初な感じのアンパンマンは会計はできないようだ。
買い物のお手伝いをする人→会計の人→レジを打つ人
なんでこんなにまどろっこしいの。
もしかして・・と思ったら、
この男を連れてきた。←悪夢再び。
「10%offか香水瓶をひとつオマケ、どっちがいい?」
男はそのへんにあった普通の小さな香水瓶を持って言った。
(10%off)
「香油はいらない? 砂漠の秘密、discountする」
(いらない)
男は呆れたように伝票を書いてアンパンマンに渡した。
彼はそーっと、そーっと、ラクダたちをレジまで運んでくれる。
会計の店員に、
(discount して欲しいの)
「ペン持ってる?」
(赤ならあるけど)
「日本製?」
(そう)
「それくれたら、40ポンド安くする」(800円)
(じゃ、あげる)
彼はとても嬉しそうに楽ノックの赤を高々と電灯に近づけ、
beautiful ! beautiful!と呟いた。
↑ 私じゃないのか。
母が囲まれてる!
(どうしたの?)
「ペンが欲しいって」
(もうあげたからいいよっ)
「そっちの人がハンサムだからっていいかげんにしなさい!」
(え? 誰が?)
「この人、ずっと一緒に探してくれたでしょう。
ペンくらいあげなさい」
なんだかわかんないけど、怒られたのでペンを渡す。
アンパンマンまだいたんだね。
彼に渡したペンをさっきの店員が奪おうとする。
あ・・・・。
母は間にサッと入り、思いっきり日本語で「これはこの子にあげたの!」と制止した。
やっぱり鉄の女。
アンパンマンはすっごく嬉しそうに「Thank you」と母にお辞儀をした。
田中さんがバスケットに山盛りの香水瓶を持って走ってきる。
「あー、これで家族のお土産1つgetしましたー」
って・・・30個。
バスに戻ると
「太ってるからってペンくらいあげればいいでしょ」
(え?あれは800円引きにしてくれるからあげたんだけど)
「そうなのー? てっきり顔のいい人にはホイホイあげて、アンパンマンみたいな子にはだめって差つけてるのかと思った」
あのさー、「Thank you」って言った後、彼いなくなったでしょ。
さっきからハンサムとか顔がいいとか言ってるけど、疲れてて顔なんて見る暇なかったんだけど。
「きっとあの子はまだ見習いで、ずるくない売上全然ないでしょう」
でも・・・・
アンパンマンみたいな子って言ったの、あなた。
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