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普段は自宅作業ですが、録音でお客さんのところに行くことがたまにあります。座談会、研究会、シンポジウム、連絡会、説明会といったたぐいですね。たまにパリッとしたスーツ着て、お勤め人みたいに颯爽と出掛けるのは気分いいです。今回は3日間連チャンで出張だったので、「何着ていこう」って思いました。女の子ですからね(笑)。そういうことはちょっと考えるわけです。ここのところ、ちゃんとした会議でもノーネクタイの方が増えました。そこにスタッフ側の技術者として出席するのに、参加者よりもピシッときめたら場違いです。しゃがんだり机をくぐったりすることもあるから、ちょっとガテン的動作もあり。じゃあ、Gパンとブルゾンといった作業着風でよいかというと、会議の途中で上座をうろちょろすることもあるので、そこまではできない。それに、フリーランスの人間がピンでお客さんのところに行くのに、「こいつに任せて大丈夫か」という服装ってわけにいきませんね。結局、ほとんどデザインされていないスーツを数点そろえています。ノージャケットでもいいと思うんですけど、スーツにするのは私の場合、寒さ対策でもあります。冬は足元が寒いことが多いし、夏は冷房が強すぎることがあるから、上着は必需品。リクルートスーツほど地味ではなく、入学式に着ていくようなマダムなスーツでもなく、だいたい黒・グレー、茶・ベージュ、紺系で、できればパンツとスカートの3点セット。真冬用、3シーズン用を少しずつ買って、オールシーズンいつでも来い、まで揃いました。と言っても6~7着ぐらいかな。流行は関係ないし、これであと10年はいける、と思う。今回はとても蒸し暑い日があったので、珍しくスカートのほうのセットで行ったら、「まー、今日は女の子ね」って言われました。はい、たまにはスカートもはくの。
2008年07月08日
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オーラルヒストリーの研究のためのテープ起こしに関わらせていただくことがあります。単発のものもあるし、プロジェクトで数年単位のものもあります。こういうのは私個人ではなく同業者のグループでやっていますが、このチームで一つ、3年ほど続けている科研費の研究会があって、その関連の研究集会で発表する機会がありました。「研究者の会合でテープ起こし者が発表する意義」とか、「その方向性」とか、「何をどの程度の分量で」とか、「誰が発表するか」とか、読み上げ原稿の作成とか、人前で話すノウハウがない者は事前の準備が入念なので(笑)、発表は滞りなく、無事に終了。世間一般では、「テープ起こしとは」という非常に大きな枠で話されることが多いのですが、やはりそれは無理があると思っています。今回のように、「オーラルヒストリーの研究のためのインタビューの文字化」という枠組みがあることが非常に重要です。この枠組みがあるから、私たちは方向性を持った発表ができるし、言ってみれば「外部の業者」である私たちに研究集会での発表の機会を与えてくださった先生方に感謝いたします。さて、われわれの提案は、インタビューの結果を歴史の史資料にする一連の流れは、インタビュアーがいて、インタビュイーがいて、それを文字化する者がいて、相互に作用し合ってこそではないか、ということでした。オーラルヒストリーはなかなか公開できないものもあるけれど、「公開したい」という前提でインタビューはスタートします。公開するためには、まずインタビューを文章にして、それを基に事実確認などの修正が加わっていくわけで、その最初の原稿が聞き間違いや片仮名だらけでは、結局使い物にならない。インタビュアーとの協力関係があることで、テープ起こし者は歴史的な認識を深くし、用途にあったリライトができる。―― そんなような趣旨の話をしました。会場にいる聴衆は、自らインタビューをし、テープ起こしの経験もある方が多く、もうちょっと言えば、私たちの直接のクライアントで、その人がインタビューされたテープを私たちが起こしている、という方が何人もいらっしゃるので、「あのー、先生方のインタビュー、私たちったらこんなに苦労して起こしてるんですよ」という文脈に聞こえたかと思います。その辺の作用も考慮しつつ、やはりインタビュー当事者には個別具体な例がピンとくるのではないかと思って幾つか具体例の話をしたら、全然予期していなかったことですが会場から笑いがとれました。おかげでリラックスして、読み上げ原稿をほとんど口語で話すことができましたよ。聴衆が好意的で、話を聞こうという姿勢があれば、こんなにも発表は楽なんですね。人前でお話しする機会なんてほとんどないわけですが、「話したいことがある」ということと、「それを聞いてくれる人がいる」という両方があってコミュニケーションが成立する。それは友達同士の雑談でも、一対一のインタビューでも、ネットの掲示板でも、演台の上から大人数に向かって話すときでも、みんな一緒なんだ。そういうことを体感したひとときでした。研究集会は三日間で、朝7時に家を出て夜8時に帰ってくるという、サラリーマン生活を久しぶりにしました。そんな話もちょっとしましょうか。
2008年07月07日
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