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林望先生の最新著『結局、人生最後に残る趣味は何か』を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。 この本、趣味とは何かについての林先生のお考えと実践を披歴した本なのですが、先生曰く、趣味だからと言って余暇に適当にやればいいというものではなく、仕事と同等…とまではいかないにしても、心積もりとしては生計を立てるための仕事と、自己実現のための趣味は、同じほどの情熱を注ぎ、長く継続すべきものであると。 で、そのココロは、「上手な素人ではなく、下手な玄人を目指せ」と。 下手とはいえ、素人と玄人の差は大きい。もちろん、それだけ努力しても、趣味の領域で玄人になれるかどうかは分からない。でも、そのつもりで頑張って初めて、趣味も生き甲斐になると。 林先生の場合で言えば、まずは「能」、そして「声楽」。どちらも、カルチャーセンターみたいなもので習ってお茶を濁すのではなく、長年にわたってプロにマンツーマンで習っていらっしゃる。そして、恥をかくことになろうと、とにかく人前で芸を披露するところまでやる。そこまでやって初めて自分の芸がどこまで達しているのかが分かるものだと。 またそこまで懸命にやるからこそ、それが本職の方でも役に立つ。林先生は、能に関するご著書も沢山あるし、声楽については定期的に公演もされている。また声楽のための作詞もされ、それがプロの声楽家によって演奏もされている。趣味が、趣味の域を超え、本職の助けになっているわけ。 また仕事の一方で趣味をそこまで熱を込めてやるとなると、時間が足りない。だから、無駄な時間を過すことを林先生は極端に嫌われる。宴席とか、無駄な会議とか、そういうのに付き合うのはできるだけ避け、とにかく自分のために時間を使う。これこそが人生で最も心掛けるべきことだろうと。つまり、人生の時間を自分本位で使うということ。 まあ、ここで林先生が言われていることは、少なくとも私にはすべて首肯できるかな。 この他、能や声楽ほどではないけれど、それに次ぐ趣味として、絵を描くこと、クルマの運転、旅、写真、骨董、俳句、川瀬巴水の版画の収集、古書籍の収集等々についての言及もありますが、これらすべてについても、やはり「自分本位」を林先生は貫かれている。旅にしても、旅行ガイドにあるような旅ではなく、自分自身で見つける旅をする、とかね。写真を撮るにしても、風光明媚な場所ではなく、何気ない、しかしどこか自分の心に響く景色だけを撮るとか。巴水の版画にしても、先生が収集を始めた頃は、巴水なんてまるで評価されていなかった。でも、先生は自分がお好きだから集めただけ。結果として、今、巴水の評価が爆上がりしているけれど、それは後からそうなっただけの話であって。 まあ、趣味というのは、すべてそうありたいものですな。 で、本書のタイトルである「結局、人生最後に残る趣味は何か」ですが、林先生の場合、それは何だったか? 詩作ですって。これはもう、高校生くらいの時からの林先生の情熱であって、それは今も変わらない。ご自分の感性で、状況を、情緒を、ふさわしい言葉で切り取る。そういう詩の世界に遊ぶこと。これが、おそらく最後の最後まで残る先生の趣味だろうと。 ふうむ。なるほどね。 ということでこの本、そろそろ定年が近くなって、仕事から解放されたら趣味の世界に生きるぞーなどと考えている御仁には、実に参考になる本ではないかと。否、本当は、若い人が若い時に読むべき本なんですけどね。そこまで練れた若者が、今日日、どれほどいるかっていう話になってくるけれども。これこれ! ↓結局、人生最後に残る趣味は何か [ 林 望 ] ところでこの本には、林先生の転機となった名著『イギリスはおいしい』の出版余話が出て来るのですが、それによるとあの本、最初はどこの出版社も全然引き受けてくれなかったんですって。 出版社曰く、「フランスの料理の話だったら、話は別なんですがね・・・」と。無名の学者の、イギリスの料理の話なんか、誰も買わないよ・・・それが当時の出版社の言い分だったんですな。 で、何十社にも断られた挙句、平凡社が引き受けて、それで出版したら途端にベストセラーになったんですって。まあ、林先生の場合、この本のヒットが先生の人生を大きく変えることになるわけですけど、その背後にこういう話があったというのは、ちょっと面白いですな。 ちなみに、私が日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した『S先生のこと』だって、出版にこぎつけるまでに何十社と断られましたからねえ・・・。 とにかく、『結局、人生最後に残る趣味は何か』、実に面白い本だったのでした。教授の熱烈おすすめ!です。イギリスはおいしい (文春文庫) [ 林 望 ]【中古】S先生のこと /新宿書房/尾崎俊介(単行本)
April 30, 2025
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もう最近、AIを使わない日がないくらい活用しちゃっているんですけど、ひょっとして英語の試験問題とかも作ってくれるのかしら? と思って作らせてみたら、立派に作りました。もう、勘所も押さえていて、このまま使えるじゃん、っていうくらい見事なヤツを。 ええ? じゃあさ、入試問題とかも、これで作れるんじゃね? 多分、作れるな。 っていうか、もうあまりにも便利過ぎて、何が何だかわからん。 ん? じゃあさ、たとえば大学共通テストくらいのレベルだったら、数学の問題とかもAIに聞けば、たちどころに解答を教えてくれるってことなのかしら? だとしたら、もう、数学の先生とかも要らなくない? その昔、高校生だった頃、Z会の数学の問題が難しくて、どうしても解けなくて、仕方なく高校の数学の先生のところにいって質問したりして、そうしたらその先生も頭を悩ませちゃって、申し訳ない思いをさせたことがありましたけど、もう、そういうことも必要ないのかもね。AIに聞けばいいのだったら。 問題を出す方もAI頼み、解く方もAI頼みになったら、それこそ何のために試験しているのか、わからなくなるよね! まあ、とにかくAIの進歩ってのは、すごいもんですな。舌を巻くとはこのことだね。
April 30, 2025
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デイビッド・ハミルトンが書いた『親切は脳に効く』という本を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。 ハミルトンはスコットランドの有機化学博士で、プラシボ(偽薬)の専門家。つまりは科学者であるわけね。で、その人が「親切」という人間の行動の実質的な効果について云々しているのがこの本。 で、それによると、親切というのは、心にも身体にもとてもいいことだと。 たとえば親切をする/されると、「幸せホルモン」ことオキシトシンがドバっと出て、これが欝を治すし、ストレスへの抵抗力も増えるし、心臓の負担も減らすと。あるいは「NO」(一酸化窒素)の血液濃度が増し、これが血管由来の病気(心臓病とか脳卒中とか)を予防する。そしてこれらの物質は抗酸化作用があって、老化を防ぐことにもなるので、長生きできるようになると。 もう一つ、親切の好ましい効果として、伝染性があるということも、ハミルトンは指摘しております。 