲はこの演奏が初演とのこと。その後、ラストトリオの最後の演奏までレパートリーに加わることになるナンバーだ。3拍子をうまく取るゴメス(笑)エヴァンスのトップの出し方も心地よい。『What Are You Doing The Rest Of Your Life?』は曲のイメージとしてはエレピのほうがよく似合う気もする。ルグランの曲だが、ルグラン自身の演奏よりもいいと感じる。やはりルグランは作曲家であって、エヴァンスは演奏者であるのだなということで。『My Romance』を聴くと、ゴメスではやはり・・・と思ってしまう。『Emily』でもソロはいいのだが。これはジョニー・マンデルのナンバー。『Yesterday I Heard The Rain』邦題、”雨のつぶやき”ともいう。この演奏が発見されるまでは、日本での演奏が初演と言われていた。『Who Can I Turn To』はミュージカルより。『Some Other Time』はラファロとのバンガードでの演奏も有名。このゴメス、モレルのトリオ以降は演奏としては残ってない。『Autumn Leaves』『Someday My Prince Will Come』も折にふれ何度も演奏した愛演曲だ。リリカルなエヴァンスの魅力を引き出してくれる名曲だ。1.Up With The Lark2.What Are You Doing The Rest Of Your Life?3.My Romance4.Emily5.Yesterday I Heard The Rain6.Who Can I Turn To7.Some Other Time8.Autumn Leaves9.Someday My Prince Will Come このトリオの末期の音源ではよく思えないゴメスも、ここではいいな。主導権をとり、攻撃的にいっている。さて、今年こそはフルコンプリート、出来るだろうか。I Will Say "So Long!" For All We Know,We Will Meet Again.誰に言うわけでもない独り言だ。返事はいらない。そのまま読み捨ててくれてかまわない。
2004/01/01
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