つまりね、人から親切にされる、あるいは人が他の人に対して親切にしているところを目撃したりすると、自分も他の人に親切な行為をしたくなるらしいんですな。それが3次まで続く。だから、仮に私が誰か他の人一人に親切にしたとすると、その人も他の人に親切にし、さらにその人も他の人に親切にし、さらにその人も他の人に親切にし・・・という具合に、4人の人に影響を与えると。すると、その4人の人もそれぞれ3次ずつ他人にいい影響を与えるので、合計すると一度の親切が64人に好影響を与えることになると。 すごくない? これはビジネスの場でも同じことが起こるので、たとえばいい店長がいて、この人が部下に対して親切に振る舞うとすると、店長から親切にされた店員(スタッフ)も機嫌がよくなり、客に対して親切に振る舞うと。そうすると、店員から親切にされた客も気分がよくなり、この店を贔屓にするようになる。そうやって一人の店長の親切さが、5%もの売り上げアップに跳ね返ってくるんですと。 じゃあ、なんでそれほど親切が効果があるかというと、人間にそもそも親切DNAがあるからだと。 何億年も昔、親切なDNAを持った人間と、自分勝手なDNAを持った人間のグループがいたんですな。 さて、それぞれのグループはどうなるか。 親切なグループは、たとえば食べ物をゲットすると、みんなで分かち合うわけ。だから、たとえば10人のグループだったとすると、そのうちの3人くらいが食べ物を取りに行けば一日の食糧はなんとかなる。翌日はまた別な3人が交代で行けばいいのでね。 ところが親切じゃないグループは、食べ物を分かち合うという発想がない。だから、毎日の食べ物を、10人がそれぞれ取りに行かなければならなくなるわけ。と、その過程で事故ったり、獣に食われたりすることもある。 だから、親切なグループと親切じゃないグループでは、前者の方が生存率が高くなる。これを繰り返していけば、遠からずして親切なDNAを持った人間が地上を覆うようになるのは明白。だから、今、この世界に生きている我々は、全員が親切なDNAを持った人間の子孫なわけですよ。だからこそ、親切というものを受ければそれが分かるし、逆に人にも親切にしたくなると。 とまあ、そういう風に科学的に親切の効能というものを実証した本、それがこの『親切は脳に効く』なんですな。だからこの本を読むと、なるほど、人間としてこの世を生きていく限り、親切というのは優れた戦略だ、ということがよくわかる。親切になれば自分も幸せになるし、他人も幸せにできるし、双方ウィンウィンでハッピーになれるんだから、もう、言うことないじゃん、と。 親切ってのはいいものだ、というのは誰もが分かるけど、それには科学的な根拠があるんだというのをきちんと解説してあるという点で、この本は非常に有用であると、まあ、そういう結論になるでしょうか。 正直、飛び抜けて面白い本というわけではないけれど、とにかく親切にしておけば色々間違いなし、ということはよく分かる。その意味で、教授のおすすめ!と言っておきましょうかね。これこれ! ↓親切は脳に効く [ デイビッド・ハミルトン ]
April 28, 2025
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ゴールデンウィーク前半の山場として、岐阜県にある月川温泉というところまでドライブしてきました。と言って、別に温泉に入ったわけではなく、この辺りにある「花桃」を見に行ったの。 花桃って、ご存じ? 案外知らない人が多いのだけど、梅と桜と桃を足して3で割ったくらいの感じの花で、赤・ピンク・白の花が咲く。赤い花、ピンクの花、白い花があるばかりでなく、一本の木に赤・ピンク・白の花が咲く場合もある。一本の木に、異なる色合いの花が咲くって、ちょっと変わっているでしょ? で、月川温泉にはこの花桃が5000本くらい植わっていて、それが一斉に花開く今の時期は、もう、まさに桃源郷よ。素晴らしい景色。極楽って、こんな感じの場所じゃないかしら?って思うほどの絶景。これこれ! ↓花桃の里 今年は開花がちょっと遅くて、今がまさに満開。堪能して参りました。 ところで、今、私の愛車、ルノー・キャプチャーが故障中なので、今日は家内の愛車、スズキ・スイフトでドライブに行ったのですが、改めて乗ると、スイフトってクルマ、いいんですわ。 何がいいって、軽快なんだもん。スイフトの名の通り、スイスイ走る。 で、このクルマのギアはトルコン式のオートマではなくCVTなんだけど、これが結構いい。CVT独特の、いわゆる「ラバーバンド・フィール」はほとんど感じられず、アクセルを踏めばその瞬間、気持ちよく加速してくれる。 もうここまでCVTの性能が上がってくると、トルコンじゃなくてもいいかなって気になってくる。少なくとも小排気量のコンパクトカーだったら、CVTで十分だよ。 でね、さらにスイフトのCVTのいいところは、疑似的に段が切ってあるところ。だから、ハンドルについているパドルシフトで操作すると、トルコン式オートマ同様、ドライバーの意志でシフトダウンすることもできる。 もっとも、普通の平坦な道を走っている限り、敢えてシフトダウンする意味はないのだけれど、ちょっとアップダウンのあるところを走る時、特に下り坂でシフトダウンし、エンジンブレーキを効かせることができる。これがね、実にいいのよ。 今回も長い下り坂を走っている時など、適宜、1段か2段、シフトダウンしてやることによって、いい感じのエンブレが効いて、実に具合がいい。これは発見でしたね。 ということで、今日のドライブでは、花桃の桃源郷も見られたし、スイフトのドライブも楽しかったし、なかなかいい初夏の一日となったのでした。今日も、いい日だ!
April 27, 2025
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今日は所属学会の支部大会があったので、参加してきました。 この学会に参加するのは、何年ぶりだろう? 15年ぶりくらいかな? とにかく、このところずっと幽霊学会員だったので、ほんと久々って感じ。 で、たまたま今日は「文学における資本主義と消費」というシンポジウムがあったのですが、聞いていて思ったのは、文学者ってのはつくづく資本主義が嫌いなんだなと。 「資本主義は、何でも商品にして消費してしまう」というのが文学者の資本主義観なのよ。だから文学も消費しちゃう。本来真面目なものである文学も、パロディ化して面白おかしく消費してしまう。それが腹立たしいと。 だから「文学における資本主義と消費」というタイトルの真意は、否定的なのよ。「文学における資本主義と消費・・・は怪しからん」という意味なわけ。 だから、文学者は自己啓発本が嫌いなのね。自己啓発本は、資本主義的なところがあるからね。 ワシはそんなこと、思ったこともないけどね。資本主義が大好きなもので。 ま、それはともかく、浦島太郎のように久々に学会に出てみると、学会のメンツが様変わりしていてビックリ。私がこの学会の運営委員長をしていた頃、ご一緒していた先生方がほとんど見当たらず、若い人たちばかりだったので、何だかもう、自分の居場所ではなくなってしまったみたい。 多分、この学会に出るのは、今日が最後かな。
April 26, 2025
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噂によると、あの武田砂鉄さんが、拙著をTBSラジオ『プレ金ナイト』で取り上げてくれた模様。これこれ! ↓プレ金ナイト ひゃー! 嬉しいですのう! 武田さん、サンキューーーー!
April 26, 2025
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現在、3冊の本を書いているのですが、そこへ持ってきて、またまた執筆依頼が舞い込んで来ました〜♪ アメリカ文学者って、日本に1200人位はいると思うけど、今、一番の売れっ子は間違いなくワシだな。 って言うか、この所、ますます斎藤孝化してる気がする。いいのか、それで? でもなぁ、故障した愛車も修理代が掛かるし、断るのも面倒だし、いっそ引き受けるか。 まぁ、とりあえず詳しい話を聞いて、やれそうだったら引き受けますかね。
April 24, 2025
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愛車のルノー・キャプチャーに、突如、要修理サインが出たので、今日、大学に出勤する前にディーラーに寄って、様子を見てもらうことに。すると・・・ 燃料噴射ポンプの不調ですと。そして、修理代は21万円コース。 うほほーー。21万円かあ・・・。厳しいなあ。 買ってからもうすぐ9年、走行距離ももうすぐ11万キロ。昨年も今頃、ギア関係の不具合があって、修理代16万円コースをやったばかり。 これらすべてを総合すると・・・要するに・・・ 買い替え時、ってことなんじゃないかと。 とりあえず、すぐにエンジンが止まるというような種類の故障ではないらしいので、しばらくこのまま乗ることにしましたが、この先どうするか、ちょっと考えないとね。 修理するにしても、買い替えるにしても、大きな出費となることは間違いない。いやはや、参りましたなあ・・・。
April 23, 2025
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今日は3年生のゼミがあったのですが、今年の3年生は手ごわいねえ。 大学って、大体、1年置きなのよ。いい学年と手ごわい学年が交互に来る。だから今年の4年生のゼミ生たちは極めて優秀なんだけど、3年生は・・・。 何がダメって、「何にも興味がない」というところ。その興味の無さ具合が半端ない。 たとえばたまたま今日のゼミで食べ物の話題が出て、好きなラーメンは?という話になったんですわ。 で、あるゼミ生が、「私はどこどこのラーメンによく行きます」というので、「どんな特徴があるの?」と尋ねたら、まったく答えられないの。 で、「それは豚骨なの? それとも醤油味?」と重ねて問うてみたのだけど、それでも答えられない。「じゃあ、何が入っているの?」というと、「分かりません。多分、白菜?」ですって。 多分ですけど、彼女が「白菜」と言っているのは、「キャベツ」のことだと思うんですよね。その違いが分からないと。 またファッションの話題になって、アメリカらしいファッションの例としてジーンズを取り上げ、私がリーバイスやリーの話をし始めたところ、あまりにも反応が薄いので、まさかと思いつつ、「リーバイスって、知っているよね?」と尋ねてみた。そしたら、6人いるゼミ生の一人も知りませんでした。リーバイスを知らないのでは、リーのことなんか知るわけがないですわなあ・・・。 で、私が「でも、君たちだってジーンズは履くだろう?」と聞くと、「あまり履いたことがない」と。 で、履いたことがないと言っている学生が、まさにジーンズを履いていたので、「だって、今、君はジーンズを履いているじゃないか」と言うと、「あ、これがジーンズですか」ですって。 一事が万事、こんな調子だから、もう、取り付く島もないのよ。同じ惑星に住んでいるとは、とても思えない。 ここまで若い人の白痴化が進んでいるとなると、もう、大学に私の居場所はないと見た。早く引退の日が来ることを祈るしかないな。
April 22, 2025
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俳優の山口崇さん、亡くなりましたね。享年88。 山口崇さんといえば、クールな二枚目というイメージですけど、私が山口崇さんのファンになったのは、NHKドラマの『天下御免』を見た時かなあ。 あのドラマで、江戸時代の科学者・平賀源内を演じたのが山口崇さんだったのですが、江戸の庶民に慕われるインテリ平賀源内を、山口さんは見事に演じられておられた。このドラマ自体もすごく斬新な演出が為されていて、江戸時代の話の中に現代の映像を散りばめたり、まあ、ぶっ飛んだ内容でしたね。あのドラマ、もう一度見たいと思うのですが、フィルムが現存していないようで、見直すことはできないらしい。残念なことでございます。 山口さんは目力が強い俳優さんで、食い入るようなまなざしがカッコ良かったんですけど、あの目は、今から考えてみると、ちょっと大谷翔平選手にちょっと似ているなと。逆か。大谷翔平選手の目って、山口崇さんにちょっと似ているなと。 まあ、とにかく、昭和の二枚目として、いい俳優でした。ご冥福をお祈りいたします。 さて、それはともかく。今日の私はちょっとご立腹よ。怒らずの誓いも、ちょっと破っちゃった。 ことは免許更新にまつわる話なんですが、更新時期を知らせるハガキが来たので、見たら、更新手続きをする時は予約をしろと書いてある。 で、予約をしようと思ったら、もう、期限まで予約が空いているところが一日もないと。 じゃ、更新できないじゃん! まあね、明日明後日に予約を入れようというのだったら、空きがないというのも分かるけど、まだ期限まで3週間はあるんだからね。それで空きがないのでは、そもそもこのシステム自体が機能していないってことじゃないの。 で、頭に来て、猛然と警察に電話してどういうことじゃ!と文句言ってやったけど、らちが明くはずもなく。 予約制度などがない時に、こんな理不尽な目にあったことはないので、予約制度を導入したことが、かえって我々の不便につながっておるわけですよ。 結局、予約なしで行って、空きが出るまで何時間でも待て、ということらしいけど、ほんっと警察ってところは腹立つわ。こんなアホな制度、一刻も早く、撤回してもらいたい。
April 21, 2025
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日曜日、実家から名古屋の自宅に戻って参りました~。 ところで、その前に姉に頼まれて、実家の物置を少し整理したんですわ。 で、物置の奥の方にあった大昔に使っていた整理ダンスの引き出しを開けて、中に何が入っているか、見てみたわけ。そうしたら・・・ お宝発見! なんだと思います? 洋酒よ。高級洋酒。ウイスキーとかブランデーとか。これ、きっと父が誰かからお中元とかお歳暮とかでもらった奴を大事にとって置いたんじゃないですかね? うーん、しかし、何年も物置で眠っていたわけで、変質してないですかね? してなかったとしても、ウイスキーやブランデーは、私もあまり飲まないからなあ・・・。 高級洋酒って、モノによっては高く売れると聞いたことがあるけど、今度、ちょっと調べて、洋酒を買い取ってくれるところにでも行って、売れるかどうか、聞いてみようかしら。 ということで、ひょっとしたら高額で引き取ってもらえるかもしれないお宝発見となった、実家での一日となったのでした。
April 21, 2025
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今日の午前中は、相続関係の手続きで、司法書士の方、税理士の方と面会してご相談。父の時にもお世話になったチームなので、お互い気ごころの知れたところがあり、スムーズに話が進みました。まあ、今日できることはこれで済んだので、一応、順調かな。 それはさておき、今日は初夏を先取りするようないいお天気で、日差しはそこそこ強かったけど、風が心地よく、いかにも4月下旬の土曜日という感じ。 出向いた先が新百合ヶ丘だったのですが、今日の新百合ヶ丘駅前は露店が立ち並び、地域の物産やアクセサリー、フードトラックやパン屋さんの出店などがあって、とても賑やか。いい陽気になりました。 で、一緒に行った姉が、ちょっとユニクロを見ていきたいというので、付き合い、姉の服を見立ててあげることに。 結果、ちょっとビビッドな、初夏らしい緑色の、リネン混のシャツをゲット。カフェラテ色のとどっちがいいか、さんざん迷っていましたが、私のアドバイスで明るい緑の方のシャツを選択。姉も私も、ともすると地味な色のものを選びがちなので、今日は思い切って姉の背中を押してあげた次第。 というわけで、手続きも進んだし、街はフェスティヴィティに満ちていたし、姉は欲しかった服をゲットできたし、とてもいい初夏の一日となりました。
April 19, 2025
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今日は都内某所・・・というか、プレジデント社なんだけど、そこで YouTube 動画の撮影をしてきました~。 この手の撮影って、去年の5月に撮った「深掘TV」で、社会学者の宮台真司さんなんかとご一緒して以来なんですけど、今回も面白かったです。 こういうの、案外好きかも。身体にマイクをつけられたりするのって、なんかそれだけで気分が上がるわ~。 今回は、編集長との対談形式だったんですけど、編集長がうまく話の流れをコントロールしてくれたので、すごく話しやすかった。自分の言いたいことは全部言えたかな~って感じ。今回は、1月に出した拙著の宣伝もかねてのものだったのですが、それなりに拙著のPRも出来ましたしね。 今日撮影して、これから編集作業があるでしょうから、実際にオンエアされるのは少し先のことになるでしょうが、オンエアされたら、このブログでもご紹介しますので、どうぞお楽しみに! 今日は「前編」と「後編」の一挙2本撮りだったので、快い疲れが・・・。今日は、夕食にちょっとワインでも飲もうかな。
April 18, 2025
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昨夜、レイトショーでレミ・マレック主演の映画『アマチュア』を観てきました。以下、ネタバレ注意です。 CIAの情報分析官チャーリー・ヘラーは、愛妻と二人、仲睦まじく暮らしていたのですが、ある時、妻が出張でロンドンに出向いた時、そこでテロの巻き添えを食らい、4人組の犯人グループに殺されてしまう。 で、絶望の最中、ヘラーは自分なりに情報を集め、分析し、妻を殺したテロリスト・グループのメンバーを特定する。しかし、上層部にそのことを上奏しても、まったく動いてくれない。CIAにはCIAのやり方があって、ヘラーの妻の復讐のために立ち上がるわけではないと。 しかし、どうもおかしい。実はこのことがあった少し前、CIAが集めた情報の中に、故意に書き換えられている書類があることをヘラーは掴んでおり、上層部が関わっているらしいことも判明。 そこでヘラーは、上層部にこのことを言い、もしこの件を公にされたくなければ、自分を配置換えし、CIAのエージェントになる訓練をさせてくれと、いわば脅迫するわけ。 そう、ヘラーは、トム・クルーズのごとく、CIAエージェントとなり、妻を殺した4人を殺害する計画を立てたわけ。 上層部は、一応、これを認め、ヘラーは殺人兵器となる訓練を受けます。一方、ヘラーがこの訓練を受けている間に、ヘラーが隠した自分たちに都合の悪いデータを探し出そうと必死になる。 しかし、なにせヘラーはIQ170の天才技師ですから、そう簡単に他のエージェントに見つかるような場所にデータを隠すわけがない。適当に餌を撒いておいて、うまいこと彼らを躍らせるわけ。そしてその間に、標的の殺害のために必要な知識とノウハウを得て、単身、標的を殺害しに向かうと。 さて、ヘラーはアマチュアのCIAエージェントとして、妻の復讐を果たすことができるのか? それとも、ヘラーに自由にさせたくないCIAが、総力を挙げてヘラーの行動を阻止するのか?? ・・・っていうようなお話。まあ、まあ、面白かったです。 今回、主役を演じたレミ・マレックですが、今回の役は、うーん、まあまあ、適役だったかな。ちょっとエクセントリックな役柄だからね。 彼は、『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーを演じ、一躍スターになった人ですが、その後の作品にはあまり恵まれなかった。007映画で敵役を演じたりして、一応、大役にはついているものの、必ずしも当たり役というわけではない。ちょうど『イングロリアス・バスターズ』の悪役で驚異的な演技を見せたクリストフ・ヴァルツが、その後、あまり役に恵まれていないのとちょっと似ているかも。 レミ・マレックの場合、魁偉とまでは言わないまでも、ちょっと常人と異なる容貌なもので、使い方が難しいんでしょうね。顔のクセが強すぎて、どこにでもいる人は演じられないからね。ウィレム・デフォーみたいなもんかな。でも、ウィレム・デフォーは、どんな映画に出てもいい味出すので、レミにはウィレムを見習えと、ワタクシからアドバイスしておきましょう。これこれ! ↓『アマチュア』
April 17, 2025
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今日も今日とて、Y新聞のインタビュー取材(オンライン)を受けておりました。 今日は私のことと言うよりは、とある超有名な自己啓発本に関する取材で、どうしてこの本はこんなに売れるのか、その人気の秘密についてコメントするというもの。 1時間ほどのインタビューで色々お話させていただきましたが、記者さんの質問に回答しているうちに、自分でもこの本についての考えがまとまっていったところがあるので、自分としても結構良かったかな。まあ、どんな経験もすべて勉強ですよ。 それに、当該の自己啓発本は、私自身、高く評価しているものですので、自分がいいと思っている本を多くの皆さんにご紹介できるというのは、意義深いことでありますしね。 完成した記事は、5月6日のY新聞紙上に掲載予定ということなので、ちょっと楽しみ。こういう仕事も、積み上げていけば自分の財産になりますから。 さて、しかし、今週はこれだけじゃないのよ。金曜日には、YouTube 動画を撮影するために東京に出向きます。 これは某有名ビジネス誌のオンラインサイトに出るもので、「前編」「後編」の2段構え。こちらは、自己啓発本の何たるかを語りつつ、1月末に出した自著の宣伝も兼ねたもの。ある程度ストーリー性のある話をする予定でございます。と言っても、一方的に語るわけではなくて、編集長との対話で進んでいく感じになると思うので、その辺は臨機応変に。 っつーことで、新学年開始早々の慌ただしい中、自分の仕事関係のちょっと面白い経験が続きます。面白いのはいいんだけど、これが一段落したら、その時こそどこか温泉でも行って骨休めしたいなあ・・・。
April 16, 2025
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バルガス・リョサがついに死んだか・・・。 なんの感慨もない。 なんか苦手なんだよなあ、南米文学。ガルシア・マルケスもまるで読めなかったし。我々の世代は結構、南米文学世代で、ひところはやれ「マジック・リアリズム」がどうとかこうとか、盛んにもてはやされたもので。それで私も何度かトライはしたんだけど、読めなかった。 なんか、こう、感性がしっとりはまらないんでしょうな。 なんだろうね、そういう、文学上の「好み」って。 それを言ったら、現在、鋭意研究を続けている自己啓発本についてもいえる。 例えば『7つの習慣』とか。あれの重要性とかはわかるのよ。実際、すごく重要な作品で、何故重要かということだったら、いくらでも言える。だけど、じゃあ、アレを愛読しているか?と問われると、いや、それほどでも、という感じになる。もっとマイナーな自己啓発本の方が、好きか嫌いかで言えば、よっぽど好き、というところがある。 まあ、私は昔からそうだからね。アメリカ文学の巨人たるフォークナーとか、面白いと思ったことがないからなあ。なんかインチキ臭い奴だなと、ずっと思っていた(思っている)。 もっとも、今、フォークナーをウィキペディアで調べると、私が書いた論文やら何やらがやたらに参照されているんだけどね! あれ、どゆこと? まあ、こればっかりは、「こうあるべきだ、これを好きになるべきだ」と言われても仕方がないので、あきらめるしかないな。自分は自分の好みのまま、云々するしかない。 だけど、そうね、死ぬまでにもう一回くらい、マルケスやリョサにチャレンジしてみるのも、いいかもね。だけど、フォークナーは、もう無理だな。
April 15, 2025
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今日、非常勤で来られている元先輩同僚のK先生と、コーヒーを飲みながら話をするチャンスがあったのですけど、K先生は先週末、下呂温泉に奥様と行っていらしたんですと。 え? 新学年始まった早々、もうレジャー?! と、突っ込むと、K先生曰く、「いや、俺じゃなくて奥さんが行きたい行きたい言うもんで・・・」ですと。苦しい言い訳じゃ! 先生だって遊びたかったんでしょ! で、下呂の中心部からちょっと離れた「大江戸温泉物語」という宿に泊まられたそうなのですが、そこは比較的にリーズナブルな金額で泊まれるし、朝も夜もバイキング形式のビュッフェで、好きなものが食べられるからいいのだと。 なるほど。 だけど、K先生曰く、今回の旅で一番感心した・・・というか、感動したのは、食事でもなければ、温泉でもない。 じゃあ、何に感動したのだと思います? なんと、「マッサージチェア」に感動したんですと。 確かに、温泉に行くと、風呂場を出たところあたりに有料のマッサージチェアが置いてあることがありますわなあ。100円で10分、揉んでくれる、みたいなやつ。 ところが、大江戸温泉物語のマッサージチェアは、そんじょそこらのマッサージチェアとはわけが違うと。 値段もちょっと高くて、15分300円だそうですけど、もう、未来的な繭に包まれるような感じで極上のマッサージが体験でき、しかも本当に疲れが取れると。 で、K先生、あまりにも感動したので、滞在期間中、3度もそのマッサージチェアを堪能したのだそうで。 ふーーん。そんなにすごいのか、大江戸温泉物語のマッサージチェア。そんなんだったら、私も体験してみたい。 結局、春休みもほとんどどこへも行かなかったし、私もK教授にならって、学期中でも週末を利用して、極上のマッサージ体験をしに、下呂にでも行こうかな・・・。
April 14, 2025
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YouTube のショート動画で『幸せカナコの殺し屋生活』のトレイラーを見たのですけど、面白そうだねえ。 主人公・カナコ役ののん(能年玲奈)さんというのは、私は前々から評価していた人で、早く表舞台に復帰するといいなと思っていたのですが、この作品なんて、彼女の魅力全開じゃない。 あと、この作品に出ているカナコの上司・渡部篤郎さんもなんかいい味出していて。良さげです。期待大。 このところ映画館に行くような作品がないなあと思っていたのですが、今上映中の『アマチュア』はちょっと見てみたい。軽量級かもしれないけどね。 それを言ったら『シンシン』も観たい映画の一つだけど、これは名古屋では3館くらいしか上映館がないので、ちょっと面倒臭い。家の近くにマルチスクリーンの映画館が3つもあるのに、そのどれもこの映画を上映しないって、どゆこと? あとは・・・5月に入って『ミッション・インポッシブル』(デッド・レコニング後編)をやるはずだけど、これは当然観るでしょう。 ずっと忙しくて、どうしても娯楽が後手に回っちゃうんだけど、人生なんて楽しんでナンボですからね。少しリラックスして、楽しまなきゃ。
April 13, 2025
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今日は午後から散歩がてら、いつもと違うちょっと離れたところにあるスーパーに夜ご飯の材料を家内と買いに行ったのですが、何を食べるかについてアイディアが浮かばなかった。 そこで、今日の夜は「居酒屋ごっこ飯」にすることに決定! 説明しよう。「居酒屋ごっこ飯」とは、スーパーで売っている総菜を何種類か買い、家に居ながらにしてどこかの居酒屋に行ったつもりになって、お酒と共に楽しむことを指すのであーる! 想定が居酒屋ですから、そのコンセプトにあった総菜をチョイスすることが肝要。ということで、今日は「アジフライ」に「メンチカツ」を選び、それにキャベツの千切りにアスパラガスの塩ゆで、さらにトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼを添え、これらを日本酒と共に食すことに決定! で、たまたまそのスーパーで、幻の名酒と噂される蓬莱渡辺酒造店の「幻とは手に入らぬこと」という妙な名前のお酒を売っていたので、それを購入。これこれ! ↓幻とは手に入らぬこと かくして、酒のつまみみたいな品々を食べつつ、お酒を飲みつつ、最終的にはご飯も食べるという、居酒屋ごっこ飯を堪能した我等。 毎日毎日ご飯を作るというのも大変ですし、たまにはこうして手を抜きつつ、日ごろあまり家で食べないようなものを食べるというのも面白いもの。今日は週末の夜にふさわしい、ちょっと面白い晩御飯になったのでした。
April 12, 2025
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愛用していたスマホを機種変しました~! 今まで使っていたのは iPhone 8 、そして変えたのが iPhone 16e ですから、8世代分の進化っつーことになるのかな? まあ、ネアンデルタール人から現代人くらいのジャンプアップなのかもしれません。知らんけど。 今回選んだのは、黒。今までがシルバーだったので、大分違う。サラリーマンからスナイパーへのイメチェンって感じ。カッコいい。 でね、今回の新機軸はもう一つあって、ガラスコーティングをしたの。 今まではシールみたいな保護膜を貼っていたんですけど、あれも長く使っていると割れたり欠けたりしてボロボロになっちゃうので、今回はもう、スマホ本体まるごとガラスコーティングしてもらっちゃった。見た目は変わらないけど、強いガラス被膜でスマホ全体を保護。すごい技術よね。 というわけで、いわばこれが新年度の記念みたいな感じ。新1年生のピカピカのランドセルのような感じで、気分も新たに頑張ります。見よ、iPhone 16e の雄姿を!
April 11, 2025
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なにげにYouTube を見ていたら「文字並べ替えクイズ」というのがありまして。 別に特に興味があったわけではないのですが、なんとなく「頭の体操になるかな」と思い、チャレンジしてみたと。これこれ! ↓文字並べ替えクイズ どうせちょろいもんだろうと思ってトライしたところ・・・ 一問も解けず・・・って、おい! ウソだろ! こちとら言葉にはうるさい職業に就いているのだから、簡単に解けるかと思ったらさにあらず。あまりの自分の出来なさ加減に逆に爆笑よ。 もともと難しい問題だったのか、それとも、私が歳をとって勘が鈍くなっただけなのか。いずれにせよ、一問も解けないって、ちょっとやばいよね。 果たしてこういうものは、数やればできるようになるのか、そこは分かりませんが、これ以上頭が悪くならないように、ちょっと集中してこの種のクイズをやるようにした方がいいのかもね。
April 10, 2025
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今日4月9日は私の誕生日! だれか「おめでとう」って言って! さて、その誕生日の朝のこと。いつものように紅茶を飲みながら読売新聞を読んでいたのですが、そうしたら「書店バンザイ」というコーナーが目に付いた。これ、最近続いているコーナーで、名古屋地区の個性的な書店を取り上げ、その店長さんに取材しつつ、店長さんが今おススメの本を3冊くらい紹介するんですな。 で、今日は丸善アスナル金山店の店長さん(店員さん?)が、角田光代の『さがしもの』、川上未映子の『春のこわいもの』、太宰治の『女生徒』を紹介しておりまして。 で、それをチラチラ読みながら、名古屋の書店なんだから、そんなメジャーな人たちの本ばかりじゃなくて、私の書いた本を紹介してくれればいいのにな・・・、なんて思っていたわけ。 ま、どうせそういうことにはならないんだろうなと、ため息とともにページをめくろうとした瞬間ですよ。 「書店バンザイ」のコーナーの真下にドーーーンと、私の顔写真が載っていたと。 うそーーーー! なんとなんと、新聞の下方、いわゆるサンヤツのところに三段ぶち抜きで私の書いた記事がデカデカと載っていた。ヒャー、ウソだろ! この記事、実は読売新聞の東京版の4月7日の夕刊に載ったものなのですが、名古屋には読売新聞の夕刊はないので、東京以外では読めないのだろうなと思っていたのよ。そうしたら、二日遅れで朝刊に載ったわけね。 いやはや。誕生日の読売新聞(名古屋版)朝刊に自分の記事が載るとは。 この新聞は、家宝にしなくちゃ! ということで、今日は朝から、大きな誕生日プレゼントをもらったような気になってしまったのでした。今日も、いい日だ!
April 9, 2025
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私は、もう20年以上も科の紀要(論文集)の編集を担当していて、毎年、年度末になると紀要を刊行し、それを全国の国公私立大学に送付するというところまでやっているわけ。 ところが・・・。 このところ頻々と、「紀要を送付していただいてありがたいのですが、今後はもう、送ってこないでください」という連絡があちこちの大学から送られてくるのよ。 つまり、どの大学の図書館も、もうキャパが一杯で、些末な科の紀要なんか置いておくスペースはないと。それに、どうせリポジトリ登録してあれば、内容はネットで見られるのだから、紙媒体なんか送ってくるんじゃねえと。 まあ、分かりますよ。分かります。ご事情は分かる。 だけどさ、そんなことしてたら、もう紙媒体の本だのなんだのは必要ないということを図書館が言っていることになるじゃん? いいの、それで? じゃあ、図書館は今後、紀要ばかりでなく、本も電子媒体として収蔵するようになるのかね? その場合、貸出とかどうするの? 電子媒体なら、希望者にはいくらでも貸出できることになるけど、そうしたら、もう、誰もが図書館から借りればいいのだから、誰も本を買わなくなるよ。 それは極論だけど、紀要を刊行する側として、「紙媒体はいらない」と言われちゃうと、困るんだよね・・・。 だって、紀要の刊行を紙媒体として印刷所に頼むから、印刷所は商売が成り立っているのであって、紙媒体は要らない、電子媒体だけでいいとなったら、印刷所の収入源がなくなっちゃうよね。いいの、それで? 私は、本好きの人間として、やっぱり本とか論文集は紙媒体で欲しいなあ。自分で編集した紀要が完成した時、その紙の束をなでさする、あの嬉しさというのは、他に代えがたいからなあ。 次々と来る、「もう紙の紀要は送ってくるな」というメッセージを読む度に、なんか底知れぬ寂しさを感じている、今日のワタクシなのでございます。
April 8, 2025
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はあ~、新学年が始まっちゃった・・・。 今日から新学年ということで、今日は一日、ガイダンスばっか。そして会議。 でまた悪いことに、今日は月曜日じゃん? っつーことは、もう明日からいきなり授業開始よ。これが金曜日にガイダンスとかだと、土日はさんで授業は来週から、ということになるんだけど、今年のカレンダーからすると、今日ガイダンスで明日から授業・・・。 疲れる~。特に新1年生とかがいると、この時期、キャンパスがわちゃわちゃしちゃって、忙しないことこの上ない。 昔、定年で大学を去られた先輩同僚が、癌で亡くなる前に、講演にいらしたことがありましてね。 もう体力は大分衰えていたんですけど、久々に教壇に立ったその先生は、階段教室の学生たちを見上げて、「おーい、みんな、顔を見せてくれよ。学生の前に立つということを、しばらく忘れていたから」とおっしゃったの。 長く教員をされていた先生にとって、教室を埋めた学生ってのは、懐かしいものだったんですかね。 私もこの先、定年で大学を去ってしばらくしたら、教室を埋める学生の顔を見たくなるもんなんだろうか? 今のところ、そうでもないが。 さて、そんな感じで今日は忙しなく一日を過していたのですが、そんな中、またしても嬉しいニュースが。 またまた某大新聞から取材の要請よ。とある売れ筋自己啓発本の人気の秘訣についてコメントが欲しいと。 まあ、こうして取材が来るというのは、ありがたいことでございますよ。 ということで、明日から授業でガッカリしつつ、ちょっと嬉しい一日だったのでした。
April 7, 2025
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昨年秋口に依頼されていた、文学事典の項目執筆、締め切りが今月10日なのですが、そろそろ完成原稿を送付しようかなと。 担当項目は、翻訳家&作家の常盤新平さんについてだったのですが、依頼されてから結構、常盤さんの本を読みました。依頼される前に読んでいたものを合わせると、結構な数を読んだのではないかと。 それをたった1000字程度でまとめるというのですから、これまた結構、力技を要するところ。 1000字ですから、その気になれば2時間くらいで書けそうなものですが、なんだかんだで1か月くらいはかけたかな? っていうか、今回の仕事の一つのポイントは、2時間で書ける原稿を1か月かける、そのプロセスだったかも。 つまり、集中力ではなく、散漫力を使って書いたという感じ? 普通の記事ですと、集中力が重要で、一気呵成に書き上げた方がいいものができるケースも多々ある。でも今回は事典の項目執筆だったので、慎重さというか正確さというか、そういうものが要求されるわけ。 で、そうなると、下手に集中力を発揮するのはちょいと危険。そこでわざと執筆時間を分散させ、短時間でちょっと書き、別な時にちょっと書き足し、また別な時にちょっと見直し・・・という作業を延々と繰り返すというやり方を試してみたんです。だから、トータルで見ると、相当長時間、原稿の見直し・書き直しをした感じがする。 今回は、その方が良かったかな。 もう一つ、今回のライティングの目玉は、AIの活用ね。 項目執筆していて、自分が書いたことが、その作家の本質に当てはまっているか、不安になる時があるのよ。そういう時、AIに聞いてみる。「私は、この作家のことを、こういう風に解釈しているんだけど、それは妥当な意見だと思う?」と。 するとね、AIが実に見事な返答をするのよ。それは驚くほどに。そうやって、常にAIと相談し、常盤新平氏に対する不偏不党の紹介になっていることを確認しながら書いたので、結果として、まあ、そんなに間違ったことは書いてないだろうなと。 というわけで、今回、半年ほどかけて辞書の項目執筆をして、いい経験になりました。ライターとして、また一段、腕を上げちゃったかも。
April 6, 2025
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昨夜、実家から名古屋の自宅に戻りました~。 ところで、昨日は実家近くに最近できた「ロピア」というスーパーマーケットに行って買物をしてきました。 ロピア。神奈川県中心のスーパーなのかな? 愛知県にも数店舗あるようですが、自宅の近くにはない。ということで、このスーパーには初見参。 で、行ってみたら、なんかとっても面白い。他のスーパーではあまり見ないようなメーカーの商品が置いてあるし、デリカコーナーも充実。スイーツも種類豊富。コーヒーも見かけないものが置いてあるし、ワイン・コーナーも面白い。スパイス売り場では、スパイスの量り売りがあったり。 名古屋に戻る都合上、生鮮食品は買えませんでしたけど、白ワインと、ベイクドチーズケーキ、それに見たことのないドレッシングを買っちゃった。 まあ、一つ難点を言えば、クレカが使えないこと。ロピアの専用アプリを使うと、アプリ上で決済もできるようになるらしいですけど、そこがちょっと面倒臭いかな・・・。 でも、多様性はいつでも大歓迎。イオンばかりがスーパーじゃないし、ドンキばかりがスーパーじゃない。独自路線のスーパーができたのは嬉しい限り。実家に帰った時は、ロピアでのショッピングを楽しむことにしましょうかね。
April 5, 2025
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堀越英美さんが書いた『親切で世界を救えるか』という本を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。 ちなみに、何で私がこの本を読んだかと言いますと、今の私の関心が「親切」にあるから。この本の中で堀越さんも引用されていますが、カート・ヴォネガットというアメリカ作家が『ジェイルバード』という作品の中に記した「愛は負けても、親切は勝つ」というフレーズ、これこそが人類に必要な自己啓発思想なのではないかと、思っているもので。 で、この本を読み始めたわけですが、実際に読んで見ると、本書の中に「親切」というフレーズはあまり出てこない。代わりに出てくるのは「ケア」という言葉。 では、そのケアという言葉を、堀越さんはどういう意味で使っているのか。本書16頁にある「ケアの倫理」という言葉の定義によると「ケアの倫理とは、儒教道徳のように秩序を守るために一般化された原理ではなく、それぞれ異なる他者の感情を想像し、配慮し、手を差し伸べるといった具体的な実践に価値をおく倫理である」と。ポイントは、一般化されたルールではなく、ケース・バイ・ケースで、他人の立場やら感情を慮った上で、その他人を助けてあげる、その具体的な行為が重要、ってことですな。 まあ、そう考えると、それは「親切」という言葉の定義と、紙一重って感じ。まあ、親切は、そこまで他人の感情まで慮らないですよね。例えば、近くにいる人がはらりと何かを落とした際、それを拾って「これ、落としましたよ」と手渡す行為。これは親切だけど、別に相手の感情なんか慮ってないし。 でも、まあ、方向性としては親切=ケアと考えても、さほど間違ってはいないかな。 で、堀越さんのお考えでは、今こそ、ケアが必要な時代であろうと。 だけど、この論考の中で中心的に論じられるのは、女性の立場。 昔から、ケアする主体は女性、特に母親の手にすべて委ねられてきたと。しかも無償でね。 大昔、男も女も同じような労働(たとえば農作業とか)をしていた時代はそうでもないけど、近代に入って男は社会に出て働き、女は家を守る、みたいな感じになってきた時から、ケアはすべて女性(母)に委ねられてきた。夫の面倒を見、息子は、次世代の夫だから、その面倒を見る。でも、そうなってくると、母の立場というのは、すごくつまらないものになってくるわけですよ。息子にしたって、母親というのは、勉強しろだの、野菜食べろだの、早く寝ろだの、うるさいことばかり言う人ということになる。それでいて、実質、生活のほとんどの面倒なことを母親に任せ、甘えることもできる。 でも、そんな、家庭の中でケアしっぱなしの母親をケアする人ってのはいないわけ。だから、堀越さんも、若い時、ああいう立場にはなりたくないと家を飛び出し、地元を飛び出し、大学生・社会人として人生を謳歌した。でも、その後結婚し、子供が生まれてみると、やっぱり自分もかつて忌避した母親の立場になっちゃったと。しかも堀越さんの場合、次女がアスペルガーだったので、余計大変。 で、そういう大変な立場の中で、何が救いになったかというと、他人の親切だった。 たとえば次女が大切にしていた猫のぬいぐるみを失くした時、次女は心のコントロールを失い、大変なことになるわけですけど、そこでツイッターにそのことを挙げたら、見も知らない善意の人たちから救いの手が差し伸べられた。それで堀越さんも次女さんも大いに救われるわけね。 で、「これか」と堀越さんは思われたのでありましょう。これが、この親切という行為が、世界を救うのではないかと。 で、ふと周りを見渡せば、親切=ケアが注目されている。 例えば『鬼滅の刃』。あの主人公の竈門炭次郎君。あの少年ほどケアをする人、いなくない? あるいは煉獄さんもそう。あの人も、父親に放棄されて辛い少年時代を過ごしたけど、その後ケアする人となるという責務を全うするじゃん? 『すずめの戸締り』もそう、『エブリシング・エブリウェア・オール・アト・ワンス』だって、主人公の母親が、ケアというものに気づく過程だと考えると、映画の趣旨がよくわかる。 『コンビニ人間』という小説、あれは、当初、資本主義社会の中で人間が人間性をはく奪されていく物語と解釈されてきたけれども、アスペルガーの人からすると、主人公はああやってマニュアル通りに行動することで、この世での居場所を確保しているのだと分かるんですって。だからマニュアル通りの世界があるということは、アスペルガーの人にも「ここで生きていいよ」というメッセージを発信しているようなものなわけ。 なるほどね~。 最近、文学研究界隈でも「ケア」ということが話題になっていて、でもケアと文学がどう関係するのか、イマイチ分からなかった。でも、この本を読んだおかげで、ケアという概念から文学を分析するということの意味が分かるようになりました。それが、私にとっての一番の収穫かな~。 ただ、自己啓発思想でいう親切と、ケアがまったく同じかっつーと、やっぱりちょっと違うようなところもある。堀越さんが言っているケアも、ケアを一手に、しかも無償で背負わされている人達の問題を取り上げているわけで、主に女性と弱者の話だからね。しかし、自己啓発思想でいう親切とは、そういう文脈はないから。 でも、とにかくケアの何たるかは、この本を読んで分かった。いい勉強になりました。堀越さんのライターとしての腕がいいので、分かりやすく、しかも面白かったです。この本、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門 [ 堀越 英美 ]
April 4, 2025
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なぜかパソコンで書くことが出来ないので、スマホから投稿しております。 今日は野暮用で新百合ヶ丘に行ったのですが、用はすぐに済んだので、帰りにブックオフに寄って中古LP買っちゃった。 今日買ったのはライオネル・リッチー。コレコレ! ↓オール・ナイト・ロング [ ライオネル・リッチー ] いいよね、昔のポップスは。 ところで、今日は一つ、面白い体験をしました。 先日、某新聞社に頼まれて記事を寄稿したのですが、それの校正が今日あったのよ。 それが、3時半にゲラが出て、校正終了が5時半。その間、2時間しかない。 私もこれまでに随分沢山の校正をやりましたが、2時間以内というのは初めて! 新聞ってそうなんだ、って思いました。いい経験になりました。 この記事が出るのは今度の日曜日かな? ちょっと楽しみでございます。
April 3, 2025
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今日は家内と二人で、下北沢で遊んで来ました~! お昼前に家を出て小田急線で下北沢まで・・・と思ったら、下北沢で人身事故があり、小田急線がストップ中。しかたなく永山に出て、そこから京王相模原線・京王井の頭線と乗り継いで無事、下北沢に到着。 まずは腹ごしらえということで、駅近にある「キタデタコス」という店に行き、チキン・ポーク・ビーフ三種のタコスを注文。どれも結構美味しかった。 で、そこからまずは古本屋に行こうということになり、「ほん吉」と「古書ビビビ」へ。両方面白かったですけど、「ほん吉」の方がマニアックでしたかね。でも、収穫はなし。最近、古本屋に行っても買うものがないなあ・・・。 で、後は特に決めず、下北沢界隈の古着屋さんが集まっているところを中心にぶらぶらと散策。 で、収穫があったのは「西海岸アンカー」。まずは Nautica のデザインのいいセーターをわずか1,000円で! 安いねえ。 しかし、一番惜しかったのは、マクレガーのジャケット。すごくデザインが良くて、私によく似合ったのですが、サイズがLで、私には少しだけ大きかった! これがMサイズだったら絶対買ったのに! ということで、今日の収穫はセーター一着だけ。でも、収穫があると楽しいね! そして「胃袋にずきゅん」という喫茶店でコーヒーとスコーンをいただき、ほっこりした後、駅前の意識高めな新スーパーで、意識高めな食品を何点か買って帰路についた次第。 ということで、今日は半日、下北沢で遊びましたが、今回は駅の南側しか見なかったので、次のチャンスがあれば、北の方を見てみたいなと。 それにしても、古本より古着の方が面白くなるなんて、やっぱり歳をとると、人間も変わるものですなあ・・・。
April 2, 2025
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日髙敏隆先生が書かれた『世界を、こんなふうに見てごらん』という本を読了し、色々考えさせられました。 日髙先生の本は、御著書も御訳書も全部面白いのですが、この本もとても面白かった。日髙先生が昆虫の行動をじっくり観察することで、素朴な「君(=虫)は何をしたいの?」という疑問への答えを探すことから、学問への道をたどり始めたという、冒頭のエッセイからしてとても楽しい。 で、そういう軽やかな話から始まって、最後の方は、もう文明論ですよ。人間は真理を探究したがる動物だけれども、それをやりすぎて、真理を探し当てたなどと信じ始めると大変なことになる。真理などというものは、せいぜい幻(イリュージョン)程度のものだと思っていい加減にとらえておけばいいので、科学者がやるべき仕事は、せいぜい、よりましな(妥当な)イリュージョンを探すことだと。 で、この本のキーワードの一つは「イリュージョン」なんですけど、その過程でこんな話が書いてある。 木の上に棲むダニがいる。このダニは、人間など、動物が発する酪酸に反応するようにできていて、森の中を人間とかが歩いてくると、木の上からポトリと人間の上に落ちる。そして触覚をつかって毛の少ないところまで這って行くと、そこで肌を刺し、血を吸うと。 つまり、このダニには、酪酸への嗅覚と、触覚くらいしかない。そういう状況で世界を見ていると。 だから、このダニは、「今日は風が強いな」とか「天気がいいな」とか「鳥が鳴いているな」とか、そういうことはまったく感じていない。自分の持つ嗅覚と触覚でしか、世界を感じていないわけです。 だから、同じこの地球上の環境の中に住んでいても、人間とこのダニでは環境の捉え方がまるで異なる。同じ場所にいても、まったく異なる世界を見ていると。 ここまでは日髙先生のお話。ここからは私の考えたことね。 で、日髙先生のお話を敷衍すると、結局のところ、一人一人の人間も、世界を別なように見ているのではないかと。その世界の捉え方の多様さは、おそらく、ダニ同士の個体差以上なのではないかと。なぜなら、人間にはイリュージョンがあるから。 たとえば男と女が付き合い出すとしましょう。 男は、女の様子から見て、「どうやら、こいつは俺に気があるようだ」と思う。自分が言うことによく笑うし。自分が誘えば、食事にもつきあってくれるし。ところが女の方では男に対して「こいつ、あんまりタイプではないけど、ちゃんとした会社に勤めているし、結構出世しそうだし。まあ、ちょっとキープしておくか」と考えている。 どちらもイリュージョンなわけですよ。で、このイリュージョンを信じて、結婚してしまう。 ところが、後で、このイリュージョンに齟齬が出てくる。双方に「あれ、こんなはずではなかった」というのが、ボロボロと出てくる。結果、離婚。 とまあ、そんなことはいくらでもある。 だから、人間関係がどうしてうまくいかないかというと、「それぞれが別の世界を生きているから」というのが、一番、事態を言い当てているのではないか。 同じ世界に生きているようで、ダニと人間では世界の捉え方が異なるように、人間同士も実は、一人一人、世界をまったく異なる形で捉えている。これが真相なのではないか。 そう考えると、自己啓発思想でいう、「あなたの世界に住んでいるのは、実はあなただけ」という世界観は、実はすごく世界の実相に迫っているのではないか? ・・・と、私は日髙先生のこと本を読んで考えたと。 日髙先生のご専門は動物行動学、私はアメリカ文学・・・の中の自己啓発文学。だけど、突き詰めていくと、双方、歩み寄る地点があるのかもね。 とにかく、この本は私にとって、目ウロコ本であったのでした、とさ。もちろん、教授のおすすめ!よ。これこれ! ↓世界を、こんなふうに見てごらん (集英社文庫(日本)) [ 日高 敏隆 ]
April 1, 2025
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